『天地明察』
江戸、四代将軍家綱の御代。
ある「プロジェクト」が立ちあがった。
即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること。
碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、
そして恋。
大変楽しい時代小説。
渋川春海という主人公のキャラクターがまた、とても魅力的で。
才能溢れていながらも出世欲など全くなく、ひょうひょうとしつつも、
人を惹きつけてやまない。
秘めた熱い何かを全く見せることなく、淡々と与えられた仕事をこなす。
自分が背負っているものの重さを知った時、その情熱は、
彼の人生を捧げさせる。
そんな彼を支える多くの人たちもまた、印象的な人たち。
どことなく優柔不断な優男の主人公を何かにつけて叱咤激励する、
えんの存在がまた、光る。
これって映画化されるんだっけ?
天地明察 オフィシャルサイト
面白いものになりそうな気がする。
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