「 模倣犯(上)
模倣犯(下)
」 宮部みゆき
中居くん主演の映画
はリアルタイムでは見てないんだけど( 入院中
でした…)、
その後映画も見て、原作も図書館で借りてきて読み始めたのですが…。
あまりのぶ厚さと、病み上がりで気分があまりよくないところに、
これはヘビー(重量的にも内容的にも)だったので、
下巻の最初の数ページまでで、挫折してしまいました。
返却期限も過ぎちゃってたしね。
その時は、この宮部みゆきという作家は人気もあるし、
この本もベストセラーになったけれど、あまり私の好みじゃないというか、
感性が合わないな、という印象でした。
一応、「趣味=読書」で通してるので、どんな本であろうととりあえず最後まで目を通すのに、
途中放棄しちゃったぐらいだから。
でも今回改めて読んでみると、面白い!
寝転がって読めないほどぶ厚い上下2巻を、2日で読み終えてしまいました。
途中で中断するのが惜しいほど、ストーリーに引き込まれました。
いやぁ、この面白い本を、あのまま「面白くない本」に分類してしまわないでよかった、
と思うほど、面白かったです。
本の感想って、本だけじゃなく映画や音楽とかもそうだろうけど、
その時の心理状態や環境で、こんなにも変わるもんなんだね。
だから、その時はしっくりこなかった作品でも、時間がたってまた接してみたら、
また違う感想が味わえるのかも。
「世界の中心で、愛をさけぶ」
を読んだ時も、これがなぜあんなにも売れて、
映画やドラマにまでなるのか、さっぱり分からなかったんだけど、
これも時間をおいてまた読み直してみたら、今度は違う印象のものになるのかも。
と思うと、第一印象だけで決め付けて遠ざけてしまうのは、もったいないことだよね。
本にしろ、映画にしろ、人にしろ。
と、話がそれてしまいましたが。
「 砂の器
」を読んだ時は、主人公のイメージが中居くんから離れなかったんだけど、
今回は「ピース=中居くん」というのは、全く浮かんできませんでした。
というか、どう読んでも中居くんはピースにはなり得ない、って感じ。
それはまぁ役者としては、あまりよくないことなんだろうけど。
だって、ピースという人間は、頭脳明晰で冷静沈着で、誰にでも好かれて、
そして表情一つ変えず何人もの女性を殺し、友人が死んでも微動だにしない、
それどころか、世間をあざ笑って犯罪をゲームのように楽しんでるような、
ちょっと、というか、かなりアブない人間。
中居くんは、どう転んでも。そういうイメージないからなぁ。。。
だから、いくら中居くんが眉間にシワをよせてシリアスに演じても、
この2人はどうやっても私の中では重なりませんでした。
まぁそれが逆に良かったのかもしれないけれど。
だって映画はあまりに「???」だったもんな(笑)。
これは原作の方が、断然面白い!
というか、この本を映画化した、という感じではなく、
これからヒントを得て、新しく「リメイクした」って感じですかね。
まさしく「模倣」ですね。
【参考】
メイキング・オブ・マッドマックス 怒り… 2015.07.24
『家族の言い訳』 著:森浩美 2015.02.07
『あなたに褒められたくて』 著:高倉健 2015.02.05
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