＊モナミ＊ SMAP･映画･本

『ダミアン物語～神さまを信じた犬』　

著：ダイアン・ジェサップ


乱暴な犬と誤解されるピットブルのダミアンは、一途に「あの人」を愛した。

科学実験のため悲惨な扱いを受ける犬と、必死に助けようとする女子医大生。
堅い絆で結ばれた女性と賢い犬の、友情物語。


犬好き、動物好きには、たまらないお話。
これが実話というのだから、本当に悲しい。

私たち人間がよりよい生活を求める裏側に、どれだけの動物が、
犠牲になっていることか。

そしてこの本の主人公、ピットブル。
その外見から、強暴だと嫌われ、不当な扱いを受けてきた犬種。
本当は優しく忠実で賢いのに、しばしば虐待されてきた。


弱った彼と出会ったのは、祖父や父と同じ心臓外科医を目指す女子医学生。
父の研究室で、実験に使われ酷い姿で死んでいく犬たちを見慣れていたが、
どうしても彼を見過ごすことができなかった。

彼について、そして動物実験について調べるにつれ、その実態に驚愕する。

父がしていたことは、正しいのか。
自分がこれから目指そうとすることは、正しいのか…。


人間の医療や科学や美容の発展のために、動物実験が本当に必要なのか。
動物たち、犬たちとの関係を、改めて考えさせられる一冊でした。

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