もえうぉっち
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ガラスの棺に眠るのは冥府の守護神モルフェウスわたしは、彼の守人【送料無料】モルフェウスの領域価格:1,575円(税込、送料別) ■メラノーマ(網膜芽腫)に冒され片目を失った男の子。 残された目にも転移したと知った時、彼の前には冷凍睡眠という道が開けていた。 彼と彼の両親がその道を選択した後の彼らの周囲の変化、大人の思惑、彼を見守る目。 内容は『冷凍睡眠』そのものは今のテクノロジーでは無理かもしれないけど、そのほかの展開は十分あり得る話だな、というややSFっぽぃカンジのところ。内容的にはなかなかに切ないお話ですが、後味が悪いのです。ほの暗い恋愛めいた部分があるのが気に入らないです。登場人物はバチスタシリーズに出てきた方々を散りばめてあり、話の中心はまったく別なんですけどシリーズ読破者には嬉しい。さらに主人公の男の子は「医学のたまご」(感想はコチラ!)にチラと出てくる子。その時の数学者のパパも正式にゲーム理論学者 曽根崎伸一郎として登場します。今回もカレは導く者。簡潔で分かりやすい謎かけで主人公を導きます。こっからネタバレになるので反転!冷凍睡眠中の男の子の世話役として(正確には装置の管理・観察)ついた女性。なんか、めんどくさい人なんですよ。そんでまた美人なんですよ。儚げな。どうやらこの女性、眠る男の子(美少年設定)に恋心にも似た感情を持っているらしい。報われようなんて思っていなくて、ただただ想うというところなんですが睡眠学習とかそういうのも絡んで、なんだか・・・。わからんとは思いますが、あんまり詳しく語ってもつまらないのでともかく読んで「てめー!美人だからって許されるみたいな作者の書き方がゆるせーーん!」と一緒に叫びませんか。このお話ではたまたま美少年に恋する美女でしたが、美少年に恋するブッサイクだって往々にしてあるわけで、(いやむしろコッチのんが多いんじゃないかね?)もし、その多いはずの組み合わせで同じことしたら・・・単なる犯罪やないかーーーーぃ!いや、違う、違うんですよ。決して作中の美女はそういうことしてないんですけど「できるチャンス」は与えられてるけど、それを使うことを良しとしない人なんですけどもし使ったらって考えたら、実に許せんお話なんです。冷凍睡眠で病気の治療法が確立するのを待ってそんで開けた人生が矛盾だらけでひょっとしたら誰かから操られているかも知れなくてそういうのって、本当に「あーよかった」って言えるのだろうか。こういうコトが現実になった場合冷凍睡眠を選択した人も周囲もよりよく暮らすことを見据えて、いろんなこと決めないとなと思ったりしました。中二くさい思考でスイマセンお話の分野とか進み方は好きだけど中に流れる感情のようなモノが好きになれないお話でした。
2012.07.05
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