燃兎(Burnin'Bunny)活動記

2014/06/08
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マイケル・ジャクソンのファンでない私は、それでも彼の死にそれなりに衝撃を受け、映画「This Is It」を観てそれなりに感銘を受けて、彼の死後に発売された彼のアルバム「マイケル」を買ってしまったクチです

ついでに彼の過去のアルバムをボックスセット(5枚あわせて3,000円程度…)も買って聴き、その上で、やはり…

彼の関わっていない、しかも「彼がアルバムに入れなかった(←単に入れられなかっただけ…?)」曲たちによるアルバムは…何かが全く足りませんでした

そらそうやろ、と、その当時はそれはそれで納得したものです

本人不在の、しかもいわばデモ音源のボーカルにいくら手を加えたって、声に魔法はかかりません
それが、ホントによく判るアルバムやなぁ…と感じました

そしたらあのアルバム、実はマイケルではない彼のそっくりさん(←歌声が)が歌ったって話もあるんですね…

歌に魔法がかかってるはずもないですな




で、この度、


…もうエエ加減、彼をこの世から解き放ったらんとアカンと思いますわ
いったいいつまで、死者で金儲けするんですかね…


ともあれ、出ましたニューアルバム「エスケイプ」

盛んにソニーのスマホの宣伝で「新曲」が流されています

やし、聴いてみました
Amazonのレビューも読みました

…私は、繰り返しますが、彼のファンでありません

そんな私が抱いた感想は…

やはり、
彼を早くこの世から解き放ってあげなよ…
ということでした





だからこそ、だからこそ、
金をかけたけど、時間もかけたけど、彼は「その後」に苦しんだわけです
それもまた、後追いの、私ごときにすら伝わってきました

つまり、彼のアルバムとは、一枚一枚が「そういうモノ」なわけです


で、新譜「エスケイプ」



やはりこれも、彼がアルバムには入れなかった曲の、しかもデモなわけで…

声に魔法はかかっていない、と私には感じられました



バックの音は「現在」の音が使われてるし、しかもそれはオリジナル(←デラックス盤には収録されてる)のデモ音源を殺さない程度の、つまりオーバープロデュースと批判されない程度にまとめ上げられています
その意味で、ホントにティンバランドはプロの仕事をしたんやな、と感じます

…しかしそれは…
悲しいかな、マイケル不在の、彼の意思の介入しようのない「今」行われた仕事…なんよね


マイケルは、少なくとも音楽の点では、妥協を許さずとも良い環境を持てた人やったからこそ、あんなにお金と時間をかけてアルバム製作したんですよね…

きっと彼なら、デモにあわせてバックの音が出来たら、もっと情熱と説得力のある歌を乗せるでしょう

それが、他の何でもなく、「歌い手」の矜持なわけです

バックに影響されて歌い方や込める想いが微妙に変わり、或いは自分の想いを歌い切るためにバックトラックの手直しを要求したり…、

そう、ボーカリストの仕事は、まさにそこであって、だからこそ上手い歌い手の声には魔法がかかるわけで…


だから

デモ音源のボーカルに魔法なんか、かかってるはずがないんです

上手い、下手の問題じゃないんです

曲の良し悪しでもないんです



少なくとも、かつての彼のアルバムの歌にかかっていた魔法は、今回「も」かかっていませんでした
当たり前です



レア・トラックスとかデモ音源集として販売するという方法もあるのでしょうし、きっと今後はそういう形で小出しにしていかざるを得ない、曲として完成しきっていない状態の音源も、まだまだいっぱいあるのかもしれません

そうやって、彼がキングだったが故に、彼は死後も立体ホログラムとしてステージに立ち(立たされ)、彼不在の中で「新曲」たちがまた小出しに発表されていくのでしょう


…哀れなり、かな





あ、アルバム自体は、これがマイケルのものでなかったなら、
別に悪くないアルバムです

もちろん、私は買わないでしょうが





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最終更新日  2014/06/13 07:51:36 AM


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