イエローミワの徒然草

イエローミワの徒然草

ビューティアキコ新聞


バブーとは、便所友達だった。部活が一緒だったので、よくグランドの奥の便所に一緒にいった。でも、ボットン便所で、互いに音を聞かれるのが、嫌だという事になり、5メートル程離れたところで、「はとぽっぽ」を大声で歌い、音を消しあうという作業をした。
バブーは、笑う時、声を出さないくせに、のたうちまわって笑う。まるで呪術の踊りのように。例の『ビユーティフルサンデー』踊りもうまい。上目使いでぺこちゃんの舌で踊る。(時々、ヘイ、カモォ~ンという)
バブーもかなりな人間ウォッチャーだった。うちの田舎は温泉街なのだが、露天風呂に出没する奇怪な人物にも、詳しかった。頭に椿油をべったりつけていて風呂が油だらけになる『油ばーしゃん』、ベビースターラーメンを風呂に浮かべて(浮かぶのか?)じんべい鮫のようにダーァっと食べるおばさん、「開けてくれ~」と夜、店をたたき起こしてまでアンパンを買い、温泉につけながら食べるおっさん、いつも、私達の周りには、ミョーな奴らがうようよしていた。
バブ-と私は、高3の時、『ビューティあきこ新聞』なるものを、発行した。今私が、HPで書いているようなしょーもない日々のおかしな出来事を発表しあうのだ。ちなみに『ビューティあきこ』なるものが、誰か紹介しよう。彼女は、私とバブーの共通の友達で、両方の耳たぶを口でくわえられる人物。そして、座った目で、にっと笑う。(もたいまさこのように。)「私、弟二人と年子やから、お母さんにあんまりかまってもらえなくって、耳たぶ触ってたら伸びるようになったと」と、哀愁をおびた目で言うのだが、あんた、耳たぶ口にくわえてそんなこと言われても…と、よく思った。『ビューティあきこ』は、山奥から出てくるせいなのか、歩くのが、異常に速い。ザツノウというかばんをかけて、しりの上にのせ、手は飛行機の翼の格好、上半身を右斜め45度に傾けて、だちょうのように、大またで歩く。歩きながら話そうとすると、たいへんだ。歩いて、小走り、歩いて、小走りを続けなければならない。
この新聞が何を書くかわかりやすいように、象徴的人物として『ビューティあきこ』の名前を頂いた。
この新聞が一部で話題になり、愛読者には先生までいた。ある日、音楽の末永先生から、「おい、編集長。はよ、新刊出せ!!」とせまられたこともあった。
ばぶー、あの愛読者達には、連絡つく?こんなところで増刊号がでてることを伝えて。特に末永じいには。
 『先生、お元気ですか。私は、先生のお言葉忘れません。都会に旅立つ生徒に「生水に気をつけろ。ワルイ男に騙されるな」と声をかけていたので、「先生、私には?」と、いうと「おまえは、サバンナの真中に捨ててきても、ヘラヘラ笑ってみやげもって帰ってくるやろ!!!」といわれた事。先生、そのとおりに生きております。」と、伝えてよ。
ヒュ~ッ♪『五番街のマリー』みたいじゃん。…………チャウチャウチャウチャウ………  数年前、台風が大阪に来た日、バブーはうちに遊びに来てくれた。まったく変わってない。今もそうやろね。田舎に帰ってから「ミワが、何が喜ぶかね~と思って…。」と、田舎の私の友人達の家を周り、メッセージと写真をとってくれた。私の実家までいって「え~、ミワの友達ですけど…」とか、あたふた説明して、わけのわからぬ顔のうちのばーちゃんの写真まで撮ってくれた。ほんと、うれしかったよ。家宝にしてます。
 だから、今日の日記は許してね~♪




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