★Latchkey Child★

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うそつき


この世界で、あなたほど見えないココロをもつ人はいない。

最近、そう思う。

どんなに笑顔で、どんなにすましていても。

でも、大事なところはいつも隠している。

そうやって、ワタシに汚い部分を見せないだけなのかもしれない。

いつも、あなたの世界にはワタシは入れてくれない。

ほかの人は入れてもらえるのに。

なんでワタシだけが?

いつも、聞きたいその言葉を飲み込んでしまう。

大丈夫、きっといつか入れる。

そう思うことで、ワタシは救われるかもしれない。

でも、なぜだろう。

不安になる。

時折。ふっと見せたワタシへの秘密。

「気にしないで」の言葉と共に流される。

秘密の言葉、秘密の愛情。

そして・・・ワタシの知らない世界。

あなたの大事な部分がまっくらで。

ワタシですら触れない。

でも、そこに普通に入れるあの人がうらやましくて。

あなたを抱きしめる。

「秘密はないよ」

・・うそだ。

うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだ。

聞こえるか聞こえないかでいってしまった

「うそつき」

・・・さよなら。

いつかあなたの闇を盗りたい。

ワタシの闇にしたい。

あなたと秘密の共有をしてみたい。

でもワタシもあなたにうそをついているから。

きっと、そんなことできないんだろうなと思った。

今日は、あなたに甘えてみたい日。

・・・ワタシのついたうそをまぎらわすために。

また、わたしはうそをつく。


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