マルスの遺言

マルスの遺言

映画祭での賞の数が世界の苦悩の数



高校生の日常のやり取りがほとんどで、ラストはご存知の通り。ディプレッシィングな映画とはこのことだ。

アメリカ映画に珍しく、草が生えていくのを観察するような日本映画的?リアリズムで撮っている。しかもセリフがストーリーと直接関係がない。もちろん日本映画は無駄に退屈なだけで、この映画とは雲泥の差であることは断っておくが!

アメリカ映画がカンヌで賞を取ることは多い。
カンヌはもちろんヨーロッパのフランスにある。
もはやアメリカの苦悩は、人類(世界)の苦悩と化している。

記憶にあるだけでもロバート・デ・ニーロの「タクシー・ドライバー」から、「華氏911」まで。
私は、アメリカ映画がカンヌで賞を取るたびに、アメリカの苦悩の数が増えていくような気がしてならない。

苦悩の数で、賞をもらっているような。
尊ぶべき誇り高い賞(プライズ)の数が、問題の数。
抱えた問題の歴史。記憶の数。。。

アメリカ映画のテーマや問題はもはや、全人類の問題なのだ。

映画の主人公一人一人が抱えたように、我々一人一人が抱える問題の数なのだ。







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