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仕方が無いので 先日の土日は 私が航を大会会場に連れて行った
。
しかし 成績は芳しくなかった。
土曜日のお昼 航と一緒にラーメン屋さんに入った。 そこで
「ねぇ 航 来週もママが連れて行くんだよ。
パパは 土日もお仕事だからね。大丈夫?」と言うと
「えー」と 凄い声がラーメン屋さんに響いた。
「これから ずーっと」と言うと 目を見開いて
「嘘だと言ってくれ」と 言わんばかりに私の顔をのぞきこむ。
「うん。だから ひとりで頑張るしかないぞ」
航は何やら考えこんでしまった。
おいおい 先週 ちちに あんなに叱られたのに
おでこに 青いものまで作ったのに・・・
ちちが いない方がいいんじゃないの?
それにしても 母は そんなに当てにされていないのか。
あんなに でかい声出して ちょっと笑えないぞ!
帰宅してきた航にちちに ラーメン屋さんでの話をすると
航のちちの動きが一瞬止まり 「本当に?」と 私に 目で訴えてきた。
私は 「ねぇー航平」と 航に同意を求めた。
すると 航のちちは 目尻を下げながら
「なーんだ航平 パパに あんなに怒られたのに パパの方がいいのか」
と航を自分の膝の上に乗せ しまりのない顔になっていた。
航は 夏休みの宿題で日記をつけていた。
(ははに 無理矢理書かされていたのだが・・)
その中に
「ぼくは パパに しかってもらったほうが いい。
そうしないと ぼくは つよくならない」と 書いてあった。
その一節を見た時
それが必要なことだと自覚していることに 少し胸が熱くなった。
航のほうが冷静なのだ。
年が明けると 航はムシキングを始めて2年になるが
この間のように 航のちちが鬼になり 航に手を上げるなんてことは
今まで あれが2度目?後は思い出せない。
厳しく叱り付ける場面は毎回のことであるが
手をあげるなんてこと 年に一回あるか ないかだ。
私は 他で もっと すごい話を見聞きしているので
うちも そのくらいした方がいいのでは と思うこともある。
でも 航のちちには きっと無理だ。
先日 航のおでこをポンとたたいたら
「あっ もう! ここ 痛いんだよ」と 大袈裟に痛がる。
「なんで そんなに 強く やってないよー」と言いながら
航の手をどけると 青いものが・・・
「えーこれ この間 パパにやられたやつ?」と聞くと
「ん?うーんん」と もじもじ。
「パパが やった」と はっきり言わないで パパをかばっていること。
そして もうひとつは 「自分が 悪いんだしね」という気持ちが伝わってきた。
後で航のちちに 「パパ 航のおでこ 青くなってるじゃない」と言うと
「言うなよ・・・それを見ると 航に悪いことしたなと思って・・・」
だんだん 声が小さくなって 顔を背けた。
今回 思わず手を上げ
一番心を痛め 後悔の念に駆られているのは
実は 航のちちなのだ。
(2005.12.19)