アルペンスキー。回転・大回転・スーパー大回転・滑降などの種目からなり、旗門を駆け
抜ける速さを競います。第1回の冬季五輪から採用されている「伝統」競技です。
日本選手は、アルペンスキーで、過去にただ1度だけメダルを取ったことがあります。
もう半世紀以上前の1956年、イタリア・コルティナダンペッツオ五輪の回転競技で、猪谷
千春(いがや ちはる)さんが勝ち取った銀メダル。
北方領土・国後島(くなしりとう)出身の猪谷さんは、父上にスキーの英才教育を受け(まる
るで「巨人の星」のように)、当時としては珍しいアメリカ留学までしてスキーの技術を磨い
た「エリート選手」でした。
しかし、それ以来、日本選手はオリンピックで表彰台に立っていません。
同じスキーでも、ジャンプは札幌オリンピックをはじめ、長野の団体・金メダルなど、何度
もメダルを取っています。
ジャンプと距離競技を併せた複合でも、過去、日本は金メダルを取っています。
なぜアルペンスキーでメダルを取れないのか?
日本のコースの特徴は「やわらかい雪と比較的短い斜面」かと思います。でも、ヨーロ
ッパや北米のスキー場は氷河。雪というよりは氷。コースの長さも数キロに及ぶものが多
く、幼少期をどちらで過ごすかによって、選手年齢に達したころ、どうしても大きな違いが
出てしまいます。猪谷さんのような留学をしなければ。子供のうちに「天才」を発掘し、エリ
ート教育をしていかなければ、日本のメダル獲得はこれからも難しいのではないでしょう
か。
ジャンプは、基本的に「建造物」が舞台なので、日本と欧米の違いは少ないと言えます。
だから、海外留学などしなくても世界と互角に戦える選手が育つ。モーグルも、欧米と日
本では、コースの違いは比較的大きくありません。
もちろん、アルペンスキーに適した身体能力を持つ若者は日本にもたくさんいます。
現に、ワールドカップで最高2位の成績を持つ佐々木明選手、4年前のトリノ五輪・回転
で4位入賞を果たした皆川賢太郎選手(モーグル・上村愛子選手のご主人)など、逸材は
たくさんいます。皆川選手の4位は、実は猪谷さん以来の「入賞」という快挙だったので
す。ちなみに、佐々木・皆川両選手とも出身高校は、このブログの冒頭写真の町にある、
スポーツで有名な高校。4月のセンバツ高校野球にも出場します。
二人は、バンクーバーでどんな滑りを見せてくれるでしょうか。
「おらが町」の「天才」選手が、環境の違いを乗り越えて、日本選手として半世紀ぶりの表
彰台に立つことを祈り、猪谷さんに憧れるスキー少年だった僕は、精一杯声援を送ろうと
思うのです。
・・・イタリアは、コルティナといいトリノといい、日本のスキー界と相性tが良さそうです。
イタリアと言えば、やはりブランドですよね。
⇒あのブランドの最新作がいっぱいです
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