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編 者=成美堂編集者書 名=最新業界地図 2012版発行所=成美堂出版発行年=2011.10評 価=★★★★☆3.11震災後の2011年を最新経済情報として、全110の業界についてその動向を主に図表でまとめた本である。業界の競合者やシェア等が日本のみならず世界を含めて非常にビジュアル的にも分かりやすい。業界は、大きく金融、自動車・機械、電機・精密、素材、エネルギー、建設・不動産、IT・情報通信、マスコミ、流通・小売、生活・サービス、エンタメ・レジャー、運輸に分かれ、大きなくくりの中で例えばエネルギーであれば、石油、電力、ガス、スマートグリッドに細分化されて俯瞰している。業界動向をなるべく早く理解するにはもってこいである。最新の2015年版とも比較したい。【楽天ブックスならいつでも送料無料】最新業界地図(2015年版) [ 成美堂出版株式会社 ]
2014.10.31
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著 者=ボブ・ウッドワード訳 者=伏見威蕃書 名=オバマの戦争発行所=日本経済新聞出版社発行年=2011.6評 価=★★★★☆本書は、2008.11にアメリカ大統領に選ばれたバラク・オバマ上院議員が、9.11以降ブッシュ前大統領がアルカイダ殲滅のために始めたアフガニスタンでの戦争について、その目的を明確化したアフガニスタン新戦略を2009.11に発表するに至る、主に国家安全保障会議でどのような議論があったのかを非常に詳細にインタビューでまとめた本である。まずはじめに驚くことは、このような政策決定過程を明らかにできる合衆国政府自身の柔軟さ・寛容さである。もちろん軍関係者も含め実名表記であり、日本ではまず考えられない状況と言える。また、そのような政府との信頼関係のあるジャーナリストが存在することにも驚きであった。更に、誰がどのような意見・発言・議論を経て、誰がどのように戦略を構築するにいたったのか、その責任と判断が非常に明確であることにも驚かされる。なお、2009.11に発表されたアフガニスタン新戦略は、2011.7に米軍が減員を開始すべく、2010年初頭から3万人の米軍増派を行う内容である。現実には、この新戦略が奏功し2011.5にアルカイダのウサマ・ビンラディン容疑者を発見・殺害に成功し、2014.5にはオバマ大統領が、2016年末までには米軍駐留軍の完全撤退(アフガン戦争終結)を表明するに至っている。【楽天ブックスならいつでも送料無料】オバマの戦争 [ ボブ・ウッドワード ]
2014.10.25
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著 者=イアン・スチュアート訳 者=水谷 淳書 名=数学を変えた14の偉大な問題 フェルマーの最終定理からリーマン予想まで発行所=SBクリエイティブ発行年=2013.10評 価=★★★★☆本書は、単に証明することが難しい(かった)問題だけではなく、その問題を証明するに当たって数学の領域を広げた(広げる可能性のある)問題を14選択し、その内容をコンパクトにまとめた本である。問題そのものは、非常に単純なフェルマーの最終定理から、問題の内容そのものの理解が難しいリーマン予想まで数学者である著者の主観に基づき14の問題を取り上げている。内容は、簡単なものは簡単に、難しいものは難しいままで表現しており、読み終えるまでに相当難儀する。ある程度の数学への素養が当然必要となる分、あまり一般受けはしないと思える。ただ、数学という学問で、何が最先端領域で、どの専門領域が未踏破地なのかが本書を読むとおぼろげながら分かってくる。例えば、数論ではまさしく未だ未解決のリーマン予想とも関係する「素数」の特性であり、幾何学の分野ではトポロジーや群の考え方であったりする。いづれにしても数学の分野でさえ、仮説や予想が証明されていない問題がまだまだ現にあるということと、今は問題となっていないが、今後、出現する問題がまだまだあるということ、更には偉大な問題そのものが、今は全く知られていない数学のある分野を切り拓く可能性があるということが良く分かる良書である。【楽天ブックスならいつでも送料無料】数学を変えた14の偉大な問題 [ イアン・ステュアート ]
2014.10.24
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著 者=マット・リドレー訳 者=大田直子/鍛原多恵子/柴田裕之書 名=繁栄【上】 明日を切り拓くための人類10万年史 発行所=早川書房発行年=2010.10評 価=★★★★★文明衰退や国家の貧困等の要因を扱った本は多い。本書は、逆に、文明を駆動する要因は何か・国家の成長の原因は何かを、歴史的経緯を背景に真正面から扱った本である。本書は上巻であるが、既に答えは示されており、「文化的進化あるいはテクノロジーにとって交換は、生物学的進化にとっての生殖のようなもの」・「自給自足は繁栄につながらず、分業と専門化および交換(交易)によって繁栄がもたらされた」と述べられている。即ち、交易なくして農耕はなかったし、繁栄は自給自足でなく自活によってもたらされたと述べている。これらの指摘には全面的に同意する。地産地消や自給自足への単純な礼賛など、耳触りの良い言葉に人々は踊らされるが、圧倒的なデータをもとに著者の主張を繰り返し補強し結論を述べており、やはり発展・成長・繁栄の真の物事の本質は「分業・専門化と交換・交易」に間違いないと思う。なお、原題は「The Rational Optimist =合理的な楽観主義者」であり、これもまた含蓄のある良いタイトルである。なお、本来、書籍の評価は、上巻・下巻読了後に行うものだが、間違いなく良書と思われるので、あえて既に評価してみている。マット・リドレーの「赤の女王」や「やわからな遺伝子」など、他の本も読んでみたい。繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史 上 / マット・リドレ- 【単行本】
2014.10.23
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著 者=伊原 賢書 名=シェールガス革命とは何か発行所=東洋経済新報社発行年=2012.8評 価=★★★★☆本書は、副題が「エネルギー救世主が未来を変える」とあるように、シェールガスを前向きに捉え、かつシェールガスそのものについて統計的で技術的な解説を扱った本である。その点、JOGMECに長く勤務された著者の執筆であるだけに、改めて知らなかったことが良く分かった。例えば、シェールガス主要企業は、Devon、XTO Energy、Chesapeake、EOG Resources、EnCanaで、北米産出主要地点としては、バーネット(Barnet,テキサス州)、フェイエットビル(Fayetteville,カンザス州)、ハイネスビル(Haynesville,ルイジアナ州)、マーセラス(Marcellus,北東部)。少し全面的にシェールガスを褒めすぎているいるようにも思えるが、エネルギー地政学的側面でなく純粋に技術的側面での現況を理解するには丁度いい本かもしれない。【楽天ブックスならいつでも送料無料】シェールガス革命とは何か [ 伊原賢 ]
2014.10.18
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著 者=石井 幹子書 名=美しい「あかり」を求めて- 新・陰翳礼讃発行所=詳伝社発行年=2008.9評 価=★★★★☆日本で最も早く夜間景観・イルミネーションを広め、国内で最も有名な照明デザイナーである著者の自伝的エッセーである。照明を、「ひかり」というよりも「あかり」と捉えて陰影(光と影)の美しさ、特に日本的美を意識して建築物照明・夜間景観・イルミネーションイベントを表現してきた照明分野の権威・大家の経験に基づく考え方を示している。先駆者というのは、どの分野でも苦労が多いものであるが、努力や実績を重ねて積み上げたものが今を形成していることが良く分かる。少し古い本であるので、今の最新潮流の3D-MappingやLEDがほとんど紹介されていないことには、時代を感じてしまう。また、もう少し、仲間あるいはライバルが居たと思われるので、自分自身以外のことや他の照明デザイナーとの切磋琢磨など照明・イルミネーション分野を俯瞰するような書きぶりがあったらもっと良かったとは思う。しかしながら、全体としては非常に良い本であることは間違いない。【楽天ブックスならいつでも送料無料】新・陰翳礼讃 [ 石井幹子 ]
2014.10.11
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著 者=小林克己書 名=死ぬまでに絶対行きたい世界遺産300発行所=PHP研究所発行年=2013.1評 価=★★★☆☆内容の正確性や最新データかどうかは置いておいて、単純にどこか世界遺産に行きたいと思い立った人には良い本である。ただし、非常に旅慣れた人ではあるようだが、本書中の活用写真がもう一つの物が多いことと、300個所も紹介するので気持ちは分かるがあまり一つ一つの世界遺産の素晴らしさを文章で表現しきれていないことが難点。特に、写真のダメさを感じさせる観光・旅行ガイドなんてありえない気がする。個人的に気に入った個所は、下記のとおり。 伊・アマルフィ海岸の夜景 仏・シャルトル大聖堂のステンドグラス ベルギー・ブリュッセルとブリュージュ歴史地区の照明 スイス・ベルン旧市街の夜景【楽天ブックスならいつでも送料無料】死ぬまでに絶対行きたい世界遺産300 [ 小林克己 ]
2014.10.04
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著 者=佐滝 剛弘書 名=「世界遺産」の真実 -過剰な期待、大いなる誤解発行所=詳伝社発行年=2009.12評 価=★★★☆☆タイトル選定的には、内容が個人的感想の暴露本か思い込みの激しいトンデモ本のように思えるが、内容はいたって冷静でバランス感覚の良くとれた良書である。内容の骨子は、副題の世界遺産に対する「過剰な期待、大いなる誤解」の実例を挙げていると言った本だ。個々の世界遺産への観光的な観点はほとんどないにも関わらず、世界遺産登録へのシステムや手続きを中心とした内容ではあるが、ストレスなしに読める点がとても素晴らしいように思える。【楽天ブックスならいつでも送料無料】「世界遺産」の真実 [ 佐滝剛弘 ]
2014.10.01
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