もえうぉっち

もえうぉっち

2012.11.18
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カテゴリ: 活字主体の本
犯罪を犯す人間は顔に現れる

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 あまりに凄惨な現場に犯人は精神を病んでいるのではないかと推測された。
 もしそうなら第39条が邪魔して検挙しても罰することはできない。
 またその事件と並行してストーカー事件がおこる。



ここに出てくる医者の為頼って人が視診にすぐれた医者で、
眼力をこめて相手を見ればその人の持っている病気(未発症のものも含)や進行具合、治るのか治らないのかすらもわかってしまうという人なんですよ。
この人が高嶋見菜子という心療士さんと出会うのですが、この女性がストーカー被害にあっている人。
ストーカーは前夫。この男が性格が悪くて頭が悪くて思考がねじくれてて最低な男なんで、
この人の描写の時は読むのがかなりつらかったです。
こういうやつは何を言っても聞かないし、聞いたとしてもわからないだろうし。

このお話では大きな軸が二つ。

高嶋さんが心療士をしている施設に入所している女の子南サトミが一家惨殺事件の犯人が自分だと言いだすんですね。
その子の病気の症状からして作話なども多いので、まじめには取り合わないのですが・・。

ま、あらすじ書いてたらきりがないや。
端的に言ってどうだったかというと、ソコソコですね~。
ストーカーに対するこの女性の対応も「はぁ?!」ていうカンジだし
まわりの人間の根性の悪さにも辟易するし(周囲の人間が彼女に対し根性悪いことを考えるってことは、彼女にも悪いところがあるんだと思うのよね~)

一家惨殺事件に関しても動機がイマイチ弱い。(え!そんな理由!とか思う)
家出した南サトミ、どうしたお前(国際弁護士目指すんだって、意味分からん)
犯人の考えることもよくわからん。
他人の出まかせを信じてみたり、真実を疑ってみたり。
かなり39条に関してあーだこーだ言ってるんですが、最終的に「必要」なんだそうで。

罪を憎んで人を憎まずですな。

ツカミでかなり衝撃的だった一家惨殺事件に関して、解決があまりにもショボい。
ストーカーの犯人が後々つかまってもいいように詐病をするんですが
まぁ、読者から見れば立派な異常者なんですけども、はじめは詐病なのに、そのうち幻覚が見えたりしてくるんですよ。
詐病と発症の境目なんかを描いてくれるのかと思いきや、それもなく。



登場人物の誰にも好感が持てず、時折気分が悪くなる本でした。







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最終更新日  2012.11.18 12:52:52
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