かえりみち

かえりみち

天井物語


この話しは、私が小学校4年生のときに発表したと思われる文です。
今、思えば最高くだらない話しですが、当時はバカうけでした。
ま、学校にあるなにげないものになってみてまわりを見渡すという話ですが。
だいたい百八周年とか。
これは天井の気持ちになった完全架空物語です。貴重ですよ。
(↑私の16年の文章でフィクション作品はこれのみ)
兎にも角にも、はじまりはじまり・・・・w


おいらは、四年四組の天井だわさ。
今年でおいらの学校は百八周年を迎えるんじゃ。
もう、おいらも百八年間・・・生徒の頭を見つづけているんじゃ。

天井「百八年間。地震あり。戦争ありで大変じゃったのう。つくづくそう思うわい。ん?なんじゃ?」

教頭「我が校も百八年もの歴史がある学校でしょ。でも、雨漏りやらストーブがないやらで、よくやってきましたよね。だからそろそろコンクリートの校舎に建て替えましょうよ?校長先生?」

校長「そうですね。教頭先生。この宝川小学校も建て直さないと大変ですからね。」

天井「おいらももう終わりなのかな・・・・・」

翌朝の朝礼

校長「先生方に伝えることがあります。今年中にこの宝川小を建て直します!」

先生たち「そうですね・・・・ま、古いですしね~」

上山先生「私は反対です。この文化あふれて自然があり百八年の伝統を誇るこの小学校を建てなおすわけにはいきません!!」

教頭「ムムッ。」

校長「上山先生のお気持ちはよく分かります。しかし、この建物をもう限界なんです。生徒の過ごしやすい建物にしたいのです。上山先生分かりますか?」

上山先生は四年四組の担任の先生なんじゃ。もう、五年も四年部の担任をしているんじゃ。生徒が変わっても元気で明るい先生なんじゃ。かつて上山先生もこの学校を卒業した生徒だったのじゃ。おいらも子供のときの上山先生をよく知っているんじゃ。

ガラガラガラガラ。

上山先生「みんな!おはよう。」

もうみんなの顔を見るのもあと少しなのかのぉ・・・・

上山先生「みんな!御願いがある。今日の1時間目はちょっと違う学習をやるぞ。」

高田君「なんですか?変わったことって?」

上山先生「実は、今年中にこの学校の校舎がなくなる・・・・」

四年四組全員「えぇ~っ。どーして?」

美山さん「え?どーしてですか上山先生。」

内浦君「そうだよ。どうして?」

上山先生「そこでだ、みんなこの用紙にこの校舎にありがとうのメッセージを書こう。いろんな思いでがあるだろ。」

上山先生は校舎がなくなる理由はいわなかったんじゃ。あえて用紙を生徒たちに手渡したんじゃ。
四年四組には十人の生徒がいるんじゃ。委員長でリーダ的存在の高田君。みんなを笑わせてくれる大塚君や内浦君。そしてスポーツ万能の美山さん。
成績優秀な中村さん。おとなしめの市原君。クラスのガキ大将の比馬君。泣き虫の金田さん。あまり目立たない、陽根君と川村さん。

比馬君「なんで建て直しすんだ?オレにとっては今の校舎が一番いいのに」

高田君「じゃ、僕たちで建設を止めさせよう。」

大塚君「建設反対だから。反対組でいいんじゃない?」

四年四組全員「賛成」

そして反対組の活動がはじまったんだよ。おいらはうれしかっただよ。

物語は中途半端なところで終わっている。
原稿用紙の紛失かもしれない。純粋な時代に書いたものですので、なるべく原文に近くしました。
ってことで6年後の私がこの続きの物語を書いてみることにします・・・




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