かえりみち

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9・IGRいわて銀河鉄道小繋駅

こつなぎ駅
◎IGRいわて銀河鉄道小繋駅(岩手県一戸町)

ここに一冊のノートがある・・・

この小さな小繋駅にようこそ立ち寄ってくださいました。
これと云う名所も旧跡もありません。
何も取り得のないところです。
唯、周囲山々のみどり素朴な人情だけは他のどんな所よりも劣っていないと自負致して居ります。
どうぞごゆっくり緑の山々ときれいな空気をご満喫ください。
旅の途中の方、お体にご留意なさって車には気をつけてご無事に旅を終えられることを心よりお祈りします。
岩手県二戸郡一戸町小繋


このノートの序章にある文を引用した。
これこそ、小繋駅の命のノートである。

命のノート

「岩手県二戸郡一戸町小繋(こつなぎ)は、岩手県北部の山間地にある。
IGRいわて銀河鉄道の盛岡駅から、北へ9つめの駅。奥中山高原駅の次が「小繋駅」である。
8年前、誰かが駅の待合室に、ノートを置いていった。そのノートに、駅前でお店を営む立花和子さんが、「何もないところだけど、休んでいってください」と書き込んだ。
すると、訪れる旅人が、そのノートに悩みや苦しみを書き込むようになった。立花さんは、そのつど励ましの言葉などを書いた。そして、このノートを介してやがて大きな「心の交流」が広がっていった。
この話が新聞に載った。脚本家の板倉真琴さんは、立花さんとノートに会いたくなり、小繋にやって来た。2003年、板倉さんは立花さんと会い、その人柄に打たれた。
小繋の自然や人情も美しかった。次第に板倉さんは、立花さんの半生と、心の交流を映画にしたいと考えはじめていた・・・。」
映画『待合室』・板倉真琴監督応援サイト・命のノート より引用)

ついに心のノートは映画になった。題して『待合室』という。
(詳細は 待合室公式サイト または、 映画『待合室』・板倉真琴監督応援サイト をご覧ください)

ふつつかながら、ふらっと途中下車した私も、駄文ながら、命のノートに少しだけ記させていただいた。

はじめて盛岡より北にやってきました。私は秋田の人間ですが、なぜか「待合室」の存在を知っていました。「こつなぎ」ということでどういうわけか不意に降りてしまった自分。ふとノートをぱらぱらめくり書かせていただきました。皆それぞれの人生。駅ノート。いや命のノートというのは我々が現代において何かを失ってるものなのでしょう。だから、このまま命のノートを続けていってもらいたいです。今度、南部に来る機会があったら、絶対に小繋駅にやってきます。2006.3.18 13時30分 
北出羽物語(HP)管理人 佐藤


命のノート。私が書いたおかげで最悪なモノになってしまったかもしれないが、心温まる、旅の思い出に一時間ノートを読んでも思わず心があつくなってしまうかもしれない・・・

(上記・2006年3月18日の日記)

小繋駅
・小繋駅舎

映画・待合室
・映画「待合室」

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