かえりみち

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旅行貯金考




私の趣味の一つに旅行貯金がある。

「旅行貯金とはどういうものなのか?」という疑問に対して的確に答えるとしたら、「旅行中に郵便局に行って、貯金をして、局名印を押してもらう事」とでもいうべきであろうか。

いったい何が楽しいのか…という人がいるかもしれない。

かくいう私もその一人であったが、気が付いたら旅行貯金の虜になってしまっていた。



この旅行貯金は、壮大な趣味であると思う。

郵便局は、2013年12月31日現在、全国に24524局( 郵便局局数情報 参照)あり、新規開局、再編や閉鎖を繰り返している事が壮大といえる所以である。

つまり、旅行貯金に完成というものは、あり得ない。終わりがないのである。(笑)

実に旅行貯金は、壮大な趣味である事をご理解いただけただろうか。



このような背景から、旅行貯金は、人によって様々な解釈ができる。

そこで、私なりに考えた旅行貯金のルールをあげると以下にようになる。



【1】原則平日のみの貯金である。(謂、ATMでの貯金は認めない)

【2】貯金額は、決まっていない。

【3】貯金をするための旅行になってはならない。

【4】窓口が混んでいる際はあきらめる。

【5】局名印が複数あるところは、一つのみにする。訪局は一度のみ。



この6点が私的旅行貯金のルールである。

しかし、このルールが最初からあったのかと言われたら、答えは否である。

以下、具体的に見ていこう。



【1】原則平日のみの貯金である。(謂、ATMでの貯金は認めない)

実は、2局のみATMで貯金した記録がある。

1局は休日にATMで入金し、ゆうゆう窓口の人に局名印を押してもらった記憶がある。

もう1局は、なぜか平日であったはずなのに、ATMで入金し、局名印を押してもらっている。しかし、この件については、まったく記憶に残っていないため、詳細は不明である。

この2局の事例を振り返り、ATMでの入金はやはりよくないと判断した。その最大の理由は、ATMから入金すると、「通帳」という二文字が印字されるからである。

つまり、局名印の前に「通帳」という二文字が来て実に不格好なのである。

加えて、休日の郵便業務の人を煩わせる事にもなり、総じて悪しき事と判断した。

(補足:郵政民営化以降、郵便と貯金の業務が明確に分けられた事で、ゆうゆう窓口での局名印押印は不可能になったのだろうか…詳細が分かる方からのご一報を求む。)



【2】貯金額は、決まっていない。

私が旅行貯金をはじめたのは、空白の16歳の時である。

そして、その当時は、お金がなかった…

該当期、私は10円しか貯金していなかったように思える。

が、やはり成人してから10円のみを貯金するのは、気が引けるようになった。

近頃は、200円くらいを目安に6000円くらいまでその額は決まっていない。

また、旅行貯金は、旅行中の小銭処理に役にも役立つ。



【3】貯金をするための旅行になってはならない。

言うまでもない。旅行貯金は、あくまでも旅行の際の貯金である。

この事を忘れては、本末転倒である。

(補足:とはいえ、たまに貯金のための旅行に出る事もある…汗)



【4】窓口が混んでいる際はあきらめる。

郵便局は、地域住民にとって不可欠な存在である。

窓口が混んでいる際は、地域住民の利用を優先し、ストレンジャーによる数百円の貯金欲を捨てる事も肝要である。



【5】局名印が複数あるところは、一つのみにする。訪局は一度のみ。

郵便局では、巷で「寶印」とよばれる、特別な局名印を用意しているところがある。

また、「寶印」を含め2つ以上の局名印を用意しているところもある。

そのような郵便局では、よく「何種類かの局名印があるのですが…」と言われる。

答えて曰く「迷わずこれでお願いします」と、1種類のみを宣言する。

と、強く宣言したものの、私は当初は全種類をお願いしていた事を補足しておこう。

なぜ、1種類にするようになったのかというと、訪問局を整理する際にカウントミスが起こった事がその理由の一つである。

加えて、複数の局名印を押してもらうと郵便局の方々を煩わせる事にもなってしまう。

最後に訪局は一度のみという事も忘れてはならない。

(補足:実は間違って2回行ってしまった郵便局がある…汗)



以上、ルールについてみてきたが、試行錯誤を繰り返す中で、定義されてきたような気がする。

そして、このルールに共通して言える事は、「郵便局の方々を煩わせてはならない」といったところであろうか。



2005年以降、着実に続けてきた旅行貯金であるが、その中で、郵政省→日本郵政公社→ゆうちょ銀行という郵政民営化前後を見てきた。



  • IMG_2025.jpg


↑はじめた当時の貯金通帳



当時は、郵政省の頃で、主務者印(上下段)というものが押されていたが、郵政民営化にあたり主務者印を押す事ができなくなったようである。





























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