『図書館の神様』
思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、
驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。
傷ついた心を抱え、国語教師としてある高校に赴任した、清(きよ)。
「垣内君って、どうして文芸部なの?」
「文学が好きだからです」
「まさか!」
清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。
どこからでも海の見える明るい高校で、瑞々しい物語が始まる。
読んだことないと思って読んだら、読んだことありました(爆)。
その名の通り「清く正しく」生きてきた主人公の女の子。
それを自分だけでなく、周りの人間にも押し付けてしまった学生時代、
取り返しのつかない出来事が起こり、街を出ざるを得なくなる。
大人になってもその小さなトゲがずっと引っかかったままの主人公は、
海辺の小さな町で、何にもやる気のない生活を送っている。
それはそれで、幸せそうなんだけどね(爆)。
バレー部の顧問になれるかも…という淡い期待とかすかなやる気で、
高校の講師になったはいいけれど、文学部という面白くもない分の、
顧問になっちゃった主人公。
そこで出会った、ちょっと変わった男子高校生と部室で過ごすうちに、
少しずつ変わっていく主人公。
「そういう考え方もあるのね」程度の、小さな変化だけれども。
行きづまるには、まだまだ若い主人公。
毎月続けていたお墓参りも、もう許されてもいい頃。
主人公とは正反対な性格の弟くんの存在が、いいな。
海の見える職場、海の近い家って、いいな。
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