まんがよみ日記

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2004年12月12日
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カテゴリ: 批評
 実家に行く。

 年末年始の予定があわないため一足先にご挨拶。って、ひとあしさきすぎるだろう。お歳暮ですぐ食べられるおいしそうなものをみつけてもって押しかける。ワインとビールをぐびぐびとビールペースで飲む。こういうのをブタに真珠というのだ。母がテレビでみた燻製をつくって披露。プチ豪華なかんじ。

 ちゃんとテーブルクロスを掛ける。子供がいたらこういうことはできない。たちまちマチャアキの芸をやるだろう(偏見)。大人の宴はこういう手間でできている。グラスもちゃんといいのを出す。しあわせ。親孝行というより勝手な小旅行か。

 実家を離れて●年になる。いつのまにか他人の町になっている。駅に降りたときの空気が違う。すすけたというか錆びれたというか。関東平野に吹く風がつくった風土。ここで自分が育ったのは間違いないのだが。懐かしいというほどの距離でもなく愛憎いりまじったかんじで見る。

 中学、へたすれば高校までいっしょにすごした者同士が結婚したとか聞くと凄いなあと思う。街をでたくないのかなあとか。それぞれの生き方だが。べつになにがあったわけでもないが。自分はいつか出ていきたかった。そして出て行き、またこうしてたまに戻っている。「距離」としたらこんなもんだろう。親との関係みたいなもんだろうか。

 さて本書。元高校球児の男が会社をやめて娘とともに実家に戻る。そこによぎるかつての苦い記憶。いたいけどいたくないような場所。故郷への東京人の想いをせつなさをもって描く。かなり王道な設定。お約束をもってすすむのだが細かな描写と捨てきれない想いが文学として成立させている。舞台が野球というのもまた卑怯なところか。

 いつも応援にきていた名物ジジイ。マネージャー。都会と田舎。時間軸をそこで終わらせていればただの同窓会ネタではあるのだが、かつての野球といまどきの部活動をネタとしてとりいれることでリアルさというかたしかな痛みをもって読ませる。分断していたなにかをつなぐのもまた野球であるというところも憎い。

 図らずも今日のシチュエーションにあった文庫を読了。ローカル線の長い時間をうまくつぶして終わる日曜日。(♂)





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最終更新日  2004年12月12日 23時02分59秒


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