かみかくし日記

かみかくし日記

2012.01.14
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今年初めての披露宴の仕事。
接客中に担当していたテーブルの上品な老夫婦と、そのご兄弟に声をかけられる。
「お嬢さん。鳳蘭さんに似ているって言われない?若いころの鳳蘭さんにそっくりだわ」って。

これまでたいてい「中山エミリ」だったもので、新しい似ている人にちょっとびっくり。
しかも鳳蘭さんといえば、以前ご一緒したことのある荘田由紀さんのお母さまではないですか。

そうですね。もう「中山エミリ」って年齢ではないですね。
もちろんエミリちゃんだって年はとっていくのですけれど。
ともあれ光栄なことには違いなく、新しい発見でした。


これまで似ている言われてたことで、とても驚いた経験があります。


わたしは20代前半で、大叔母は90歳を迎えようとしている頃。
大叔母はわたしが自己紹介するなりとても驚いて、祖父に向かい、
「このこ、わたしたちのお母さんにそっくり」と言ったのです。

ちなみに祖父や大叔母のお父さんには、奥さん(お妾さん)が何人もいて、
兄弟はそれぞれお母さんが違っていたそうです。

90歳になろうとする人の、100年以上前に生まれたお母さんに自分が似ているという不思議。
初めて会うおばあさんに、懐かしい愛おしい眼差しで見つめられる不思議。

それまでわたしは、母方の親戚の中にあって、父方の血がとても強く出ていると言われていて、
あまり親戚の中に似ている人がいなかったのでした。

血が繋がっている以上、似ているのは当たり前かもしれないけれど、
自分の中に本当にたくさんの人の人生が流れ込んでいるような、

自分が思って知っているものだけが自分でないことに気が付いた瞬間でした。

だから似ているには、必ず時間を超えてきた可能性のようなものが、
含まれていると信じています。







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Last updated  2012.01.19 00:57:30
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