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2007年05月21日
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カテゴリ: 哲学
 音楽教室を開いている知人がいる。

 あるとき私生活に問題を抱える生徒に親切のつもりで「厳しいときは休んでいいんだよ」といったらかえってきたこたえが泣かせた。

 「こういうときだからこそなんとしてでもきたいんです」

 芸は身を助ける、という。自分も芝居を齧っていたころ、問題を抱える人を多く見た。芸能・芸術はとかくそういう傷を癒す場であるらしい。もちろん問題のない人なんて居ない、といってしまえばそれまでだが。だいたい自分がどうだったかといえばはなはだ自信がない。

 筝を教えている母が若いころ、いまは亡き祖父はいったそうだ。

 芸が身を助けるような生活はだめだ。

 生計という意味ではなく、精神的なバランスのことらしい。これまた正しい。遊びがないと表現に艶はない。ストイックさしかないのは自然食レストランのようなものだ。なにかが物足りないモノになる。

 とかく成功譚は、表現者がどん底から這い上がってなにかをつかむ物語にしたくなるものだ。それは書き手に読み手の嫉妬心をくすぐるように書かなくてはいけない使命があるからである。でも間違ってはいけない。どん底だから宝石が磨かれるわけではない。魅力的なものがふさわしい魅力的な装いで表されるからこそ客がつくのだ。

 どん底でも歓喜の歌は歌えるし、幸せの絶頂でもブルースは歌える。最終的には「地」がでてしまうとしても、表現の神様の前では生活の垢を落として身を捧げるのがルールなのかもしれない。



 願わくば、彼女の問題がはやく解決して「芸が身を助けない環境」になりますように。客にそんな悲しい音が伝わったら生徒さんだけの不幸ではなくなるだろう?

だからぼくはうたうんだよ せいいっぱい でかいこえで (♂)





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最終更新日  2007年05月21日 23時33分11秒
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