2013.09.29
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カテゴリ: 本馬鹿
  • 九マイルは遠すぎる.jpg


ハリイ・ケメルマンの「九マイルは遠すぎる」


蒼井上鷹の「九杯目には早すぎる」


まぁ、あまり関係ない。



英文学教授のニッキィことニコラス・ウェルトを主人公とする

安楽椅子探偵ものの短編集。

まず表題作がとんでもない。

一つの文章から論理的な推論を引き出してみせようという

ニッキィと「わたし」の“雑談”の題材となった

「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、

ましてや雨の中となるとなおさらだ」という文章。

これが誰のどんなシチュエーションの言葉なのかと

議論しているうちに

本人たちも存在を知らなかった事件の真相に

たどりついてしまうというもの。


ここまで特殊なのは表題作だけだけど

ニッキィはどの作品でも

会話を中心に限られた情報からの推理で

捜査員がたどり着けなかったところへ一足飛びで到達する。

その様子はテンポも良く実に小気味良い。


1作目から最後の「梯子の上の男」まで

20年かかってるってのがスゴイ。











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Last updated  2013.09.29 23:26:41
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