きみと出会えたこと 南風一
俺が死んでしまったら
俺がきみを好きだったことも
きみと密かに逢い引きしたことも
憶えている者は誰もいなくなる
きみはちょっと淋しいだろうけれど
きみの記憶はまだ残っている
きみが俺を思い出そうとすれば
昔のままの声と共に思い浮かべることもできるだろう
俺はあのときの俺以上でも俺以下でもない
俺はきみの想い出の中の俺がすべてだ
あれ以上の幸福なときはなかったのだから
二人が出会えたことに感謝しよう
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