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最近、テレビ東京の午後のロードショーで「スターゲイト」と「ウルフ」を、結構近い日程でオンエアーしていて、久しぶりに超若いころのジェームズ・スペイダーを観まして、その昔、「セックスと嘘とビデオテープ」を観て鳥肌が立つほど彼の魅力に轟沈したのを思い出しました。そんなわけで、今日はジェームズ君のお話をすこし。彼は、実は今日(2/7)がお誕生日(らしい、というのもwikiだと2/8、でも他は2/7で統一されてますので、たぶん今日です)。ちょうど私と約367日違いで学年はひとつ上。実は彼が結婚したのも同じ1987年という、ほぼ同世代を同じ節目で生きている人です。でもまあ、私とはずいぶん生きている世界が違いますが。ボストン生まれで、演劇学校出身のたたき上げの役者さん、美形だったので早くから映画作品には出ていました。エンドレスラブでの端役(1981年)がデビューみたいで、結構主役もありましたが、正直言ってヒット作品にはそれほど恵まれていなくて、はたまた端役で出まくりの銘脇役というわけでもなく、ぼちぼちと年に1~2作でている、そんな感じで渋い立場になっているみたいな昨今。なんとなく徐々に存在が忘れられかけているみたいで寂しいです。「ザ・ウォッチャー」でキアヌが異様に執着した刑事さん役の人です。これであーあと分かる方はキアヌファンかな?ついコノ間までは、CSチャンネルを回すと『ボストン・リーガル』(邦題忘れました、2004年ぐらいの作品、弁護士のお話)というTVドラマシリーズで、おっさんになった彼に出会うころが出来ました。吹き替えの人が好みじゃなかったので、ぜんぜん観ませんでしたが・・・たぶんジェームズ君はマイペースであまりがつがつと働くタイプじゃないのかもしれません。彼が世界にその名を知らしめたのが、カンヌグランプリに輝いた、新進気鋭の若干25歳の監督ソダバーグ作品「セックスと嘘とビデオテープ」1989年での主役グレアム役。それはもう、暗くゆがんじゃった青年の繊細でエロイ表情に世界中の女性が魅了されました(ホント?たぶん)。2000年に入ってからですと、「スーパーノヴァ」というSF作品で、もしかしたら最近ですと真田広之あたりが演じそうな、そんな渋い船長さん役をやってました。個人的には「クラッシュ」(アカデミー賞のとは同名別作品、監督がクローネンバーグですから、結構グロがお約束)という作品がすごく印象深くて、普通の関係に飽きてしまった夫婦が、事故での危険な極限状況になるとエクスタシーを感じることに気がついて、そういう危険な状況に追い込まれないと二人でセックスしても快楽を感じられない、というゆがんじゃった萌えしか味わえない関係になって、どんどん行動がエスカレートしてゆく、観ていて痛々しいのに妙にエロイ、出演者の厭世的な表情と事故後に痛みながらも陶酔する表情がまたエロイという・・・書いてるだけで病んできそうな、見ている側も結構ゆがんでくる作品です。とはいえ「セックスと嘘とビデオテープ」「ぼくの美しい人だから」そして「クラッシュ」(18禁)の3本がジェームズ・スペイダーの最高にエロティックな顔を見せてくれる三部作ではないかと、勝手に思っていまして、作品ではお気に入りです(爆)。最近では、すっかりいいおじさんというかお父さんな感じで、恰幅もよくなって髪の毛も寂しくなったせいで、昔の面影が懐かしい感じがしますが、相変わらずキュートな笑顔は年齢を感じさせませんし、くるくると良く動く瞳でしゃべる姿が魅力的です。体は比較的小柄で、たぶん175cmぐらい、痩せているときは首や手足が細くて長くて素晴らしくキュートだったのですが、最近は普通に胴体に首がめり込んでいて、ちょっと寂しい。とにかくいい声でしゃべりも魅力的、是非一度原語でそれを確認してください。個人的には「セックスと嘘と~」以降は、彼の存在を忘れかけていたのですが、2度目に出会って個人的にそれ以降ジェームズ君熱がまたまた期間限定で大沸騰してしまいました。そのきかけになった作品が「スターゲイト」そして「ぼくの美しい人だから」彼に惚れた理由は容姿や表情よりも、実は声なんだと自覚した作品が「スターゲイト」です(爆)(オリジナルの映画版、そのあとTVドラマでSG-1が大ヒット、スピンアウトでアトランティスまで作られていて、いまやそっちの方が有名ですが、残念ながらTVシリーズにジェームズ君は出てません)。劇場でこの作品見た時、彼の姿が登場するよりも前に声が聞こえてきたのです。彼が講義をする声だったのですが、なぜかもうドキ胸のときめき状態になってしまって、しかもその声としゃべり方に異様に感激してしまい、どんな人が出てくるのかわくわく・・・そして登場したのが、無造作な金髪の青い綺麗な瞳のお兄さん。低く良く通る美声でまくしたててる、自説を延々と学会のお歴々に演説しているのですが、そのしゃべり方、表情がもう、ど真ん中ストライクでした。あのこぼれるような綺麗な瞳にも、電撃1万ボルトでした。どこかでみたぞ、この青年・・・ああああ、グレアムだぁ(セックスと嘘~の)そこからはもう、まっしぐらでした、特にスターゲイトの役そのものがものすごく気にいってしまって、劇場に3回足を運び、VTRとLDを買い・・・1994~5年頃のことです。今のようにインターネットを駆使しても、英語のサイトはすこし出てきましたが、日本で情報はあまり充実していなかった時代です、やみくもにレンタル屋さんへ走って、彼の作品を探して借りた記憶があります、中古屋で大人買いしたり・・・懐かしい。(なんかエロイのが多かったような・・・汗)あっという間に作品がこれ以上みつからなくなり、映画関係書売り場で彼バイオを眺めてみたる、しばらくVTRをリピートしているうちに、いつのまにかマイブームは終わりました。熱が醒めた理由は、最後に背中を押す何かが足りなかった、たぶん圧倒的な情報不足のせいだと思います。それにその当時はもっと別に燃え上がるターゲット(ギタリスト)がいましたので、青い瞳のハンサム兄ちゃんへの思慕の情はTVの中だけで完結したのです。今にして思えば、ここ大暴走しなくて自分的には良かったかなって思います。最近の彼をみると、すこしストライクから球ひとつ分ぐらいボール気味な印象なので、おそらく私は、彼の演じる役を通しての、あの20代後半から30代の頃に彼が魅せてくれた、刹那的な男の色気に脳神経が侵されていたんだと思います。今でも、昔の彼の作品を見ると、胸がどきどきしますから・・・ハリウッドスターはこうでなくちゃ、いい男万歳です。
2008.02.07
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28日後… <特別編>(DVD) ◆20%OFF!キリアン・マーフィ -:ジム (三木眞一郎)ナオミ・ハリス -:セリーナ (坂本真綾)ブレンダン・グリーソン : フランク (石住昭彦)ミーガン・バーンズ :ハンナ (宮島依里)クリストファー・エクルストン: ヘンリー・ウェスト少佐 (大塚芳忠)監督はトレインスポッティングのダニー・ボイルトレインスポッティングではユアン・マクレガーの存在をハリウッドに知らしめ、本作ではキリアン・マーフィーの存在を知らしめるという、地元イギリスの舞台系で活躍している演技派でしかもハンサムな逸材俳優さんを発掘し世界に売り出すのが上手い監督さん。気に入った俳優を繰り返し使うので、ユアンはその後も「普通じゃない」「シャロウグレイプ」など、キリアンは「サンシャイン2057」で起用している。劇場で年明けに予告編だけを見た「28週後・・・」の雰囲気だと、まさにゾンビ映画っぽいので、やっぱり前作に相当する「28日後・・・」は、最初からの予想どおりそういう作品なのかと思っていたら、まあ、切り口は大差ない作品でした。パニック物のパニック部分を描写するのではなく、生き延びることがどういうことなのか、彼らにはどんな未来が待っているのかをテーマにしている点では、アイアム・ザ・レジェンドとかにも共通性が高く、核戦争後の生き残り作品なども含め、何度も扱われているテーマです。キーになるのが、男、女、子供、というのも、定番な印象。とはいえ、最後まで観てみたくなるストーリィ構成で、ロンドンの町並みとその郊外の田舎の美しさのコントラストやイギリスという国の自然が綺麗で、なかなか興味深い作品でもありました。普通の、これでもかゾンビ物だと、怖くて途中から断念しそうになる(実際、最初にちら見したときは、怖くて一人で見るのをあきらめとうとしておりました)のですが、キリアンの魅力からか、優男ががんばっているのがハラハラしてしまう展開で、物語にどんどん引き込まれました。マッチョが暴れまわる作品とは毛色が違い、一見よわっちいヒーローががんばってだんだん逞しくなる、成長のドラマも含まれているせいで、女性支持率が高くなった作品かもしれません、単なる類推ですが・・・。蔓延する病気はゾンビウィルスとはすこし違っています。(作品中では説明がなく、ネットをまわると、怒りを増幅するウィルスということで、それが人間をあんな風に変えるのかどうか、ちょっと違和感だったのですが・・・)とにかく恐ろしいのは、動物愛護団体がエゴを押し通して実験動物のチンパンジーを開放してしまうこと、チンパンジーを閉じ込めて危険な病気の治療実験しているのも、ある意味エゴなんですが。本作品の基本テーマは、いかに人間がエゴイスティックな生き物で、それを自覚しながらも、生きること優先なのか、どうなのよ、という自問がテーマなのか?それにしては、無事に生き延びている人間たちに、そういう雰囲気がないので、テーマを1つに絞って描いているわけでもなさそう。とりあえず、瞬く間に感染するという状況を設定。血液や唾などの体液感染のようなので、病気としてはエイズと同じで、注意していれば蔓延は防げそうなものなのだが、恐るべき増殖能力を持ち、感染から20秒程度で発症することと、発症した人が狂気に犯されて暴れ狂い、やみくもに周囲の人を襲うこと、噛み付かれたり血を吹きかけられてさらに瞬時に感染するということを繰り返し、またたくまにそこいらじゅう(イギリス全土?)を荒廃させる。(ちょっとここが難解というか、説得力が弱い、感染者はやり場の無い怒りにとらわれて周囲を襲いまくるようだが、非感染者を食べようとしているわけではなさそうだし、体液を浴びなければ防げる、ただし、人類が何が起こっているかわからないと、無防備なので、おそらく不意を突かれた形で都市は滅んだのだろうか・・・)。主人公のバイク便配達員のジム(キリアンマーフィー)は、交通事故にあって頭部を負傷しずっと意識不明だった。そのため、町が病気の蔓延で壊滅しているのを知らぬまま、病院のベットで目覚める。このときの彼、なぜか全裸(爆)。主人公君、なんと、ベットから起き上がるシーンでは、大事なものがまる見え(爆)。まあ、映画作品でさりげなく危険部位が画面に映るのは過去にも沢山の例があり、容易に思い出せるのは、ブロークバックマウンテンで、遠景で崖から川に全裸で飛び込むシーン、今は亡き(TT)ヒースのあれらしきものが、空中でぷらぷらしているシーンが、なんとも普通に、しかも自然に画面に写っていると、不思議といやらしい感じはしないです。もちろん、そういう行為をしようとして迫ってくるシーンではないのですから、当然で、自然に写ってしまっている、というシチュエーションだと、なんとなく、からだの付属物としてはかわいいという感じかな(爆)ジムは荒廃した無人のロンドンをさまよい歩くうちに、立ち寄った教会で感染した神父に襲われ、初めて何かが起きているのを知り、危ないところを、サバイバル中の男女に救出され、彼らから状況を、事件から28日しか経過していないという衝撃の事実を聞かされます。そして彼は両親がどうなっているかを確かめるために二人を連れて自宅へ戻ってみるのですが・・・DVD版と劇場公開版ではエンディングが違って、いろいろ試行錯誤の結果、いろいろな意見があったのが伺えます。特典映像で見れる劇場公開版はDVD版とは大きく異なるバッドエンド。以下役者さんについて思うことキリアン・マーフィー(主役のジム)はバットマンビキンズのスケアクロウで演技派で複雑な表情を見せる魅力的な若手の俳優なのを知り、本作は初主演だったのをネットで知りました。本作以外で彼の出演作で見たことがあるのは、「バットマンビギンズ」のほかには、最近では真田広之を共演した「サンシャイン2057」。美形なんですが、独特の痩せすぎが、やや精細というか病んでる雰囲気も身にまといつつ、どこか芯の強そうな頑固な目をしていて、屈曲した聡明な若者の役が似合います。彼の作品で、どうしても観たいのにまだ見れていないのが「プルートで朝食を」である、本作「28日後・・・」を見てしまったら、ますます彼が好きになって、優先順位を上げて「プルート~」を見るしかないなぁと今は考えてしまいます。(とり急ぎレンタルするかなぁ・・・)吹き替え版(90点)DVDの吹き替え版で、ジムを演じるのは三木眞一郎さん、すごくキリアンの雰囲気にマッチしています。三木さんの吹き替えで思い出すのは、Stayのライアンゴスリング、これまた200%のシンクロ率で本人が本人の呼吸でしゃべっているかのような錯覚を与えるほど。本作もそうだけど、シンクロ率が高くて吹き替え版を見ているのを一瞬忘れるほどの威力がありました。本作の他の共演者もすばらしく、大塚芳忠さんが、一見正常で頼もしいのが実はどこかの神経回路がぶっ飛んでしまっている大佐を怪演。さすがというか、彼らしい役回りに、芳忠さんがきた段階で、ある程度先の展開というか結末が見えてしまったという難点もあるが、それでも存在感はすばらしかったです。普段お姫様や弱めの女性を演じることが多い坂本真綾さんが、意志が強くタフな黒人女性(本田さんがお得意)を演じるのはめずらしく、かなり新鮮。彼女場合、時には”あれぇどうしたの”というぐらいシンクロ率の悪い作品もあるにはあるのですが・・・本作はすばらしく良いシンクロ率をみせているので良かったです。共演者によってしまうのか、監督なのか、一番大きいのは吹き替える相手の役者さんの演技にあるんだと思いますが・・・この作品で彼女の強い女の演技も聞けて、掘り出し物です。共演で掛け合い演技が多かった、三木さんとの相性がいいのかもしれないです。他の出演者も全員手堅く、吹き替え版の仕上がりはすごく良かったです。音響監督さん、ナイスキャスティング。この作品での三木眞のシンクロ率をみると、三木さんは痩せてナイーブな感じの役者さんの吹き替えが、こんなにもフィットするのがすごいなぁと、ご本人の雰囲気に被る印象もあって、まさか本人の雰囲気でキャスティングされているわけではないでしょうが、演技の雰囲気というのが、一種の独自の繊細痩せヒーローの世界を構築している人なんだと思います。サンシャイン2057も彼の演技で見てみたいです。調べると、プルート~ではベテランの内田夕夜さんが、サンシャインは田中実さんがDVD版を吹き替えしているみたいです。(おお、田中実さん・・・どこかで見た名前だと思えば、海の勇者ホーンブロアーでヨアン・グリフィスを担当していた顔出しもする俳優さんじゃん、森川さん、三木さん、東地さんらともほぼ同年代、この年齢層は役者さんの層が厚くて充実してますね)
2008.01.29
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昨年は森川さんにたくさんの萌えや癒しを頂きました。感謝感激です。そして今年は、さらにパワーアップする森川さんを目を見開いて耳をダンボにして、確認するつもりです。みなさんのご多幸とご健康を祈念しております。良いお年を・・・!
2007.12.31
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11月になりました!!BASARA祭があまりに楽しくて、毎日頭の中がBASARAモードです。そんなわけで、こちらをしばらく和風にしてみます(笑)
2007.11.01
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お茶の間のヒーロー出現率ゴールデンタイムの地上波全国主要ネット局(テレビ東京系だけは、一部の地方で視聴が難しいようですが、主要大都市はネットしています)で放送されている映画作品に出演している、主役級男性声優さんの出現率トップ10(実は11人居ますが、笑)を集計してみました。ネットで拾ってきた情報の寄せ集めですので、正確さをやや欠いているかもしれません、ごめんなさい。男性声優さんで、主役を張る人(脇も主役も両方やる人が主)ゴールデンアワー(夜9時)の洋画プログラム出現率を調べてみました調査対象 月曜ロードショー(TBS系) 木曜洋画劇場(テレ東系) 金曜ロードショー(日テレ) 土曜プレミアム(フジ) 日曜洋画劇場(テレ朝)調査期間 2006年1年間 2007年1月から10月末(オンエアー予定含む)出現カウント条件はメインキャストで名前が出ているもの(ネットで調べられる範囲)新録、DVD流用、再放送、多局製作流用すべて含む (出現回数毎の並び、2007年に多かった順→2006年に多かった順)2006年 2007年 氏名 (主役時の代表的俳優) 8 12 大塚明夫(スティーブン・セガール、アントニオ・バンデラス、ニコラス・ケイジ他) 7 10 大塚芳忠(ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ヴィゴ・モーテンセン他)12 9 堀内賢雄(ブラッド・ピット、チャーリーシーン他)12 8 玄田哲章(サミュエルLジャクソン、アーノルド・シュワルツネッガー他)12 8 菅生隆之(トミー・リー・ジョーンズ、ジャン・レノ他) 7 8 森川智之(トム・クルーズ、キアヌ・リーブス他)21 6 江原正士(トム・ハンクス、アンディ・ガルシア他) 9 6 山寺宏一(エディ・マーフィ、ジム・キャリー他) 7 5 平田広明(ジョニー・デップ、ジュード・ロウ他) 6 5 東地宏樹(ウィル・スミス、チャン・ドンゴン他) 4 5 小山力也 (キーファーサザーランド、ジョージ・クルーニー他)データを見ると2006年は江原さん当たり年で、ご出演されていた作品の上映率がめちゃくちゃ高かったみたいですが、今年はすこし少な目です。東地さんが今年はすごく多いなぁと思いましたが、去年から多くなってきていたみたいです。小山さん東地さんは海外ドラマの方でメインのレギュラーを沢山抱えていて、そちらでは大スターです。今回は、主役だけでなく、主役級としてメインで出張ってくる味わいのある目立つ脇の役の分もカウントしております。こうして眺めてみると、低音美声のおじ様声が目白押し、そんな中で、小山さん、平田さん、森川さんそして賢雄さんがやや柔らかいハイバリトンになるのかな?加えるに、東地さんと山寺さんの5人が吹き替えスターが結構かぶっています。菅生さん、玄田さん、大塚さんズ(笑)、江原さんと山寺さんも結構かぶります。山寺さんの守備範囲の広さにも、いまさらながらに驚かされます。そして、とにかくお茶の間のスーパーヒーローは紛れもなく、ブラックジャックな大塚明夫さん。次いで玄田哲章さんや堀内賢雄さんという結果です。世の中では、限りなく沢山の映画が製作され、劇場公開されたり、ひそかにDVD化されたり、アングラ劇場で密かに上映されたり、それこそいろいろあります。その中でDVDやVTRの日本語吹き替え版、劇場公開用日本語版、機内上映日本語吹き替え版、そしてTV放映用オリジナル日本語吹き替え版などなど、いろいろなバージョンの日本語吹き替え版が製作されますが、一番沢山の国民が映画を眼にするのは地上派ゴールデンアワーです。CSやレンタルやペイパービューが普及し、地上派に登場する映画作品というのは、封切り公開から約3年(邦画は例外あり)以上が経過していて、現在ではやや時代の波に乗りきれていない、すこし前の作品ではありますが、それでもやはり、この時間帯の映画作品というのは、老若男女、大人から子供まで楽しむ作品であることが多いのは、今だ変わらないようです。そして、そんなお茶の間映画で、もっとも多い需要がSF物、戦争物に時代物そしてスパイ物などの男性と子供向けのアクションヒーロー物です。そういう映画作品の主役を務めるハリウッドスターを担当する声優さんというのは、ほぼだいたいこの人にはこの声というのが決まっていて(いろいろな事情で変わりますが)、役者さんの顔をみると、その声優さんの声がでてきたりするぐらい定着している声優さんを、黎明期の昔からフィックス声優さんと呼びます。ここにランクインしている声優さんたちは、示した代表的ハリウッドスターのほぼフィックス的な立場に居ることは間違いありません。DVD版をメインで放送するCS放送や衛星放送が普及したせいで、TV局が独自に多額の予算をかけて製作する新録作品が減ってしまい、映画作品そのものの吹き替え版のバージョンが少なくなってきた昨今で、さまざまな声優さんの演技対決やバージョン違いの妙を楽しむ吹き替えオタクには寂しい厳しい時代です。
2007.10.23
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森川さんパーソナルページの謎のお仕事関係、中間調査報告(その4)です。★TV版orDVD版(VTR版)なのか不明のリストから、新規に判明した1本の中身を紹介森川さん脇の中の脇な(まさに修行時代の)作品。「クロス・エレメント」91分 VTR日本語吹替版 アミューズビデオ1996年アメリカ作品 日本リリースは1997年かな?(たぶん)製作総指揮 スティーブン・ホプキンス出演(声の出演)A.T:ルトガー・ハウアー(小川真司)ジョセフ:ジュッシュ・チャールズ(宮本充)ローラ:アンドレア・ロス(伊藤美紀)フィリス:スチューアート・ウィルソン(内海賢二)リポ:ベリー・アンズィロッツィ(茶風林)以下名前のみ森川智之(スティーブ) 児玉孝子檜山修之(スチュー) 関口英司佐々木優子 福島菜七子小野健一 鈴木英一郎大学のパーティで友達にけしかけられても、なかなか上手く女の子をナンパできない、そんなタイプの主人公ジョー(ジョッシュ)だったが、パーティで偶然、一瞬だけ見かけた美人(アンドレアロス)に夜中に襲われる。しかも多次元間を渡り歩く人々の戦いに巻き込まれ、自分の父がその人々と同じ次元を渡り歩く種族の戦士であったことを知る。すべての次元を支配しようと目論む悪の王フィリスは、ジョーの持つ、究極兵器スティック(王杖)の力の源の水晶のネックレスを狙って襲ってくる。そんな彼を助け導くのが、一旦は引退した戦士のA.T(ルトガーハウアー)であった。果たして次元を超えた戦いはどうなる・・・すごく設定だけだと、スケールの大きなお話なんですが、まだCGも易くない時代だったせいか、まったく低予算のため、そこらの砂漠やスクラップ工場や博物館などを利用して撮影しているので、SFの感じがさっぱりしない(笑)。異次元を渡り歩くという設定も、なんとなく景色が変わるだけで、さっぱりSFの感覚はあじわえない、制作費の大半をルトガーハウアーのギャラに使ってしまったのだろうか?(爆)。そんな作品。作品の質はC級ですが、声のキャストはなかなか良かったです。宮本充さんが、まだ吹き替え経験すくないのか、かなり声も若いし、すこし舌足らずでたどたどしい場面もありましたが、それでも一応さわやかでヘタレな主人公を熱演。その大学の悪乗りの友人が2名コンビででてきて、これがおまえらコンビでした(笑)。しかも、森川さんが声をしていたのが、実はジャック・ブラック。すごい素っ頓狂ともいえる3枚目の高いお惚け声で終始お調子者。その相棒は、すこしマトモソウな黒人青年で、普通にしゃべってるときは、あれ聴いた声だなぁ程度でしたが、「~しろよ~!」という感じで叫ぶと、それはヒーちゃんだと一聴して判りました。おまえらコンビ結成初期のセット売りだったのでしょうか?とにかくセット採用でした(爆)。出番は、冒頭しょっぱなの叫び声から森川さん登場だと判りました。その後、普通の世界での生活の部分の前半、冒頭のパーティシーンでは、主人公を女の子にけしかけるので、かなり淫猥な言葉をおまえらコンビ二人で連呼、特に森川さんの担当がジャック・ブラックだったからか、捲くし立てるように喋ります。そのあとも主人公の家に訪ねていったりして、ちょこちょこ登場しますが、セリフはそれほどなく、最後は姿は出ますがセリフなし。トータルして5分ぐらいか?ずっともりひーはセットで出演でした(笑)。コンビの貴重な脇出演のお仕事でした。映画はC級で30点ぐらい。
2007.10.17
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森川さんパーソナルページの謎のお仕事関係、中間調査報告(その3)です。★TV版orDVD版(VTR版)なのか不明のリストから、新規に判明した1本の中身を紹介森川さん脇の中の脇な(まさに修行時代の)作品。「アフリカン・ダンク」1993年作品1994年頃リリース(たぶん)VTR日本語吹替版(巻末にクイズとその締め切りが出てきて、それが1994年11月でした)製作監督はポールマイケルグレーザー(かのスタスキー役の俳優さんだった方、奥様とお子さんをエイズで亡くすという悲劇に巻き込まれたりもされましたが、今は監督やプロデューサを主にお仕事されてます)ディズニー映画です主演がケビン・ベーコンで声が藤原啓治さんだと思います。とにかく、箱にも本編にもどこにもキャストが出ませんので、まったく誰が出ているか判りません。これはまったく、本人が告知してくれないと、絶対にわからない1本です。でもって、これまたディズニー作品。声優さんたちは、みなさん演技できる方で安心して聞けます。大学でバスケのアシスタントコーチをしている主人公のジミー(ケビン)は、スカウト成功寸前だったスタープレイヤー(鼻持ちならないほどにすでに天狗になってしまっている)のわがままに耐えられず、怒らせて獲得に失敗する。その代わり彼が見つけたのが、アフリカケニアの映像の中で子供と戯れながらもバスケットをする長身(推定2m超)の一人の青年だった。その彼をスカウトするため、周囲を押し切って、無理やりアフリカへ探しに行ってしまう。ということで、舞台のほとんどはケニア。バスケのバの字も理解されていない環境にありながらも、優れた身体能力を生かして部族の長の息子をアメリカに留学させるべく孤軍奮闘を開始する。従来のアメリカ学生スポーツ青春サクセススポコン物に比べて、一風変わった筋書きで、舞台もほとんどがケニアの大自然や人々の暮らしや文化とアメリカとの状況の違いを主人公(そして視聴者も同時に)がストレート感動したり苦悩したりする場面がつづいて、なかなかスケール感のある小品です。個人的には高校でバスケットに青春を賭けていたので、こういう作品はプレイをまじめに観てしまって、すこし他のスポーツ根性物より試合シーンとか見る目が厳しくなってしまうが、ここに出てくる若者は本物である。某バスケアニメよりずいぶん上手いと思ってしまった(笑)。たぶんケビンベーコン以外には名のあるハリウッドスターは一人も出ていないに違いない。ケニアの若者役(周囲の大人や少年子供達は本物は顔付から演技する人以外ほとんどが本物かな?)は、なかなかに男前、表情が素朴だが笑い顔が実にキュートで愛らしい感じ、とても好印象。さて、森川さんは2役を確認。まず冒頭のシーンの、鼻持ちならない天狗になっているスタープレイヤー。大学入学直前の高校生なので、声がとにかく張りがあって高めで若い作り、すごくキュートで生意気な感じになっていて、思わず高校生の森川智之君を想像してしまった。2役目はケニアの青年の一人。スカウトされるサーレという長身でチーターのような身のこなしの青年の声は・・・うーん、かなり若くて初々しくてさわやか(誰かなぁ・・・自信なし)、森川さんは彼サーレの弟を、ちょっと口を尖らせた感じの少年から青年の中間の年齢の声。それほどセリフとか出番はなし、あとはモブシーンでちょこちょこ。森川さんファンとしては、無理してみる必要はないですが、ケビンがとてもハンサムで魅力的に描かれていたので、ベーコンファンにはおいしい作品。ポールの得意なスローモーションとアップの組み合わせは、画面がいかにもTV映画仕立てで、90年代風。話のテンポもちょうど良くて、実はこのぐらいのテンポと展開とカメラワークなお話が、バイオリズム的には一番観やすい感じがする。最近の作品は視覚と聴覚を恣意的に刺激しすぎる感じで、見ていて疲れるのは年のせいかな・・・
2007.10.17
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森川さんパーソナルページの謎のお仕事関係、中間調査報告(その2)です。★TV版orDVD版(VTR版)なのか不明のリストから、新規に判明した2本の中身を紹介下記2本はDVD作品で森川さん脇(まさに脇役修行時代)な作品。●「デンジャラス・マインド ー卒業の日までー」1995年ブエナビスタ配給ディズニー作品、吹き替え収録は1996年ぐらいかなぁ(不明) これ観て泣きました(最近涙もろいなぁ)スラムで貧困にあえぎ、高校に通うことすら困難で、ましてやまともな成績をとることなどのぞめない生徒だけを集めたクラスを任された、元海兵隊出身の異色の女教師ルアン(ミシェル・ファイファー小山芙美)が、子供達にボブディランの詩を読むことを通して、人生を自分で選択すること、あきらめてはいけないこと、勉強のすばらしさを教えていくうち、すさんでいた生徒の心を掴んで行く。という、一見よくあるスラムの子供達を指導する高校教師のお話なのですが、脚本がすばらしく(さすがディズニー)、綺麗ごとの出来た話を盛り込まず、現実を直視しながらも、それを乗り越えて生きていかねばならない様子を描いていて、スマッシュヒットな仕上がりです。さて、出演は、上記小山芙美のほか、同僚教師に安西正弘、生徒として藤原啓治、八尾一樹、他多数出演。森川智之はエンドロールの出演欄で14番目で山崎たくみの次に出てきます。エンドロール前に、本編での私の聞き耳では、森川さんは最低生徒二人分は演じてます。最初の方でしゃべる白人系の男の子。あと終始その他多数の生徒の中の黒人青年の一人です(結構陽気で張りのある調子の良いリズミカルに喋る黒人青年演技)●張り込み2プラス原題「STAKEOUT」1993年作品、吹き替え版収録は1995年ぐらいかなぁ(みんな声が若いです)これは、張り込みという作品の続編らしいです。お話はちょっとどたばたしてるわりに、空回りな感じ、アクションなのかコメディなのかが中途半端な仕上がり、TVドラマ級なのに時間が長かったかな・・・キャストの割にお話はB級。主演はリチャード・ドレイファスとエミリオ・エステベス。始まりはアクションからだったのでややコミカルで軽快なシリアス系刑事アクションかと思いきや、ぎっちょんちょん、検事役として登場した女コメディアンのロージー・オドネルがひっちゃかめっちゃかどたばたアクションへとシフト、最初は極悪人に見えていた悪役も、どんどんコミカルに(笑)。わんちゃんが時折スパイスの様にボケの効果を果たしております。キャストはリチャード・ドレイファスを安原義人が高めの声で(時折野沢那智さんみたい)、エミリオ・エステベスが平田広明(これまた、すんごいかわいらしいコミカルなへたれ青年で声が若い、笑)、その他ロージーおばちゃんが塩田朋子など。共演には納谷六朗や飯塚昭三ほか星野充昭、塚田正昭(野沢さん夫でブリーチの山ジイ)田中敦子、佐藤しのぶ(この人デンジャラス・マインドにも居ます、笑)などなど結構上手い人が並んでいます、そして・・・15番目に森川智之、17番目に三木眞一郎の名前を発見。このお二人ですが、聞き耳をした結果ですね、何役もやっていて、面白かったですよ(笑)三木眞・・・冒頭のシーンでピザ屋の配達のお兄さん(めちゃかわいい若者声)、後半で出てくる街の青年(主人公たちからフランクと呼ばれます。調子の良い青年)少なくとも2役は確認、もしかすると、もっとやってるかもしれません。森川・・・冒頭のシーンでパトカーの警官(普通声)同じく近いシーンでの二人組みの刑事の片割れ(ちょっと固めの声、この刑事コンビはお話の最後に再登場するので、っ森川さんはこの役で出番は2回あり、終わりの方の出番ではすこしまともなセリフあり)。次のアクションシーンで主役コンビに追われる禿頭のおっさん(どりゃーみたいな低めの怒声とか逃げるときの息ばかりで、ほとんどセリフらしきのはなし)。主人公達が潜入捜査のために車を借り出しする配車係の黒人青年(甲高いに近いかわいい軽快な青年声。ときおり裏返るぐらいのキンキン声)。以上4役を確認。以下がまだ残っております・アフリカン・ダンク(未確認)・バニシング・レッド(未確認)・クロスエレメント(VTR日本語吹き替え版らしい)ということで、つづきます。
2007.08.10
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森川さんパーソナルページの謎のお仕事関係、中間調査報告です。★TV版orDVD版(VTR版)なのか不明のリストから●ミッドナイト・ヒートVTR日本語吹き替え版(これ60円でした、笑)主演 エリック(マイケル・パレ)星野充昭 ダニー(アダム・アント)真殿光昭のミツアキさんコンビ、森川さんらしき声はしませんでしたTVオンエアー版であるとの鈴さんの通報があります>「ミッドナイトヒート」は、1997年にテレビ東京で放送されたものだとテレビ東京の昼か夜中でのオンエアーを要チェックです。まあ、良くある、チンピラが足を洗おうとすると、旧友が足を荒い切れなくてじゃまする、昔の恋人とよりをもどそうとすると、やくざの親分が邪魔をする。そんなお話。ちなみに主人公は絶倫(笑)TV版森川さん主演しないかなぁ(爆)●オクトーバースカイ 邦題「遠い空の向こうに」中古のDVDを入手、CDケースサイズのDVDなのでかなり古くて2000年物です。主演 ホーマー(ジェイク・ギレンホール)三木眞一郎←二人ともめちゃ若くてかわいい ジョン(クリス・クーパー)菅生隆之 クエンティン(クリス・オーエン)真殿光昭、他スプートニクが打ち上げられてアメリカが遅れをとっている20世紀初期、アメリカの方田舎でロケットに取り付かれた青年ホーマーと彼を協力する友人達、だんだん協力者も巻き込み、みんな自分達のロケットづくりにのめりこんで行く、純粋で素朴な人々のお話。職人気質でプライドの高いお父さんとの確執や心の交流に、最後で号泣しました。エンドロールに実際の本人達の記録ビデオが出て、さらに感動。で、出演者ですが、協力者で父親の友人が宝亀さんだったりとか知った声がいくつか森川さん居ました、ホーマー(三木さん)のお兄さんで、アメリカンフットボールの選手(爆)出番は非常に少ないです、ちょっといかつくて自尊心の強いお兄ちゃん。三木さんファンには超お勧めの1品。以下は入手済みですが未確認。次報告をお待ちください。・デンジャラス・マインド 卒業の日まで (未確認)・張り込みプラス(未確認)・アフリカン・ダンク(未確認)・バニシング・レッド(未確認)・クロスエレメント(VTR日本語吹き替え版らしいですが、まだ未確認)通報感謝です!以下もTVオンエアーでの確認要リスト・キャノンボール3・ミュータント・ニンジャ・タートルズ3・ホームアローン・ジャングル・ブック(ジェイソン・スコット・リー)←今回追加(通報感謝です)オクトーバースカイがジェイクは超かわいいし、三木さんもかわいい感じだし、お話も面白くて、掘り出し物でした。しかし、コンこと真殿さんも吹き替え出まくりです!続報を待て(笑)
2007.08.06
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これは何だ!!アーツビジョンの森川さんの個人紹介ページ(パーソナルデータ)の吹き替え情報から・・・以前ここには、本当に数タイトルだけが各項目の代表作として、ちょっとだけ記載されていたのですが、昨年のいつからか、どっかりとデータが掲載されるようになったのですが・・・どうも、リストそのものが、非常に謎が多いのです。未整理だし完璧に有名作だけというわけでもなく、かといってレア作品全部というわけでもなく、またまた名前のある役や主演の作品に絞っているわけでもなさそう、どういう基準でここに掲載されているのか・・・吹き替えだけでなく、他の項目にもいえるのですが、謎です。とにかく、今回は吹き替えデータのところを確認。ほとんどがDVD作品かTVオンエア作品で、簡単に調べがつくものばかりなのですが、一部、なんだこれは!!という謎の作品がありまして、それを以下にピックアップしてみました。★TV版orDVD版(VTR版)なのか不明デンジャラス・マインド 卒業の日まで張り込みプラスオクトーバースカイアフリカン・ダンククロスエレメントバニシング・レッドミッドナイト・ヒートジャングル・ブック(ジェイソン・スコット・リー)←これTVかな?★以下はTV版吹き替えなのじゃないかなぁ・・・と勝手な推理。でも、なかなかファンサイトさんでも目撃情報がないんですよ・・・ただし、忍者亀はもしかして見たかも・・・・キャノンボール3・ミュータント・ニンジャ・タートルズ3・ホームアローン→ホームアローン2(TV版)ではおにいちゃん役?ならば1も同じTV版?◎解決済みおそらく、台本を渡された段階では邦題が決まっていなかった、もしくは邦題が発売時には変わってしまった作品であると思われます。・ダウンワードエンジェル(マット・シュルツ)→邦題「ASHURA アシュラ」 DVD・バレット・ブルーフ(アダム・サンドラー)→邦題「ダーティボーイズ」DVDパーソナルデータは森川さんご本人の記録もしくは、事務所の記録であって、あくまでも発売元に全部を確認してはいないので、こういうのは補完してあげなくてはならないようです。×絶対に入手不可能な吹き替え版(ちぇっ、ダンテ風)・インディペンデンスデイ(ウィル・スミス)機内版・ウェディング・シンガー(アダム・サンドラー)機内版→これ、絶対観た(聞いた)のですが、いまいち声の記憶なし。△レンタルのみ(セル無し)なんでぇ!!・サムライ(ロレンゾ・ラマス) レンタルのみ(DVDタイトル「レジェンド・オブ・サムライ」)レンタルのみってのでもVTR(日本語吹き替え版)が中古市場に出回っているものも多く、最近ではそういうのは数百円で入手できます(このあいだは60円でした、爆)以下は比較的入手できる作品・フォルテ(ジョシュ・ハートネット)・・・出番超少ないですが、めっちゃくちゃ可愛い!しかし・・・某ファンサイト様のデータをみると、DVDやVTRやTVオンエアーをトータルすると吹き替えタイトル数は328本(2007年7月30日現在)。パーソナルデータのページに120数本のタイトルがリストされていて、実は10タイトルほどこの二つのリストで被っていない。すなわち、ファンの捜査網を逃れているタイトルがまだあるということになる。おそらく、この比率で計算するなら、全部で30タイトル弱は、まだどこにもリストされていない出演(ちょっとした脇で名前ててなくて調べようがない)作品がある計算になる。とはいえ、20年を超えるキャリア、しかも吹き替えだけでさえ、こうして追いかけるのが如何に大変かを実感。これ以外に、アニメにドラマCDにゲームにTVCMやらナレーションやら遊園地のアナウンスやら・・・TT
2007.07.30
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涼しいかんじにしてみました。そのうちこちらにまた映画評を書きます。(書きたい)
2007.05.24
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以下、サンドラーが出演している作品とサンドラーを吹き替えしてる声優さんを列記サンドラーが制作していても出演していない作品はリストに上がっていません殺人ピエロ狂騒曲 (1991) ?コーンヘッズ (1993) ?ミックス・ナッツ/イブに逢えたら (1994) ?ハードロック・ハイジャック (1994) 板東尚樹アダム・サンドラーは ビリー・マジソン/一日一善 (1995) ?ダーティ・ボーイズ (1996) DVD森川智之俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル (1996) DVD森川智之ウォーターボーイ (1998) DVD関俊彦ウェディング・シンガー (1998) 機内版 森川智之 DVD堀内賢雄ビッグ・ダディ (1999) DVD森川智之リトル★ニッキー (2000) VHS&DVD藤原啓治パンチドランク・ラブ (2002)DVD森川智之Mr.ディーズ (2002) DVD森川智之N.Y.式ハッピー・セラピー (2003) DVD森川智之スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと (2004) 機内版藤原啓治 DVD森川智之50回目のファースト・キス (2004) DVD森川智之ロンゲスト・ヤード (2005) 機内版&DVD森川智之もしも昨日が選べたら (2006) 機内版&DVD森川智之 幻の機内版”ウェディングシンガー”(DVDでは賢雄さんに交代してしまったので、”インデペンデンスディ”のウィルスミス同様にメディアに残らず残念、でも私は機内で観た記憶があるんです、映画そのものは、でっでもぜんぜんヘタレなキュートな歌の上手い青年声としか記憶がありません、泣)を追加するとサンドラーが出演した作品18本中11本が森川さんが担当しています。現在10作品は手にはいる勘定になります。ごく初期の5本を除くと、”ダーティ・ボーイズ”で森川さんが担当開始して以来、ほぼフィックス状態、ソニーピクチャーズが関わる作品は総て担当しています。次に藤原啓治さんが2本、賢雄さんと関俊彦さんがそれぞれ1本づつ。板東さんが担当している”ハードロックハイジャック”では、主演のブレンダンの方を森川さんが担当しているのも不思議な縁です。それにしても、独特で癖があって、ちょっと品が無くて(セリフもスラングや汚かったりエッチだったりしますので)お間抜けだったり憎めなかったり、そして怒りまくってたり、はしゃぎまくっていたり、天然にぼけまくったり、打ちひしがれてたり、へなちょこだったり、優しかったり・・・そんなアダムの演技の特徴を、それこそごく初期に担当した”プロゴルファーギル”や”ダーティボーイズ”のころから、最新作の”もしも昨日が選べたら”まで見事に嵌って演じています。最初からばっちりと嵌った演技を披露し、以降10作品の演技傾向にぶれは一切無し。あとはサンドラーの加齢とともにかわいらしさやキュートさが減って、声もだんだん低めになって、さらに雰囲気がちょっとオヤジ臭くなっていったり、お下品度が加速していたり・・・たまにおちゃめなだけでなくちょっとカッコ良かったりする部分も、すばらしくシンクロしているのが、さすがです。森川さんといえば、ほぼ同じ本数を吹き替えしているキアヌや数はすくなくともブラピなどで必殺技的に良く使う響くクールな2枚目声ではなく、サンドラーの時は地声に近い、かなり高めにうわずるハイな声が基本(興奮している場面ではなおさら高い)のセリフから、怒ったときのドスの利いた怒号まで、絶対に2枚目臭を出さずに演じきれるところもさすが。今回、もしも昨日が・・・でサンドラーの地声と演技の雰囲気をじっくり聴いてみて森川演技と聴き比べた結果、声の高さの変化や抑揚までを綺麗に合わせた上での演技であることに気がつき、ちょっと鳥肌がたった。フィックスの恐ろしさ、演じる役者の心の動きを知り尽くしてる感じだ。恐るべし・・・
2007.03.03
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メールで森川さんがサムサッカーのキアヌを吹き替えたとの連絡があり、昔に集計したキアヌの吹き替えデータを見直して最新データを加えてみました。以下にそれを列記します。キアヌ・リーヴス Keanu Reeves『危険な関係』(1988)ワーナー・ホーム・ビデオDVD島田敏『ビルとテッドの大冒険』(1989)ハピネット・ピクチャーズDVD不明『ラジオタウンで恋をして』(1990) 不明『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』(1990)不明『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)ポニーキャニオンVHS宮本充『ビルとテッドの地獄旅行』(1991) カルチュア・パブリッシャーズ/ポニーキャニオンDVD井上和彦 TV東京 高木渉『ハートブルー』(1991)ビクターエンタテインメント DVD堀内賢雄 TV宮本充『ドラキュラ』(1992)ソニー・ピクチャーズ DVD平田広明 TV宮本充『リトル・ブッダ』(1993) 東芝デジタルフロンティアDVD松橋登『から騒ぎ』(1993)アスミックVHS『カウガール・ブルース』(1993)?『スピード』(1994) 20世紀フォックスDVD山寺宏一 TV江原正士、宮本充『JM』(1995)東宝DVD? TV宮本充『雲の中で散歩』(1995) 20世紀フォックスDVD山寺宏一『フィーリング・ミネソタ』(1996) 東北新社DVD宮本充『チェーン・リアクション』(1996)20世紀フォックスDVD山寺宏一、TV朝フジ森川智之『ディアボロス/悪魔の扉』(1997)日本ヘラルド映画・ポニーキャニオンDVD堀内賢雄 TV東京 堀内賢雄『死にたいほどの夜』(1997)ケイエスエスVIDEO堀内賢雄『マトリックス』(1999) ワーナー・ホーム・ビデオDVD小山力也フジTV森川智之『リプレイスメント』(2000) ワーナー・ホーム・ビデオDVD森川智之『ザ・ウォッチャー』(2000) ソニー・ピクチャーズエンタテインメントDVD森川智之 TV東京小山力也『ギフト』(2000) 東芝デジタルフロンティアDVD大塚明夫『陽だまりのグラウンド』(2001)DVD小山力也『スウィート・ノベンバー』(2001)ワーナー・ホーム・ビデオ DVD森川智之『マトリックス リローデッド』(2003) ワーナー・ホーム・ビデオDVD小山力也 フジTV森川智之『マトリックス レボリューションズ』(2003)ワーナー・ホーム・ビデオ DVD小山力也 フジTV森川智之(未放映)『恋愛適齢期』(2003)ワーナー・ホーム・ビデオ DVD山野井仁『コンスタンティン』(2004) ワーナー・ホーム・ビデオ DVD小山力也『 サムサッカー』(2005)ソニー・ピクチャーズエンタテインメントDVD森川智之 『イルマーレ』(2006) ワーナー・ホーム・ビデオ機内版&DVD森川智之『スキャナー・ダークリー』(2006)ワーナー・ホーム・ビデオ? 不明森川智之(10)DVD5本 TV5本 小山力也(6)DVD5本 TV1本堀内賢雄(4)山寺宏一(3)宮本充(6) DVD2本 TV4本 1996年が最後?平田広明(1)松橋登(1)井上和彦(1)島田敏(1)山野井仁(1) 2003年新規採用 DVD1本大塚明夫(1)江原正士(1)高木渉(1)1999年以降森川智之(9)DVD5本 TV4本 小山力也(6)DVD5本 TV1本というわけで、1999年以降のキアヌの新作はほとんど森川さんか小山さんが担当してます。1本だけ山野井さんという例外がありますが。。。同じワーナーなんですが、小山さんだったり(コンスタンティンとマトリックス)山野井さんだったり(恋愛適齢期)森川さんだったり(そのほか全部のワーナー作品)。ソニーさんは今回再び森川さんを起用してくれたことで森川=キアヌの構図は業界でも大分認識されたのかなって思います。一方で2人交互(でもないけど)適用のワーナーさん、製作スケジュール優先なのかもしれません。でもねぇ・・・DVDってたぶん権利買ってから製作発売までに半年とかへたすると2年ぐらい時間があるなずなんで、相当前からスケジュールしているはずなので、声優さんも十分選んでブッキングできるはずなんですが・・・よく分かりません、勝手なこと書いてます。まあ、それにしても、1999年以降でカメオ出演とか声のみ出演などを除いた、いわゆる本線でのキアヌ出演作品の13本を森川さんと小山さんの二人で乱取りしている状態は間違いないです。小山さんはマトリックスシリーズ以降、森川さんはTV放映初出演(チェーンリアクション)以降での出演数が急増してますので、お茶の間では、キアヌ森川がトム森川と同じくらい浸透している印象です。これはDVDもTVキーになっているのはマトリックスシリーズということで、DVD版とTV版を見比べるのは面白いです。そういえば、この二人が役でかぶるのはほとんどキアヌだけですね。小山さんは当たり役の24のキーファーとERのクルーニーというTVドラマシリーズから派生して映画作品もFIX状態ですし、森川さんはユアンとトムでハリウッドオーディションをクリアしたお墨付きのFIXを持っています(とか言いながら平田さんがユアンをやったりもしますが)あと森川さんにはアダムサンドラーという持ち役があります。キアヌ以外ではほとどかぶることはなくむしろ共演が多いこの二人、演技傾向はぜんぜん違います(何気ない一言や叫び声が似てるときありますが)最近リリースされたDVDで「ウェディングクラッシャーズ」がありますが、この作品での主演のヴィンスヴォーン(小山力也)とオーエンウィルソン(森川智之)のように、共演での演技対決がとても素晴らしいです。ウェディングクラッシャーズは特にお互いの役者としての持ち味や強みが十分に生かされていて、素晴らしい吹き替え作品に仕上がっています。ちなみに小山キアヌは骨太で躍動感があり、森川キアヌは繊細で病んでる雰囲気があって、最近のダークで病んでる役が多いキアヌにはどちらかというと森川さんの演技傾向が向いてる気がします。また、森川&小山コンビがキアヌをメインで担当するようになる前は劇団昴の看板2枚目役者の宮本充さん(すんごい良い人のイメージになります)が沢山担当してました。これまた若いキアヌには良くあっていたと思いますが、同じ理由で最近の病んでるキアヌにはちょっと声が明るいかなって気がします。宮本さん最近のはまり役はエイドリアン・ブロディですね、相変わらず若々しくて繊細ないい声ですので、すこし影があるけどもキュートなエイドリアンにはぴったりです。実際のキアヌの声は低くて深いので、ハリウッドオーデションシステムだと小山さんも森川さんも採用されていなかったかもしれませんね。もしくは収録時にもうすこし使う声の高さを低くさせられてたかもしれません。でも、お二人とも今の声の高さでの演技がとても素敵なので、この二人で本当によかったと思います。そして、最近低音に艶と深みとヴィヴラートが増してさらに演技に落ち着きが出てきた森川さん、今後もキアヌを沢山担当してほしいなって思います。
2006.12.21
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キンキーブーツ(原題KINKY BOOTS)オフィシャル・サイト(日本語) 製作年度 2005年 製作国・地域 アメリカ/イギリス 上映時間 107分 監督: ジュリアン・ジャロルド 脚本: ジェフ・ディーン、ティム・ファース 音楽: エイドリアン・ジョンストン 出演: ジョエル・エドガートン/チャーリー・プライス キウェテル・イジョフォー/ローラ サラ=ジェーン・ポッツ/ローレン ジェミマ・ルーパー/ニコラ リンダ・バセット/メル ニック・フロスト/ドン ユアン・フーパー/ジョージ ロバート・パフ/ハロルド・プライス ●あらすじイギリス北部の田舎町ノーザンプトンで3代目の父が経営する靴工場で育ったチャーリィはかなりの優柔不断。そんな彼が婚約者のロンドン転勤を機にロンドンのアパートを物色中だったが、父の急死の知らせが届き工場を継ぐために急遽田舎へ戻ってくる。父から残されたのは、古い職人気質の靴工場。だがそこの経営状態は最悪で倒産寸前、問屋も倒産して卸し先も無い状態であった。古くから勤める工場の従業員15人の首を泣く泣く切ったが、それでも経営は立ち行かず、4代目チャーリィは、いよいよ倒産か工場売却かの決断に迫られる。そんな折に出会ったのがドラッグクィーンのローラであった。ローラはヘビー級の体格でありながらも、子供のころから女装癖があり、今はおかまバーの歌姫であった。しかし、体格の良いローラたちドラッグクィーンは日ごろ女性の靴を愛用しているが、作りが華奢なために脆くてすぐに壊れるのが悩みであった。それをみたチャーリィは工場の復活を賭ける新しい商品として、服装倒錯の人々向けの靴、すなわち男性向けセクシーブーツの開発に活路を見出す。やがては工場をあげてキンキーブーツを作り、ミラノの展示会に出品による商談成功に、彼のすべてを賭けることになる。●情報とか感想とかいろいろノーサンプトンに実在する靴工場での実話が基になっているという。サンダンス映画祭で絶賛され、日本でも単館上映ながら連日満員御礼状態の良作である。出演者も地味ではあるが、主演のチャーリィ役ジョエル・エドガートン・・・どっかで見た顔だなぁと思ってパンフレットを確認したら、スターウォーズ2と3に登場した人でした。そう、あの、最後にタトウィーンの2つの太陽が沈む夕焼けを眺めたたずむ・・・スカイウォーカーの双子の男の子を預かる若き夫婦役の夫のほうでした。ルークの育ての父ですね。あちこちの解説では優柔不断と書かれていますし、実際そういう部分もありますが、むしろ平凡だけど本当は芯のある男性として描かれていて、なかなかの好演。しゃべり方や声の感じが実はユアン・マクレガーそっくりな印象があって、これってイギリスのスコットランド系のなまりとか発声ということなのかな?そして、本作でもっとも目立つ存在の歌って踊っりながらも倒錯者である自分の存在に悩むドラッククィーンのローラ役がキウェテル・イジョフォー。そして、タイトルのKinky(キンキー)ですが、これ、訳すと「変態」という意味。すなわち、映画タイトルを直訳すると「変態ブーツ」となる(笑)。主人公は最初に出てくるときは自分の意思をあまり表に出さないへたれで、長年の信頼を持つ貴重な従業員を解雇するときの言い訳のことばが「What can I do?(どうしたらいい?)」。そんな彼が、気骨のある女性従業員とのやりとりや、キンキーな衣装でないと本当は気の弱いオカマ男のドラッグクイーンのローラと言葉を交わすうちに、自分の進むべき道を見出し始める・・・というハートフルなコメディ。いろいろな人を受け入れていくことの大切さ、自分らしさとはなにかを追及することの難しさと、難しいがゆえに自分を貫くことの重要さ、そして信念を持って生きることの大切さ素晴らしさを教えてくれる、そんな作品です。簡単な宣伝を見ただけの印象では、もっとどぎついどたばたコメディなのかと思っていましたが、ぜんぜん違いました。非常にまじめに丁寧に作られた、地にしっかりと根をはやしたような、人の心の温かさと弱さがとても身に染みる、多様性を受け入れることでどれだけ暖かい心になれるかをしみじみと実感させてくれる、そんな作品に仕上がってました。あまりに田舎町で、おかますら見たことがない従業員が、ブーツをデザインするために都会からやってきたローラをからかったり挑発したり彼の美貌に戸惑ったり。一方のローラも、はじめ威勢良く女装、しかし途中で素に戻ってみたりもして、なんとか周囲の人に溶け込もうと努力します。それでもローラはローラであり、自分を偽ることが出来ないのが彼の長年の悩みであり、なぜ男なのに男として普通に生きられないのかという疑問に解は出てきません。一方の一生懸命生きているチャーリィも、ただ一生懸命に誠実に生きているだけでは、世の中立ち行かないということがたくさんあるんだ、という事実に直面します。そんなそれぞれの人生の矛盾や悩みや事件を通して、結局、人は流されていてはだめで、時には殻を破って自分から積極的に挑戦をしないとだめなんだということを教えてくれます。本当に素敵で良いお話でした。85点の4つ星。さて、森川さんのファンクラブ情報によれば、DVDでは以下の声優さんが吹き替えを担当されたことがわかってます。森川智之、三宅健太、浅野まゆみ、石塚理恵(たぶんこの順番ならば、左から順に、チャーリィ、ローラ、ローレン、ニコラかな?)なかなか手堅いメンバーなので、DVDでの吹き替え版を見るのもこれまた楽しみです。
2006.09.07
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ミュンヘン (公式サイト)DVDミュンヘンスペシャルエディション発売日 2006年8月18日 4,179円 DWBF-10060 発売・販売元 角川エンタテインメント 製作年度 2005年 アメリカ 上映時間 164分 監督 スティーヴン・スピルバーグ 原作 ジョージ・ジョナス 脚本 トニー・クシュナー 、エリック・ロス 音楽 ジョン・ウィリアムズ 出演(声の出演) アヴナー/エリック・バナ:森川智之スティーヴ/ダニエル・クレイグ:土田大カール/キアラン・ハインズ:水野龍司ロバート/マチュー・カソヴィッツ:村治学ハンス/ハンス・ジシュラー:坂口芳貞エフライム/ジェフリー・ラッシュ:佐々木梅治ダフナ/アイェレット・ゾラー:岡寛恵ルイ/マチュー・アマルリック:藤原啓治概要スティーヴン・スピルバーグ監督作品。原作はジョージ・ジョナス、暗殺部隊の元メンバーの告白を基にしたノンフィクション『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』(新潮文庫刊)。ネットを徘徊してわかったことは、本作はノンフィクションであるところの原作を忠実に再現しているのではないらしい。スピルバーグが本作を通して本当に言いたかったことが何なのか、それは見終わった人間の人生背景や予備知識によっても大いに左右されるであろうし、価値観によっても左右される。そんなお話である。よって、映画評やブログを回っても、面白いとか深いという8から9点(10点中)の評価を下す人も居れば、ぜんぜん意味がわからないと一刀両断で2点程度にとどめる人もいる。そんな賛否の分かれる作品であるが、確実に言えることは、これもまた戦争やテロのむなしさを伝えるための作品であることには間違いが無いということである。政府の密命を受けての暗殺チームリーダとして世界各国を暗躍した主人公のアヴナーが、単にテロリストとしてイスラエルに仇なす人物をつぎつぎ暗殺することと、そのきっかけとなった(イスラエル政府にそういった工作員を世に放つという行為の至らしめた)事件、それが1972年のミュンヘン・オリンピックで起きたパレスチナ・ゲリラによるイスラエル選手殺害事件である。主演は「ハルク」「トロイ」のエリック・バナ。1972年9月5日未明、ミュンヘン・オリンピック開催中、武装したパレスチナのテロリスト集団“黒い九月”がイスラエルの選手村を襲撃、最終的に人質となったイスラエル選手団の11名全員が犠牲となる悲劇が起きた。これを受けてイスラエル政府は犠牲者数と同じ11名のパレスチナ幹部の暗殺を決定、諜報機関“モサド”の精鋭5人による暗殺チームを秘密裏に組織する。チームのリーダーに抜擢されたアヴナーは祖国と愛する家族のため、車輌のスペシャリスト、スティーヴ、後処理専門のカール、爆弾製造のロバート、文書偽造を務めるハンスの4人の仲間と共に、ヨーロッパ中に点在するターゲットを確実に仕留めるべく冷酷な任務の遂行にあたるのだが…。コメント作品への理解度や好みの程度によって賛否両論が激しい作品である。私は非常に好きな作品の1つとなった。しかも主演のエリック・バナに対しての役者としての評価も格段に跳ね上がった作品である。イスラエルという国家は特殊であり、20世紀になって突然数千年前に追放された(出エジプトの歴史をしらべる必要あり)故郷シナイ半島への大量入植を開始、実力行使の移住占領を経て、独立国家を再建してしまった、その間本当に数十年。先住民はパレスチナ難民となり、以来世界を巻き込んだ血みどろの抗争を繰り返している。それこそ、ことの発端は旧約聖書にまで起源をさかのぼる民族と宗教の争いの歴史の過程であり、ある意味人類が継続的している一番長い戦争である。日本人であり部外者である自分がユダヤの人々のことやパレスチナの人々のことを指して、どちらが悪い、どちらが正しいなどと言うことは到底不可能であり、断片的にしか知りえない狭い限られた知識で彼らの深い恨み、故国と民族への愛を感触として味わうだけである。そしてこのミュンヘンという映画は、一瞬だが日本人からみる世界ではなく、イスラエルの暗殺チームリーダの目線を通して見る、ユダヤ社会があり、ユダヤの人々を見つめる世界が見えてくる。そういう意味では、一見イスラエル寄りとも見えるストーリィだが、主人公のアヴナーが、迷い悩む姿を通して、彼らが自分たちの行為を決して正当化できないでいる、政府の命令を疑問なく実行することは正しい行いなのかという自問自答を繰り返す過程で、作品テーマとも思える、いかなる理由をもってしてもテロ行為は正当化できるものではないのだという、製作者の思いみたいなものが伝わってくる。人を呪わば穴二つという日本のことわざを思い出す。そんな作品だ。さて、妙な前置きが長くなってしまったが、イデオロギー論を映画評で語っても仕方が無いので、以下は単純に映画としての面白さの部分を語るので、いささか軽薄な表現になるが、容赦願いたい。映画好きとして、この作品の面白いと思わせた部分は暗殺チームの暖かさというかチームメイトの絆の部分である。チームのメンバーが集まって何度も食事をするシーンがあるが、彼らが共同生活を開始し、たまたまリーダーが腕のいいシェフであることがきっかけでのチームの和み方、表面的な部分では淡々としたよそよそしさがあっても、実際の関係は熱い男気があり、メンバーの絆がミッションをこなしていくうちにどんどん硬く厚く形成されていく様に、リーダーの寡黙でまじめな性格がチームをまとめ、やがては敵か見方かも不明な相手、本来信頼などという概念すら無縁の情報源組織との不思議な信頼関係や人間的絆まで形成していく、そんな人間関係の描写に痺れた。エリック・バナがこんなに若く瑞々しい感性と情熱を潜ませた役者だとは、本作をみるまで思わなかった。いままで観てきた彼は、どれも老成した役が多かったからかもしれない。出世作ハルクでも悩み苦しんでは居たが、それほどに強い印象がなかったし(ただし、ハルクでは、映画のターゲット層とは無関係にやたらに女性ファン増やしたらしい)、トロイではブラピとオーリーの2大人気イケメンスターの影ですっかり割りを喰った形であったが、それでもエリックを知らないで観た女性の何割かが、オーリーやブラピからエリックに乗り換えたらしい(笑)。そして満を持してのスピルバーグ作品での主人公である。今回の等身大で悩める男ストイックな男として現れた彼は、まだ結婚してまもなく、初めての子供の誕生に歓喜し、家族を思い涙するやさしさを持つ、受けた命令に忠実であり、まじめにひたすら任務を遂行しようと努力する様には、スパイのキザさもかっこよさも無いが、それでも彼のひたむきな姿は、すてきである。チームメイトたち(筆頭のダイニエル・クレイグは新ジェームス・ボンド)全員の堅実でしぶとく存在感のある演技が、地味に徹する主人公を埋もれさせることなく、見事なサポートぶりである。さらに、本国政府の人間の中で、唯一最後まで窓口担当となるエフライム役のジェフリー・ラッシュ、彼、海賊役では楽しそうだったが、こういう腹の底が知れない役をやらせると天下一品である。大好きだ。シャインという自閉症の天才ピアニスト役で彼を知ったが、この人は、脇にまわしてもメインにしても独特の存在感がありしかも主役を食わないという、本当に才能のある銘脇役者だと思う。そんなわけで、役者さんだけで十分楽しめる作品でもある。吹き替えについて触れたい。とにかく、こんなに吹き替えで、どの出演者もまんべんなく高いレベルで演技を聞かせてくれて、台詞に違和感がなく、むしろ言葉足らずの字幕とは比べ物にならないぐらいの情報量で、しかも役者おのおのの素晴らしい表現力によって、観ていてどきどきしながら作品世界にのめりこめたのは久しぶりである。非常の出来にいい吹き替え作品であると思う。これは私が主人公の森川智之を好きだからというレベルでの話ではなく、エフライムやカールやハンスやルイやパパやイスラエル首相に至るまで、痒いところに手が届くようなすばらしい演技と声の役者さんの登場に、吹き替え製作チームのアカデミーをあげたいと思ったほどである。そして、主役を吹き替えた森川さん、初エリック・バナであった。声をどの音域でつくるのか事前に興味があったのだが、結論から言えば演技を重視した形で、もっとも自由度が高い音域、ナチュラルな高さでの彼の最高に良い声での演技であった。だからこそ、何も知らずリラックスしている初期はやわらく穏やかでやや高めに、作戦行動にでてチームを指揮する時には力強く、そして自分の命のみならずメンバーや家族の命も危険になっていく過程で、どんどん声はしわがれ低く苦渋に満ちたものになる。作品中、彼ほど声の雰囲気が変わる出演者は他に居なかった。演じるエリック・バナ本人の表情や演技に合わせて、声の森川もアヴナーの歩んだ数年の殺戮と苦悩の日々を共にして心も体も変貌していく様を体現していたように思える。妻への電話シーンや終わりのエフライム(佐々木氏)との淡々とながらも腹の探り合いのようなじっとりとした汗をかきそうな、そんなやり取りに見せた感情の見え隠れが凄いと思った。この作品を通して、またまた役者としての森川もステップアップしたように見える。
2006.08.29
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ホテルルワンダ(公式サイト)出演(声の出演)(箱書きから)ポール・ルセサバギナ:ドン・チードル(梅津秀行)タチアナ・ルセサバギナ:ソフィー・オコドネー(浅野まゆみ)オリバー大佐:ニック・ノルティ(松山政路)ジャック・ダグリッシュ:ホアキン・フェニックス(森川智之)スタッフ監督・脚本・製作:テリー・ジョージ脚本:ケア・ピアソンあらすじ<オリコン・データベースより>愛する家族を守りたいという想いをきっかけに、1200人もの命を救った一人の男の実話を映画化した感動のヒューマン・ドラマ。1994年、長年続いていた内戦が終結し、ようやく平和が訪れようとしていたルワンダ。しかしある夜、大統領が何者かによって暗殺され、大統領派は対立勢力による犯行として、報復の大虐殺が始まる…。コメント(日記と記述一部だぶってます)ルワンダで実際にあった大惨劇とも言える未曾有の大量虐殺を産んだ内戦を生き延びた人のお話。大虐殺の部分をクローズアップせず、必死に生きようとする人々の苦悩と恐怖と戦いに焦点をあてながらも、世界の、より多くの人にこの事実を知ってもらい、そして悲劇を繰り返させないために、考えてもらいたい、そんな意図が感じられる作品。そうであるかこらこそ、視聴者は主人公ポールの試練を追体験する形で物語が進む。まさに、アフリカ版シンドラーのリスト(実話)。カメラワークは驚くほどシンプルで、虐殺があるにはあるのですが、目を覆いたくなる凄惨シーンほとんど避けてます。比較的普通に見やすい作品に仕上がってますが、それだけに、同じ人がこんなにも残酷な行為を行ってしまう事実に戦慄すると同時に、じわじわとした恐ろしさが観るもの背中を寒くさせます。なぜフツ族とツチ族は対立しているのか、それは冗談のような理由、肌の色や鼻の幅の違いという、迷信とも思える違いを民族の違いと称して植えつけたのが白人という皮肉、その部分の詳しい説明はなされませんが、それであっても、現実に同じ民族でありながらもお互いを差別し、差別が差別を呼んだ挙句の憎しみの連鎖から来たやり場の無い怒りが、片方をして根絶せしめようという発想から大虐殺が起きてしまいます。これが、まるで第2次大戦でナチがユダヤに行った行為とまったく同じなのです。人間はどうしてこんなことをしてしまうのか、私にはわかりません。同じ人間でありながらも、そのおろかさには腹が立ってくる思いですが、人が群がり集団行動をするときのパワーと恐ろしさは、軍国主義や帝国主義に走ってしまった国家や民族の繰り返す悲劇と一緒で、少数の迫害される側になってしまったときの恐怖と孤独を、本作で十分味わうことが出来ます。そんなわけで、ストーリィは主人公であるフツ族のホテルの支配人ポールが、思いつく限りの総ての技を駆使して、ホテルに逃げ込んだツチ族避難民とツチ族の妻と子供を果たして最後まで守りきれるのか?そこが焦点です。出演は、今年アカデミーを総なめにした「クラッシュ」で演技派スターの座を確固たるものにしたドン・チードルが、等身大の父親であり夫であり無力なただの一人の人間である主人公を熱演していて、素晴らしかったです。そんなポールの、ある意味悪あがきであったり、機知と機転であったり、ときには運であったりするものが、すべて綾なす糸のように絡み合って、はらはらどきどきのうちに、どんどん追い詰められながらも、どんでん返しのラストが待っています。作品としては、話のスケールを広げず、あくまでもメイン舞台となるホテルとその支配人として孤軍奮闘する主人公の目線を崩さず、実際に何が起きてどうなっているのかも、この視点からしか語られないので、全体の動きは見えません。そういう意味では、演出で一番近いのが宇宙戦争です。まさにそんな感じでお話が進みます。外国人には関係がない、当事者にしかどうにもならない国内の内戦であり、部族間抗争なのですが、それにしても、こういう場合は国連がしっかりしてあげて、UN連合軍が介入して止めないとトンデモない事になる・・・当事者になってしまったら、と思うと寒気がします。吹き替えは渋い面子でした。名前の有る役者には吹き替え実績のある声優さんを当てている点と、声の雰囲気の近い声優さんを振り分けているという点で、かなり手堅いキャストです。演出も脚本も良い出来でした。ドンの声は梅津秀行さん(wikiによればシンドラーのリストにもでていらっしゃるみたいです)演技はしっくりと嵌っていて、かなりドンの地声やしゃべりに近い演技と声で梅津さんとドンのシンクロ率は相当高いです。個人的に、梅津さんという方は、戦隊ヒーローもので常連の方で、アニメも外画もたくさんでてますが、主人公というのは少ないかと。今回初めてメインでの声と演技を聴いて、発声とセリフまわしに、若本規夫さんを連想させる独特のクールさと素敵さがあって驚きました。とにかく、主演の彼のセリフ量は半端じゃなく、全セリフの60%ぐらいが梅津さんなので、お疲れさまでしたと言いたいです。あと、喧伝放送の声とホテルのオーナーの兼ね役が大塚明夫さん(オーナ役は役者さんに合わせて狙ったキャスティングですね)が相変わらず上手い。しかし、喧伝放送の声の人がやっと顔だしたのかと思って、しばらく混乱しました、この兼ね役は間違ってます。(笑)声に特徴があるので、失敗ではないかと・・・森川さんが、外国人TVスタッフのカメラマン役ホアキン・フェニックスを担当。セリフ量は少ないですが、なかなか印象に残る良い役です。このホアキンを聴けば、ウォークザラインで何故森川さんを配役してくれなかったのか悔やまれます。ウォークの配給会社のキャスティンぐ担当さん、是非これを良く聴いて見てください。ホアキンのセリフの声の雰囲気と森川さんの声と演技の雰囲気は完璧に一致してました。凄いです。さて、そのカメラマンさんは凄惨な状況になっている事実を世界に知らせようと命がけで取材をやったりとがんばりますが、やっぱり一端内戦が勃発すれば、外国人記者など本当に無力なのを思い知らされます。報道の仕事の過酷さと当事者ではない無力さを思い知る役です。本当に本当の本物の上手さがあると思ったセリフが、最後の方、出番が無くなる前でいくつか出てきて、脳天まで痺れました。あと、先ほどの大塚さんじゃないですが、森川さんもメインの出演以外にもラジオやTVからレポートする声などがいくつか聴けます。モブシーンのオフ画面でも声が・・・それから・・・一番最後までこの作品はきちんと観てください。森川さんが最後のエピローグを担当しています。それが結構な長さがあり、しかもなかなか聴けない綺麗なアナウンサー調のモノローグです。その他、安元(チャド)さんが良い役で出てきます。他はあんまり普段知らない方々でしたが、みなさん地味に上手く嵌ってました。 原題 HOTEL RWANDA製作国:南アフリカ、イギリス、イタリア製作年:2004 日本公開2006年1月14日本編122分発売元: インターフィルム販売元: ジェネオンエンターティメント税抜価格: 4,230円発売日: 2006/08/25商品番号: GNBF-7284
2006.08.28
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銀河の歴史がまた1ページ・・・マイブームの銀河英雄伝説にあやかって、模様替えしました(笑)さて、この作品を見る場合、同盟側か帝国側か、どっち寄りで見るかでかなりで好みが出ます。もちろん、耽美派のかたがたは帝国の滅びの美学追求にいそしむ訳ですが・・・笑私はもちろんヤン派(富山敬命)なので、同盟のエピソードを常に心待ちにしておりましたが、やはり帝国の描写の時代劇がかったかっこよさには痺れるものがありました。結局どっちも良いという結論。やはり、出色の出来は帝国側ではオーベルシュタインとロイエンタール(この人らは別格級の人気)、2期で亡命して同盟側に下ったメルカッツ提督(納谷さん)もすごい。同盟側では、ヤンをささえるシェーンコップや特にアッテンボロー、キャゼルヌ以下の声優さんには、よりアニメっぽくない大人の演技(外画調)の魅力を覚えた記憶があります。この作品、やっぱりどっちの側のどの話になっても、声優ファンには悶絶モノ、お話も台詞中心の時代劇調で、見始めるとしっかり嵌るなぁ。脇役チョイ役の利き声優さんするのも楽しいし・・・残念なのは、どちらも女性の描写が一元的だったのが残念。フレデリカもヒルダも性格が似ている(アプローチは静と動で違うが)ポジションも似ていて、女の人は2種類しか居ないのが、なんともクラッシックなお話、その点では、いろいろな女性を描いていたガンダムに作品としての魅力があります。銀英伝のムック本の古本をネット経由でゲット、声優さんのキャスト紹介のページだけで本の半分を占める、声優さんとメカ紹介だけの本なんですが、もう圧巻。これはまさにオタクな世界です。
2006.08.17
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おまえら夜の部を思い出していて、ふと思ったこと。フリートークでのどこから来ましたかシリーズで、2階席の沖縄のキップのいいおネエサンとひとしきり会話したあとで、海外の人と森川さんが聴いた瞬間に、前々回だったかの中国の人を思いだしていたら、森川さんも覚えていて、とっさに上がった手に、上海の人と言い当てていたのですが、おそらくこの方はファンクラブに入っていて、チケット送付先も中国なので、森川さんもかなり(チケットが無事に事前に届くかどうかなど)気にとめているのだと思う。気配りの人だなぁ・・・というわけで、昨日は自分にしてはかなり昼の部を思い出せたのですが、さて今日夜の部の感想を書こうとして、記憶がかなり混乱して曖昧になっていることに気がついた、やはり元凶はあの737373ポンチョビレ・・・アヤシのメロディ・・・ということで、すこし記憶を補完するために、沢山の森川さんファンの方々のブログを拝見しましたが、今日はきちんと書くのをあきらめました、とりあえず思い出したネタをざっくばらんに書いてみます。とにかく覚えているのは、構成が昼の部とひっくり返っていて、フリートークから始まって、ゲストのしゃべり場、前説、コントの順で後半に向かって濃い衣装になっていく面白い構成。(早く帰りたい人には辛かったかも)。夜だけ参加のゲストのファンはかなりやきもきしたことでしょう。さて、最初のフリートークはかなり笑いました。森川さんの服装は沖縄のやくざみたい(笑)。白い袖で胴体が黒い光沢のあるサテン地のスカジャン風半袖開襟シャツ、前の胸には丸っこい模様(今回は双眼鏡を忘れた上に、夜は最後列から2番目だったので、ぜんぜん見えませんでしたが、ファンの方のブログによれば豚ちゃん模様だったらしい、かわいい、そうかだからフリートークでポーク森川とか言っていたのか・・・)人間ドックに行ったことないはずなのに・・・いきなり人間ドックネタになった、ここで自爆した森川さん、何を思ったのか、通常の人間ドックではやらない大腸カメラ検査の話に。胃レントゲンでもなく、直腸診でもなく、なぜ大腸カメラを持ち出したのか・・・確か話の導入部は病院に縁が多い森川・・・という振りからだったかと、檜山さんに人間ドックに行ったことない、二人とも・・・からはじまったはず。なのにいきなり高度な検査ネタになった森川さんに檜山さんが、検査やったことのない人とやったことのある人の会話になってるとつっこまれて困った顔してたように思います。きっと親しい人(肉親とか)か御本人が検査をやったのだと(肉食の人は大腸ポリープに掛かりやすいので、疑惑の念が私の脳裡にふつふつと・・・)、まあ、今後この系統の言動に注目しましょう、まあ、気軽に話しているので、たとえ御本人が不調で検査を体験したのだとしても、たぶん問題なかったから笑い話のネタにしているのでしょう・・・そう思っておきます。肉のソムリエ焼き肉屋さんでお皿の肉が来たとき、まず匂いを嗅いで鮮度を確認する森川さん(実演つき)。お肉にOKを出して店員さんが火をつけようとしてすかさず断る森川さんに、俺は焼き肉が食いたいんだとつっこむ檜山さん。サバンナのライオンみたいに、シマウマが食いたいとかインパラが食いたいとか言っていたけど、それは何の話だっけ・・・・。ロケットパーンチ念願だった森川さんの石丸さんのマジンガーゼットの兜甲児のモノ真似が初めて聴けた瞬間で感激。これは、はがきネタの時だったと思います。アイドルの話になって、キョンキョンが森川さんの中学生の頃のアイドルだったらしい。近所で映画のロケをやっているときに、どきどきしながら見に行ったらしい。顔が小さい事をめちゃくちゃ強調していたけど、顔の大小ネタは多いなぁ、ちなみにうちの旦那も結構キョンキョンすきだったみたいなので、アレぐらいの年代は(うちの旦那はもっとおっさんですが)キョンキョンはアイドルだったのですねぇ・・・そういえば、入場の時にキップを切ってくれたおまえらスタッフのおネエさんも、キョンキョン似でしたが、まさか・・・・笑。檜山に捨てられた・・・今年はかなり飲んだくれたという話から・・・二人で飲んだいきさつを丁寧に語って聴かせてくれました。森川さん昔なにかにも電話魔と書かれていたので、自分の口からでたのが可笑しかった。調子が悪かった(風邪気味か寝不足だった?)そうで、軽くと言いながら、結局閉店まで居座って一升瓶を空けた二人、酔っぱらってべろべろの森川さんをタクシーに乗せて一安心した檜山さんはそのまま帰宅。ところが、森川さんはタクシーに乗ってすぐ気分がわるくなって車を降りたらしい・・・確か以前にこの話をしていて、車3台ぐらい乗り継いで、途中の記憶が完全に欠落していて、とにかく帰宅したのが朝の6時だった、という話と同じ話だと思いますが、その記憶が曖昧の数時間の間に、森川さんの本領発揮の電話魔になっていたらしく、共通の気心知れた知り合いに(たぶん後輩の鳥海君とかだと思いますが)に片っ端から電話して、檜山に捨てられた・・・とやったらしい。翌日仕事場へ行く先々で、昨日森川さんと何があったのと聴かれる檜山さん、甘えん坊の森川さんのこの年になってもしでかす悪戯はとても無邪気で可愛い、檜山さんも怒るに怒れない感じで、楽しい武勇伝。森川さんも気がついていないのだろうが、普段慎重な飲み方をする人のお酒の失敗は体力が落ちて限界レベルが下がっていることになかなか気がつかない中年以降に起きるのです、森川・檜山コンビのお酒の失敗談の歴史は、今から始まるものと思われます(笑)。この間のSSDSで関俊彦さんと堀内賢雄さん松本保典さんの3人で話していた、生ゴミをポストに乗せたりという武勇伝を思い出しました。シャベリ場クラッシャー石塚堅君がいっぱいいっぱいなのは今にはじまったことじゃないけど、今回が最強だったのは、彼がことごとく誰の言葉も拾えないせいだと思います。フリートークは、いったいぜんたい何の話しだったっけか・・・記憶完璧に欠落。あまりの彼(石塚君)の天然さに、檜山さんが床を転げ回って死んでいたのが印象的。森川さんは辛抱強く石塚さんを見守っていたけど、あの包容力もすばらしいと思いました。立木さんと遊ぼう立木さんが普通に客席に見に来てました。彼が会場に入ってきたのは、客電が落ちて森檜が漫才を初めた直後だったのですが・・・ホルメンとは違う新ユニットの名前が立木さんと遊ぼう(会)。第1回はおいしいしゃぶしゃぶで森川さんが参加、第2回は檜山さんが参加という話しだったので、たしか杉田君が幹事になってしゃぶしゃぶを食べた話を以前に聴いた気がしますので、その事じゃないかと、2回目の幹事はだれかわかりませんが、どうやら立木さんまでおまえらコンビと定期的に遊ぶ仲間になったみたいです。3すくみ三竦みというのは、カエルと蛇となんだっけ・・・まあいいや、森川さんは立木さんの言動にどきどき、檜山さんは森川さんの言動にどきどき、立木さんは檜山さんにどきどき(これはあんまり知らない相手なので、どんな突っ込みが来るかわからないからどきどきという意味かな?)いよいよ、いっぱいいっぱいブラザーズの前説のあとに来たのが、超大型新ユニットのお披露目。あ、そうそう、シャベリ場で決めたのがユニット名で、たしかグレイ(なんか似た名前の格好いいバンドがあったよな)前説で覚えているのは、陶山君が映画を見るときはやっぱり吹き替えしている人の顔が目に浮かぶので字幕で見るけど・・・お友達と見るときは吹き替えがいいというリクエストが多いので吹き替えを良く見る(それホントにお友達?笑)とのこと、この間借りた2本は2本とも森川さんだったそうな(フライトプラン?それと何?宇宙戦争?笑)たしかに、若い人の見そうな映画ほど、森川さんの出演率が高いと思います。彼らにはトムを見て森川さんの顔が浮かぶんだろうな・・・笑、私たちファンと違って吹き替え版を楽しめないのは職業柄可哀相だなぁ。それにしても、この二人の前説になったとたん、会場が急にリラックスする、究極の癒し系前説コンビ。こんなに親近感のある声優さんコンビもめずらしい。まじでトイレに走る観客の多いこと(笑)。武器商人みたい・・・という話しになったのは、昼だっけ夜だっけ?ヘロQさんにのステージにモデルガンを貸した陶山君、未だに返してもらってなくて、今でも関智一君の車に積まれているらしい、是非成田空港に誰かを迎えに行って欲しいなぁ(笑)皇居の前でもいいや、必ずや検問で引っかかります(笑)。イルカが乗った少年まずは二人組ユニット登場サテンのコスチュームにピンクのオカッパ(後ろから金髪はみ出てる)そして頭に風船のはちまきとその上にぴょこんと浮かぶマンボウの風船サテンの緑が眩しいミッシェルまっちゃまち(松屋町)薄手のコスチュームで胸板があらわになっていて、油断すると厚みのある胸板の筋肉と割れた腹筋浮き出てました(笑)すっかりスリムで濃い青のコスチュームが非常に鮮烈だったのが、ミッシェルの相方のジョージ巣鴨。かくして頭にマンボウを乗せた、二人が出てきて、イルカが乗った少年の歌(主に作曲者なのかミッシェルがメインになって)イエッササーと歌いまくる。(しかし、今回ほど、いろいろな森川さん創作かどうなのか、出展が良くわからないのですが・・・なんだか分かんないへんてこりんでしかも耳に残りやすい謎の歌を聴いた経験は、おまえら経験たったの2年間ですが、記憶にないです。笑)誰かが帰りに囁いていたバレンタインの歌と73ポンチョビレが似ているらしいのですが・・・小芝居で終わりかと思ったら、大きな結末が待っていた・・・さて、20周年でも出てきた、長めのオカッパ髪に赤いブレザーと黒いタイトスカートのスズ子とヨシ子。スターメンのマネージャのこの二人にさんざんこけ降ろされたマンボウが乗ったおじさん二人だったのですが、田舎者娘ダイ子がオーデションにやってきて、話が進む内にマンボウ二人組の側について、催眠術を掛け合いながら、最後には二人と一緒にユニットを組んで歌うことになって行く。そして暗転。前説コンビが歌番組の司会として登場(ひやまのふゆき、もりかわとひゆき)の間つなぎリングアナウンスの呼び込み、今回は早変わりなのか・・・、そしてまだかまだかとはらはら思わせているうちに、やっと現れたド派手な色とりどりのポンチョの5人組。緑のミッシェルと青のショージに加えて、黄色いスズ子(名前なんだっけ、みんな駅名がついていたけど・・・忘れた)赤いヨシ子とピンクのダイ子だったっけ。「これがサロンの秘密」を森川さんが生でやってくれたのが、この衣装だったので、歌のちょっと前だったかと・・・えーっと、それで・・・そして始まった737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・この後は普通にあのド派手衣装のまま待ってるよの歌のあと、会場挨拶回り。阿鼻叫喚の大狂乱のまま、幕が閉じ・・・このままで終わらないところが、森川演出の凄さ。会場に流れるめぐっちの終わりのアナウンス、そして再び流れ出した怪しのメロディ・・・思わず会場を出る足が・・・737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・737373ポンチョビレ・・・笑かくして洗脳完了なのか・・・737373ポンチョビレ・・・そうそう最後の歌「まってるよ」をいつになくしっかり歌手モードで歌っていた森川さんにちょっとびっくり、立木さんが来てたからかしら?ああそうか、前回杉田君にまかせてばっかりできちんと聴かなかったせいかもしれない。
2006.07.19
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おまえらのためだろう27弾昼の部テーマ「なにかを捨てて・・・」うそ、本当の題名は『萌え!おかえりなさいませ、おまえらカフェへ(ハート)』幕が上がると、黒いメイド服に白いエプロン、左右は黒いオカッパ、中央は金髪、白いふりふりレースのカチューシャつけて、がっしりとステージに立つ3人。すず子(鈴村君普通にかわいいよ)よし子(吉野君、めっちゃ可愛いけどヒゲが濃くて変、そしてサングラス)とし子(ガタイの大きさ二の腕が目立ちすぎ)の3人のメイドさんがいきなり登場。出落ちってやつですか?そしていきなりはじまる「おまカフェじゃんけん」の練習。メイドさんと同じ手をだせば勝ちとのこと、ところがいきなり後ろ向いてパンツだし(ピンク地と黒縁のスパッツでした)。とし子はこれで500連勝と豪語。森川さんのメイド声は絶好調の高音で、私もおまえら観戦史上初の2列目中央付近だったので、あまりにかわいさに死にそうでした。(笑)今回メイドさん服はきちんと各人に合わせて仕立てられてましたので、相当衣装代もかかってます。みなさん膝上ストッキングソックスが、とてもすらりとしていて綺麗なスネのおかげで、足のラインがとても綺麗。確かとし子が「なにかを捨てるのよ」と岸尾君に助言してたような・・・電車男風の装束にズラを逆にかぶって前が見えないひーちゃんとその妹(岸尾君丸メガネに三つ編み、出っ歯も最初はつけてたが、途中で投げ捨てた)この田舎者二人の兄妹をぼったくりで接待したのち、再度会場とじゃんけん勝負。1回目勝負は指を第2関節まで鼻の穴に入れたポーズ、第2勝負はバストを両手で上下、3回目の直前にメイド装束に着替えてきたダイ子(岸尾君)合流。たしかイナバウアーポーズで会場から勝者なし、ダイ子はズラが落ちる熱演。岸尾君は綺麗なお化粧のせいで、かなり美形で一瞬プリンセスプリンセスを思いだした。さて、4人がはけた後に、ぽつんと現れた最後のメイドさん。ズラと帽子だけは電車男風なままでメイドさんなひーちゃん、「出落ちだよ」とつぶやいて、けだるくおまカフェじゃんけんを開始・・・幕が落ちる。笑いすぎて死にそうになった、まじで酸素不足で頭がもうろうとした感じに・・・幕間はいつもの陶山君、石塚君の前説。なんの話しをしたかぜんぜん記憶にないのですが、確か昼か夜かで森川さん檜山さんの最初の印象はという質問で、二人揃って森川さん若い頃は今よりもっと筋肉質なアメラグ野郎でマジで怖かったそうです。ひーちゃんはそれほど怖くなかったのかな?今も見た目が怖いとか言いながら、楽屋の反応を気にしてました(笑)もりひートークコーナー森川さんは黒の半袖に白い刺繍の柄のシャツに白いズボン白い先が長くて反り返った靴。ちょっと南国やくざ風。檜山さんは白に黒い草柄のTシャツにグレイの光沢のあるズボン。ひーちゃんが噂に違わぬ痩せっぷりにみんなどよめき。動きも軽快になっていて、元気満々。森川さんは相変わらず準備で疲れたのか、ちょっとけだるい感じ。さて、フリートークアンドはがきコーナはいつも昼夜記憶がごちゃごちゃになるので、書いていて嘘があるかもしれません、ごめんなさい。萌えカフェ下準備のために秋葉原に偵察に行った話を詳細に、コレは予告通りですね。秋葉原の駅アナウンス「次は秋葉原萌えー」「白線の内側に下がって萌えー」って良い声でやってくれました。でも金曜に秋葉原乗り換えで通りましたが、ぜんぜんそんなのはありません(笑)。おまえらスタッフ女性二人にむかってメイドさんが「おかえりなさいお嬢様」で躊躇したとひそひそ語る森川さん、おまえらのスタッフはお嬢様にはほど遠いお年頃とか言ってあとで殺される・・・とつぶやいてました(笑)スチームミルクで作るウサギちゃんアートのカプチーノに萌えのケチャップ文字のオムライス、普通むくつけきおっさんが厨房で腕を振るっているのを発見して、愕然だったらしいです。そう言えば、萌えと言いながら、何回も目に炎を入れてスポコンになって笑いをとってました。あと、人がごみの様だのラピュタのセリフが大好きの流れで、ひーちゃんが最近吹き替えやった映画がゲド(ゲド戦記の海外版)、主人公が石田彰君で、その親友のヘタレ役だったそう、最近そういうパターンに嵌っているらしい。あと、京都のおまえらの帰りの新幹線で森川さんが金髪違いでよっぱらいのおばちゃんに香取慎吾に間違われたいきさつを、再現しながら詳しく説明。はがきコーナーのネタはなんだっけ・・・記憶が・・・しゃべり場タイムゲスト全員登場、司会は石塚君と陶山君。石塚君があまりにもいっぱいいっぱいだったので、これまた記憶が飛んでますが、たしかここでメイド服の絶対領域の話が出たかと。膝上ストッキングとススカートの裾までの間の生足領域のことらしく、広すぎても狭すぎてもだめらしい。この日のメイドさんたちの絶対領域はなかなか良かったと思いますよ。(とくに森川さんの細い膝下の上のしっかりした膝小僧とむっちりした筋肉質の太股。可愛かったです。)いろいろ目の前を走り回ったおまえらメイドさん達を思い出してくすくす。声優生活20周年をお祝いしてくださいのデイナーショーを森川さんがやるということで、2007年1月21日 もしくは28日、場所は赤坂プリンス(を予定)、トークと歌(事前にアンケートを取るらしい)を聴きながらのフルコースのお食事らしい、ゲストもありだけど、ひーちゃんに熱い視線が飛んでました。予算は2万5千円前後を覚悟しておいて欲しいとのこと。結婚式の披露宴を赤坂プリンスでやるとして、フルコースディナーもでるので、一人2万5千円なら、料理の選び方によっては主催者持ち出しではないかと危惧、さて、森川さんどれぐらい自腹切る覚悟なんでしょうか?まじで日頃のご愛顧に報いる恩返しみたいですね。素晴らしすぎです。ヘブンズドアの詳細情報が楽しみです。昼の飛び入りゲストは大仁田厚議員。友情出演したMONJAの映画の宣伝もかねて、赤い薔薇の花束を持って乱入。自慢の毒舌でヒーちゃんに攻撃をしかけてました。とし子メイドが横を通り過ぎたときどぎまぎしたらしいですが、得意の毒舌でメイドさんカフェくだらないと切って捨ててました(笑)そういえば、GAMBAREライブのDVDでバックステージシーンを写した場面で、楽屋の出口に大仁田名義の花スタンドが飾られてましたね。あれは森川さんなのか立木さんなのか・・・って思ってましたが、森川さんだったのですね。本当に交友関係が広い。大仁田さんが退場してから、森川さんが小さい声で戦おうかと思ったと囁いたら、大仁田さんが戻ってきたのが可笑しかった。ここまで書いて力尽きました。夜の部のレポは明日以降で・・・
2006.07.18
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カサノバ(Casanova)2005年アメリカ112分監督:ラッセ・ハルストレム脚本:ジェフリー・ハッチャー、キンバリー・シミ撮影:オリバー・ステイブルトン音楽:アレクサンドル・デブラ出演:ヒース・レジャー、シエナ・ミラー、ジェレミー・アイアンズ、オリバー・プラット、レナ・オリン配給:ブエナビスタカサノバ公式サイトはこちら yahooMovieのページ監督さんは「ショコラ」の人、ラッセ・ハルストレム監督。(主演ヒースの「チョコレート」とは違うのでややこしいです(笑))大胆不敵さと繊細さを合わせ持ち、優しい言葉で貴族の令嬢から娼婦に至るまで、130人(作中では127人からの訴状という言葉があります)とも言われた恋人たちに彩られていた生活を送っていた、人類史上最も有名な『恋愛の達人』-カサノバ。という謳い文句があちこちの映画サイトに・・・そうなのか、そんな人が実在したのか・・・とちょっと驚き。いつも女性達に誘惑こそされ、自分から誘惑をすることはないと言う稀代のプレイボーイカサノバは、今日も修道女の誘惑に乗って昼下がりの情事の真っ最中、彼を逮捕すべく教会から使わされた警備兵は彼を逮捕しようと踏み込んで来る。身づくろいもそこそこに窓から逃走し屋根を伝って大学の講堂へ、時を同じく、女性への封建的差別的な思想を改革しようと一人の女性が男装して教壇を占拠、演説を始めた。そこへ追手を引き連れたカサノバが乱入。講堂でついにカサノバは逮捕されてしまう。司教の前での裁判では、カサノバの罪状を証言するはずの修道女が実は枢機卿のお嫁さん候補ということで、スキャンダルを恐れたバチカンの指示でなんとか無罪放免に。ヴェニス市からの追放を免れる条件として、カーニバルまでに結婚して落ち着いた生活を持つことを義務付けられてしまう。実はカサノバには、ある人との約束を守っていて、ヴェニスを離れられないわけがあった。そこで困った彼は、市中でも有名な美しい貴族の娘に求婚しようと貴族の家を訪問。ところがその貴族の娘には、積年の恋心を抱く青年貴族が居て、彼をカサノバとは知らずに恋敵として決闘を申し込む。しかも、決闘の場に現れたのはその青年貴族を装った彼の姉フランチェスカであった。いままで女性から誘われつづけてきたカサノバであったが、突然目の前に現れた知性的で勝気で剣の腕も抜群な男前なフランチェスカはに惹かれる。一方フランチェスカも、彼がカサノバ本人であることを知らないまま、カサノバの生き方を批判し、自分こそは生涯にただ一度の恋に生きることを夢見ていると純愛を説く。そんなフランチェスカによって本当の恋心に目覚めたカサノバは、自分がカサノバであることを隠しながら、彼女の愛を勝ち取るため臣下のルポとともに東奔西走する。その時を同じくして、公序良俗を乱す犯罪者としてカサノバ逮捕に執念を燃やすプッチ大司教が新たに赴任してくる。彼は、カサノバ逮捕に秘策を練るが、ことごとくカサノバの智計に裏をかかれてしまう・・・そんな時、フランチェスカの父が決めたいいなずけが約束を果たすためにヴェネチアにやってくる・・・結婚期限のカーニバルが迫る、しかし婚約した貴族の娘よりもフランチェスカが好きになってしまったカサノバ、あげくに邪魔な彼女の婚約者までやってきた。さてカサノバ君どうするの・・・(以下一部は日記の記述と重複します)ということで、とても軽快で楽しいコメディ作品。神秘的な水の古都ヴェネチアでオールロケを慣行し、18世紀のヴェネチアを再現した美しい絵画のような美術と衣装、そして光と影が美しいカメラワーク。ちょっと旅行願望が首をもたげてしまう、そんな美しい映像美も魅力。この色男、歩くフェロモン、実在した稀代のプレイボーイなカサノバ役には「ブロークバック・マウンテン」で腐女子の知名度を一気にあげた若手演技派ナンバーワンのヒース・レジャー。カサノバのフェロモンをものともせず、逆に彼を翻弄して恋に貶める人気覆面恋愛指南書作家で当時としては型破りな女性フランチェスカ役が「アルフィー」のシエナ・ミラー。宿敵にして本作の唯一の悪役プッチ大司教を演ずるはジェレミー・アイアンズ。彼は「ヴェニスの商人」以来よほどヴェニスに縁のある役者のよう。日記にも書きましたが、ヒース(レジャー)のカサノバが若々しくてキュートでしかもぜんぜん嫌みを感じさせない格好良さ、最高に魅力的で男前。しかもブロークバックのイニスなヒースとは180度違うとてもはつらつとしたキャラ。とにかく可愛いくてセクシーで若々しくてどこか知性も感じさせる、非の打ち所なし。しかも男女の恋愛を爽やかに描き、さらにはヴェネチアの奔放で開放的な性描写にエロイ雰囲気はい。自然な男女の欲求に基づく行為という感じであっけらかん。雰囲気はシェークスピア劇のようでもあり、脚本は非常にウィットに富んだ台詞が多く、こじゃれた演出。とても楽しく鮮やかな人物描写。ヒロインのシエナミラー、演技も表情も上出来。あまり美女とは思えないが、ロンドンのトップモデル出身ということでスタイルは抜群、知性的で男勝りでロマンチストな女性をうまく演じていました。あれ?これ・・・どこかで観たなぁ・・・と思って、はたと思い当たりました。シャイロックの居ないヴェニスの商人の世界。町並みが同じ空気、そして人々の暮らしぶりや雰囲気も・・・なんと役者さんも被ってます。今回の悪役、カサノバ逮捕に執念を燃やすプッチ司教はヴァッサーニオの恋人(?)でシャイロックに肉をえぐられそうになるアントーニオ役のジェレミー・アイアンズ、今回はめちゃくちゃ雰囲気が違う嫌みな司教を飄々と楽しげに演じてます。そしてもう一人、ヴェニスの商人と共通の役者さんが、ヴァッサーニオの取り巻きの青年役だったチャーリー・コックス君。彼はドットジアイでも取り巻きのお兄ちゃんの一人を、ちょっとくりくり目で可愛いい気のいいおにいちゃん。今回はシエナ演じるフランチェスカの弟君役、彼は地味で晩生な感じで登場しますが、実は物語を進める上での重要な役を担うキーマン。その他共演者達もみんな生き生きとしていて、とっても躍動感があり、この監督さんカメラワークや人の表情の捉え方には上手さがあるなと思います。人間関係といえば、主従関係がとても上手く描かれていて、最高に気に入りました。特に、カサノバの唯一の使用人のルポとカサノヴバとの関係。彼らは主従でありながら家族(兄弟)のようで、とっても良かったです。あと、カサノバの存在感がとても上手く描かれていますが、それでも彼が奔放な女性遍歴を持って居ながらも、どこかに気品と優雅さや自信があって、しかも若者らしいはつらつ感まであるのがすばらしかったです。また、最後のエピソードでのヒースの表情が、彼本来の年齢、まだまだ20歳代の若者だったんだと思い出させてくれる、かわいらしくてキュートで多感で純粋な若者の表情を垣間見せてくれて、胸がきゅんと締め付けられ涙がこぼれました。いろいろいちゃもんつける方もいるかもしれませんが、映画好き、ヒース好きには最高最強の1本です。この1本を端的に表現するなら「花咲ける騎士道」と「ヴェニスの商人」の2作品をうまくミックスして美味しいとこ録りした感じの作品ですと言えば、なるほどっと判っていただけるかも知れません。もちろん、そんなこんなですから、作品中最強最高の色男の声は、勿論森川さんで脳内変換していたことは言うまでもありません。ブエナビスタ様・・・★★★★
2006.06.30
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この一つまえのコラムの方々はその活躍のメイン舞台が20世紀だった方々ですが、以下つづく方々は20世紀にとどまらず21世紀でどんどんバリバリ2枚目イケメンをこなす方々です(笑)井上 和彦(いのうえ かずひこ、1954年3月26日)非常に特徴のある艶ぽい美しい響きのバリトンからつぶした低音域まで網羅する器用な人。一時期2枚目の声といえばこの人の事を指すほど一世を風靡。はじまりはおそらく「キャンディ・キャンディ」アンソニー役であるが、個人的には「サイボーグ009」の3代目島村ジョー役でのヘタレなのに熱い優しい演技が魅力的だった。歴代の009担当声優はみんな人気者になっており、後の4代目(?)櫻井孝宏もいまをときめく人気声優である。比較的大人の視聴者が多かった「美味しんぼ」山岡士郎役がもっとも知名度を上げた当たり役かもしれない。最近の子供には「NARUTO」での師匠かかしが有名。実際アニメと吹き替えのバランス良い出演も魅力の一つで、ジョントラボルタの吹き替えではかなりの数をこなしているが、美青年からおじさんまで幅広い声質を生かした演技は固定の担当俳優を持たず、さまざまな作品に多数出演している。特に最近では音響監督としての仕事も増えているせいか、ご本人の演技にも円熟の魅力が加わっていて、吹き替え作品主演がさらに増加中。ウィンドサーフィンを趣味とするだけに、その肺活量と響きの良さは若手に負けない。堀内 賢雄(ほりうち けんゆう、1957年7月30日)丸みと暖かみがある中にも涼しさと太さがあり、中音やや高めが絶品の響きを持つ典型的な美声。若いときにはDJやTVレポーターなどを経験、たてかべ和也に見出され声優に転向し今年で25周年。吹き替えの世界では押しも押されぬ2枚目のエース。フジTV版のブラットピットを筆頭に、チャーリーシーンやベン・スティーラー、ベンアフレック、チャウシンチーなどなど。古くはTVドラマ版「新スーパーマン」のクラークケント役、「隣のサインフフェルド(WOWOW版)」のサインフェルド、「フルハウス」のジェシーおいたん、「ダークエンジェル」のローガン(VTR版)他にもレッドドワーフ号やエイリアスなどなど数々の外画TVドラマで主役を演じてお茶の間の女性を魅了してきている。アニメでは渋い脇が多いが最近ではアニマル横町のヤマナミさんでの2~3枚目の素早い切り替え演技で外画で鍛えたギャグのセンスの良さを披露中。吹き替えでは森川智之と役が被る率が高い。大塚明夫(おおつか あきお、1959年11月24日)低めのバスからバリトンの美声では今の現役では最高峰。スティーブン・セガールやニコラスケイジの吹き替えでおなじみ、セガール本人の生声に違和感を抱く人が居るほどにはまり役。日曜洋画劇場のナレーターも担当している。あの大塚周夫の息子、男前な女性声優の沢海陽子の夫としても有名。「スタートレック」のライカー副長では2枚目で女ったらしが抜群の嵌り役だった。特に外画では、役によって低めの響くバスからバリトンの声の使い分けが絶妙。アニメでも大活躍で「ブラックジャック」では東京国際アニメフェア2006で声優賞。「攻殻機動隊」のバトーも「ブラックジャック」とおなじくアニメでは当たり役。現在の吹き替え界では、タフガイ2枚目役の第一人者。声優になるまえ、劇団時代にはトラックの運転手もやっていたらしいが大柄な体に似合いすぎる経歴。ドラマCDなど自由度の高い場での演技は特に絶品。山寺 宏一(やまでら こういち、男性、1961年6月17日)キレのアル中音域、芯に太さと張りがあるのに全体には柔らかな響きの印象を持つ美声の持ち主。神谷明以降ではもっとも知名度が高く、現在の現役声優では文句なしのトップ。大学時代は落語研究会で、滑舌はそこで鍛えたものと思われる。アニメでも吹き替えでも多数の役をこなし七色の声の代表格。「エヴァンゲリオン」の加持そして「攻殻機動隊」のトグサや「カウボーイビバップ」のスパイク役はハートウォームでクールな2枚目の典型を演じた。また、大量のディズニーキャラを演じているが、中でもドナルドダックは有名。吹き替えでもウィルスミスを筆頭に、初期はキアヌをはじめ2枚目俳優のほとんどに声をアテたことがあるのでは、と思える器用貧乏さ。演技力を最大限に発揮できるジムキャリーなどで、その圧倒的な演技派の真価を発揮する。社交ダンスでもプロ級なのが最近判明、選手権を快進撃中。トイストーリィで、アフレコ済みであったにもかかわらず、話題性を理由に俳優の唐沢寿明に役を取られたのをきっかけにして、以降は顔出しの仕事にも力を入れるようになった。1997年からテレビ東京系で「おはスタ」の司会としてずっと朝の顔出し仕事を継続中、そのほか、作家で演出家の三谷幸喜との縁で、TVドラマや舞台にも出演。またカレーのCMでも顔を出している。彼に匹敵する器用な声優は過去にも近未来にも現れないであろう。個人的には2枚目から3枚目の吹き替え演技が絶品であり、もっと吹き替えの仕事をしてほしい気がする、あれだけの声質と演技力がもったいない。平田 広明(ひらた ひろあき、1963年8月7日)ハスキーの一歩手前で中音域に独特の鳴りがある味わい深い声質。劇団昴の若手看板役者、吹き替えの仕事が非常に多く、当たり役はジョニーディップの吹き替えで、ほとんど彼が担当いている。他にもマットディモンにも上手く嵌る。アニメではワンピースのサンジが当たり役。外画TVドラマではERのノア・ワイリー(カーター先生)がもっとも有名。小山同様活動の中心は舞台と外画であるが、TVCMで顔出しなどもあり、コンスタントにアニメの仕事も多い。独特のクールさと暖かみの混在したセリフ回しに、味わいがある独特の緩やかなテンポと間合いがさらに魅力倍増している。小山 力也(こやま りきや、1963年12月18日)クールさと硬質な響きを持つ声。演劇人特有の響きの良さと張りがあり安定感もある。俳優座の若手看板役者の一人。シェイクスピア俳優である。声優デビューは意外に遅いが現在までずっと外画の吹き替えが多い、声優デビューは『ER緊急救命室』のジョージ・クルーニー役で当たり役となり、以降クルーニーの映画作品もほとんど彼が担当している、また大ヒットドラマ作品の「24-TWENTYFOURム」のキーファー・サザーランドも当たり役で、作品に恵まれる強運の持ち主。マトリックスやコンスタンティンなどDVDではキアヌの当たり役もゲットしている。TVフジ版ではキアヌは森川智之が担当。キアヌなどのクールでちょっとヘタレな役では、ちょっと肩に力が入りすぎるのかへたれ感が出ない傾向があり、クールだけど熱血漢で暖かみのあるキーファーやジョージの役の方が上手く嵌り絶品の演技を披露してくれる。最近すこしづつアニメも増えてきた。「うたわれるもの」ではアニメ初主役。東地宏樹(とうち ひろき、1966年5月26日)やや太めで涼やかな音域のバリトンなので、体が大きめのハンサムが似合う。戦国自衛隊などの顔出しの仕事などもあり、声優としての目立って仕事量が増えてきたのはここ数年。2005年から吹き替えが激増中。個人的にはヒュージャックマンはこの人以外には考えられないくらいに嵌っていたので、TV版ではXメンは全部東地で新録して欲しい。メンインブラックでのウィルスミス他、すこし前であれば山寺宏一の仕事と思われる仕事を取ってくるので、ポスト山寺として快進撃中とも見えるが、ブラザーズグリムでのマットディモンでギャグ系があまり器用でないことが露呈している。各音響監督の試行錯誤が終わってどの俳優が専属になるかはもう1年ぐらいで判明するものと思われる。小山力也に似合いそうな役のいくつかを東地が演じる可能性も将来ありそう。森川 智之(もりかわ としゆき、1967年1月26日)涼やかなという形容がピッタリの美声であり、声質には石丸博也の叫びと鈴置洋孝の硬質感と堀内賢雄や山寺宏一の丸みも含む声質であるため、正統派2枚目役での後継者として吹き替えでは若手イケメン担当筆頭格。デビュー当時から、山寺と堀内に将来を脅かしかねないやっかいな後輩としてマークされていた事が、堀内のトークで判明、今では笑い話だが、当時は先輩の褒め殺し攻撃などがあったらしい。吹き替えではユアン・マクレガーとトム・クルーズがほぼ定着。堀内や山寺の予想どおり彼らの十八番のブラピも森川が奪うケースがTV版では多い、特にピットやクルーズの若い時代の作品は新録版で森川の出番あり。またブラピとはハリウッドで双璧をなすイケメンのキアヌも小山力也と並んで森川が多く演じているということで、ハリウッドイケメンのほとんどを担当中。他にはアダムサンドラー作品はほぼ全部担当していたりと、コミカルな2枚目半もこなす。そのほかヒースレッジャーやコリンファレルやマークウォルバーグなど次世代のハリウッドイケメンの雄でも出番が多い。さらには、ディズニー作品も常連で、ディズニーシーのゲートアナウンスも担当中。アニメでも2枚目を多数をこなすが、若い時代は熱血系も多かった。初主役であるテッカマンブレードのDボウイ役がスパロボ人気で再燃中。金田一少年の事件簿での明智警視以来クール系が激増。世界的に人気のゲームファイナルファンタジーのCG映像作品アドベントチルドレンでのセフィロス役でさらにクールなで美形の敵役演技の上手さを多くのファンに知らしめた。シャンプーのCMでの爽やかヴォイスでお茶の間の女性を誘惑中。本当はこの方々のことも言及したかったという方のお名前だけ列記磯部 勉 有本欽隆 小川真司 安原義人 田中秀幸 江原正士 大塚芳忠 谷口 節 内田直哉 水島 裕 松本保典 小林清志堀勝之祐 内田夕夜 咲野俊介 宮本 充 藤原啓治 塩沢兼人(故人)
2006.06.18
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TVの吹き替えの黎明期から活躍している声優さんが、いまだにご健在で超ベテランとしてたまにその美声を披露する昨今。私の子供の頃からTV映画の吹き替えと言えばこの人、とか、アニメでのヒーローといえばこの人というのが必ずあって、声フェチとかオタクとかの言葉が生まれる前から、オンエアーの声をダンボ状態で聴き、エンドロールを食い入るように観たものである。そんななかでおなじみだった声優さんの何人か、個人的趣味でピックアップして紹介したい。納谷悟朗(なや ごろう、1929年11月17日)一番のはまり役はチャールトンヘストン。「ルパン三世」の銭形警部、「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長として一般には知られる。いまだに「トリビアの泉」の副音声などでも銭形警部を演じたナレーションを披露するなど、恐るべき初代の大御所。若い頃は響きの素晴らしさと、渋さを兼ね備えた美声であったが、後年はもっぱら渋さが際だっている。クールな役での演技では、その含みのあるセリフ回しと独特の間で男前が引き立つ。ヘストンを演じるときの声の高さがもっとも2枚目であり、銭形はわざとがらがら声になっている。おっさん声も非常に高潔な感じがする。生涯声優を貫く職人さんの代表。若山 弦蔵(わかやま げんぞう、1932年7月27日)低音の魅力的な美声の現役最長老第一人者。この人の声ほど常に喉の奥で弦が鳴り響くような美しいヴィラートをセリフに含ませる男性声優は他に居ない。ショーンコネリーを他の人が演じると違和感を与えるほどにはまり役だが、古くは外画TVドラマのヒット作である「鬼警部アイアンサイド」のレイモンドバーや「スパイ大作戦」のフェルプス君ことピーターグレーブスなど数々の当たり役を持つ。アニメでは「宝島」のジョン・シルバーで美声が際だつ豪傑演技に魅了されたアニメファンが多い。ハンサムな海賊の大ボスはこの人が一番似合う。TVアニメ版でもディズニーの「トレジャープラネット」でのジョンシルバーもこの方が担当。最近では「キングダムハーツII」のディズ(賢者?)を担当していて健在ぶりを示した。ナレーションも多くこなしたが、さすがに最近は仕事量が少なくなって来た。顔出しを徹底して拒む声優の中の声優。生涯現役の職人魂の権化。矢島正明(やじま まさあき、1932年4月17日)綺麗な響きの中音域の暖かみのある美声。ナレーターやCMボイスのお仕事が多いが、役者仕事でも代表作が多く、「スタートレック」のカーク船長(ウィリアム・シャトナー)の吹き替えはこの方以外にはあり得ない。「クイズタイムショック」の出題ナレーターで誰もが知っている声である。ニッサンのCMを長く担当、大正製薬やジブリのCMでも爽やかヴォイス健在。海外TVドラマ黎明期の名作0011ナポレオンソロではソロ役ロバートボーンを担当して野沢那智と絶品の掛け合いアドリブ技を披露した。また、羽佐間道夫とは年齢も近く仕事の範囲も似ているので、良いライバル関係ではないかと思う。羽佐間道夫(はざまみちお、1933年10月7日)やや低めでヴィブラートに柔らかみのある特徴のある美声。ナレーションでの独特の語り口が人気だが、私は「銀英伝」のシェーンコップ准将のあの暖かさと男らしさと格好良さが混在した演技に惚れた。お笑いでは「俺がハマーだ!」という超アドリブ全開のお馬鹿な外画ドラマが最高のお仕事である。「特攻野郎Aチーム」のリーダーのハンニバル役など若いときにいい男だったのを臭わせる年配の親分役も似合う。従える配下の共演は富山敬・安原義人・飯塚昭三・小山茉美などのそうそうたるメンバー。ディーン・マーティンはこの人でなくてはならない。スターウォーズでドゥークー伯爵のクリストファーリーを担当、なかなか合っていた。堀内賢雄がこの人の後継の道をたどっている気がする。野沢那智(のざわ なち、1938年1月13日)愛称ナッチ高音と中音低音が綺麗に同時に共鳴して鳴っているのがわかる美声。現在も声質に衰えは少ない。元々は演劇畑の方であるが、吹き替えの歴史も長く、個人的にはアラン・ドロンはこの人以外にはありえない。また同じく吹き替えではブルース・ウィリス、クリント・イーストウッド、ジュリアーノ・ジェンマもこの人でないと受け付けないというファンが多い。ロバートレッドフォードは那智さんより太一郎さんが好みだが、両雄であることには代わりがない。最近では外画TVドラマの「刑事ナッシュ・ブリッジス」でドンジョンソンを吹き替えたり。私の初ナッチは古く、「0011ナポレオンソロ」のイリアクリアキンことデビットマッカラムの初々しいおねえ言葉が最高だった。相方は矢島正明のロバートボーンでこれまたはまり役。ラジオの「ナッチャコパック」(パックインミュージック)は声優さんPJの走りではないかと思う。その他有名なお仕事としては、初代C-3PO(スター・ウォーズシリーズ)、そしてTVアニメ版のスペースコブラのコブラ役がある。最近はアニメではあまりお声を聞かないのが残念である。富山敬(故人)(とみやま けい1938年10月31日 - 1995年9月25日)愛称ケイ様暖かみと潤いがあり中音域に涼しさも併せ持つ美声であった。神谷明とともに一時代を築いた永遠の2枚目ヒーロー担当声優。アニメとともに成長しアニメの仕事で生涯を終えた生涯声優だった人。遺作は「銀河英雄伝説」の主人公ヤン・ウェンリー、もっとも有名な当たり役は「宇宙戦艦ヤマト」の古代進、数々のアニメ特番でTV出演をもこなし、山田康夫氏や神谷明氏とはライバルであったが、穏やかな性格で人望があつかった、それゆえ青ニから離脱したバオバブ結成当時の中心メンバーの一人であったのは意外。アニメでも大活躍であったが、同時に外画でも多くの仕事をこなし、仕事量の多さでは声優界でも有名であったらしい。特に吹き替えではエディマーフィが印象深い。「特攻野郎Aチーム」のモンキー役などアニメ以外では3枚目も数多く演じた。「ピンポンパン」のぶちゃ猫役としてワンさんでおなじみ親友の富田耕生とともに15年間休まずに生放送の人形の声を担当しながらも年間500~600本ものアニメや外画の仕事をこなす仕事の虫であった。クー「ルな2枚目から勇ましい役から学者風そしておじいちゃんまで幅が広いことも有名。最後までレギュラーだった、「ちびまる子ちゃん」のおじいちゃん友蔵役はきっと今の若い人もおなじみ、彼の没後にはもう一人の親友である青野武が引き継いだ。主役デビューは「サブと市捕り物控」という大人向けアニメ、「タイガーマスク」の初代タイガー伊達直人役は古代進より前の当たり役。「グランプリの鷹」のタカヤ、「サムライジャイアンツ」の番場蛮では熱血系ヒーローを、「グレンダイザー」のデューク・フリードや「逆転イッパツマン」などではクール系ヒーローの本領を発揮している。また「タイムボカンシリーズ」ではほとんどのシリーズで囁きレポーターやナレーションなども担当しているレギュラーだった。 広川太一郎(ひろかわ たいちろう1940年2月15日)愛称たいっつぁんヴィブラートが綺麗な中音域を持ち独特の涼しさを醸し出す美声の持ち主。ロジャームーア、トニーカーティス、ロバートレッドフォードそしてMr.Booで有名。アドリブ吹き替えの帝王として君臨。しかもアドリブと言いながらも、事前に研究して仕込んでくる計算ずくのアドリブである。ハンサムどころでは海外Tvドラマシリーズの名作「謎の円盤UFOでのストレイカー司令官(エド・ビショップ)」「600万ドルの男(リー・メジャース)」などがある。ナレーションでも飛ばしたしゃべりが人気。アニメでは「宇宙戦艦ヤマト」の古代守(進むの兄)や「名探偵ホームズ」などでも良く知られている。独立して仕事が減った経緯があって非常に残念であったが、最近でもレッドフォードの吹き替えでは現役。まだまだがんばって欲しい。津嘉山正種(つかやま まさね、1944年2月26日)青年座の中心俳優の一人。昨年夏に軽度の脳梗塞で倒れファンを心配のどん底に落としたが、1ヶ月半足らずで仕事に復帰。その後に収録された「闘牌伝説アカギ」の鷲巣巌役では久々に切れた演技を披露して今度は別の意味でファンの度肝を抜いた。ケビンコスナー、リーアムニーソン、グレゴリーペックがはまり役。時代劇や踊る大捜査線などで顔出も仕事多数こなす。時代劇では悪代官なんかも似合うのが不思議。とにかく響きの美しい低音が魅力のバリトンヴォイスで演技やせりふ回しに品格があり、格調が高くなる。お酒と麻雀がお好きだとか、ファンのためにも健康にはご注意ねがって、末永く美声を聴かせてもらいたい人の筆頭である。神谷 明(かみや あきら、1946年9月18日)愛称アッキーとにかく綺麗で響きの良い少年~青年ヴォイスの筆頭。叫び声の迫力では後輩に追随を許さない。「メルモちゃん」の現場で先輩声優である富山敬にかなり影響を受けたという話。アニメヒーロー主人公担当として君臨し、ロボットヒーロー主役担当として東映系とサンライズ系で一時代を築いた。当たり役には、事欠かず、バビル2世役が初主人公(ちなみに主題歌の水木一郎も本作がアニメ主題歌デビューとか)「ゲッターロボ」の流竜馬、「惑星ロボ ダンガードA」一文字タクマ、「勇者ライディーン」のひびき洸、「闘将ダイモス」の竜崎一也などなど枚挙に暇がない。また「うる星やつら」の面堂終太郎で2枚目なのにギャグという役にも開眼し、以降「オヨ猫ブーにゃん」のブーにゃんや「キン肉マン」のキンニク万太郎などギャグ役でも当たりを飛ばす。クール系でもっとも当たり役は「シティハンター」や「エンジェルハート」での冴羽リョウ。独立した自分の会社名を冴羽商事とつけるほどの生涯の当たり役である。キャリア初期に「宇宙戦艦ヤマト」や「ガッチャマン」で脇をやっているのをファンは余り知らない。また北斗の拳のケンシローはもはや伝説である。鈴置洋孝(すずおき ひろたか、1950年3月6日)硬質な響きを持つ典型的なクール系の美声。野沢那智の主催する劇団に所属していた経歴もある演劇人。若い人たちは「ガンダム」のブライト艦長でおなじみだが、私は「ダイターンスリー」の波瀾万丈でときめいた世代。その後の「戦国魔神ゴーショーグン」の北条真吾がアニメヒーローでは程々にへたれていてクールで熱血漢という魅力キャラであった。他にも「聖闘士星矢」のドラゴン紫龍や「キャプテン翼」の日向小次郎や「ドラゴンボール」の天津飯がクールで熱いキャラとして当たり役となった。そのほか「テッカマンブレード」ではフリーマン司令でクールの典型を演じた。また吹き替え作品は意外にすくないが、代表的なものとしてトムクルーズを何年もほぼフィックスで担当していた。ただしここ数年は、森川智之が連続してトムの作品の吹き替えを担当している。また同時に声優の仕事よりも舞台演出が増えたためTVで声を聴く機会が減っているのと、一昨年来の体調不良などがファンの心配の種である。その2、21世紀編につづく
2006.06.18
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インサイド・マン(公式サイト)(映画紹介)2006年 アメリカ 128分 監督 スパイク・リー 出演 デンゼル・ワシントン クライヴ・オーウェン ジョディ・フォスター クリストファー・プラマー ウィレム・デフォー ストーリー: NYのマンハッタンのど真ん中の銀行にペンキ屋を装った数人の武装強盗が侵入、行内に居あわせた全従業員と客のすべてを人質に取り立てこもる事件が発生。犯人グループのリーダー、ダルトン(クライブ・オーウェン)。犯人グループは銀行に立てこもるばかりでなかなか要求などの行動を起こさない。このため、現場に急行した警官隊やSWATそして交渉担当の捜査官フレイジャー(デンゼル・ワシントン)は、はじめ事件の規模がまったく見えず動きが取れない。やがて秘密を抱える銀行会長(クリストファー・プラマー)が焦って派遣した謎を秘めた交渉人(ジョディ・フォスター)が接触したことで、事態がすこしづつ動き始める。オープニングとエンディングにはけたたましいインド音楽。交渉にあたる刑事は陽気で楽天的、早く帰って彼女(婚約者)に求婚セックスをしたくて仕方がない男。一方、完全犯罪を計画し、自分の知性と行動力に絶対に自信がある男(主犯)が立てた完全犯罪。銀行を日中堂々と襲い、人質を大量にとってたてこもり、人質全員に犯人と同じ服装のつなぎにマスクめがねをつけさせ、犯人グループと同化させることで、同じく白昼堂々と正面から歩いて出て逃亡してみせると豪語する。(Vフォーバンデッタでも同じアイデアが採用されていましたが、流行ですか?実際の犯罪では模倣はできそうにないですが・・・)そして実行される完全犯罪。警察は如何にして彼の計画を暴くのか・・・久しぶりに面白い犯罪アクション映画。ドキュメンタリー風の演出が今っぽいし、意表をつく演出やアイデアがちりばめられていて、昔のスパイ大作戦のお株を取るような、そんなお話であった。ただ、どちらかといえば尻つぼみ傾向の演出で、最後に向かうほどアクションや展開に派手さがなくなる、ドカーンボカーンの好きなハリウッド映画にしてはめずらしいかな?何しろ人が死なないし・・・主人公が目的を達成できるのかどうかという部分での、はらはらどきどきは最後まで引っ張ってくれるが、それでも、そういう結末でいいの?っていう結末が、かなり意外だった。雰囲気的には、イタリアンジョブ(ミニミニ大作戦)とスパイ大作戦とを足して、狼達の午後で味付けしたあとに半分にちぎった感じ。そんなクライムアクションムービーなのかな?勧善懲悪なし、いわゆる正義に命を掛ける善人はどこにも居ないぞ、という点がニヤリとしてしまう。いつのまにかJr.が取れてしまっていたディンゼル・ワシントン、なんとなくスラムや犯罪とはあまり縁がない世界で生きている雰囲気の整った風貌で、誠実かつ頭脳派の黒人男性を演じさせると右に出る人が居なくて、個人的には灰汁の強い(ウィレム・デフォーみたいな)俳優さんの方がより好きなので、若いころはあまり注目していなかったのだが、数年前に飛行機で観て(私ってこればっかりですねぇ、一時期海外出張や旅行が多かったので、飛行機で年間観る映画の半分近くの数を見ていた気がします)印象深かった作品マイ・ボディガードでこの人の評価が一転。宇宙戦争でトムと共演したりハイドアンドシークでは曲者俳優ロバート・デ・ニーロを手玉にとった、曲者名子役女優のダコタ・ファニングとガチンコ共演して、心が傷ついたストイックな男をカッコよく演じてくれて、高感度が当社比150%upしてしまっていました。本作インサイド・マンは、監督がスパイク・リーというとで(最近とんと名前を眼にすることがなかったのでびっくりだったのですが・・・)マルコムXに代表される、人種差別を正面から捉えたような社会メッセージ色が強いドキュメンタリータッチな作品が連想されて、重たい話だったらどうしようと不安を抱えつつも・・・・共演があの、クローサーでの濃くて暑苦しくてスケベな中年男、一転して天下一品のクールでやんちゃでへたれなタフガイをシン・シティで魅せてくれた今売り出し中のクライヴ・オーエン(この人の007が見てみたい、でもクライブの初見はアーサー王物語でして、どうしましょうかというぐらいタフで誠実で骨太なのにぶきっちょでかたくなな王でした、この人は本当に遅咲きの櫻という感じで、不器用な男が一番似合いますが、昨年見たシン・シティでのストイックでダーティな雰囲気がいいなぁ・・)これらの、油が乗った中年俳優で、しかもそのつど変貌する演技力に魅了されてしまうと、その二人がガチンコで対決する作品はわくわくしてしまって、人の評価が下される前に見たいと思い、初日に映画館へ足を運んでしまった。(笑)つい最近フライトプランを観たばかりだったので、ジョディ・フォスターに関しては強い母のイメージが売りみたいになっている部分があるが、元来彼女は、どちらかといえば知性を売りにしたいけ好かない女や、頭脳戦で男をやりこめる役が似合いそうな意地悪女なんかが似合っているので、今回の正義か悪かなんだかよくわからないポジションで現れる彼女は、物語をかき回すのにはいい役目を果たしていた。さすがの存在感。出演した役者さん全員にすごく存在感があって、そこが一番よかったかな・・・以下ネタばれあり、まずはじまってすぐに驚いたのは、顔をみれば必ずプラトーンでの忘れられない演技やスピード2で見せてくれた悪漢ぶりを思い出すウィレム・デフォー、印象的な悪役が多いのだが、たまにスパイダーマンでのちゃちい緑色の怪人なんかもやってみせる大好きな大好きな曲者俳優さんの一人なんだが、今回はなんとも渋い脇の役。この方が居るだけで、渋さと厚みを醸し出してくれてますが、どうしてもバットマンビギンスでのゲイリー・オールドマンと同じで、物語の途中までは、絶対にこの人は犯人と一枚咬んでるのではとか、実はこの人は・・・などどいろいろ思ってしまうほどに彼の過去の作品での実績からくる存在感が、物語背景の素直な理解にじゃまだった。今回だけは、彼の起用は豪華以外には何の効果もなく、個人的にはノイズになってマイナスだった感じがする、どうせなら、もっと活躍させてあげてほしかったよう。そして、ジョディフォスターの役どころ。彼女は銀行頭取の秘密を守るために狩り出された交渉人なんだけど・・・実際、一人で颯爽と中に入って犯人と正面から交渉をするんだけど・・・、彼女の役割がこの作品で一番いただけないというか、見終わったあとに結局は彼女の存在がそれほど大きな意味を示していないという点で、(見ているときには、どうなるのかわからないので、どきどきですが)使いきれなかったキャラという気がします。脚本の練りこみ不足に繋がった部分のひとつかな。あと、前半から、ちらちらと挟まれる、後々の取調べや証言のシーンが、物語の謎ときのヒントや謎を深める効果を果たすのだが、実質この演出は失敗だったのではないかと思う、語り部が語るに落ちた感じがした。全体を通して、前半がめちゃくちゃ面白かっただけに、どんどん種明かしのネタばれになってゆく後半がすこし冗長だった。とくに最後、結局は解決しないで人任せにしてしまった、あれ、あの品物が狙いだったのでしょう犯人さん、なのになぜあの状態で放置して、あそこでお話が終わるの???、実は、物語は全部完結しているが、犯人の目的遂行にははなはだ中途半端な結末で、謎が全部残ってしまうオチには疑問がある。続編つくるの?DVDではディレクターカットで追加シーンがあるの?
2006.06.12
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いつものえんぴつ日記がアクセスできないのですが・・・サーバーダウン?思えばあっちはぜんぜんバックアップをとってないので、消えちゃうと2年ほど書きためた与太話が全部消えちゃうことになる、ちょっと残念だなぁ・・・消えてないことを今は祈ってます。さっき、アパートに帰宅して着替えたり片づけたりしながらTVをつけたら、いきなり井上和彦さんの声が・・・でもって、つぎからつぎへと声優さんが・・・大御所が多かったので、すぐに終わるかと思えば、とうとう賢雄さんが出てきた、それまでのみなさんは全員アニメの代表作がある方々で、山岡だの岩城だのって紹介してたのに、賢雄さんはブラピと来た、ちょっと嬉しいのはなぜ?でもって、優勝なのかな?工事現場のアナウンスに一番ふさわしい声として選ばれたのが賢雄さんだった。他にも早送りでオーでションに参加した声優さんが次から次から・・・三木眞の背中とか、ひーちゃんとか、どうもこの方々の顔ぶれからみて、各事務所から1ないし2名選抜されて来たみたいな雰囲気なんじゃないかな。アーツからは檜山君ということは、アニメの代表作のある声だからでしょうねたぶん。金髪の人はちらっとも出てこなかったは残念だけど、相方が映ったのと、懐いてる先輩が勝利したのでファミリーとしては良かったなぁという結末でしょうか?笑25人の声優さん全員を紹介して声も聴かせて貰いたかったなぁ。日曜洋画劇場でミッションインポッシブル2(Mi2)の予告が流れたので、昨年だっけ?オンエアーされた1を引っ張り出してきて観ている。TVでのトム・クルーズが森川さんなのは少ないので貴重。DVDの方は、ここ数年で急に増えました。(最近は立て続けですね)同じ日曜洋画なので、過去の続き物作品ではほぼ確実に同じ声優さんを起用している局なので、たぶん森川さんが2にも起用されるのではないかと予想。オンエアーは3の上映に会わせるとの大塚明夫ナレーターのセリフから7月最初の週かな?2日か9日だろうっと、でもってだいたい過去の例だと1ヶ月ぐらい前に収録していたので、そろそろ収録か、もしくはもう終わったぐらいかな?さて、今観てる1のイーサンハント森川さん、なかなか気合いが入ってます。他のDVD作品でのトムより少し声質をシャープにして男前度を上げてますね。セリフも切れよくして有能なエージェント風、去年の宇宙戦争ではもうすっこしへたれでしたが・・・もし本当に予想どおりに2も森川さんなら、あとで聴き比べるのも面白い。でもDVD版の鈴置さんも大好きな声なんで、けっこうトム鈴置もいい感じなんですが・・・最近はトムもユアンもみんな森川さん声で自分の脳内では普通に鳴り響いてしまいますが・・・ちょっと映画そのものからははずれて森川さんの演技の特徴に関して1)転がる発音のラリルレロ舌の上で音が転がるような発音で、セリフでも歌でも彼の特徴が出る瞬間、聞き分けるのに丁度良い特徴です。「ダブリュ」や「る」が特によく転がって聞こえますし、こうした語尾だけでなく、語の頭だろうが途中だろうが、ラ行が来ると結構な頻度で転がります。(そういう意味では外人ぽくて、外画らしさが増幅されます。「列車」とか「連絡」とかの何気ない言葉でも、ああ森川さんだぁって思わせる発音があります。(勿論森川さん一人じゃなくて、こんな感じの役者さんは他にも居ますが、賢雄さんもステキな感じで良く転がりますが、ここまでころころ感がある人は、少ないです。このお二方の声質が違っても似てる印象を与える所以ではないかと思います。2)揺らいだり震えたりする抑揚セリフの途中で、感情表現に声が揺れたり、裏返る直前の寸止め域でわざと振るわせることがあります。さりげなく、まさに感情が高ぶって普通に喋るのが大変なのを無理して喋ってる感じが上手く伝わって来て、ぞくぞくする瞬間。3)抜ける吐息賢雄さんがパスコレのオープニングトークでBLCDの森川さんの演技で吐息がすごいというような話しをしています。「だぁっっ」とか「それじゃぁっっ」とか「こうするしかなかったぁっっ」などなど、最後の抜ける息には、絶品の余韻が、肺活量と腹筋のなせる技だと思います。最後に無声音を息を吐きながらブレーキかける感じで腹筋止めするんでしょうねきっと。だから抜ける息がすこし長め続いてそれがくくっと止るときに吐息が漏れる感じになるんだと思います。今観てるミッションインポッシブルのセリフなどは、この技が連発しますので確認がたやすいです。いい男系の演技の時にこの技は大いに効果を発揮します。あと「うっ」とか「あぅ」「ぐぅ」「くっ」とかの息芝居、慣れると森川さんらしさ満載です。たまーに賢雄さんと聞き分けが難しいときがありますが・・・爆なぜか久しぶりにチームアメリカも観たくなってしまった・・・
2006.05.31
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映画ナイロビの蜂公式サイト映画 ナイロビの蜂 (原題『THE CONSTANT GARDENER』) 2005年/イギリス/128分 監督:フェルナンド・メイレレス(「シティ・オブ・ゴッド」('02) ) 原作:ジョン・ル・カレ 出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン、ビル・ナイMovieWalkerのページよりアフリカのナイロビでイギリスの外交官として働くジャスティン(レイフ・ファインズ)のもとに届いた突然の訃報。それは、救援活動に励んでいるはずの美しい妻テッサ(レイチェル・ワイズ)のものだった。失意の中、妻の死の真相を独自に調べたジャスティンは、妻が追っていたイギリスの製薬会社による汚職事件に辿り着く。とてもとても重い話でした。でもカメラワークが報道ドキュメンタリー風になったり、サスペンス調になったり、そして時に大自然紀行風になったりと、状況にあわせて変化。映し出される情景は、時に汚く荒んだスラム街や凄惨な現状、時に心に染み入る美しいアフリカの自然、そして白々しい都会のロンドンの町、常に回想シーンで夢の中のようなフィルターのかかった家庭のシーン。美しい妻との愛の時間・・・とても秀逸でした。脚本も無駄なモノローグを排し台詞と情景描写で全てをわからせる、手法的にはブロークバックと同じ。それだけに画面から眼が離せません。これは夫婦の愛の映画なのか、サスペンス映画なのか、境界線があいまいなまま、なぜ美しく愛らしくけなげなテッサが死んだのか・・・ジャスティンが抱いた妻への疑問が、実は周囲に周到に張り巡らせられた罠であることを知り、妻が一体何と闘っていたのかをだんだん謎解きのように解明しながら、どんどん危険な状況に陥っていくのですが、一方で、美しく笑いかけ愛してると囁く妻の思い出が、常に走馬灯の様に脳裏をよぎり、謎解きとともにより一層の深い妻への愛におぼれていく様子がリアルで、何度も何度も泣きながら画面に見入ってしまいました。巨悪の陰謀劇に関しては、それほど深い伏線があるわけじゃなくて、サスペンスとしてだけ見れば単純なお話なんですが、夫婦の愛と葛藤の感情面を絡めた演出は、すばらしかったです。ジャスティンの愛の探求ドラマだとして観るなら、とてもとても深い感銘するストーリィです。これ以上書くとネタばれになるので、やめときます。本作で妻テッサ役のレイチェルワイズがアカデミー賞の助演女優賞を取ったのですが、納得の演技でした。本人も美人なんですが、その情熱的な平和活動家としての彼女の生き生きとした表情が、夫を深く愛するが故の苦悩と愛が、きらきらとしていてまぶしいぐらいの魅力でした。すばらしかったです。そして、最初はへなちょこ系の庭弄り大好きインテリ夫のジャスティンが変貌してゆく様も見事でした。すばらしい1本です。
2006.05.18
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衣替えしてみました
2006.04.19
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ブロークバックマウンテン 2005年 アメリカ 134分 監督 アン・リー 原作 アニー・プルー 出演 ヒース・レジャー ジェイク・ギレンホール ミシェル・ウィリアムズ アン・ハサウェイ ランディ・クエイド他 舞台は1963年、ワイオミング。20歳ぐらいの若い牧童二人が出会ったのは、雇われ羊飼いとしてひと夏を過ごしたブロークバック・マウンテン。寡黙で感情表現が苦手なイニス(ヒースレッジャー)と自由奔放な明るいジャック(ジェイク・ギレンホール)。彼らは山でキャンプをしながら過酷な自然と戦いつつ羊の面倒を見ているうちに、徐々に深い友情を築いていく。二人がある日感情を爆発させて肉体関係を持ったことから、友情は愛情へと変化、そして短い夏が終わり、二人はお互いの生活に戻っていく。結婚し二人の子供をもうけ、牧場を手伝いながらもつましく暮らすイニスの元へ、ロデオ生活に疲れ流れ着いたテキサスで裕福な美女と結婚したジャックがたずねたのは、二人があの山で過ごしてから4年後。二人の秘めた心が一気に爆発、それから年数回の限られた期間だけ、二人きりで山へ家族には釣りと称して密会を重ねていく。年月を経て、感情表現の苦手なイニスの家庭は崩壊し、愛する娘への仕送りのためにひたすら過酷な労働に耐えて暮らす日々を重ねる。一方のジャックも、己の名誉を捨てた婿の生活を必死で絶えながらも、イニスとの逢瀬だけを夢見て暮らしていくうちに20年の歳月が流れる。人々の目を盗み密会することでしか愛し合えない関係に絶えられないジャックは以前から何度か二人で牧場を経営する生活を始めることを提案し続けていたが、古い慣習しか知らない、自分を押し殺した働くだけの生き方しか選べない不器用なイニスは、けっしてジャックの提案に同意しようとせず、一旦はあまりの苦しさに二人は分かれようとさえ言い始める。がしかし、お互いの魂が激しく惹かれあっていて離れることは出来ないという事を悟り、愛しあう気持ちをさらに深く確かめあう結果となってしまうだけであった。そんなことがあった後、ある日イニスの元にジャック宛に送ったはがきが戻ってくる・・・とにかく美しい自然の風景、寂れた何もない中西部の町並み、過酷な自然に立ち向かいながらも必死に生きる人々のつましい暮らし。そんな舞台設定の中にあって、主演の二人の芝居は、数少ない台詞を凌駕するすばらしい表情と仕儀さを撮影した秀逸なカメラワークが、二人の感情も周囲の状況も全てを物語る。イニスとジャックのさりげないしぐさや表情の中に、お互いへの想いが込められて、あるときは切なく、あるときは苦しく、そしてあるときは満たされている。ゲイのカップルの存在すら常識の外にあった時代と価値観の世界にあって、お互いに惹かれあってしまった二人は、山の孤立した生活での男の性欲処理の代償行為ではないもの、男女の愛を超える同姓の友情から発展した関係の中に、このような形の純愛がありうるのかどうかという部分が、ファンタジーのようでもありフィクションのようでもあって、深く考えさせられる。人と人とが惹かれあい魂が交わりあうということがどういう感情なのかを、ここまで上手く表現した映画は少ないと思う。大きなエピソードがあるわけではない、感情をいっぱいに込めた長い台詞の応酬があるわけでもない。ただひたすら淡々としたイニスとジャックの日常の生活を描写し、二人のわずかに垣間見せる感情の爆発の瞬間を逃さずカメラに映し込むだけで、こんなにも切ないラブロマンスが出来上がったことが驚きである。1回目見たときには正直、その1月前にみたアカデミー賞作品賞を取ったクラッシュの方が、映画としての全体の出来上がりや脚本の出来としてやっぱり上かなと思った。だが、その気持ちは2回目を見て覆った。これらは比べる類の作品ではなく、優劣はつけられないと。むしろ主演する二人の役者の演技はクラッシュよりも数倍上であったのではないかとさえ思う。彼らがアカデミーでそれぞれ主演助演にノミネートされていながらも受賞できなかったのは、噂によるところの、本当に有望な若手の役者に早いうちから賞を与えると、将来の成長が止まったりギャラランクが上がりすぎて本当によい作品に出にくくなるという弊害もある、という世年寄りの意見が通るので受賞させない、という噂話が、まんざら嘘でもない気がしてくる。二人はノミネートの名誉だけでも、十分に受賞に匹敵する世間の評価を得たと思う。以下ネタばれありとにかく一番感動して目の前が涙で曇ったのは、全ての自分の想いを押し殺してひたすら生きる為に生きてきたイニスが、長い密会生活に疲れた二人の、ふとした言い争いから出た別れ話に、ついに感情の海が決壊して情けなく泣きくずれる無邪気な姿を見たときである。またそのとき、それまではイニスを愛しイニスの愛をよすがとして、仮面生活を生きている様に見えていた真性ゲイのジャックが、泣き崩れるイニスの全てを受け止め優しく強く抱擁した瞬間に、二人の愛の強弱関係が実は逆であったのかと悟らせてくれた。そしてこの作品の奥深さと、人間の感情の繊細さを思い知った。ラスト近くのシーン、ジャックを失い放心していたイニスが、訪ねたジャックの実家のジャックの部屋で、重なったままハンガーにつるしてある二人のシャツをクローゼットで見つけるシーン。ここではもうジャックは出てこないのだが、イニスがシャツをつかんで泣き崩れるとき、見る側もジャックの愛の深さとイニスを思う切なさを、イニスと同じぐらい深く思い知って泣き崩れるしかない。号泣。最後の回想シーンで、疲れて立ったままうとうとするジャックに、後ろから優しく覆いかぶさるように抱きしめるイニス、美しい山合いで抱き合っている二人の全景シーンへとカメラが引く。このシーンのあまりの美しさに、この映画のことを思い出すときに、何度も何度も心の中にフラッシュバックするインパクトがある。アンリー監督の描きたかった人間関係の普遍的な愛の意味が、この絵のようなシーンの、ワンショットで、全て物語っているような、そんな気がして、少しだけこの世界がわかった錯覚に陥る。中身を見る前に多くを語っても、また見る上でさまざまな先入観を持ってしまっても、この作品を理解することはできない。どういう作品なのかをなにも考えずに見ていると、唐突にテントで体を重ねるカウボーイの男たちの、純粋な行為に驚くかもしれないが、それでも真剣な二人の生き様に目をそむけずじっくりと見届ければ、彼らのしぐさの一つ一つが、表情のかすかな動きが、そして目線が語る全ての心を、理解できるはずだ。そして最後には、全ての愛の形が、なんとなく受け入れられて、そういった普通とは異なる者への偏見を持つことこそが恥ずかしいとさえ思えてくる、そんな作品である。最後に、本作はものすごい数の映画賞を席巻した話題作にのし上がった、おそらく製作した関係者の誰も予想していなかったに以上に、人々の感情へ与えた作品のインパクトは大きかったのだと思う。そしてコレは永遠に語られ観てもらえる作品の1本に仲間入りしたと思う。主演したヒースもジェイクも役者として大きくステップアップしたきかっけの作品として後々語られるに違いない。データの出展はallcinema ONLINEのブロークバックマウンテンのページ□はノミネート、■は受賞アカデミー賞 2005年 □ 作品賞 □ 主演男優賞 ヒース・レジャー □ 助演男優賞 ジェイク・ギレンホール □ 助演女優賞 ミシェル・ウィリアムズ ■ 監督賞 アン・リー ■ 脚色賞 ダイアナ・オサナ ラリー・マクマートリー □ 撮影賞 ロドリゴ・プリエト ■ 作曲賞 グスターボ・サンタオラヤ ヴェネチア国際映画祭 2005年 ■ 金獅子賞 アン・リー NY批評家協会賞 2005年 ■ 作品賞 ■ 男優賞 ヒース・レジャー ■ 監督賞 アン・リー LA批評家協会賞 2005年 ■ 作品賞 ■ 監督賞 アン・リー ゴールデン・グローブ 2005年 ■ 作品賞(ドラマ) □ 男優賞(ドラマ) ヒース・レジャー □ 助演女優賞 ミシェル・ウィリアムズ ■ 監督賞 アン・リー ■ 脚本賞 ラリー・マクマートリー ダイアナ・オサナ □ 音楽賞 グスターボ・サンタオラヤ ■ 歌曲賞 Bernie Taupin “A Love That Will Never Grow Old”(詞) グスターボ・サンタオラヤ “A Love That Will Never Grow Old”(曲) 英国アカデミー賞 2005年 ■ 作品賞 □ 主演男優賞 ヒース・レジャー ■ 助演男優賞 ジェイク・ギレンホール □ 助演女優賞 ミシェル・ウィリアムズ ■ 監督賞(デヴィッド・リーン賞) アン・リー ■ 脚色賞 ラリー・マクマートリー ダイアナ・オサナ □ 作曲賞(アンソニー・アスクィス映画音楽賞) グスターボ・サンタオラヤ □ 撮影賞 ロドリゴ・プリエト □ 編集賞 ジェラルディン・ペローニ ディレン・ティチェナー ヨーロッパ映画賞 2005年 □ インターナショナル(非ヨーロッパ)作品賞 監督:アン・リー(アメリカ) インディペンデント・スピリット賞 2005年 ■ 作品賞 ■ 監督賞 アン・リー □ 主演男優賞 ヒース・レジャー □ 助演女優賞 ミシェル・ウィリアムズ 放送映画批評家協会賞 2005年 ■ 作品賞 □ 主演男優賞 ヒース・レジャー □ 助演男優賞 ジェイク・ギレンホール ■ 助演女優賞 ミシェル・ウィリアムズ ■ 監督賞 アン・リー □ 脚本賞 ラリー・マクマートリー ダイアナ・オサナ □ 歌曲賞 Emmylou Harris “A Love That Will Never Grow Old” □ 音楽賞 グスターボ・サンタオラヤ オフィシャル・サイト http://www.brokebackmountain.com/ 国内版DVDは出てませんが・・・↓コレほしいです
2006.04.10
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タメぐちとかタメが効くとかタメの演技とかいいますよねこのタメって?タメぐちってのは、本来なら敬語を使う場面、親しき中にも礼儀ありの状況で、なれなれしい言葉を使うこと?マイナスな意味ですが、スポーツ系の用語でのタメが効くというのは、たとえば野球でバットを振るときに、もっとタメて振らないとって解説の人が言うのは、腰のタメみたいな意図で、粘りというか重みがある(といっても、鈍重とは異なるニュアンス)で力を十分蓄えてタイミングを計って(やみくもにつっこまないで)打つ、そういうのがタメの効いたバッティングとかタメが効いたフォームとか、投手でもタメが効いた投球って言い方しますね。でもって、タメの効いた演技というのは何か?それはスポーツに近いニュアンスですかね。上っ面ですべっていない、心の奥底から出る感情を上手くコントロールしながら、観客の反応する感情の昂ぶりまでもある程度計算しつくし、舞台なら身振りも含めて、たっぷりと間合いをとって観客の心をつかみまくる演技ですね。それをまさに、先のガラス仮面第44話での真澄の演技(あわわ)じゃなかった森川さん演じる真澄に感じたわけです。お話は今まさに、ついに紫のバラの人がぼろを出してその正体がマヤ(あんた一人が幾多のヒントをぜんぜん拾わずボケボケだったのよ)にばれなんという、(ばれたと言い切っていいのか?)状況こそが、視聴者の大きな関心というか注目の核心なわけで、それは紅天女候補にマヤが選ばれるという、本来の目的が主人公としてある程度はお約束な展開の本筋以上に気になる、マヤを取り巻く人間関係の核心にかかわる部分なので、すっかり話題の中心といって間違いないでしょうから。いやぁ~ぶっちゃけ(急にここから砕けた文体)夕べガラスの仮面をここ1か月分(#41-44)をまとめて連続再生していたんですよ、このあたりから真澄とマヤのやり取り顕著に増えてるし、真澄はモノローグも含め台詞量激増だし、マヤはすっかりツンデレだし・・・それで、つくづく見ながら、このところの真澄の演技に、特にタメがあるなって感じた次第で・・・彼って、物語り流れとは関係ない次元で自分時間で動いている?真澄が出てくるだけで、周りのテンポまでが真澄の世界になっている、そこがすごいなって思ったのです。演出がそうなっているのか、アテている森川さんの間合いで、そういう雰囲気になっているのか?きっと両方であるとは思いますが・・・とにかく台詞のテンポとか間合いが、真澄なんですよ・・・これが役が立ってるという状況そのものなんでしょうね、彼が喋ってるその瞬間だけ彼が圧倒的な存在感の主人公と化す。実感。現状のアニメの状況からすると、アテレコの段階ではコンテ絵とかカット絵みたいな状況のはずなんで、役者さんは与えられた秒数の中で台本の台詞を詰め込みながら(ときには引き伸ばしながら)掛け合いでの間合いを取りつつも、動かない(場合によっては絵ですらない)画面で精一杯状況を想像して、脚本の意図を把握して、キャラクターになりきって喋るという、アニメならではの高等テクニックが必要なわけで、よく外画から来る物凄く演技力のあるベテランさんでも、なぜかアニメになると棒読みになる方がいらっしゃるのは、この状況に慣れないせいで感情移入ができないのだと思います。外画は画面で既にあちらの役者が演技してるわけで、彼らの感情にシンクロしながら台詞を言うのと、なにもないところで時間の制約をいろいろつけられながら台詞をしゃべるというのでは大分異質でしょう。ついついナレーション調になってしまう人には、ちょっと内心で同情してしまったりもしますが・・・そう、たとえば今回(44話の中江さんナレーションと月影先生の執事の両方やってますが)執事さんの台詞がずいぶんナレーション調で、ちょっと浮いてて、逆の意味でどっきりしました。こんなに上手い役者さん(以前はもっと上手かったし、別のシーンではもっと上手いシーンもありました)なのに、なんでここでこんなにナレ言(勝手に命名)なのって、ちょっと愕然としてみたり、特にこの44話がハイレベルな回だっただけに残念でした。森川さんのタメがどこに入っているか、ちょっと分解して考えて見ます。森川さんは真澄の演技で意図的に使い分けています。まず台詞の緩急、声、トーン、抑揚、そして活舌。たくさんの人々の中で、マヤに向かって話しかけるシーンは、活舌良くはっきりとした抑揚で実業家速水真澄の顔で、すこし傲慢で高圧的な印象を含ませた調子。チビちゃん=マヤとだけ向き合ってひっそりと話すシーンでは、活舌を意識せず、なるべく自然な抑揚で、複雑な感情のうずをうまくコントロールしている風をよそおう声で、あるときは気持ちに素直な声で、声の勢いは抑えていながらも甘いトーンをたゆたわせながら・・・・この、語尾に向かって、力と息をすこしだけ抜きかげんにしながらも完全には抜ききらないでぎりぎりのところで余韻を保つ、ブレス系のトーンコントロールが絶品。ご本人がよくトークライブなどで、のどのところに手を当てて、ごにゅごにょごにょってしゃべってるだけなんで、のどはぜんぜん疲れないんですよぉ・・・とニコニコしておっしゃるところの(必殺技とも言えるいい男全開の)ごにょごにょトーン台詞術。これは確かに、のどへの負担は少ないでしょうが、緊張の糸を張り巡らして丁寧に心を込めて喋っているので、神経は相当疲れるのではないかと思います。昔(若いころ)は、この繊細でデリケートな語尾のトーンコントロールはあまり使わなかったですよね、チャンスが無かったのか、だんだん見につけてそれを武器としたのか・・・とにかく今では森川さんの代表的な武器になっていますね。まあ、実はアニメではそれほどこの必殺技を出すチャンスは少なくて、むしろ数々の外画でのさまざまなシーンでこの技が連発されているので、外画の森川さんを沢山見てきた方々には、普通ジャンとなってしまうのかもしれませんが・・・そしてマヤ以外の人に喋るときには、それぞれに対するポジションを明確にした口調で、聖にはちょっと高飛車で横柄でいながらも友達のように打ち解けた調子で、紫織の前ではひたすら優しさを全面にだして好青年で、義父の前では敬意と抑制と強がりとを織り交ぜた息子の調子で・・・。そしてこれらのどれでもないのが、なんとも切ない葛藤のモノローグ。このモノローグの声が別物であるのが凄い。とにかく抑えたトーン、視聴者が真澄に対してのプラスの印象を持つ秘訣は、死ぬほど甘くて切ない台詞の嵐なのにもかかわらず、ぜんぜん気障を感じさせないで、本当に切ない気持ちが滲み出る声の抑揚、聴く人を悶絶させる魔力的な喋りではないでしょうか。でもって、実は不思議なことに、このモノローグが意外にも台詞よりも心持ち早口なこと。もしかして森川さんの解釈だと、速水は性格的には少々せっかちなのではないだろうか?そんな気がするモノローグです。おっと、書き出すとどんどん横道にそれます、すみません、で、どこにタメが入っていたかですが、やっぱりモノローグとマヤと二人きりの時の演技ですね。視聴者がうっとりする瞬間です。非常におおらかでマイペースな自分が語りをする小林さんのマヤと、彼女に惹かれてとりこになっている、これまた自分の世界に浸りまくりで独自の世界を展開する速水真澄の森川の演技、この二人の周囲をからまる蔦のように妖艶に舞う月影千草の藤田淑子さんの絶妙さ。最近ちょっと影が薄い亜弓は、今後に漫画版の悲劇のエピソードが来るのか来ないのかも気になるところだが、全てを含めて、あと6回?7回?本当に面白くなってきた。
2006.02.09
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おまえら26弾のレポートを書かなくちゃ・・・と思いつつも、仕事の忙しさとか、あまりに笑いすぎて脳がボイルしてしまって、断片的な記憶しか残していないという事実の相乗効果のせいで、ついにタイミングを逸しつつあります。そうこうしているうちに、急に一文思いついたので、今日はそちらを。こちらのコラム更新が長く滞っていましたが、私の森川さん熱が醒めたのではないことは間違いないです。もうひとつの日記を読んでいただければ判りますが、むしろファン熱はより高くファン度はより深くなっている、そんな気がします。きっとファンとしての覚醒期が終わり、充実期に入ったせいじゃないかなって思います。これから数年間は、私の中でファン度がどんどん発酵して熟成していく、そんな感じです。勝手な思い込みでしかないかもしれませんが・・・では久々のコラムです芝居熱ライブの面白さというのは、それが生であるがゆえに演者も観客も、同時に時と空気とミラクルを共有しそれを味わうというところに熱病に似た取り憑かれる魅力があります。音楽のライブも楽しいが、演劇もまったく同じレベルで楽しい。昨年見た平田氏のアルジャーノンに花束を・・・は私の芝居熱をかなり刺激しました。そう、舞台を見る観客は、まあ楽しいだけなのだが、演者は、楽しいと同時に恐ろしくもあり、得がたい体験として記憶に深く残るさまざまな刺激を味わう。だからこそ、舞台芝居好きな役者人は多いのだと思う。いちどこの熱病に感染した役者さんは、容易には治癒しない。それほどに味わえる体験のレベルが、他には変えがたいものなのではないかと思う。刹那のきらめき、めくるめく感情の嵐、痛いほどの沢山の視線、緊張感が張り詰める空気。太古の昔から、舞台芸術が繁栄し廃れないで連綿と受け継がれているのは、ある意味人間そのものの存在理由のひとつだからかもしれない。私は今密かに、森川さんの中に芝居熱がくすぶり発症し始めているように思う。そう考えるようになったきっかけやヒントがいくつかある。まず、初恋の吹き替えですっかり仲良しになった萩原聖人君の存在。彼の真剣勝負の舞台の初日、森川さんが見に行ったとのコメントが年末に発売された雑誌に掲載されていた。あんなに多忙な人が足を運んだ舞台に私は興味を持って調べた、ここでその内容には触れないが、それは演じる方々には相当にインパクトのある、お芝居の上級者や演劇界の人、すなわち玄人好みのお芝居なんじゃないかしらと予想する。次に「ガラスの仮面」という最近の出演作品からの刺激である。この作品、マヤという演劇界の天才少女が究極のお芝居に挑戦するというお話。その天才少女に心底惚れこみ、彼女を主役として紅天女の上演を自ら興行することを、心から熱望する青年実業家の速水真澄、その人を演じているのが、ほかならぬ森川さんその人だ。であればこそ、役での演技を通して、速水というキャラクターとの感情の共有やシンパシーが彼の内なる演劇熱を刺激していたとしても、ぜんぜん不思議ではない。そもそも「ガラスの仮面」という作品で繰り返される、各出演者の演劇への熱意、そのすごさや面白さを表す数々の場面と台詞、声だけとはいえ、この作品を演じる声優さん達も劇中劇へ自然に参加する形で作品世界に自然に引き込まれ、全ての声優さん達がすばらしい熱演を繰り広げている。この世界は、彼を舞台へ誘う深層での役者魂を大いに刺激しているに違いない。ごく最近のことだが、ヘロQさんチームからの刺激もありうるかなって思う。ヘロQさんの公演チラシに森川さんの名前があるのを友人に見せてもらったとき、これは、と思った。しかも、千秋楽の番外編ではラスボスの声で特別参加していたらしいとも聴いた。これも、そうなのかぁと思う一端になった。親しい(その昔母校で発声を指導した愛弟子の)後輩達が主催する、しかも今は休止中の森川さんの演劇ベースであるグループ満天の星とは兄弟に近い協力関係にある劇団の活躍である。刺激を受けないはずはない。それともうひとつ、森川さんとは親しい日ごろから彼がよく面倒を見ている事務所の後輩が、今年早々に演劇に初挑戦し成功している事実。さらに、もうひとつ忘れてはいけないことがある。昨年のことだが、彼が尊敬してやまない大先輩が多忙をかいいぐって、難しい舞台に挑戦している事実。朗読劇「電車男」の成功、これも刺激になっているに違いないと確信している。これら、さまざまな事実が、彼を取り巻く周辺の包囲網として、彼の演劇熱への刺激になっているのではないだろうか?それが、「グループ満天の星」の再始動を促すきっかけになるのか?あるいは過去にこだわらない彼のこと、新しい形態での舞台演劇への挑戦につながるのか?それは現段階ではまったく未知であるが・・・ここで再び、昨年末の雑誌での本人コメントを思い出してみる。萩原君の舞台を見て自分も演劇をまたやりたいという気持ちを持ったが、今から(2005年11月時点で)準備しても、スケジュールできるのは2007年以降だというコメント。本業の声優業の繁栄が、彼に声優業以外の活動をなかなか許させない状況に追い込んでいるのは事実だ。実際、グループ満天の星の活動の休止も、演出家で座長の森川さん本業の多忙さが大きく影響していることが間違いがない。確かに、森川さんには、ファンとの交流の場でもある「おまえら」というライブステージがあり、それを年に2~3回開催することで、即興劇や漫才など、役者してのダイナミックでスポンティニアスな部分を追求したいという欲求はある程度満足出来ているかもしれない。しかし、稽古に稽古を重ねて入念に計算しつくした芝居を、ライブで観客の前で演じることの、緊張感、他の役者やスタッフと、その場で芝居を作り上げるダイナミズム、これらの面白さは、過去に経験していれば余計に、役者である彼の心の奥底から、彼を呼ぶものがあるのではないかと思う。学芸会程度しか経験のない私ですら、その呼ぶ声がいかな種類の誘惑であるか、容易に想像がつく。どんな役でも全力で取り組む演技へ情熱、役への飽くことなき追求心、こういった役者魂全開の状態に自身をゆだねることが大好きな本人の嗜好、一か所に留まるを良しとしない向上心、そして彼を取り巻く環境、全てが今、彼を、再び舞台に上がらせる方向へと、彼のエネルギーを使えと、誘っているような気がする。そういう意味では、これからの数年間の森川智之という役者の動向は、ますます目が離せなくなってくる。そうだ、そういうことなら、どうしよう・・・実は彼にはもうひとつお似合いのすばらしい顔がある、ヴォーカリスト森川智之だ。こちらの顔がまた、とてつもなく、どえらく魅力的なのだ。多くのファンが実はこのヴォーカリスト森川智之をこよなく愛しているのも事実だ。私も大好きで堪らない。本当に、彼にはいくつもの顔がある。昨年私は、すばらしい魂の歌い手としての彼の、美しく光輝く瞳を、何度か舞台で垣間見た。そして今度は、舞台演者として、彼のぎらつく瞳を見てみたい。そんなわがままな気持ちでいっぱいだ。しかし、この贅沢を味わえる日が、それほど遠い未来ではなくて、何年も何年も長く待つ必要がないのじゃないかと・・・密かな予感がするのである。千の仮面を持つ男、森川智之。沢山の魅力と才能を持つすばらしい役者だと、つくづく再認識する今日この頃である。
2006.02.08
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これはそもそも、製作関係者のどなただったか・・・いわゆるブレードその後の物語のアイデアとして、かなり長文のストーリイ原案がニフティの会議室に公開されたのは92年末か93年ごろだったか?それがLDボックスの特典映像として短編アニメ化されたと知ったのは、LDのバラを買い揃えたあと、96年ごろでしたっけ・・・当時は地団太踏むほど悔しかった。それほど財布にゆとりがあるわけでもなく、LDをやっと全部買い揃えた段階で、新たにLDボックスを買う元気もなく、ついに年月が流れ、DVDボックスに全部の映像が治まっていると知ったときは小躍りした。今回、このストーリィを知りたいというリクエストをメールでいただいたので、昨夜再度見直した。お話はたぶんこうである。(すみません一部私の勝手な思い込み創作および記憶欠落があります、たぶん)OVAアニメの出だしシーンは衝撃的。ブレードが月のラダム母艦を破壊して2年後、Dボウイはアキの献身的な介護の甲斐もなく、あいかわらず廃人であり、彼女の愛ゆえの苦悩が哀れである。アニメでは大胆にも冒頭のシーンから、不能と思われるDボウイにまたがり嗚咽絶叫するアキが描かれている。そして、木星基地では軍に復帰したノアルが新しいラダムの太陽系進入をキャッチ、ソルテッカマンチームは壊滅的な破壊を受ける。一方、ラダムの再度の侵攻を警戒するフリーマンたち研究チームは、ラダム母艦の残骸から回収したテックシステムの研究を加速する。異星人テッカマンの太陽系侵攻と地球圏接近に伴い、唯一の生き残りラダム製テッカマンであるブレードは、異星人テッカマンたちと自然に精神感応状態陥る。ラダムに支配された異質な精神との接触が、精神崩壊後で精神的に完全に無防備な状態のDボウイを非常に苦しめ、持ってもあと2日の命と医療チームに宣言されてしまう。Dボウイが異性人と精神的にリンクしていることは、ラダムの注意を地球に向ける意味でも脅威である。そんな中、フリーマンたち研究チームはラダムの侵攻を食い止めるため、ラダムのテクノロジーを使い、地球製のテッカマンを生み出す人体実験を決意、フリーマン自らが犠牲になろうとしたところへ、銃をつきつけ、半分脅しながらアキが悲壮な決意のもとテックシステムに自ら入っていく。地球人テッカマンアキの誕生である。このとき、エピソードではフリーマンの研究を共同で行う女性が(名前忘れました)研究者の父を犠牲にしてテックシステムを完成させた経緯から、Dボウイを救いたいというエゴだけでテッカマンになろうと強引に脅してテックシステムへ向かうアキの背中に「この偽善者」の冷たい罵声を浴びせかけるシーンがある。ここらあたりの声優さんの演技はダイジェストOVAでありながらも圧巻である。確か、裏設定ではこのときのフォーマットで使われたのが回収されたエビルのクリスタルであり、アキがOVAであのように赤い姿をしているのは、エビルのクリスタルをベースにフォーマットされ、それがぺガスに組み込まれたからだったように思う(すみません、うろ覚えですので間違っているかもしれません)テッカマンにフォーマットされたが、フォーマット技術が未熟であったため、ボルテッカなどの装備はなく、ランサーもオービタルリングに残されていたエビルの物を使っているはずである。その後、ラダムの侵攻がどうなったか、ぜんぜん覚えていないのですが(OVAのダイジェストアニメできちんと説明ない)アキテッカマンが活躍して撃退したのか?忘れました。その後、OVAミッシングリングでは、精神感応のショックから奇跡的に助かって目覚めたDボウイが、テッカマンになったアキを本能的に恐れ、彼を救うために全てを捨ててテッカマンになった彼女を、さらに悲しみのどん底へとつき落とすシーンが出てきます。確か、うろ覚えの記憶では、地球に大量に発生していたテッカマン(戦闘系ではない普通のラダム樹に取り込まれた人々)が、ラダムの精神感応波の影響と人類の弾圧(人類は同じ人類であり、地球の復興に労働してもっとも貢献したテッカマンに対し、結論から言えば差別的感情を抱き、彼らへの扱いが冷たかった)のためテッカマンだけの王国を築くべく、集結をはじめる。それが第1次ラダム戦役後にオービタルリングの復興建設の中心となったプラハを中心とした地域だった。そして後々プラハの悲劇へとつながる。さて、ラダムは正攻法で地球侵攻するのを一旦あきらめ、なんだっけ、たしか時空崩壊を引き起こすような半物質兵器を送り込み、それの起爆の鍵にすべく元ラダムのテッカマンであるDボウイを利用しようとする。彼らラダムは異次元空間を利用しクリスタルで再びDボウイをブレードへとテックセットさせ、精神をコントロールして時空破壊のキーとして動作させようとラダムがうがった時空の穴へとブレードをいざなう。それを食い止めるには、ブレードを殺すしかないという結論になり、ノアルがソルテッカマンでブレード暗殺に向かうが瞬殺、アキが地球で最後の戦闘テッカマンとして、義務を果たすべく、悲しみのどん底から這い上がり、誰でもない自分だけがブレードに止めをさすのだとの悲壮な決意のもとブレードへ立ち向かい、刺し違える覚悟で飛び込む。そしてアキによってラダムに支配されたブレードは刺し貫かれる。ここから先もうろ覚えなのですが、たぶん、そのときの時空のハザマに位置していたのが原因だったか、一旦異次元へ落ちてラダム破壊兵器の爆発の影響で、こちらの次元へ引きも度されたんだったかなぁ・・・(すみません)ブレードは時空転移の際の再度テックセットによって肉体が再フォーマットされ、脳神経の崩壊が修復された本物のDボウイが戻ってくる。アキと自分間に起きた全てを知り、彼女の心のすべてを理解したDボウイは、エネルギ―の中で呆然とするアキと抱き合う。この瞬間、二人が歩んできた地獄がひとつとなり、二人は全ての苦しみと悲しみを分かち合い乗り越えたのである。言葉では表現しきれない、深い愛のつながりを得た二人。彼らの愛と絆の深さは、だれにも引き離せないほどのものになっている。それが第二次ラダム戦役の終結である。テッカマン復活とはいえ、地球に接近するラダムと精神感応することが明白になったDボウイは、その存在が地球にとって脅威でもある。Dボウイは自らを幽閉し、地下でひっそりと身を隠しながらも、テッカマンの反乱で擁護にまわて火星送りになったフリーマンやノアルに代わって、ラダムの次の攻撃に備える地球製テッカマンの製造とスペースナイツの復活を画策する。その彼の意思を受け、表で行動するのがアキやホンダである。一方、ラダムの脅威が去らないことが明白となった人類は、ますます地球に残る何万人ものテッカマンを迫害し始め、ついには民族紛争となり、独立戦争を仕掛けたテッカマンたちが、ラダム母艦から回収した別のテックシステムで何人かの戦闘テッカマンを作り出し戦争を開始する。それを鎮圧するべくアキとブレードが影で行動するも人数が多すぎた、指導者のテッカマンを殺したアキではあったたが騒乱を鎮圧するには到らず。軍はプラハに反応弾の雨を降らせる。その核攻撃を指示した軍の最高司令官が、後にスペースナイツのメインのテッカマンとなるナターシャの父である。そのプラハでの騒乱制圧時にアキに救い出されたのがダービット(テッカマンゾナー)である。確か、このプラハの悲劇が起きるのは第2次ラダム戦役から3年後(第1次ラダム戦役から5年後だったかな、LDに年表が載っていましたが・・・)。そしてブレード2のOVAの舞台はそれからさらに5年後となるのです。ブレード2でDボウイが姿を隠しているのも、テッカマンブレードを伝説の人として表に出さないのも全てこの第2次ラダム戦役での教訓からであり、本人の意思でもあり。また再フォーマットによって強化されたブレードは実際には単独で地球圏に出られるほどのパワーを持っている、おそらくあらゆる意味で依然最強のテッカマンである。OVAのブレード2でデットに殺されそうになったりのシーンもあるが、彼のラダム以外は殺したくないという精神的な部分が大きいかと。まあ、物語なんで、それはそれですが・・・ここまで書いて思ったのですが、アキとDボウイの絆は肉体的なつながりも精神的なつながりも含めて、彼ら以外の人間には理解できないレベルの深い愛と精神の融合になっていると思うので、OVAの2でどれだけちゃらちゃら少女が憧れてちょろついても、あくまでも師弟関係以上にはなれないわけで、Dボウイがユミを見る目はロリコンでもなんでもなくて、自らに課した最後まで地球を守るという気持ち、ラダム戦役で生み出されてしまった悲劇のテッカマン達をなんとか救済する、という重い使命を果たすたす過程で出会った、かわいい弟子であり、ガラスの仮面の真澄がマヤを思う気持ちとはぜんぜん違うのだ(なんだなんだ?)。火星に飛ばされてしまったノアルやフリーマンなどの旧スペースナイツを地球に呼び戻せるのか、執拗に襲ってくるラダムとどう決着をつけるのか?そもそも異星人テッカマンが来るということは、ラダムが外宇宙の知的生命体居住の星をつぎつぎ襲って支配しているのではないか、それで地球は未来永劫大丈夫なのか・・・など多くの疑問を残すわけですが、そのひとつの答えである小説版「水晶宮の少女」だったかと思います。こっちもラダムとの戦いに決着つくわけじゃないんですが・・・実際には壮大な世界観を持つテッカマンブレードの世界、その中で確実に青春を生きているアキとDボウイの力強く生きる姿、揺るがない愛、そして悲劇の茨の道、この首尾一貫した筋書きは変わらず、こんなに重くかわいそうな運命の二人は居ないのですが、それでも二人で歩む道を選んだことで、この二人には心の平安と安らぎを得ているように見えます。批判が多いOVAのテッカマンブレード2ですが、アキとDボウイの関係、二人の描き方には間違いが無かったように思います。
2005.12.28
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エンピツの日記の方はなんとか続けていますが、コラムをメインにしたこちらは、しばらく留守になってまして、なにかいいネタがないか考えていたのですが、昨晩聞いた洋楽なぞご紹介してみます、このコラムでは初の試み。2005/10/25 発売アメリカ盤収録曲:1. O Holy Night2. White Christmas3. Ave Maria4. When A Child Is Born5. Adeste Fideles (O Come All Ye Faithful)6. Over The Rainbow7. Panis Angelicus8. Rejoice9. Silent Night10. The Lord's PrayerIL DIVO (イル・ディーヴォ)2004年11月1日イギリス・デビュー。04年11月9日付け全英ナショナル・チャートで初登場1位に輝き、以来着々とヒットを継続中。グループ名のIl Divoとは、神のようなパフォーマー、もしくは男性版ディーヴァを意味するイタリア語で、グループのコンセプトは、ロマンティックなポップ・ソングをフル・オーケストラ・バックに、オペラ・マナーでエレガントかつドラマティックに歌い上げること・・・この人たち、ずいぶん以前に朝のTV番組にでてきて、生で歌って衝撃を受けたんです。でもって、あわててユニット名だけメモしてあったのですが、なにしろ森川さんに捧げた人生ですごす日々ですから、すっかり忘れてました。それが、DVD購入のレジ横でこのCDを見つけたんですよね・・・運のつきです。オペラが好きだ、でも曲が面白くないという私にはもうつぼでした。(あるいは、オペラのようにしっかりと歌い上げる力のあるボーカルが好きなというべきか・・・だからハードロックも大好きなんですが)クィーンのフレディみたいなテノールボイスに痺れる人(森川さんの音域もそうです)にも、琴線に触れるものがあると思います。ここらへんの音域が好きな人にはもう堪らない歌声。痺れてメロメロになる瞬間が何回もある、そんな歌声です。ヒットソングをこの声で荘厳に朗々としかもメロウに歌われちゃうと、BGMにするにはもったいない感じで、ご本人達もダンディなので、心奪われるいい男の演出も含めて、憎いなぁって。映像みながら聞くのは危険なので、CDだけに当面しておくしかないなって思います。ここにリンクしたCDはクリスマススペシャルソング集で、クリスマスのまつわる有名な曲ばかりが次から次からでてきます。ほんのりと、うっとりと・・・お風呂に入りながら聴いて、思い切り癒される、寒い冬の深夜でした。
2005.12.20
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「故郷の香り」(暖/NUAN)監督:フォ・ジュンチィ原作:モォ・イエン「白い犬とブランコ」NHK出版脚本:チウ・シー出演: ジンハー(井河):グォ・シャオドン(森川智之) ヌアン(暖):リー・ジア(藤原美央子) ヤーバ:香川照之(本人) ツアオ(曹)先生:グォ・ズーシン(小山武宏)他 (2003年中国、2005/1日本公開、2005/10/28DVD発売)北京の役所に勤めるジンハーは、恩師である曹先生の事業のもめ事を解決するため、10年ぶりに山あいの村へ帰郷した。目的を果たし、すぐ北京の妻子の元へ帰ろうとしたジンハーは、村の橋の上で柴を担ぎ汗と泥に汚れた女とすれ違う。まるで別人のような姿であったが、その強いまなざしは間違いなくジンハーが青春の日々を捧げた初恋の人、ヌアン(暖)だった。次々と心に蘇るヌアンとの懐かしくもせつない思い出の数々。そしてヌアンの家を訪ねたジンハーは、町に嫁いだとばかり思っていた彼女の予想もしなかった”今”を知る・・・(DVD裏の箱書きより)観たのは勿論吹き替え版。すこし見比べたが、画面に収める関係からか直接的な表現が多い字幕版に比べ、吹き替え版の日本語は趣がことなり素晴らしかった。そこはかとない人の心の機微が、ある時はゆったり流れる川の水のように、ある時はしとしとと降る雨の滴のように心に染みた。そんな演出のドラマに仕上がっている。撮影は山西省の田舎の農村。限りなく美しい自然の山野と、質素で地味な農村の人々の生活が、美しく気品のある音楽を背景に山水画のように描かれいる。カメラワーク、構図、色彩、それをさらに演出する美しい音楽とすべて秀逸。淡々とした主人公のせつない語りが全編を彩り、彼が切々と語る過去のさまざまな出来事の記憶が、あやとりの糸がほぐれるように時間の空白を埋め、そして同じく切々とした語り口での現在の彼の気持ちとが、だんだんとつながってゆき、そして静かに、しかし確実に、胸に染み得も言われぬラストへと突き進む。人間が生きていくのに必要な人の繋がりという部分で、いろいろと考えさせる複雑な感動が押し寄せて来て、しばらくTV画面をメニューの静かなBGMのままにして呆然としているしかなかった。涙が頬を伝わる理由も、ただ悲しいとか、ただ可哀相とかという単純なものではなく、一つの言葉では表現が難しい、人生という織物の柄に象徴される人と人との感情の複雑な絡み合いの美しさに感動して涙する、そんな感覚であった。うーん、説明がむずかしいので、後は観た方にご自分で判断していただくしかない。とにかく、泣けます。特に女性には、思いがいろいろ込み上がってくるかもしれない、そんな気がする。男の人にはまた別の感情が沸いているかもしれないなと思う。本作、森川さんのモノローグでお話が進む。その静かで、甘くて、せつない語り口は、とてもとても深く胸に染み渡る。たぶん、森川さんこの日は軽い鼻炎で鼻声、風邪ぎみだったのかもしれないが、その分物憂げなまったりとした部分も含めて、なんとも言えない柔らかい語り口になっている。声の高さはコンラッドのそれ、丁寧で真摯な語りには主人公の込める思い出への感情がよく伝わって来る。本編のジンハーはモノローグよりすこし軽めでたどたどしく喋る。ヌアンにぼそぼそと語りかけるジンハー青年は、平凡で誠実だけが取り柄の控えめな貧乏農家の次男。村の娘の中では器量が良く頭も良く芸能にも才能を示す活発なヌアンは幼なじみ。ジンハーはそんな彼女に強く惹かれているが、ぼやぼやしているうちに、村にやってきた京劇の花形男優にヌアンの心を持って行かれてしまう。そんな二人の様子にじっと耐えながらも、彼女のためを思い勉強し、やがて念願が叶って大学に合格。北京へ行くことになる。一方おなじくヌアンに一途な思いを寄せる青年がもう一人村に居た。ヤーバという聾唖でガチョウを追って暮らす貧農の青年で、この粗忽で野生児のようなヤーバを日本人の香川が熱演している。言葉が話せず態度もがさつなため最初はヌアンから毛嫌いされていたが、10年後にジンハーが再び村を訪れたときには、そのヤーバがヌアンの夫となっており、7歳の娘と3人で慎ましい家庭を築いている。一方ジンハーも、北京でささやかな家庭を持ち、男児が生まれて1ヶ月が過ぎたところであった。ジンハーはヌアンに偶然にも再会してしまったため心が大きく動揺する。昔の初恋時代のときめきとその後に別々の人生を歩むうちに至った苦しくせつない経緯を思い出しながら、心を痛め、未練から彼は北京に帰るのを1日延期してヌアンの家を訪ねる。ジンハーとヤーバ、そして何よりヌアンの心は穏やかでは居られないはずなのに、相手を思いやって控えめな行動する彼らの奥ゆかしさが歯がゆくもあり悲しくもある。そんな彼らにやきもきはらはらしながらも、あまり強い負の印象を与えない演出、美しい物語である。設定はそれほど昔という訳でもないということが折り畳みのジャンプ傘で示されるが、それでも中国の田舎の貧乏な農家の女性には、自由があまりない境遇であることが判る。飛び抜けた才能か強い運でもないかぎり、大半の女性は素直に運命に従って生きるしかない、そんなヌアンの境遇と心を思うと、自分の置かれている環境との大きな違いに愕然とする。しかし、そんな生活の中にあっても、静かな幸せがあるんだと実感できる、そんな心に染みるお話である。ヌアンを演じた藤原さんの演技がまたとても自然で素晴らしく、森川さんのジンハーのセリフのリズムとよく馴染んで画面にシンクロしている。この作品は藤原さんと森川さんの二人の会話が全てなので、この二人の絶妙な揺れ動く心の演技が、かなり難しいはずの中国語のリズムをも難なくクリアして、画面の中の役者さんの、微妙な心の動きや表情での感情のやりとりにも素晴らしくフィットしていて、さらに胸がせつなくなった。こういうアジア映画が大好きになったかもしれない、そんな瞬間であった。好みの問題があるかもしれないが、私はこれは5つ星。
2005.10.31
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「50回目のファーストキス」(50 first dates)監督:ピーター・シーガル脚本:ジョージ・ウィング出演: ルーシー:ドリュー・バリモア(乙葉/松本梨香) ヘンリー:アダム・サンドラー(森川智之) ウーラ:ロブ・シュナイダー(後藤哲夫) Dr.キーツ:ダン・エイクロイド(佐々木梅治) ダグ:ショーン・アスティン(高木渉) (2004年米、2005/6日本公開、2005/10/26DVD発売)美しいハワイのホノルルが舞台だが、市街地は出てこないので、大都会のホノルルのイメージはなく、ハワイならではの田舎でのんびりしたムードと、美しい海や自然が目に染みる背景となり、その中で繰り広げられる、切なくて暖かくてコミカルなラブストーリィに心が染みた。人を愛するって、全身全霊で愛せる人が居るって、幸せでなんてステキなんだろうと思うと、ふと自分の相方(旦那)を観てしまった(笑)。え、別に悪い意味じゃなくって、人生には、男女問わず相方が居るのは幸せな事なのだなって思ったり・・・この映画、お話的には4星半かな。物語は、シーワールドにつとめる獣医のヘンリー(アダム)は、行きずりの観光客相手のプレイボーイ。一夜を供にして消える、という毎日を繰り返していた遊び人だった。そんな彼が、ある朝カフェでワッフルを食べる前にそれで火山や家を作っている美しい女性ルーシー(ドリュー)と出会い、意気投合する。しかし、再会を約束して出会った翌朝、彼女は彼を見知らぬ他人として扱う。実は彼女は1年前の交通事故の後遺症で、事故直前の記憶は残っているが、それ以降の記憶は、一晩寝るとすべて忘れてしまう短期記憶障害だった。そんなルーシーを愛してしまったヘンリーは、それまでのプレイボーイの生活から価値観が一変、毎日毎日ありとあらゆる手段を講じて彼女に自分を惚れさせようと試みるのであった。心やさしい彼女を傷つけまいと、1年前のままを再現しながら毎日彼女を見守る父と弟だが、ふとしたきっかけで彼女は事実に気がつき、自分の状況に驚きとまどい、そして嘆き悲しむ。でも、翌朝にはまた、彼女にとっては事故の前日が繰り返される、そんな日々の連続であった。そんな姿をみて、このままではいけないと考えたヘンリーは、彼女の心に彼女を愛する自分と周囲の人々の記憶と日々の事実をなんとか心に残そうと、ある試みを始めるのである・・・ドリューとアダムの共演はアダムの出世作ウエディングシンガー(これ、海外出張のとき飛行機で観た記憶有り)以来、へぇ、結構長インターバルだったのかな?でもお二人さん息はばっちりでした。あの時のアダム・サンドラーはすらっとしていてラテン系のハンサム、ちょっとヌーボーとしてて可愛かった。その後、ちょっと脂ぎってきて、暑苦しい感じがしないでもなかったが、それでも森川さんが沢山吹き替えているので、何作か見続けているうちに、最近は耐性ができたのか、本作ではすごく違和感なくステキな男性に見えて、作品自体もとても美しくてコミカルで(繰り広げられるギャグやジョークはあいかわらずあざといけど)とても楽しかった。共演のドリューも、こんな感じの屈託無く明るくて(自分の境遇を教えられない限り気がつかないので、通常は明るい)美しい女性を演じさせたら、天下一品。やっぱり美人だし笑顔がかわいい。指輪物語のサムでおなじみになったショーン・アスティンが肉体増強オタクのオバカな弟(森川智之の親友の高木渉が好演、いつものくどいあざとい雰囲気はなく、素直なばかっぷりがさわやか)。アダムの森川演技は絶品。今の吹き替え界で、こういうおとぼけギャグだけどハンサムで優しく裏がないストレートなお人好しな役をやらせたら同世代では右に出る人が居ないと思えるぐらい、キュートでステキ。がっちり嵌ってました。アダムは慣れたもんです。N.Y.式ハッピー・セラピーでも思ったのですが、アダムの、ちょっとゆったりとしたマイペースなのほほんとしたギャグのテンポは、森川智之のお芝居の傾向に向いているのかもしれない。途中で数度アダムが歌うのだが、シリアスシーンではアダムの生声、お芝居がらみで泣きながら歌う(歌っている途中で泣き出す)シーンでは、歌いながら怒るN.Y.式ハッピー・セラピーの場合と同様に森川が吹き替えながら演技を織り込んでいる。このシーン、アダムの生の演技と聴き比べても、違和感がまったくなくすばらしいシンクロ演技を披露。役者森川の才能が伺える。(こういうのが上手いのは先輩格では大川透・大塚芳忠・中博史など芸達者な方々が居ます)。本作は、ギャグに走りすぎず、かといって暗く重いテーマを程良くなごませるべく、各登場人物(ルーシーと彼女の父の二人以外)は全員どこかとぼけていて、みんなおかしな人たちで愉快。そして何よりも胸にジーンと迫りどっぷりと泣かせてくれる切なく深い二人の愛がある。なんともステキな作品だ。うぉう、忘れてた、ドリューの声、乙葉バージョンは時間がなくて観れてません、ごめんなさい、松本梨香はもちろんステキでキュートなルーシーでした。
2005.10.30
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「君に読む物語」(The Notebook)監督:ニック・カサヴェテス脚本:ジェレミー・レヴィン出演: ライアン・ゴズリング(内田夕夜)レイチェル・マクアダムス(坂本真綾)ジェイムス・ガーナー(勝部演之)ジーナ・ロウランズ(有田麻里)サム・シェパード(納谷六郎)ジェイムス・マースデン(森川智之)他(2004年米、2005/2日本公開、2005/9/23DVD発売)週末に日通のペリカン便の不在配達が来ていて、なにかしら・・・と思ったら、これでした。早速観て、泣きました(笑)。舞台となるアメリカの田舎が出てくるのですが、めちゃくちゃ綺麗で、自然を情景を写したカメラワークにまず感動。お話は、老人ホームに認知症のため家族もわからない老女(ジーナ・ロウランズ、有田麻里)、身なりも綺麗で態度も優雅、セレブ出身なのは疑うべくも無い美しい女性。彼女の元をおとづれ、物語を読んで聞かせる老紳士ジェイムス・ガーナー(勝部演之)。この保護施設でのシーンと、物語の中のシーンが交互に描写され、だんだん最後に現在につながってゆくお話。読んで聞かせる物語は、ひと夏の激しい恋に落ちた若い男女、避暑のためにやってきたセレブの娘アリー(レイチェル・マクアダムス、坂本真綾)と地元の木工場で働く純朴な青年ノア(ライアン・ゴスリング、内田夕夜)は出会ってすぐにお互いに惹かれあい、やがてすぐに離れがたい恋人同士になってゆく。それを身分違いと諌め引き離すアリーの両親、二人は廃屋になった農場でもう少しで結ばれるところだったのだが、願いかなわず、アリーは無理やり都会に連れ戻される。ノアはアリーが忘れられず、毎日1年間365通の手紙を書いたが、返事はついに1通も来ず、失意のまま戦場へ赴き、そこで親友すら失ってしまう。復員し、父(サム・シェパード、納谷六郎)の計らいで、彼の夢の実現のために廃農場を買い取る。そして自らの手で理想の家(アリーの希望の家)を建築するために全面修復を始めるが、アリーのことが忘れられず、塞いだ難しい人物になってしまう。一方のアリー、母の策略にはまってノアの手紙のことを知らないまま、それなりに充実した楽しい大学生活を送り、ボランティアで看護活動をして軍病院で働く。そこで知り合った負傷軍人のハンサム青年ロン(森川智之)という、南部の資産家の出の青年と付き合い始める。ロンは精悍ではつらつとした優秀な若者で、やがて周囲に祝福されながら二人は婚約。あと数日後には結婚式というとき、アリーは新聞記事の豪華で美しい農家の前に立つ記憶の中の面影を持つ男の写真を見つけてしまう。そして彼女が自分の気持ちを確かめるため、思い出の田舎へ車を飛ばし、7年の歳月を経て、二人は再び出会うのだった。まあ、この先どうなるかは、やっぱり映画を観ていただかないとね(笑)。どうやら、監督のお母さんがなんと、ジェームズガーナーにせがんで物語を読んで聞かせてもらう老女ジーナ・ロウランズその人らしい。とても存在感がある老人の二人。ジェームズガーナーもここまで年配になっても、それでもいい男なんだなって、それがわかるだけにすごいなって思いました。同様にジーナ・ロウランズも、かつては相当に美人だったことだろうと思わせる美人のおばあさん。そんなわけで、物語の終わりはなんだか涙が出てきてしまう筋書きになっているんですが、設定や配役を読んだだけでも、ちょっとジーンと来てしまいます。でもですね・・・ストーリィの大半のシーンを構成する読んで聞かせる物語の中の主人公のヒロインのアリーがですね、あんまり綺麗じゃないというか、優雅なお嬢様の雰囲気がしなくて、上品な印象が無いただのアメリカにいるそこらのちょっと可愛いネエチャンって感じの女優さんなのが残念(ホラーもの出身?)、特にノアと二人きりでデートするシーンのビンビールの飲み方、かわいいという感じしないなぁ(ごめんなさい)。二コールキッドマンの若いころみたいな女性、ナタリーポートマンとかつれてこれないのか、予算がなかったんだろうな・・・・。声の担当は坂本さん、アミダラの演技よりはかなり役者にシンクロしていて、吹き替えやすい相手だったのかな?なかなかの感情移入ぶりでかなり良かった。一方のノア役のライアン、これまた、今一歩の存在感の薄さ。なんだろう、もう少し美形とか、もう少しワイルドとかどっちかへ向かえよって言いたくなる中途半端っぷり、はっきり言ってあんまり好みのタイプじゃなかった。残念。声の内田さん、もう信じられないぐらい若い、ぜんぜん違和感なし、高校生の時代から青年の時代まで、飄々と演じていてさすが、どうもイメージが平川大輔とダブル。平川君は内田さんに声質も演技傾向もかなり近い気がするんだけど、内田さんの方がこういうのそっとしたタイプの青年はうまいかもしれない。百戦錬磨の内田さんに一日の長ありかな?平川君はさらに精進しないと、今後も内田さん健在のうちは、相当にかぶりまくまくりで熾烈な役の取り合いになりそう。森川さんの役は大学生になったアリーが出会う好青年のロン、お金持ちで優秀で戦後にはビジネスマンとしても優秀でエリートの典型のような若者。はじまって50分すぎぐらいから登場、最後までは絡みますが、トータルでも15分ぐらいの出番かな?アリーに出会ったとたん彼女に恋して、メロメロになって、彼女一筋という点では、ノアと一緒。アリーはそれだけ魅力的な美しい女性ということなんだけど(爆)。ロンがアリーと一緒に居るときの情熱的ではつらつとして優しくて甘い感じと、仕事をしているときの、いかにも優秀な跡取りという感じは、さすがの板カマ演技。もうこれは、森川さん出番以外は寝ていてもできるんじゃない(笑)。アリーに愛を語るシーン、求婚シーンは、観てるこちらがめろめろ。私に言って言ってという感じの劇甘ハンサム台詞。これで肝心の役者さんが、チョット見はかなりハンサムなんだけど、真正面からまじまじとみてしまうと、いまいちなんだよなぁ・・・軍人の格好はすごく素敵だった(それはノア役のにも言えてる、男の人は軍服を着せると大体のは超カッコよくなる)けど、この役者さん、笑う表情が田舎くさいよーんジェイムス・マースデン君、あと一歩さらにハンサムだったら、もっと劇的で良かったのだけど・・・まあ、人がよさそうに見えるのでいいか・・・個人的には、激甘マスクのカー・スミス(当然ながら歯の浮くようなハンサムなんで、森川さんがよく声を担当してます)あたりにやってほしかったなぁ。そうなると、今度はアリー役の女性とつりあわないか(笑)。森川さんの出番そのものは少なかったのですが、役としては良い感じで、素敵な歯の浮くような甘い台詞もそこそこあったので、良かったです。映画そのものの評価は、なかなか泣かせる良いお話ですと書きつつ、実は肝心のアリーのいかにもお金持ちのお嬢様な性格と言動には少し腹も立つ(詳しく書くとネタばれ)。まあ、演出やカメラワークがうまいし、設定も素敵なので、やっぱり最後は泣いたけど、それでも、私の場合は物語の中のヒロインアリーへの感情移入には到らずでした。
2005.10.20
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結局調べてわからなかったのだけど、暴君ネロの収録時期を知りたくて、ちょっと五十嵐麗さんのサイトへ行ってみたのがきっかけです。え、今日の雑文のネタのことです。最初に森川さんが出演しているという情報が舞い込んだのが、麗さんのサイトでご自身の出演情報の共演者名に森川さんがあることを見つけた方からの通報。最近は各役者さんたちがご自身の公式サイトあるいはブログや日記をお持ちのケースが増えてきたので、こんな感じで共演者リストから期せずして森川さんの出演情報が知れるケースがたまにある。そしてどなたかの眼に触れると、それが情報として風のようにネットを伝播する。ファンの横のつながりだ。かなりいい時代になったのではないかと思う。情報の集まるサイト(たとえばSさんのブログやRさんのHP)などには、情報がさらに集まる構図になり、そこを閲覧して情報を集めている熱心なファンによって、さらに横の情報網がひろがったりもする。私も例外ではなく、いつも大変に貴重な情報をいただき感謝しているが、お返しできる機会になかなかめぐまれない。自分で拾ってくる掘り出し物情報がないのが情けないところだ。そうこうして、森川さん熱が嵩じて暴走気味に作ったコラムサイト(ここ、爆)や日記サイト(与太話全開です、笑)なのですが、最近は読んで下さる方から、情報をいただけることがあって、有難いことです。さて、五十嵐さんのHPは素敵ですね、ご本人が美人ですし、でもってこちらでもカイザー君がお出迎えなんだ、すばらしく美形の猫ちゃんなので、猫好きはおもわず頬がゆるむ。そう、ご主人の速水奨さんの日記にも三日と空けずに登場する最強の美猫ちゃん。カイザー君がこの家の暴君ネロであることが良くわかる、飼い主のご夫婦はめろめろだ。それにしても、ご主人達に、なんてあどけなくて、しどけなくて、愛くるしい表情をする猫ちゃんなんでしょうか?これはもう溺愛コースですよ。まあ、猫族はこうして、5000年間ぐらいまえに人類をたぶらかして、いまのグーたら生活を手に入れたわけで、人類のうちの猫好きは、もうこの手の愛くるしい表情にめろめろになるように遺伝子に組み込まれてしまっているのですから、猫ちゃんは永遠に人類のパートナーとして犬族とともに君臨すること間違いないでしょう。いつのまにか、カイザー君にとらわれて、懇話休題になってしまいました。(うちの猫たちもかわいいんだけどなぁ・・・森川さんのアクセル君もかわいいしなぁ)そんなわけで今日は、いつも日記に書いている与太話を、たまにはコラムサイトに書かないと(こちらが閑散としいて最近情無いので)ということで、ちょっと思いつくままに。で、五十嵐麗さんのHPへお伺いして気がついたこと。速水さんの面白プロジェクトのひとつであるS.S.D.S.スーパースタイリッシュドクターズストーリィ)のライブトークショーの方の演出を五十嵐さんが手がけていらっしゃる様子ですね。これは、以前に聞いて知ってはいたのですが、あらためて考えてみると、すごい事だと感心。S.S.D.S.って速水さんご夫婦の共同作品になるのかな?お話世界の構築は100%速水さんご自身の想像の世界の産物のようですが(これがまた不思議世界で・・・笑)このS.S.D.S.のドクターたちって、どういう経緯で選ばれてきて今のメンバーになったのだろうか?関俊彦さんや松本保典さんと速水さんはアニメで長く一緒にやってこられたつながり?堀内さんとは外画シリーズとアニメの両方かしら?あと、森川さん速水さんの接点って?檜山さん森川さんとアニメで共演ありましたっけ(結構ありそうですが)。あ、そうか、こちらは逆か、おまえらコンビが速水さんをおまえらにお呼びして出ていただいたことがありましたね、ドクター速水のビューティサロンでしたっけ(笑)、それがきっかけで、としこのぶこがS.S.D.S.に出張していくようになった。それで檜山さんがメンバーに居る理由はなんとなく納得できますね。森川さんの場合はそれプラスで奥様の五十嵐麗さんと親しいですね。なにしろ森川さんと五十嵐さんは、スタートレック・ヴォイジャーのトム・パリスとベラナ・トレスという役の上で、大恋愛して夫婦になり子供まで作っていますので、長いシーズンを通してずっとお仕事していて親しい関係(変な意味じゃないですよ、笑)にあるのは間違いない(といいますか、このあいだ聴いた特典のフリートークでは、森川さん子分格ですが)と思います。そんなこんなで、森川さんは速水家に縁が深いのかもしれません。じゃあ高橋直純さんと速水さんの関係はぜんぜん知らないのですが何かのアニメつながりでしょうか?。千葉さんもアニメかな?わからないなぁ・・・中さん(S.S.D.S.では声だけで登場)は、森川さんと同じくスタートレック・ヴォイジャーのメインキャストのドクター役だったので、五十嵐さんとのつながりは深いと思います。それ以外にも外画ではおなじみなのできっとご夫婦ともお知り合いなのでしょう。院長の神谷明さん(声だけの友情出演)は、やっぱり速水さんとのアニメ仲間かな?そういう意味では、どこかにS.S.D.S.メンバーと速水家のいきさつ話なんか書いてあるといいのになって思う次第です。どうしても、何にでも意味や理由を求めてしまうのは、癖なんですが、いいときもあるけど、悪いときもあります。知りたい知りたい病があるみたいで、困ったものです。S.S.D.S.の存在を知ったのが去年の診察会の少し前、そんなわけで、まだいろいろ知らないことだらけ、やっとドラマCDがほぼ全部集まった(半分ぐらい聴いた、としこのぶこがめちゃくちゃ面白い)のと、ゲームも手に入れたので、やりたいんだけど、まだ手付かずですが・・・うーん、そんなこんなでカイザー君という名前をつけた由来も知りたいなぁ(笑)S.S.D.S.のステージを見て思ったのですが。これは先輩格の仲良し役者さんチームの関さん松本さん堀内さんそして速水さん達が、日ごろからとっても可愛がってる後輩として森川さん檜山さん高橋さん千葉進歩さんが居る、そんな構図になってます。だからこそ、あのS.S.D.S.の診察会があんなに和気藹々としていて、ほんのりとしてのんびりとしてはんなりとして楽しいのだと思います。この世界不思議な感じなんですが、独特の乗りとリズムがなんとも魅力的なんですよ。そんなこんなで、12月24日は大阪でS.S.D.S.の出張診察会があるのですが、家族旅行の計画を放棄して見に行きたい衝動に駆られて困っています、チケットだけでも手にいてれ置くべきか・・・悩みモードです。そうそう、ネタばれになりますが、五十嵐さんが演じる「ダークヒーロー暴君ネロ」のポッパエアですが、かなり色気むんむんの女性で、森川さん演じるネロとはそういう関係(どういう関係?笑)でやっぱり縁が深いです。
2005.10.19
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久々に映画鑑賞の感想を(森川さんとは関係ないです)「シン・シティ」監督:フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲスクエンティン・タランティーノ製作:フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲスエリザベス・アヴェラン原作:フランク・ミラー脚本:ロバート・ロドリゲス撮影:ロバート・ロドリゲス編集:ロバート・ロドリゲス音楽:ジョン・デブニー、グレーム・レヴェル、ロバート・ロドリゲス キャスト ブルース・ウィリスジェシカ・アルバミッキー・ロークベニチオ・デル・トロジョシュ・ハートネットクライヴ・オーウェンイライジャ・ウッドデヴォン青木 すなわちロバート・ロドリゲスの世界タランティーノが噛んでるので、暴力の海、血の海であることは容易に想像がつくと思います。好き嫌いがはっきりしていて、見る人を選びます。意味を求めてみると、がっかりする人もいるでしょうし、かといって意味がなかったかといえば、私はあったと思います。後味が悪いという人も居るでしょうし、意味がわからないという人もいっぱい居るでしょうか。私はすこしだけ、なんとなく何が言いたいのか感づいた気がします。男と女がお互いにこんな感情を持つ世界があるとしたら、こんな架空の世界だけなのだとしたら、ちょっと寂しい・・・以下感想を、すごい切れたお話です。画面は加工しまくりで、劇画がそのまま動いてるかんじ。色合いは全体に黒と灰色のどんよりモノトーンなんですが、時折血が白かったり、黄色かったり、赤かったり、女性の唇が赤かったり、ヒーローヒロインの眼がブルーだったり、ドレスが血のような赤だったり・・・他はすべて灰色と黒に統一されてます。ダークな画面は一度も綺麗に晴れませんでした。それにほとんど夜だし・・・笑。なにより、登場する男性陣がみなさん一癖以上、さびしくて落ち込んでて悩んでる野郎ばかり。女性は、美しくて色っぽくて悲しくて怒ってます。男と女が取り交わす台詞は、もう歯が浮く劇画の噴出し台詞。お話自体は、エピソードを請け負うダークなヒーローたちが、順番にモノローグで自分語りを淡々と繰り広げ、そして次ぎのヒーローが語り継ぐオムニバス形式。登場する男達は、とにかくみんながみんな次から次からへと殺戮、殴り合い撃ち合い血の海に身を沈める。女を愛し、女に愛され、戦って殺し合い、殴り合い・・・疲れはてて、朽ちてゆきます。女もまた、男を誘い、男を愛し、殴り殴られ、殺して、殺される・・・全編とおしてのバイオレンスなのに物悲しくて詩的なのは、各エピソードを受け持つ主人公のへたれ野郎どもの、まったくもってへたれたモノローグが、なんとも悲しくて寂しくて素敵だから。不思議な運で手繰り寄せられる男女のもつれ、しらじらしくて意味のない会話、そしてかすれた画面と色合い。生の人間の演技とは思えない印刷の悪い劇画漫画が動いているような世界だからこそ、見続けられる、そんな映画です。これ、吹き替えで観ると、男性声優さんの絶品の語りを堪能できる、そんな期待にわくわくします。これ以上、映画の内容を説明するのが難しいです。夢も希望もない世界の話なんですが、それでも男と女達の生き様を見てやろうという、出演俳優さん好きの方には絶対にお勧め。それ以外の方は、避けたほうが無難です、暴力流血苦手の方は絶対見ないほうがいいです。私も役者さん好きなんで、なんでこんなにものすごいキャストが実現したか、映画の中身を見て理解しました、一人として平凡な普通の人が居ない世界、狂ってるか、へこたれてるか、その両方か、とにかく演技をする人間には挑戦的で刺激的で演じていても面白かったのではないかと思う。声を吹き替える役者さんも台本読んで、画面みてわくわくするんじゃないかな、そんな演じ手が一番楽しめる作品。出演俳優の中では、クライヴ・オーエンが一番へたれで良役で、味がでてました。ミッキー・ロークは、なんとなくブレードランナーのころのルトガーハウアーに見えて、タフで馬鹿で魅力的。ジョッシュ・ハートネット、出番は少なく、一番まともそうな役ですが、かなり怪しい奴。イライジャ・ウッドは変な役(台詞ないし・・・)、もう、切れてるという以外には表現不能。ブルース・ウィルスはへたれた黄昏刑事、一番良い役なのかな?。ベネチオ・デル・トロ、すんごい濃くて変でへたれ。もう、このおっさん大好き。やっぱり、みんなへたれ野郎・・・みんな物凄く良かったよ。シン・シティ映画が好きな人にはお勧めします、一見の価値あり。不思議なテンポのダークで凶悪な世界。なんにもない空っぽな価値観の背景に必至に生きてる人の影がちらっと垣間見える、そんな異様なマニア受けを狙った映画かもしれない。見る人のバックボーンや価値観で、秀作にも世紀の駄作にもなりそうな、そんな危険な映画。私は、出演した役者さんが自分の演技を楽しんでる部分に星を1個追加してあげたい。結論は星4つでどうっすか?なんか、宣伝のあおり文句にある、主演俳優への出演希望が殺到、あながち宣伝の煽り文句だけとも思えない。
2005.10.04
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やっぱり本当は恥ずかしがりやなのかな・・・影の声でナレーションやっているときの方が生き生きしてるし、声に艶も余裕もあった(TVタレントほどではないにしても)いつでもどこでも人の視線をあびる仕事慣れているとはいえ一挙手一頭足を全部つぶさに見られているのだからイベントの重圧は並大抵のものじゃないと思う視線は時に痛いし、時に辛いファンは、たいがいはやさしくて時にちょっと厳しいいつもいつもどこまでもどこまでも追いかけてくるファンありがたくもありうっとおしくもあるだろうそれでもあなたは走るしかない後戻りは大嫌いなんじゃないかとおもう他人から受けるがんばれということばはも嫌いそうけっこうな頑固者かな?自分で自分を鼓舞し続けるのはかなりつらいことなのに沢山の評価の目にさらされ・・・沢山のプレッシャーをはねのけ・・・・でも、沢山の無償の愛も受け・・・愛も成果も後悔もすべて踏み台にして先に進む人たまには、がんばれということばを素直に受け取るのも心地よいものなんですよそんなことを思いながら、私は双眼鏡をのぞいていた
2005.09.05
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その1からのつづきです「はがきコーナー」普段はラブリーひーちゃんとキュートな森川さん、ではハンサムモードを実演してくれというリクエスト。困惑する二人。ラブリーひーちゃんはやにさがって対応不能状態。森川さんが困ったあげくに意を決してキュートな森川とマイクを両手に挟んで再現、2度ほど角度を変えて実演、あまりにかわいらしいので会場内歓声の渦。つづいてわくわくどくどきのハンサムモード森川の実演開始、ちょっと斜め立ちして、マイクにしなだれかかり、右手をマイクスタンドにかぶせるようにかける、そこで声だけは極上の2枚目声「ハンサムモード」はい、声だけはまさに超ハンサムモードでした。そうこうして急に俺の頭の中はとんでもないです・・・とかなんとか言って今度はハンサムモードとラブリーモードの焼鳥の食べ方を実演。まずラブリーモードは全部串を抜いて、お皿に移して手でつまんで一個づついただく。つづいてハンサムモード、左手を腰にあてて(たぶんそんな感じ、マイクのつづきで、ちょっとはすに構えてる)右手で右から左左から右と口元をしゃっしゃと横切らせる。ひーちゃんがそれはこれか?と腰の刀を居合い抜き切り、つづけて露払いのよう刀身を振って、鞘に戻すしぐさ檜山さん「これといっしょか?」森川「そう、ちょっと今、汁がとんじゃったかもね」それで汁をとばしちゃいけないということで「2枚目は塩味でたべるもの」と落ちをつけた森川さん。さすが。「わた子3高木渉」今回は掃除のおばさんじゃなかった、妖怪大戦争のつづき。親友の森川さんを「それ誰」発言を誘導するほどにどぎついメイクのわた子さん。ミッキー?ミニー?デビルマンの何のメイクなの、まじほんと?怖すぎる!!ただのおばけなんだけど・・・とりあえず浴衣でした。お客さんに団扇を背中のオビに挿してもらってました。客席に座り込み、偶然近くに居たミニー髪飾りのお客さんと邂逅、ここはやっぱり某所かとひとしきり講釈。そしてステージへ接近、戦闘体制で構える警備陣、舞台の二人。今度は簡単にはつかまらないぞと身構えるわた子。たしか、大乱闘の途中で、ちょいとかわいらしい警備のお兄ちゃんにラブラブ光線を出したわた子さん、抱きかかえる警備員のお兄ちゃんに逆に抱きついておりました。居直りならぬ道ならぬ恋のわた子さん。あえなく「これで今日は3回目よ・・・」とすこしお疲れ気味の悲鳴を残していったん退場。わた子退場後も舞台の袖を気にする二人、どうして自分たちの舞台でこんなに緊張するんだと良いながら、ちらちらと警戒、はがきに移ろうとしたそのとき、走りこんでくるわた子。体を張って阻止する森川さん、右に左にと二人とわた子の追いかけっこプロレス再開。マイクを通して聞こえるのは激しい息遣いとあえぎ声(爆笑)。そしてついに羽交い絞めにされ、浴衣もはだけて(自分で脱いでるようにも見えた)わた子さん、ひきづられて退場。大乱闘なるも、なんとか中央のマイクを死守してものすごく嬉しそうな森檜コンビ。荒い息遣いのまま、はがきコーナーへなだれ込む。「みんなでしゃべり場」再び椅子がはこび込まれ、陶山さん、石塚さんも登場、福山潤君です~!のよび声とともに、会場大爆笑、なんとジュンジュンはホフク前進で舞台袖から登場、唖然とする森川「どうしたジュンジュン」「だってぇずるいですよ渉さんすごすぎますよ~」とジュンジュン。「彼は役者です、この役者根性をみてやってください」みたいな解説をいいながら感心する檜山さん。高木さんの体当たりのパフォーマンスにお客さんが会場が壊れそうなほどの大爆笑ですっかり主役の座を奪われたことを嫉妬して、自ら捨て身の体当たり演技を敢行するジュンジュンの役者根性にすっかり関心する先輩4人。そしてかわいくはじける若者で再登場の福山潤君。彼がここまで根性があって芸達者で、舞台でも十分通用する役者の資質を持っていたとは、おそらく熱血の彼のファンでも確認できたのはこの日が始めてではないだろうか?それぐらい、福山潤は弾けてたし気合が入っていたし猛々しかった。いままではちょっとカッコいいだけの男の子と思っていたが、今回彼の役者の部分を見て、すごく好きになった、彼の演技にもっともっと注目してあげたくなった、それが正直な感想です。「お題は女装」ジュンジュンが変身していく様がかわいくて、森川さんがまじで「花火でも見に行くか?」と誘いたくなったり、上戸彩に似てる論争が復活(陶山さんも同調)いや小池栄子にもっと似ていると主張する福山本人と檜山さんコンビ、おろおろする石塚さん。おそらく、「半分のさつまいも」の映画アテレコ収録で、上戸彩と共演した森川さん(もしかすると陶山さんも?記憶違い?)近くでよく彼女を見ていたから、あれほど確信を持って言ったのではないかと思ってみたりする。檜山さん福山君はご本人には会ったことがないから実感がないとか。とにかく全員一致で似てるとなったのは矢尾一樹さんの若い時代。よく言われるらしい。「高木渉来る」さて、しゃべり場での話しがはずみだしたころ、そ知らぬ顔で椅子持参で現れ「似てるよね、矢尾さんに」と唐突に話しにまざった高木さん。またまた登場で場が一気に盛り上がりだした。職務質問の話となり(この話題は巡回問題みたいにこのメンバーだと絶対に来る)。財布の中身やかばんの中身を見られる、職業は何かという直接の質問はしないらしい(はぁ?)「持ち物検査なんですよ」と言う森川さん、おなじみ職務質問でフリスクを発見されたら「これはなにかな~?」と馬の首をとったような言い方で妖しく問い詰められたと再現。「それは妖しい薬と間違えられたのか、見分けがつくものなのか?」という檜山さんの質問に、すかさず森川さんがジェスチャーで、フリスクのケースを振って手のひらに中身を受け鼻に吸い込みとたんにラリって椅子にそっくりかえる芸を披露。つづけて高木さんが「フリスク鼻に詰めたら痛いよね~」「いったぁぁぁ」と身振り手振りでフリスクが鼻つまった様子を再現して見せてくれる森川さん。この二人は本当に息があっている。最後は高木さんの本物死体発見エピソード、落ちはこの話がアニメコナンで「救急車を呼んだ男」として採用されたのだそうだ。「椅子がくっついて離れない親友二人組み、そして待ってるよ」時間がきて、ここで締めとなったけど、なごり惜しそうな森川さん。檜山さんの終わるぞの号令に立ち上がったのだが、森川さんのおしりには椅子がくっついている。それを見てすかさず(ほんとうに絶妙なタイミングで間髪入れずに)同じ体制で立ち上がる渉さん。「おまえらはまったく・・・どうして二人いっしょになるとこうなんだ!!」みたいな呆れ口調の檜山さん。実際、高木さんがいると、森川さんが2倍に増殖した感じを受けます。森川さんの弾けっぷりぼけっぷりも加速するし。高木さんは輪をかけた存在感だし・・・ぼけっぷりは宇宙一。最後は恒例の「まってるよ!」の歌で締め。ところが、BGMが始まり歌いだすや、高木さんは森川さんとフロントの奪い合いの小競り合い、ついには歌いながら動き回る森川さんを追う形でタンデム歩行の二人、最後まで、大いにわらかしてくれました。名残惜しそうなメンバーが手を振る中、緞帳がおりで終宴。すかさず、めぐっちの場内アナウンスが流れたが、昼の部のような場内あいさつ回りがなかったせいで、お客さんはちょっと物足りない様子、誰からともなくアンコールの拍手が始まり、次第に大きくなっていく。帰宅をそれほど急がないほとんどの観客が席を動こうとせずアンコールコール。数分だったと思う。ステージライトが明るくない、緞帳が上がった。するとステージで一列に整列して座っている出演者。大歓声の元、森川さんの合図に従い一斉に全員で丁寧なおじぎをしてくれる。何回かのお辞儀のあと再び緞帳が下りた。出演者は一生懸命手を振ってくれた。これで終わりか・・・「夜のサプライズ」会場後部ドアがなかなか開かない、スタッフがちょっと待ってくれと死守している。何かしら・・・とまったりと待つ観客。5分ぐらい?して開かれたドア、今度は必死で追いたてに図るスタッフ「みなさん続いて退場ください~!!」私は、これは・・・と感づきました、そしてそのとおりでした。玄関の両脇には、汗拭きもそこそこに右に檜山さん左に森川さん、笑顔で手を千切れんばかりに振りながら、腰を軽く入れる会釈をして、つぎから次へとお客さんのお見送り。朝はひーちゃんだったので、今回は選べるのも幸いに森川さん最接近コースで会場外へ・・・・森川さん、疲れた様子も見せず、一生懸命にファンの顔を見ながら、ありがとうと言い続け、手を振って挨拶をしつづけ、ほとんどすべてのお客さんが出てくるまで続けた。最後にもう居ない(本当はあと数人居たみたいだけど出てくる気配なし)状態になったら、もう一回外へ向かって手をひとしきり振って挨拶をして、颯爽と小走りに会場内へ消えていった。すべての仕事を終え、大成功の感触を胸に疲れも吹っ飛ぶ爽快感だったのかもしれない、うきうきと消えてゆく彼の後ろ姿に、ご苦労さまのことばを心でつぶやいて、私も笑いすぎて痛い喉と壊れた脳細胞をかかえ、ふわふわと駅へ向かって歩き出した。なんて素敵な1日、なんて楽しい時間、最高の幸福感が私をつつんで離さないまま、私はメトロに乗り込んだ。会場でお会いしたみなさん、本当にお会いできて嬉しかったです、こんなにすばらしくて素敵な時間を共有できて最高の幸せです。そして森川さん檜山さん出演のみなさんスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。またお会いしましょう。穴だらけのレポートでごめんなさい。そんなわけで夜の部感想は、歯抜けのぼろぼろですが、これにて幕です。
2005.09.02
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夜はぜんぜんメモしてないので、本当にいい加減です、ごめんなさい。というか、この場合、最初にでてきたおまえら娘(とし子のぶ子)の妖怪大戦争ぶりとフリートークで乱入したわた子(ミニーちゃんのメイクで浴衣)のあまりの破壊力で、夜の部の記憶は完全に崩壊していますので御了承くださいませ。「開演」めぐっちの開演アナウンスののち・・・ほどなく、背後でどよめきと苦悶にも似た嬌声。来た!!とうとう彼女たちがこの世に具現化してしまった。本当は二度とは開けてはいけない地獄のドアだったのかもしれない、それをすんなり開けてしまった・・・ふりかえると、なんだか色の派手な物体がうごめいていた、スピーカを通して、すさまじく甲高いおネエ声が耳を劈き鳴り響く・・・・左から鮮烈な黄色い浴衣姿に何時見ても縦巻きロールのおかっぱにリボンが可愛いけど口裂け女メイクがお似合いの”のぶ子”、右からはショッキングピンクの浴衣が逆三角形の同体にむりやり黄色いちょうちょう帯で巻きつけた感じの”とし子”。ああ、やっぱり生は危険だ、これはトマホークミサイルにも匹敵する破壊力がある・・・絶句。だいたい、どんなヒステリー女だってこんなすさまじい快超音声でしゃべる人は居ませんよ。とし子さんのぶ子さん。とくにのぶ子さんの声、パンチがあってよく響く、もうスピーカ破裂寸前。それが、二人で現れた時から文句の嵐、横浜では出番がすくなかっただの客は全部私たちめあてだったののにだとか、ひとしきり愚痴を言って、ついには「なによブス」とまで観客に暴言を吐くとし子(爆笑)「即興歌曲おまえら娘音頭」観客をおどしながら絡みつくように、あたしのほうが綺麗よっとか言っていつまでも通路階段を巡回していたとし子のぶ子。そのとき、唐突に、今おもいついた「おまえら娘音頭」を歌うと言い出すとし子。観客が手拍子開始「いまから歌うのは、今思いついた歌詞です~」のもとに、甲高いかわいらしい声のとしこが歌うおまえら娘音頭が始まった。(ぜんぜんうろおぼえですが・・・)「うちらかわいいやおまえら娘・・・うつくしい・・・・すぎ子けん子もかなわない・・・・はいはいはい、はいはいはい」やがてだんだん興に乗ってきたところで、どんどん拍手のテンポと勢いに激しさを強要し、最後にはすごい男声で「はいはいはい」の掛け声が・・・怖いよ~!そう、今回私、めちゃくちゃ幸運にも席が森川さんが通る通路側だったのです。歌い終わってやっとこさ舞台に向かったトシ子さん、彼女が真横を通り抜けたき、衝撃的なピンクの浴衣が分厚い同体にまつわりつくバスタオル状で驚いたのもつかのま、それ以上にびっくり凝視したのが足元。下駄で素足。それが、まあぁ、驚くほどの美脚!!!すね毛なし?なんだ?女の人でもへたすると手入れせずではこんな綺麗な足を維持できないぞ・・・って思うほどに綺麗でお上品なすねと足首も足もぜんぜんごつごつしてなくて、するっとすっきり、肌も綺麗で上半身が日焼けおっさん色なだけに、驚くほどの色白、この人、まさしく良家のぼちゃんなのかも・・・と思わせる美脚・・・やめますこれ以上描写してると変態足フェチになりそう(爆)「ガオーのはがきコーナー」二人のおまえら娘、ステージに上がったのもつかのま、いきなりのはがきコーナー。どうやらフリートークらしい。その最初のはがきが、今日のゲスト、ジュンジュンへの質問、のぶ子とし子に初めて出会ったときの感想は?まだジュンジュンことふく子は登場してなくて、いきなり、「これちがうじゃない!!あたしたちへじゃないわぁ!!」とヒステリー発作。おまえら娘、はがきに差出人(舞台向かって左端の袖付近に座っていらっしゃいました)の顔を見に行く。そして、プレゼントがほしいのかしら、ならばあげるわと凄み、唐突に、二人でものすごい形相「ガオーっ」と吼えた。場内大爆笑というより、再び阿鼻叫喚。マジ怖いからそれ。ここで、もうひとつごめんなさいを。基本的にトシ子とのぶ子は、声が似ていて甲高い、私ほとんど聞き分けられませんでした(爆)言ってる内容からがどっちか類推しましたが、判然としない時も多かったです。「かわいいふく子の登場」場内が再び歓声につつまれふく子(マロ眉毛、青いきれいな色の浴衣姿で)登場。あまりの可愛いふく子の登場に、場内、今度は黄色い大歓声。3人並んだところで、ふく子の可愛い声に反応した場内のまっ黄色い大歓声に、猛烈に嫉妬したのぶ子ととし子。くやしぃ~!!と絶叫して、地団太を踏む。とし子に到っては下駄を脱ぎ「きー!ぐやじー」と絶叫して鼻緒を咬んで叩きつける。のぶ子も浴衣の袖や髪の毛を噛む、しばし場内大爆笑。阿鼻叫喚再燃。「恐怖のルルルラララ」たぶんつぎのはがきを読む前だったと思う。朝の部にステージに置かれていたお風呂マット改造カンニングペーパ台に歌詞を貼ってあるものをスタッフに持ち込ませる。そして、おまえら娘のテーマソングルルルラララを歌うと言い出すとし子、覚えているかとのとし子に「ルルルルルル~でしょう」と素っ頓狂な声で答えるのぶ子、うーん、たしかにどこかで聞いたことがあるこの歌。そして始まった、どこから出してるのか、想像できない、いわく信じがたい超音波でめちゃくちゃな乱雑音のるるるるるる~らららら~の歌。もう少し長かったら死ぬかと思った。「はがきコーナー」なんと読まれたはがきの主は私の2つ隣の席の方で、私は通路席、すなわち、もっとも恐ろしい事態に直面したのです。あっという間もなく、3人がこちらに向かってくるのが見えただけで、前身に戦慄が走りました。やばい、本当に来た、奴等がやってきた~!ぎゃーーーーーー、一瞬だけですが、ガーと言ってかがみこんだ瞬間、私の頭上10センチぐらいの距離にとし子の顔が・・・・まじかで見てしまいました、白塗りのお○け、納涼祭の主人公。あまりの恐怖に、私なみだ目になってしまって、そのあとはもう顔を上げる勇気なし、おまえら娘とふく子の3人組は、決して私ではなく、すぐそこのはがきの主に「ガオー」の御挨拶プレゼントを2回贈ったのですが、私はとし子の暴風のような息を頭上に浴びておりました。これ、森川さんじゃないですぅ~!詐欺ですよ!!こんなに近くに森檜福の3人が居るのに、こんなに怖いなんて・・・悪夢だわ!!とにかく、あれは絶対に絶対に森川さんなんかじゃないわ~!!もう怖くて怖くて、まじで怖かったですよ(笑)。どうせ来るなら森智に来てもらいたかったです!(涙)「だみ声まってるよ!」トータルで30分ぐらいかな、おまえら娘の出番、最後は恒例のまってるよです!と言って、BGMもなしにいきなり始まりました、思いっきりドスが効いたのぶ子から始まる「まってるよ」、この場合、やっぱり雄たけび声優ののぶ子のほうに一日の長あり、どすの効き具合回り具合はさすが、まけじとがんばるとし子もかなり強烈なだみ声、そのせいで最後の引き際の挨拶ではマジでハスキーになってるとし子。おまむーは都合3回歌ったわけで、にぎやかで華やかで五月蝿くて楽しいひと時、そして暑さが全部吹っ飛ぶ納涼なひと時でした。「前説」小さく話しをたたむ二人組み登場。陶山さん、なぜかめずらしくテンションが高い、石塚さんいわく、なにか薬を使ったのではないかと、確かにちょっと様子が明るすぎる、もしかすると待機時間にバックステージで飲んだ栄養ドリンク系に酔ったか、軽く飲酒したのか、壊れたのか(かもしれない)。実は、朝の部で私は石塚さんの左薬指にきらりと光るリングを目撃していた、トークの間中反対側の手で隠すように手をかぶせていたが、間違いない、あれは・・・○約リングでは・・・夜の部ではリングは嵌っていませんでしたが、指輪の後はしっかりくっきり・・・そして始まった陶山さんの職場内恋愛のはなし、妙にあるよな、あるよなと石塚さんに同意を求める。なんだか誘導尋問しようとしているのかしらとかんぐる私。次回へ持ち越した声優さん職場内恋愛の話、もしかするとおめでたい話が効けるのか?楽しみだ。かくして、二人が具体的に何を話したか、さっぱり覚えていません。(爆)「フリートーク」やっと普通の格好で現れた森川さん、洗濯してきたぞがありありの黒に銀ぴか文字バックとフロントイラスト&文字のTシャツ(ガンバレライブで夜に着ていたのです)にステッチがちょいとおしゃれなジーンズ。うーん、Tシャツだと着やせできないのですごい上半身の逞しさが露わ。とにかく二の腕が太いし、背中の筋肉が盛り上がってるし、肩にがっしり筋肉ついてるし、胸が私より絶対あるって感じでバーンとあるし、わき腹から胃のあたりにも、体に力が入るたびにぶんぶんと盛り上がる筋肉(これがうわさの割れてる腹筋)。半端じゃない。シュワちゃんに近い気がする。どんだけ筋肉トレーニングしたらこんなになるのかしら・・・昔千回も2千回も腹筋してお尻の皮がすりむけてお風呂にはいると痛かったのはなしがぶんぶんと首を振って信じられるほどのガタイのよさだ。そして、その隣に現れたテキヤの元締め(えっ)ついでだからカンカン帽被ってでてきてほしかったわひーちゃんこと檜山さん。白い半そでTシャツに白い7部丈パンツ(ファスナーでどんどん短くできるやつ)薄い透かし黒い紋付。(2000円で古着屋で購入とのこと、会場のファンに背中も見せろとリクエストされ、くるりと回っておりました)うーん、どこから見ても、古い時代の夏のおっさん。筋肉隆々でロックなすがたの森川さんの横にテキヤの元締めが並ぶ様は、最初から不思議に可笑しくて、わらかしてくれる。そして彼らは何を話し始めたか・・・とにかく、なにかを話しかけて、どんどん派生して、どんどん違う方向へ話が向かい、一つも完結せずに、川の水の濁流のように流れるトーク。これぞもりひーの真打ぐだぐだトークの真骨頂。これがとことん笑えるのだから、話が上手いよね二人とも。とにかくボケと突っ込みが絶品の掛け合いだった。つづく
2005.09.02
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朝の部のレポートをかなり詳しく書きました。これでもぜんぜん書ききれないのですが。というのも、某サイトさまでレポート募集をされてまして、たまたま管理人さまと握手会でお会いしたときにお声をかけれて依頼されましたので、ちょっとこれは気合を入れねばと、メモしまくりました。そんなわけで、実はメモしてる間中ステージでのアクションを見逃してるわけで、声ばっかりのそば耳状態になってしまいました(TT)その分、夜の部を思い切り楽しませてもらったのは良いのですが、本来のぬかみそ頭なもので、ぜんぜん記憶がありません(おまえら娘の強烈なインパクトとわた子面白すぎるパフォーマンスのせいでもあります)そんなわけで、夜の部の感想はかなりいい加減になりそうなので、ちょっと考え中です。浴衣姿のお姐さんたちの、マジ怖い顔でのガオーに脳細胞やられちゃいました。笑
2005.08.30
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最後「みんなでしゃべり場コーナー」そんなこんなでフリートークを終わらせるや、椅子が出てきて、すっぴんの青年に戻った福山さんが歓声とともに登場。陶山石塚コンビもステージに呼び込んでしゃべり場開始。森川さんは女装した福山さんが上戸彩に似ているとつぶやく、確か夜の部のコメントによれば、檜山さん(小池栄子に似てる派)と森川さん(上戸彩に似てると思う派)で楽屋で言い合いになっていたらしい。(爆笑の渦)鏡をみてだんだん変身してゆく自分に酔っていく福山さん、すこし興奮気味。しゃべり場のお題を唐突に決めた森川さんの「かっこいい大人ってどんなの?」の号令ののちみんなが考え出す。まずはゲストの福山さんから、小学校6年の時に将来の夢に「平凡な暮らし」「ナイスミドル」と書いたそう。六本木の似合うスーツがぱりっとしてるロマンスグレーがナイスミドルらしい。いろいろ問答の中、他人のふりしていた陶山さんに森川さんが「何時大人になるんだよ」と突っ込んだり「僕の周りに格好いい大人は居ない」発言(陶山さん)を撤回さようと圧力をかける森川さん。(笑)そのうち、こっそり(ぜんぜんこっそりじゃないんだけど)参加しようと高木渉さん萩原聖人さん再登場。「二人のシークレットゲスト再登場からエンディングへ」萩原聖人氏と高木渉氏の再登場、ここですでに森川さんは萩原さんを聖人(まさと)と呼び捨てにしていたと思う。高木渉氏と森川さんのどっちが猛者かの遅刻談義になって、森川さんが雨が降ると(道が混んで、と森川さん付け足し)遅刻すると高木氏。待たせるのは良いけど、待つのはイヤだの萩原氏発言に同調する森川さん、自分は時間に縛られたくない発言で萩原さんと二人盛り上がる。森川さんいわく、まだ新人のころに夕方4時からの収録に寝坊する高木さん、家に電話をしたら、まだ高木さんは寝ていたらしい、それでもさらに、髭も剃ってこざっぱりとしてゆうゆうと現れるという話からはじまり、檜山さん曰く、BLEACHの収録でアーツのマネージャから森川さんが遅れるとの電話があると、高木さんがスキップして歌いながら大喜びするとのこと。居直り森川さん曰く「俺は遅刻魔だよ、1日3本あったら3本とも遅刻だよ、2~3分とかね」(あとたしか、前が押すからとぼそりと言っていた気がするが、その辺ではもう大混乱でほとんどだれもまともに聴いていない状態)「巷では帝王出勤と言われてる」と森川さん居直りセリフ。あとなんだっけ(ここでメモに、縛る縛らないの話あるがわかりません。あと、高木さんの小芝居????ぜんぜん覚えて居ません、スミマセン)森川さんが高木さんに締めを言わせようとしてまとまらず「高木ってさぁフリートークが苦手だよね」発言あり。「エンディング~終演」福山さんが可愛かったと、森川さん檜山さん連呼、特に森川さんが本気で可愛かった発言。陶山さん、いまさらゲストの萩原氏に驚いているとコメント。事前に台本で名前を確認していながらも疑念の渦であったらしい。場内大爆笑の渦。森川さんより、過去のコメントのなかでは一番面白かったとマジか冗談かわからない褒めことば。チケットもぎりのサービスにお客さんを驚かせて楽しかったと檜山さん森川さん、お客さんに追加公演の参加に感謝のことばを述べて、朝の部を締めた。「待ってるよ」を舞台で歌って全員で挨拶手を振ってお別れ、緞帳が下りて終わりとなった。全体で2時間を少しだけ切る感じの構成。うっとりする2枚目美声で始まり、大爆笑と絶叫阿鼻叫喚の充実のゲストコーナー、そしてまったりしながらもメリハリと笑いのフリートーク。いままで見たどのおまえらよりも充実していて、なのにまったりとしたマイペースの居心地のよさと楽しさが満載のステージ構成、しかも思う存分のモリモリとひーちゃんのトーク三昧。贅沢でボリュームたっぷりで豪華な朝昼兼用のご飯を頂いたような満腹感。森川さん、プレゼントを渡しに行かなかったり、団扇と葉書を取りに行くときにゆっくりとした動きだったり、ちょっと咳き込む場面があったりと、徹夜明けのせいもあるのか、体調的には無理して元気なふりをしてるようなそぶりの場面もあったが、それをカバーして余りある、いつもより元気数倍な様子の檜山さん、ぶっちぎりのハイテンション高木さん、どこまでも元気いっぱい芸達者でやる気満々で可愛らしい福山さん、そしておまえらにあっては随分新鮮でめずらしい感じの清々しくて気さくで飾らない好青年の萩原さん、ほのぼのマイペースな陶山さん石塚さんコンビ。こういった、しっかりとした周囲の共演者にがっちりと支えられ、段取りの良い進行、こなれた余裕を感じさせる演出、おまえらの黄金期をみるような感覚に襲われた。すばらしい友情とプロの技がにじみ出ていたと思う。きっと参加したファンは大満足の回だったと思う。細部にまで神経が行き届いたサービス満点かつ貴重な「おまえら朝の部」に参加することができて、ほんとうに幸せでした。森川さん檜山さんには、心からありがとうご苦労様でしたとお礼を言いたい気持ちでいっぱいです。(それにしても書き出すと意外に芋蔓式に思い出せてよかったです)以上
2005.08.30
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その1からのつづきです「フリートーク」すぐに幕が開いて、テーブルが片づけられるやマイクが1本中央に置かれ、間髪入れずに檜山さん、つづけて森川さん登場。おきまりのフリートーク開始。いつでもどこでもおまえらのためだろう~の掛け声、みんながぜんぜんついてこなくて、森川さん観客に駄目出し(笑)。いきなり、朝の部に来てくれたお客を持ち上げようとしつつ、「暇だから」とか「朝はすずしいお年寄り感覚」とかぎとしきりにこき下ろしていたが、要は朝の部への変更のお礼だった。何の話だったか、ちょっと前後のいきさつ忘れましたが、檜山さんの大げさなたとえ話の最中、森川さんがドスの効いた低い声で「そんなやつはおらんだろう」(ちょっとだみ声風)この元ねたギャグを看板にする漫才コンビは、大阪ではまだ健在です(たぶん)の歴史の長い吉本の漫才ネタ。久しぶりに聴いて個人的に大受けしてしまった。尚、正確には「そんなやつおらんやろう」(関西弁)であるが・・・森川さんは関東人。たしかこの前後で、会場のお客さんと今日の朝は何時に起きたかを問答。森川さん、自分が徹夜だと言ったのは、たぶんこのときじゃなくてもっとあとのフリートークの時だったと思うけど・・・たしか、こんな風に早朝のトークはあまり経験がないので、昼夜の部は寝るかもしれないなどなど・・・つづいて、その流れから仕事場で本番中に寝ている先輩の話に。すかさず、急に乗り気になってしゃべりだした森川さん、自分の居眠り自慢開始。スタジオ本番中はみんな緊張してものすごく静か(静かにしてなくちゃいけない)から、よけい眠くなるとのこと。(このところで、「マギー一郎」とメモに書いてあるのですが、なんのことか記憶なし)仮に、自分の出番が台本で10ページ目から始まるとする、と身振り手振りで森川さん説明開始、2ページ目でもううとうと3ページ目でぐっすり寝てしまうらしい、次にはっと目が覚めると5ページ目で、なんだまだ5ページもあると思って再び寝てしまう、やばって感じで目が覚めたらまだ6ページ目、次が8ページ目、この段階でもまだ2ページあるじゃんと思ってしまい、次にまさに10ページ目でかろうじて目が覚めるにもかかわらず、自分の出番まであと5行(すごく強めの居直った言い方で)「まだ5行あるじゃないか・・・」と心の声が、あと5行分寝てしまえと囁くらしい、「僕の頭の中には悪魔が住んでいるんです、天使じゃなくて悪魔が・・・」と声を強めて強調する森川さん居直りながらも名調子。(Devil in This Guys and Angel Tearsですか?)このとき確か、寝起きでマイクに向かうジェスチャーが賢雄さんのマイク前への進み方(ネオロマ風大げさバージョン)をまねした森川さん、賢雄さんは実際にセリフが上出来だったら親指サイン(これはホントとコメント)が出るとジェスチャーで解説。たしかこんな流れだったと思う。あと、故おおいずみあきら(大泉晃?)さんとの共演の思い出話がメモにあり。たしか、その昔アニメで共演したときに、大泉さんが出るタイミングがわからないということで教えてくれと頼まれて、本番で肩をたたいてあげたら「なに」とナチュラルに振り返られてしまってNGになってしまったとか(うーん、ステージで聴いたときは大笑いしたネタですが、書くとちっとも面白くないです。スミマセン)あと、朝の行動についての話しの流れで、森川さんが昨晩おまえらの準備をしていて、アクセル君と森川さんとで森川家の覇権争いに(笑)なって腕を負傷したお話。おまえらの日には一日中閉じ込められるのを知っていて拗ねてるアクセルが準備中の森川さんに絡むらしい。森川さん、アクセル君はコジマで17万8千円で買ったのだけど、もう17万円分以上ご飯を食べているとか言ってたけど、ぜんぜんわけが判りません(笑)。たしかここらへんの話の流れで、森川さん、普通の日(前の晩に飲まない日)は11時(?12時だったかも)に寝て朝4時とか5時に起きるとの事。台本読みやリハーサルをするのが日課というお話をしていました。檜山さんも良く御存知の様子でうなずいていました。パスコレでも確か一度このことをコメントしていたと思いますが、本当なのですね・・・ランニングもしているみたいだし、朝早くから元気なんで血圧が高いのかもしれません。次に、電子辞書が便利という話になり、昔は辞書やらなにやらを山のように持ち歩いていた。(ここで森川さんは大荷物を背負うジェスチャーをしていたと思う)最近買った電子辞書はずいぶん便利だという話なのだが、たしか人名辞典に檜山修之は叫ぶ人(だったっけ?)と森川さん、つづけて檜山さんはモノローまでがさけび声とか言い出して、檜山さん自分から、モノローグと雄たけびは出来るけど中間が出来ないんじゃ悪いかって居直ってました。大爆笑。ここらへんで、やっとはがきコーナー(フリートーク始まって15分は経ってたと思う)「葉書コーナー」今回の採用プレゼントはバルーンではなくサイン入り団扇。檜山さんがプレゼンターとなって颯爽と会場を駆け抜けてました。跳び箱の閉脚飛びスタイルでステージに戻る姿がとびきり格好良くて、会場大受け。その1 「最初に稼いだお金の使い道」檜山さんは高校生の時でバイト代で旅行。森川さんは思い出しにくそう(言いたくない?)ぼそっと親にマフラーを買ってあげたような・・・と言いかけて、すかさず会場から「嘘くさい」の突っ込み、檜山さんがお客さんの方がお前を良く知ってるとか突っ込んで、再び考えて言い直す、確か・・・お酒を飲んだと。いくつ(何歳)の時?突っ込んだの客さんだっけ檜山さんだっけ?10代と答えて森川さんは見事に墓穴、結局焼き肉食べ放題に行ったことに最後はなりました。(本当は呑みましたねきっと)その2「お酒での失敗とか面白いエピソード」前回、酔っ払って靴を間違え他人の靴を履いて先に帰った賢雄さんの話。靴の持ち主の鳥海浩輔さんが靴がないと泣く様子を再現。ここでも賢雄さん話で盛り上がる(基本的に賢雄さん関連のエピソード登場回数が多いのが森川さん檜山さんトークの特徴になってきた)森川さん、酔ってないのに、靴を脱ぐスタジオで色がぜんぜん違う靴下を履いていたことがあるぞと偉ぶる。それがどうしたと突っ込まれて、森川さん欽ちゃんそっくりの声で「やや受け」とつぶやいてこの話しを締めた。「わた子乱入」次のはがきを差出人の住所を読み始めたとき、突然、お掃除おばさん(の扮装のわた子さん)が、わけの判らないことをわめきながら登場して場内割れんばかりの大喝采。わた子さん掃除婦さんらしくて、ほうきとちりとりを手に持って大暴れ、夜にアカペラの公演があるからお前たちはとっとと出て行けと、客席通路を歩き回りながらも舞台へ絡みだす。そして、だんだん舞台へ向かって近づく途中で、客席センター付近で急に絶叫。「あら~ペがこんなとこに居るじゃない~!ペ何してるのよペ」と叫んだような気がする。高木さんの引く手を受けて立ち上がる緑色のジャージに野球帽の痩せた青年。場内が驚天動地、阿鼻叫喚、大絶叫の嵐の大騒ぎ。予想を超えたとんでもない展開にみんな大喜び。なんと俳優の萩原聖人氏だった。それまで萩原聖人氏がそこで鑑賞して居たのに、全然誰も気がつかなかったということである。場内は驚きどよめきはすさまじかった。わた子さん、そこで強引に聖人氏を引き連れ私の目の前の席に乱入しつつステージへ。萩原氏はすぐにステージに上がったが、わた子は警備員と森川檜山さんなどみんなにステージに上がるのを阻止される。無理やりあがろうとするわた子と抑えるスタッフが入り乱れて大乱闘状態(大爆笑の連続)。私はそのときしっかり見ましたよ、森川さん、警備員に扮するスタッフに羽交い絞めにされてる高木さんを、満面の笑みを浮かべてとっても嬉しそう楽しそうに足蹴り。大爆笑のうちにわた子さん警備員に抱きかかえられて大また開きで退場。「萩原聖人氏登場」初恋で共演している弟役ペヨンジュンの声を担当している萩原聖人君です、と森川さんが紹介。すかさず本番中の居眠りの話しは本当だと会話に加わる萩原氏、森川さんと萩原さんと二人して並んで(?)本番中に寝てるらしく、それを見た佐々木勝彦さん(お父さん役だったっけ?)に「兄弟して寝やがって」と怒られるそうです(笑)ここでも賢雄さん高木さんが共演と話がはずんだあと、萩原さんがモンスターの後番組で主役デビューと告知、番組名はまだ言えなのだそう。あと、森川さんと萩原さんの初共演、実はさかのぼること6年前とのこと。そのときに森川さんが萩原さんに貸したボールペンはまだ帰ってきていないらしい。筆記具は吹き替えの必需品というくだりから、森川さんもしょっちゅう忘れるだろうという檜山さんの突っ込み。たしかここらへんで、森川さんが某女優さんのアクセント指導をするという話が萩原さん高木さんからもあったと思います。「萩原聖人氏退場後」萩原聖人氏退場後に、彼があまりに格好良くて、同じ人間とは思えない発言が森川さん檜山さんから。笑うに笑えない微妙な笑いのあと、葉書の3枚目に。「はがきコーナー最終」大人になってピーマンが食べられるようになった話から、森川さんが牛乳が飲めないと(これは有名ですね)、檜山さんは納豆が食べれないとのこと。どよめきの会場。皆さん初耳だったのでしょうか?私は初耳。納豆、森川さんはご飯がなくてもぱくぱくおいしく頂いてしまうとのこと。そのあと、森川家の食卓の話になって、甘納豆がお弁当に入っている森川さんの思い出からはじまって、森川家食卓名物、大皿盛焼きそばご飯味噌汁ディナーと名物のキュウリのおみそ汁のお話へと発展。そこでついに檜山さんの弁当談義へ突入。檜山さん、中学時代のある日のお弁当はすっぱり切ったキュウリにマヨネーズがメインのおかずだったことがあるとか。夜、家に帰って文句を言うと、檜山ママはド迫力の逆切れ。再現する檜山さんはきっと似ているんだろうな・・・弟さんが居ればわかるのですが・・・とんかつにソースをかけて食べようとして味見しないうちにソースをかけたと怒られお皿を下げられてしまったりしたらしい。えええええっと場内大うけ。森川さんの「かあちゃんの作ったとんかつがたべたいなぁ」のセリフがかわいかった。もうすこし続く
2005.08.30
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大慌てで書いたので、誤字脱字に勘違いてんこ盛りですが、御容赦ください。見つけた間違いは随時こっそり修正したいと思います(笑)でははじまりはじまり~!!「プロローグ」その日は早朝から大阪を発ち、始発のJALで東京へ入りました。モノレール、京浜東北線、メトロと乗りついでたどり着いた三ノ輪駅、青梅から来る友人を待つ間、お仲間とおぼしきお嬢様方を眺めること約10分、本日の相棒が夫に熱っぽい子供を預けて来たけど後ろ髪が引かれるとぼやきながら登場。二人とも地理に不案内なためいきなり目的地から90度ずれた方角へ向かっていることを知ったのは、途中立ち寄った花屋さんのご親切のおかげでした。そんなこんなで駅前の花屋さんで檜山さんお誕生日お祝いのお花かごを仕入れた見返りに正しい道をお教えいただき、15分ほど歩いてたどり着いたのがサンパール荒川でした。開場時間ぎりぎりだったので、入場待ちはすでに長蛇の列、殆ど最後尾から100人くらいのポジションからの入場となった。まったくもって、入場いきなり何かがあるなんて思っても居なかったので、玄関入ってからもチケットをもがないのにちょっと驚き(SSDSがちぎらない入場方法なので、習ったのかしら・・・なんて考えながらロビーに入ると、さらに列が制限されていて急に行く手が二手に分かれ、案内がかりのお兄さんが大声で「右か左か、え・ら・ん・で(出来れば大文字です)お進み下さい。」「???」(シネコンみたいにしたの?)なんて考えながら、座席に近い右を選び、会場係に導かれ、会場入り口の2重ドアの1枚目をくぐったとき、スーツ姿の男性がチケットをもぎって居ました。「エー檜山さん(こころの声はひーちゃんと叫んでました)」絶句。それは紛れもなく檜山さんでした、笑顔でのお出迎えに大感激、同行の友人は緊張で硬直してしまって声も出ない状態。それでかぁ・・・選んでくださいの意味が森川さんサイドか檜山さんサイドかという意味だったですね。森川さんにもお会いしたかったですが、こんな間近で直接檜山さんにお会いできたのは初めての経験で、しかも気がついてお名前をお呼びしたら挨拶を返してくださって大感激、とってもステキな朝のサービスに大満足で、自分の座席にとりあえずは落ち着きましたが、まだまだ心臓はドキドキ継続・・・さて、すこし心臓が落ち着いて前方を眺めると、緞帳は既にあがっていて、中央にローテーブル、お酒類が一式並んでます、えええ、朝から飲むの?なにがあるの?とわくわく。程なくして、めぐっちさんの恒例の開演前アナウンス、ちょっと噛み噛みのかわいらしい演出で開演を告げられると、スーツネクタイ姿の陶山章夫さん石塚堅さんが登場。「前説」陶山章夫氏石塚堅氏なぜかいつになくかっこよく決まったスーツ姿で登場。なんだかいきなり恥ずかしそうに出てくる二人の相変わらずのたどたどしい前説が始まりました。なんの話題だったかなぁ・・・ここでメモを確認。はがきの質問は、何時、二人は森川さんから朝の部ができたことを知らされたか?陶山さんが知らせを受けたのはサクラ大戦のミュージカルの本番中、偶然楽屋に戻っていたところにかかってきた森川さんからの電話に出た陶山さん、電話で今本番中と告げたところ、逆に電話切っておけよと森川さんに怒られたそう。先輩は正しいですねぇ。プロ意識の強い森川さん相手ならではのエピソードだと思います。あとはなんだったか、とりとめないいっぱいいっぱいのお話であっという間に(10分はなかったと思います)前説終わり、場内が一瞬静かになった。「ようこそクラブ愛へ・・・・」(「てんてんてんてん」をみなさんきちんと読んでました)場内が嬌声に包まれ、会場最後方の向かって左側のドアから、まずは檜山さん、クラブ愛・・・・ナンバーワンホスト「ひしゅう(檜修かな?)と自己紹介しながらの登場、張り良い男前な声です。続いてほどなく同じ後方の右側ドアから歓声、クラブ愛の7月月間ナンバーワンロイヤルホスト「しんち(森智?)」こと森川さんが登場。通路のお客さんに名刺を配ったりダンディな言葉で甘いことばをかけたりしながらゆっくりステージへ。二人とも、めいっぱい良い声での登場。森川さん、パスコレライブでのオープニングの時と同じ(たぶん)チャコールグレー色の仕立ての良いスーツ姿。檜山さんは薄水色のジゴロ風(腰を絞れる)スーツ。どっちもホストということなので立ち居振る舞いもキザに決めていてとってもステキ。二人がステージに上がって程なく、再度後ろドア付近から大きなどよめき、そして場内をつんざく大絶叫と嬌声の嵐。登場したのは、福山ふく子こと福山潤さん、栗色のロングヘアに衝撃的なまぶしいばかりの赤いドレス。ノースリーブで肩口にはブラかキャミソールまでのぞけます。しかしまぁ、それが似合っているのなんのって、場内はステキだ可愛いだと割れんばかりの大絶叫と大歓声で耳が痛い。キャバクラ嬢らしいふく子さんは、女王さまのように優雅にさっそうとステージへ、裏方お兄さん達が黒服に扮して片ひざ整列、いつのまにか再登場していた石塚さん陶山さんも含めたダンディなスーツ姿のホスト4名も整列、うやうやしく赤いドレスのお嬢様をお出迎え。(私もこんな待遇を一生に1回でいいから受けてみたいですね!!いいなぁ?福山ふく子さん)丸の内の外資系IT企業のOLというふれ込みのふく子さん、4人からは据え膳上げ膳褒め殺しの接待攻撃。森川さんはなんとなくあの手この手で福山さんがアドリブでも困ってしまってぼろが出そうになる状況をつくりたいらしくて、いろいろ丸の内のOLの生活などを質問するが、するりと受け答えして絶好調のふく子さん。全然動じない堂々たる態度。そういえば、このお上手攻撃の問答の途中で、森川さん絶品2枚目ボイスで「ナマがいいんだ」とモノローグ。前後のいきさつ忘れたけど、顔はニヤついていたけど、すんばらしい男前声だった。そういえば、福山ふく子さんが小池栄子に似ていると檜山さんは一日中言ってた。さあお大臣遊びをやりましょうということで、福子さんはゴールドのドンペリをご注文、でもでてきたのがシャンメリーで激怒、気を取り直してのロマネコンティのご注文で出てきたのが赤玉ワイン(良く見つけたなぁと森川さん独り言)でさらに大激怒、ついにご乱行の大暴れ状態で支払いしないとごねる、それをクールにかわす森智(シンチ)。福山潤さんの今日のギャラをこのクラブ愛の支払いにあてるということを、マネージャと交渉済みとのこと。お怒り頂点モードで、ついには黒服のお兄さんたちに手荒くつまみ出されながら、ふく子さん退場となる。ステージに残ったのが森智と檜修。絶品の男前声でひとしきりクラブ愛を宣伝、格好良く締めたところで拍手喝采、一旦幕が閉じた。その2につづく
2005.08.30
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以下に追記鈴さんのサイトから森川さんの過去のライブ遍歴をさぐってきた森川智之ライヴ「GARDEN OF EDEN」 日時: 1997年6月15日(日) OPEN17:00 START18:00 場所: 東京・科学技術館サイエンスホール (九段下)Ancre込みで12曲「JOLLY ROGER LIVE 2003 in CLUB CITTA'」 日時: 2003年1月25日(土) 昼の部:14:20~16:20/夜の部:18:40~20:50 場所: 川崎CLUB CITTA' ゲスト: 石川英郎 メドレー含め18~19曲1997年~2003年の間に、ファンクラ限定で数回歌っているようだが・・・2HEARTS 1st Live「Two my self」 日時: 2004年1月31日(土) 18:00~20:15 場所: Zepp Tokyo 出演: 2HEARTS(立木文彦&森川智之) with BLOODY RUBY そして今回の2HEARTS 2nd 岩田光央ジョイント Live「GAMBARE LIVE 元気になりにこい」日時: 2005年8月14日(日) 昼の部:15:00~17:45/夜の部:19:05~22:00途中15分ほどののインターバルをはさんでの2ステージ方式、岩田1時間2Hearts 1時間20分プラスアンコールで3人メドレー他15分おおよそ3時間のステージ構成 場所: 横浜BLITZ 出演:岩田光央・2HEARTS(立木文彦&森川智之) with BLOODY RUBY 2001年のアンジェリークのイベントでの立木さんとの初共演ステージで歌ったのが旧ゆめのありか、今のようなしっとりしたバラードのアレンジではなく、オリジナルはスローナンバーの男のデュエットという形式は同じだが、いまよりかなり洗練されてない曲調。それでも二人で、まだ息もなにも合わないままお互いのペースをさぐりながら一生懸命歌っている。このDVDを観るに、驚くべきは、すでに森川さんが綺麗な高音を披露していて、それを立木さんがうっとりと見ていることだ。このときから立木さんは森川さんの歌声に惚れたのかもしれない(立木さんの森川さんの歌声が好きなのは公言してはばからず、決してコマーシャルトークのレベルではなく、マジで自分にはない音域の綺麗な森川さんの高音に痺れている様子だ)Adamというプロモビデオを見ればわかるが、けっして突然ライブをやり始めたわけではなく、これ以前の1990年代初期には、かなりゲリラ的にライブ活動をこなしていたみたいだが、徐々に声優としての本業が恐ろしいまでに忙しくなり、バンド活動は休業に追い込まれたのだと思われる。歌うことが好きで、ライブが好きで、ホントのホントの本音を言えばロックバンドのボーカルになりたかったと、ちらりと考えたりしたこともある人なのではないかと思う。しかし生まれがきちんとした家の長男なこと、しかも本人の堅実な性格もあって、無謀な道ではなく自分の才能をきちんと伸ばす道として、選択肢があった(こういう幸運なひともいるんだとつくづく思う)声優業を選んだのではないかと推理する。2足のわらじを履くほどには器用でないところが、ひとつのことに打ち込む一途さが、逆にファンを魅了して離さない、彼の魅力なのだから不思議だ。だからややあぶなっかしくて、ひやひやさせながらも、必死にこなすライブでの姿が、ファンの心を虜にするし、実際にステージでのきらめきがまぶしいぐらいの人なのだと思う。それにしても、ステージで脱いだ上着をきちんとたたんで置いた人は生まれてはじめてみた(笑)潔癖症なのか?この人本当にO型、一瞬A型かしらと思った。もしも、彼が油断するとキーが甘くなるというくせがなかったら、プロのシンガーになれていただろう。ただし、今の役者としてほどの地位と名誉はなかったかもしれない。産業としてのロック音楽の栄枯盛衰は激しい。B'zやサザンみたいなモンスターにでもなれないかぎり、数年間の使い捨てバンドのシンガーという身分が関の山である、TVタレントにでもならない限り、歌を生涯の職にする道は険しい。その点で、天性の器用さからと、おそらくそちらが天職なのであろう声優としての仕事が、順調かつ堅実に積みあがっていって、彼はロックシンガーの道を自ら封印したのであろうと思う。それが、皮肉にも、声優という職業を選んだ天恵で、歌える声優には歌う機会が恐ろしく多い時代であるという皮肉が待っていた。通常の歌手であっても、年に1~2枚の新譜を出すのがせいぜいであろうが、彼ら声優さんはキャラソンやらなにやらで、年にアルバム1枚分以上の曲数を新しく歌うチャンスに恵まれている。なかでも森川さんは比較的チャンスが多いほうかもしれない。たいがいの曲は、そのイメージアルバムのリリース時のレコーディング1回きりの歌い捨てだが、まれにネオロマ系の歌などはイベントがあれば年に1~2回しかも数年間にわたって歌うチャンスがある。そういうチャンスの中で、歌で実力のある立木さんとデュエットのチャンスがめぐってきて、そして生まれたのが1998年の「夢のありか」であり、2003年に2Heartsへとつながった。小さなきっかけがから始まった長い歴史の話である。彼がロックを歌いたいという希望というか願望をもち続け、完全にはあきらめて居ないのが、2003年に意地でやり遂げたソロアルバムのリリースとライブの敢行である。1日限りであったが、2ステージでDVDまで残す偉業だ、本人も言っているとおり、勢いの有る若いうちにしかできない、40歳代になってこれと同じことができるかといえば、体力的に恒常的に激務で疲弊してしまって、きっとむちゃしても、やり遂げられないのじゃないかと思う。これは昨日のライブを見てなおさら思った。よくぞ2003年にあれをやったものだと。私は当時は別のギタリストに夢中でぜんぜん知らなかったが、貴重なステージを生で見る機会を逃したのが残念だ。きっとこの先もあの濃度ではできないだろうと思うから。やっぱり森川の歌のスタイルは、女の子をはべらし黄色い声が飛び交うライブではなく、「うぉー」「ぐぉー」の野郎満開のライブをやらせてあげたい、300~500人ぐらいのキャパの小屋で良いじゃない、シークレットで名前を隠して、新たにロックバンドを組んでデビューしてくれないかしら。どこかみたいに、宣伝の時はCGで顔に袋をかぶせたりしてライブに来てる人以外には正体を隠す、どうかしら、だめ?アーツさんが許してくれそうにないですね。今回はコーエーさんのお仕事だったから良かったものの、きっと儲からないで時間だけ使うソロのライブ活動なんて、今の仕事状況を考えるとぜったいにお許しが出そうにない気がする。その分、外画出てくれというファンも多かろう。私もライブを見るまではそう思った、でもあんなに楽しそうに気持ち良さそうにそしてステキに歌われてしまうと、もっともっと歌わせてやりたいという姉心が起きている、ロックシンガー森川を、もっともっと応援したい気持ちでいっぱいだ。
2005.08.15
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正直な感想を書くと、DVDで撮られる3人の中では、夜の部の森川さんが特に喉のコンディション調整に失敗したなと思う。スポーツ選手が試合にベストコンディションを持て行くように調整をつづけても、予選でピークが来てしまって、決勝では疲れてしまって力が出ないことがある。おそらく森川さんは自分の年齢的な衰えを考慮に入れずに居たのだと思う。38歳はまだまだ若いが、けっして20代30代前半ほどには若くはない。普段普通に生活している人ならまだしも、30代後半40歳代は一番過労死や自殺とうつ病発生が多くなる過剰労働世代である。仕事をトレースしてても、その量も質も半端でないことはわかっている。その仕事量を減らさないでのライブである、最初から周囲のファンが心配するとおり、ある意味無謀に近いものすら感じていた。それが出てしまったのではないだろうか?自称ラテン歌手の立木さん(実は私と同じ年)は一見飄々としていたが、実は彼も相当に堪えていたと思う。ただ彼の場合、もとがハスキーボイスなので、影響の出方が顕在化しにくいのだ、それでも、実は夜はかなり辛そうなときが多かった。それと、夜は立木さんと森川さんのコーラスのコンビネーションも崩れがちだった、好調なら自然に片方が主メロを歌い、片方はアドリブや高音を担当するのだが、お互いにゆとりがなくて、サビも含めて主メロめいっぱいのシーンが増えていた。最初にどっちがリズムを狂わせたのかはわからないが、とにかく夜の部は二人とも疲れが出てかなり前半にリズムに乗り切れない辛さが集中してしまった。もともと体育会まるままの人生を歩んでいる、全力疾走傾向が止められない森川さんは、ライブが始まったらセーブが効かない。歌が始まると、どんどんステージアクションも含めてライブを引っ張る。バンドのキュー出しも森川さんが(アンコール最後のメドレーで岩田さんに譲った以外は)全部やっていたし・・・まず、グロッキー傾向が現れたのは森川さん、昼の部前半で相当にパワーを使い果たしたのか、アンコールの段階ですでにパワーダウンが始まっていた。風の歌での入りが遅れたのが効いたか、それとも音程をたどりにくくなったのに動揺したのか・・・そして夜の部までの長いインターバル、完全に喉も体も冷えてしまって、リズムを狂わせていたように思う。夜の部では収録カメラが沢山回っていたのや、2階に関係者やゲストが沢山来ていたのも影響していたのかもしれない。効いた話では小杉”じゅじゅ”さまが浴衣着流しで御登場になったとか(えええぇです)個人的には遠目に檜山さんぽい人と櫻井さんぽい人を見た気がするが(他人の空似以上に怪しいです)、森川がゲストに臆する奴だとは思わないので、それではないだろう。夜の部の1曲目のサビで、いきなり昼まで出していたような綺麗な高音が、うまく出せないことに気がついて、内心かなり焦ったのかもしれない。すでに喉の状態がかなり限界にきていて、ハードシャウトはできてもスローでブルージーなナンバーでのメロウな歌い上げでは、普通に声を出してもかすれるか裏返るほどに喉が冷めてしまっていたのだと思う。それで、こういう場合には、どう歌い方をコントロールしたら上手くこの場を収めて切り抜けられるか未経験の領域だったのだろう、それでもすごいなと思ったのは、とっさに歌い方を切り替えて、喉に負担が少ないやわらかい発声を試みていたことである。しかし、マイクで目いっぱい拾ってもらえるスタジオでならなんとかなっても、何よりバックに負けないボリュームが必要なライブである、こればかりは相当にきつかったと思う。彼がどう歌えばこの状態の喉のコンデションで高音が伸びるか模索している間に、4曲が終わってしまった感じだった。しきりに水を飲んでいたのは、喉が痛かったのかもしれない。(Queenのフレディはこういうときはキーを変えて歌って見せるテクニックがあったが、これはプロの高等テクなので、この場合とっさには難しいだろう。)彼の心の動揺は、まず曲の入りのずれで如実に物語っていた。永遠の夏だったかな?ついにサビコーラスの入りを完全に間違えた。もはやバックも冷静に聞き取れていなかったのじゃないかと思う。そして、そのまま突入したMC、彼の動揺とトーンダウンを如実に表すよれよれ状態。立木さんがもともと、MCでギャグを拾えない人だったのも痛かった。これが檜山さんなら、それなりに応急処置をしてくれて場を持たせて森川が冷静になる時間を与えてくれたかもしれないのだが・・・・すなわち立木さんは歌では余裕があるように見えていたが、実は彼こそが昼の部ですでにいっぱいいっぱい状態であったせいで、夜にはMCでまとめられない人(舞い上がった言動不審者)になっているということが露呈したのだ。立木さんは、森川さんが調子を崩したことは、隣で耳をそばだてて歌っているわけだし、練習から一心同体になっているのだから、敏感に感じていたはずである。それで立木さんも動揺したのかもしれない。そんな状態で歌ったゆめのありかだったが、それでもよけいに丁寧に歌うことで、綺麗にまとめることが出来た、十分感動できるシーンとなった。そんなこんなで再度のMCで、森川さんは話を宇宙へ飛ばす立木さんの超ボケを何ともできず、とどうにもならならないまま、どよどよ状態でバンドメンバー紹介に突入、話題もなんだかとりとめないものになってしまった。かくして、MCではテンポをつかめず回復できないままだったが、とにかくパーティソングのALL MY LIFEへ突入。このタイミングでのこの曲は救いの神だった。この曲に限って言えば、夜の部の出来はかなり良かったと思う。高音も音圧を上げてシャウト系にすればどんどん伸びる、そうなのである、しっとり歌う歌い方はかなり後になって体得したもの、でもこのシャウトは若いときから鍛えてやってきたもの、シャウトは相当に喉がいかれても、訓練がなされていれば出てくるものなのだ。(応援団の人がそう)森川さん、この高音シャウト曲のおかげで、なんとか自分を鼓舞して浮上をはかり、居直って勢いで後半をねじ伏せたように見えた。アンコールEVER FREEと3人メドレー形式のところでは精神的にもかなり復調していた。メドレーでQuetionのイントロが流れると会場がひときわ大盛り上がりになったので、いかにこの曲に人気があるのか、いかに会場を埋めつくすファンの中での森川さんファンの比率が高いのかが如実になった一瞬であった。そして、岩田さん立木さんが歌うQuetionは面白かった。そんなこんなで、思うに夜の部は、彼には一部不完全燃焼なまま鎮火してしまった感じがするが、きっと後悔はしていないだろう。自分の歌う喉が、未知のプレッシャー領域でいかに取り扱うべきかをひとつ学んだのではないかと思う。今後に似たケースがあるならば、こんどこそインターバルではあまり体を完全には休ませすぎないこと。シャワーを浴びた(浴びたに違いない)あとに体を冷やさないこと、喉をスタンバイ状態を維持するのにどうするか自分なりの方策を考えることだ。私の知っている外人の高音シャウト系シンガーは待ちの間は絶対にしゃべらない、ハーブの吸入をしたりホットのドリンクを飲んだりしながら発声練習だけ楽屋でやり続けていた。さて、いろいろ批判めいたことも書いたが、正直、昼の部での声の調子もボーカルラインも絶品だっただけに、夜はかわいそうだったのだ。その上、森川さん、夜の部の皮ズボンがずるずるで(笑)ライブの間中に何回もズボンをずり上げるというめずらしい光景(しぐさ)を目撃した。ズボンが気になって集中力がそがれてしまったのかもしれないが。(小さなつまずきやほころびとかが気になるタイプなのかな?)なら、そんなでかいズボンをはくなよとも言いたいが、おそらく自分が想像した以上に体が細くなっていて、彼は当日までそのことに気がつかなかったのだろう、以前から履いていた皮ズボンをそのまま持ってきて履いたのに違いない。ダイエットしていたわけではなくて、コンサートに向けてトレーニングした結果締まったのだとしたら、それは歓迎すべきことだが、それでズボンがずり下がるのは、ちょっと困った展開だった。この夜の部ズボンずりあげ事件、のちのち本人の口から何らかの形で語られるのかもしれないが、実に楽しみだ。総合すると、昼の部に参加した人が一番幸運だったと思う。とにかく全編とおしてボーカルが良かった、特に新曲では永遠の夏でもきちんと歌えていたことと、MOONVENUSではかなりアルバムに肉薄する出来だったし、初披露とはいえ、1stのWandererがアルバム以上に迫力と色気があって、痺れる仕上がりだったこと。ギャンブラー・EVERFREE・HPDのハイスピードナンバーはどれもアルバム以上にテンポとグルーブ感があって、ライブならではのすばらしさだった、惜しむらくは風の歌のボーカルライン、メロディが取りにくいせいで森川さんの苦手が出てしまったことか、この曲に関しては昼より夜のほうは丁寧に冷静に歌えていてよかった。昼は勢いでこの曲になだれ込んだせいか、勢いあまって上手く音がとれていなかったような気がする。その問題の冒頭部分をのぞけば、Bメロの「砂漠の~」のあたりではアルバムと同じ感じを上手くだしていた。全体を通して、サポートのコーラスの高音がとても綺麗なタクト君が居てくれて、コーラスやエコー効果をやってくれて歌に厚みが出て助かった部分が大半であるが、一部よけいに助からなかった部分もあった。声質は森川さんに似ているが、タクト君の声は綺麗すぎて、むしろ森川さんの高音の声のパワーと質の良さを再認識した。ただ綺麗なだけでない艶と凄みがライブでの森川さんの声にあった。歌以外のところの感想をもう少し書くなら、目が行ったのは、やっぱり恐ろしく太い二の腕、盛り上がる背中の筋肉。普段どんなトレーニングしているかしら?しかも汗でTシャツがおなかに張り付くと、腹筋が割れてるのがあらわになるし、ちょっとセクシーを通り越してすごいなと思って観てしまった。夜の部で岩田さんが鍛えて筋肉質になった話から立木さんが森川さんの筋肉話に持っていこうとするのを、必死に振らせない防御体制。自分の筋肉自慢へ展開させずに絶対に話題を避けるのはなぜ、ただ照れくさいとかの感じじゃなかった。自分で理想に描いている状態とは遠いから??平均をはるかに上回る胸板と盛り上がるような背中の筋肉と腹筋、そして二の腕の太さ。(うっすらと巻いている脂肪の丸みがなかったら、ちょっとマッチョすぎて気持ち悪いの方向に行ってしまいそうだが、彼の場合は丸い熊さんのよう)Tシャツを着る季節では隠せないマッチョさが彼の中のどの側面を物語っているのか、謎の多い人だ。最後に、今回のライブは、演る方もきつかったが、観るほうも大変だった。予想以上に落伍者がでなくて、みんな最後まで手を振り続けていたので、ファンというもののエネルギーには正直感動した。若さも手伝っているだろうが、並びから始まって開始までに1時間、2組ステージで3時間、前が押したので、ただちに夜の部で連続の人は即並びでさらに1時間、そしてライブ3時間、都合8時間@プラスアルファと、事前にわかってはいたが、炎天下での並びの約30分を含め、想像をはるかに超えて、足にも体にも厳しかった。そんなわけで、翌日の今日はほんのりとしたけだるさのある倦怠感を感じながらの仕事。昔もよくあったなぁと、コンサートの満足感と終わってしまったことの喪失感、そして仕事に戻るいやいや感が私を交互に襲っている。
2005.08.15
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心技体の集約他の方々の感想やレポートを読むと、自分の感覚が失われてしまいそうなので、なんとか、忘れてしまわないうちに、私の心のうちを書きとめておこうと思う。きちんとしたレポートは、きっとネット上に沢山いらっしゃる几帳面なファンの方々が書いて下さると思うので2HEARTS 2nd 岩田光央ジョイント Live「GAMBARE LIVE 元気になりにこい」日時: 2005年8月14日(日) 昼の部:15:00~17:45/夜の部:19:05~22:00途中15分ほどののインターバルをはさんでの2ステージ方式、岩田1時間2Hearts 1時間20分プラスアンコールで3人メドレー他15分おおよそ3時間のステージ構成場所: 横浜BLITZ 出演:岩田光央・2HEARTS(立木文彦&森川智之) with BLOODY RUBY ステージでの森川は見まごうことなき光り輝くロックシンガーだった。握手会ではあんなに小さく見えたのに、ステージでの彼は大きかった。それは体の大きさだけでなく、彼自身をとりまくオーラの大きさだった。一人だけ目だっていたのは、決して金髪だったからだけではないと思う。バックのBLOODYRUBYは典型的な職人バンドである、メインの作曲者でプロデューサーのバンマス(飯塚さん)がキーマンとして指揮をとっているため、演奏はタイトで統制がとれていた。飯塚さん、昼の部で特に岩田さんの曲でやたらに舌をだしていたのは、自分の曲じゃないために失敗したりしていたのだろうか?岩田さんの曲は予習をしていかなかったので、演奏が失敗していても、よほどのことでない限り気がつかない。2Heartsの時には森川さんに見とれていたせいで気がつかなかっただけかもしれないが、それほど舌を出していなかったように思う。そのかわり喉が渇いていたのか、なんども舌で口をなめていたけど・・・森川さんがギャンブラーとEVER FREEかな、アクセルローズ並の快調音シャウトをかましていると、えへへと笑って感心していたのがほほえましかった。良いギター弾きさんだ、ソロでの構成も組み立ても音も一級で痺れる上手さがあるし、なにより私の大好きなギタリストにそっくりの音まで出してくれる。それに結構器用な方でアコギもバッキングもすばらしかった。2Heartsは曲数が少なすぎ、岩田さんのライブがなかったら欲求不満。でもって、両方ともの負担を減らす意味で、プロ歌手でない人たちのライブなので、このジョイントは意味があたっと思う。岩田さん、MCが抜群に上手い、一人というのもあるが、ネオロマでも話し上手には定評があるだけに、結構話題もあって、話し出すととまらないかにみえながら、それでいて盛り上げ方も上手いし、ライブの何たるかも御存知のようす。すばらしいエンターティナーの素質。まとまりという点では2Heartsの数倍すばらしかった。ただ、岩田さんの歌は、曲調が似てるのと、ほとんど全部やれ行けそれ行けソングなので、盛り上げやすいという利点もあった。惜しむらくは彼がライブの声質ではないこと。彼はボーカルトレーニングをやり直して、発声のやり方を今と変えると、実は化けるのではないかと思う。いまみたいに精一杯喉で張り上げてがんばっても、がんばればがんばるだけ音圧が落ちてバンドの音に負けてしまうところが残念だった。むしろスローナンバーではリラックスして声が前に出ていたので上手さが確認できた。いまさらかもしれないが、正式なハリウッド式のメタルボーカルトレーニングをお勧めしたい人だ。そして2Heartsだが、今回はおやじ度が進んでいた。まず、曲数が少ない、MCを削ってあと3曲はやってほしかった。それだけ、歌詞を覚えたり練習をする森川さん立木さんが大変なのはわかるが、ジョイントライブであって、岩田さんと曲数で大小があってはいけないのかもしれないが、やはり音楽の慣習から言えばあとに出てくるのはヘッドライナーである、全部において前座を凌駕しなくてはならない、しかしMCでは完全に負けているし、流れのつくりかたでもぜんぜん負けていたと思う。立木さん、ライブのシャウト系ではかなりきつそうだったが、じっくり歌い上げるスローバラードが絶品。ステージアクションはやっていてやっていないみたいなもの、やはりどうしても隣で暴れるシャウト系のハードシンガーと並ぶと、押し負けになる部分があったが、前回のDVDで見たライブよりも押しが弱かった気がするのは、立木さんも最近の忙しさから、自分のパートをやるので精一杯だったのかもしれない。森川さん、体は良く動いていた。ステージアクションは、たまに例の不思議なフラダンス風の横揺れも入るが、基本的には腰が入った乗り乗りでアクションで、かなり決まっていた。下半身がしっかりしているというか、足腰の動きにも切れがあったのでトレーニングの成果は出ていたと思う。最後の方でめずらしくヘドバンしてるのをみて、本当はこっちがやりたいのかと観ているほうもニヤリとしてしまった。とにかく例に漏れず、全身滝汗状態で、手で汗を観客席に飛ばしたり、夜の部では飲んだ水を客席に向けて吹いたりと、やりたいほうだい。ちょっとのりが嵩じて理性のタガが外れた瞬間に本性がでて、恐れ多くも乙女がメインの観客であることを忘れたかのような、ロック小僧の悪さをしてみたりするのが実に可愛い。大人の色気で攻めないで、もっともっとこっちの路線、すなわちロックのりのりでやってくれたらもっといいのにと思ってしまう。それにしても、みているこちらは大笑い。ALL MY LIFEをライブで聴いて、アルバムで聴いてもこの歌い方の方が得意そうだし、ソロではこういう歌い方はいっぱいやってるし、もともとロック系の歌が好きそうだし。ガンズが好きなぐらいだから。流麗なキャラソンを歌いこなしはするのだが、それはキャラになって歌うという、歌を歌える声優さんならではの才能というか器用さなのだと思う。そんなわけで、このお得意の歌が、ライブでは一番映えていた、そりゃそうだ、楽しそうだったし、うれしそうだったし、楽そうだった。私も実はこの歌い方が好きだ。同じ傾向の歌い方はギャンブラーになると思う、2Heartsでこの傾向増やすと、自称ラテン歌手の立木さんが苦しそうだが比率的に1/3ぐらいに持っていければ、森川の実力のさらなる発揮が期待できる、今後にアルバムが続くのであれば、楽曲の推移を見守りたい。ライブで最高のパフォーマンスを出そうと思うと、心技体が調和し充実してなければならない。1年とか平気でブランクをあけ、しかも1日限りのライブというのは正直過酷だ。生業が歌手ではないというのも、彼らには不利だ。1日だけでも大変だろうが、1日やるのも、その後1ヶ月やるのも、準備は一緒なのだから、むしろ1発勝負での1日で興行成績を上げて成功させなければならない彼らの方が、精神的な負担の度合いが大なんじゃないかと思う。森川さんのフルサイズのステージは、去年の2Hearts以前には、2003年にソロのライブを1月にやっている。しかもそれが5年ぶりぐらいのブランクをあけてのライブだった。(きっとこのときも半死半生だったんだろうなぁ・・・笑)2004年の2HeartsのライブのDVD(3曲だけ)を見ると、歌いこんでいないなぁというのが実感(練習不足)。ライブの迫力と勢いがあるだけに、唯一残念な印象だったので、きっとフルのDVDが出せなかったのも、そこらへんにあるのかな?1回きりだったし、と思っていた。今回も、実はTVカメラが入っていて(夜の部のほうがカメラ台数多かったように思う)昼は全編Tシャツで通した森川さんも、夜の出だしの2曲はカッコいいジャケットを羽織っていたので、DVDで本気で録ってるのだろうなと思った。(つづく)
2005.08.15
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声優バトン某華南文さんの所に落ちてたバトンを、勝手に拾ってきてしまいました。ごめんなさい。あとでそっと返しておきます。(笑)以下敬称略ですQ1:あなたが好きな声優さんの人数数え切れないぐらい沢山居ます。そして下を読むと判明しますが、好みはTV黎明期にさかのぼる化石のような奴です(爆)。Q2:今1番好きな声優さん森川智之私はこの人のせいで、アメリカの転職口を1件蹴りました。この人のせいでこの1年で財形貯蓄が1本消えました。なにも申しますまい。いま一番私の好きの部分のをすべて占めまくっている人です、声も演技も歌もお笑いもすべての要素が私に好きだと言わせてしまうほど、マイブームまっさかりの人です。唯一気にいらない事があるとするなら、それはあまりにも仕事量が多すぎで全部追いきれないこと。完全制覇できないと鼻からあきらめないといけない状況はいやなのでじたばたしてますが、こればかりは困ります。ブレードで惚れて、パリスで痺れて、グレッグで爆死。BL攻め受けの変幻自在っぷりで脳死中。少なくとも最低10年間は無償保証でついていきます(笑)Q3:最後に好きだった声優さん富山敬全部、当時は今の森川さんのように、可能な限り限界まで追いかけてました。結婚したかったという、バカ娘時代を経て、今でも最愛の声の人です。だから、実は泣くので今は作品を聴けません。全部封印。塩沢兼人 ルードヴィッヒ (未来警察ウラシマン) ・ブンドル(戦国魔神ゴーショーグン) ・R・田中一郎(究極超人あ~る)・ドゥサーニュ(星界の紋章)、最後に聞いたドサーニュちゃんのなんともいえない大人な演技に惚れ惚れしていたときの訃報、忘れもしません。だからこの人も封印です。泣くと思うやっぱり。ぶりぶりざえもん (クレヨンしんちゃん) あんまり観てなかったのが残念。Q4:特に好きな5人の声優さん<超ベテラン>広川太一郎謎の円盤UFOのストレーカー司令官、ダンディ2の旦那(トニーカーチス)、レッドフォードの吹き替え全部。私はたぶんこの人から声優好きの自覚が始まったと思う。神谷明(アッキー)一番すきなのをあげられないぐらい、この人のアニメは全部観ていた。全部好きだった。アニメヒーロー主人公時代が終わっても、うる星の面堂とシティーハンターで長く男前声が聞けて幸せだった。およねこぶーニャンが異色かな。でも、キンニクマンあたりから、声をつぶしたコミカルな役が多くて悲しかった。永遠の少年ヒーロー声だったから。個人的にイベントの裏方やってお弁当を渡したのが、彼との最高の思い出。アッキーはわが青春のアイドル。当時も舞台へ出れば黄色い声が飛び交ったもんですよ。野沢那智(ナッチ)0011ナポレオンソロの相方のイリヤ役、ちょっとへたれで可愛くてもう最高だった。そしてアラン・ドロンこれはもう痺れた。ジュリアーノ・ジェンマも良かったなぁ。アニメではコブラかな。羽佐間道夫俺はハマーだでのアドリブ全開の演技に役者として惚れ直した。Aチームのハンニバルもその勢いで大好き、富山さんとの共演だったし・・・矢島正明0011ナポレオンソロでのソロ役が最初の出会い。(ナッチと一緒)スタートレックのカークはずっと好きだった。この人はナレーションでおなじみで、演技があまり聞けないのがすごく残念、やさしい2枚目はとっても男前なのに。<ベテラン~中堅>堀内賢雄スーパーマンのクラークとダークエンジェルのローガンが忘れられない。声の傾向では今の初恋のソクジンが実はそれ。どの役やらせてもうまいけど、やわらかくてやさしい中にも強さが秘めてる2枚目声が最高。コミカルなのも上手いから役者としてはすきだけど、声ならやっぱり甘い2枚目でもっともっと攻めてください。、井上和彦009に始まり、シュラトのレイガで切れた(惚れた)。この人の演技の艶と色気は右に出る人居ない。田中秀幸一番はイデオンのベスのときに惚れた。わりと最近になって、ブラピの映画で森川さんと共演したセブンでの犯人役で惚れ直した。外画での絶妙な演技力には惚れ惚れ。鈴置洋孝ダイターン3の波乱万丈が初で、いいなと思っていたら、戦国魔人ゴーショーグンでの北条真吾で惚れた。外画でのクールな2枚目もステキ、悪役も良い感じ。以下、理屈ぬきで声と演技がすき~!!納谷悟郎山田康夫(故人)中田浩二安原義人磯部勉津嘉山正種中尾隆聖大塚芳忠大塚明夫家中宏屋良有作森田順平森川公也小杉十郎太立木文彦玄田哲章大川透平田広明藤原啓治長島雄一 もっともっともっともっと居ます(笑)<中堅>子安武人三木眞一郎成田剣檜山修之東地宏樹<若手>秘密Q5:バトンを受け取る5人拾ってきたところに今こっそりおいてきましたので、次にまた、そこを通りかかったお方にお願いします。
2005.08.12
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総合評アルバムタイトル月と金星なんだけどおそらく「月下美女(美の女神Venus)」という意味なんだと思う私はメタル暦25年のロックおばさんで、声優さんのキャラソンといえば森川さんのかかわる曲しか聴いたことがないし、キャラソンそのものには音楽的に興味がないので、積極的にきいたことがないから、今回の2HEARTSは、初めて(気持ち的には)いちアーティストのアルバムとしてどんなものかなっていう心構えのナチュラルな気持ちで聴くことにした。その結果、いくつかの点で気がつくところがあったので、今回は森川ファンの立場ではなく、いち音楽ファンとして感想コメントを書いてみた。2Heartsの二人はもともと個々人がヴォーカルソロとしても十分な才能と実力を持っているので、本気で継続的なヴォーカルトレーニングさえすれば、今巷でもてはやされ何十万枚もアルバムを売る中途半端なJーpopの連中を蹴散らかせるだけの力と声質を持っている。その上に、普段は歌手を生業にしていないのにもかかわらず、1日かそこらのレコーディングで、もらった曲を自分のものとしてここまで見事に歌い上げられる瞬発力と順応性をもっている。この才は、ある意味では、歌手という存在ですら、ひとつの役として演じきれる彼ら声専門の役者としての天才的な部分ではないかと思う。そんなプロ歌手が歌う以上の瞬発力とでも言えるものを、このアルバムには感じた。唯一、彼らユニットに不足しているものがあるとすれば、それは、プロ歌手の持つ、継続的な歌いこみによるメロディラインの正確さと再現性の安定感である。リフレインにおけるメロディラインの再現性の悪さ、歌詞にひっぱられてそれなりに息遣いまで変える歌い手の勝手なアレンジは、ライブでは良くやるスポンティニアスなヴォーカルの音楽性の発動として、優れた才能を見せ付ける部分ではあるが、アルバムであまり生々しくやられると、この歌い手は音楽的に不安定だという印象を与える危険もある。それは、歌い手が生活の24時間をすべて歌うことだけに捧げているのではないということの代償なのかもしれないのだが、それがこの人たちの音楽的な魅力を語る上ではマイナスにはならない。これを欠点としてあげつらうのは意味のないことだし、取るに足らない欠点だと思う。それよりも、プロの歌手を生業にする人の唄にはない特殊な部分が、この人たちの歌の大いなる魅力であることを強調したい。それはなにか、それは欠点を裏返すと判明する。ヴォーカルとしてもっとも必要な、歌詞に込める魂の語りの部分での演出である。彼らの歌詞を語るという意味での声のニュアンスが傑出している点は、メロディの正確さを追うプロ歌手よりも優れている。歌詞に秘める言霊を大切にし、歌い手の心を切々と歌い上げるこの絶妙な技は、さまざまな役をとおして声のみで心の機微のすべて余すことなく表現し、聞くものの感性に訴えうるという声優ならではのプロの技であり、この点では、この世のどの職業の人間よりも優れていて、プロ歌手の歌いこんだ歌にも匹敵するし、一部の形だけのプロよりもはるかに優れている点である。すなわち、メロディラインのしっかりした音感に優れる上手い歌手が歌うよりも、メロディに乗せながらの歌詞の語り手としての天賦の才を彼らが備えているのだと思う。歌詞を中心にして聞く者の心を捉えて放さない何かという点では声優コンビの歌は傑出した存在だ。2Heartsはもっとメジャーで売れてもいいのではないかと思う。アニメにジャンルづけされて終わりにされてしまうにはもったいない存在だ。さてここまでヴォーカルを褒めたおしてかなり満足したので、つぎにアルバムとして気になった点を・・・録音時期の違い、機材の違い、音処理やアレンジの微妙な違いから、曲は2分類される1,3,5これは1stと同じ時期に録音されていたもの、3と5はマキシシングルで既に発表されていたものの再収録だがそれにとどまらず、3のギャンブラーではイントロがギターソロばりばりのメタルアレンジになっている。1は1stのEVER FEREEに極似した曲であまり詳しいことは知らべて居ないが、録音の状態音質アレンジからみて、他の2曲と同様に1stの時期に収録TDされたそのままでアレンジなしではないかと思う。そんなわけで今回新規に録音されたのは2・4・6・7の4曲かな?1stと2ndのプロデューサーの考え方というか感性の違いはヴォーカルの音処理にあると思う、2ndは歌手の生声や息遣いをよりリアルに表現するためにライブっぽい生声に近づいた音処理もしくは機材を使用したと思う。もともとハスキー系で違いが判りにくい立木氏の声より高音が綺麗に広がる森川氏の声質の処理でその微妙な音加工の違いに気がつく。2ndのおとづくりはより硬質で立った感じがする。やや丸みと艶に欠けるとも言えるが。歌詞の傾向が、あきらかに1曲目は1stと同じ路線の一緒に人生をがんばろう系だが、2・4は明らかに大人の恋心を歌い上げた、前宣伝どおりのアダルトでセクシーな仕上がりになっている。以下修正と追記毎日書いてる日記のページにも書いたが、2Hearts公式サイトのレポート記事と飯塚さんの日記を総合すると、レコーディングからコンサートまでの日程で判明しているのは下記の通りです4月5日(火)MOONVENUS録音4月12日(火)心咲き誇れ録音4月19日(火)録音(風の歌?)5月28日(土)MOONVENUSのPV撮影6月12日(日)永遠の夏録音8月6日(土)ライブリハーサル8月7日(日)ストアイベント(握手会)/ライブリハーサル8月13日(土)ライブリハーサル8月14日(日)ライブ本番上の文に「心咲き誇れ」は1枚目の時に録音したものではないかと書いたが、その後に調べて、今回新たに収録したとはっきりした。曲調が1枚目と同じだったからなんだが、音作りも極似している、1枚目から2枚目へつなぐ橋渡し的な1曲として意図的になされた物であろう、そして意表をつく2枚目としてのタイトルチューン。うーん、好みの問題か。友人に貸したら、1曲目が一番良いっていうし、別の友人は7曲目が一番良いって言ってるし・・・アルバムの曲順が一番むつかしいものなのかもしれない。このアルバムの場合は、プロデューサーの飯塚さんの好みなんだから、そうなんだろう。
2005.08.04
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2HEARTSセカンドアルバムデータ「MOON VENUS」商品番号: KECH-9003 発売日: 2005/08/03 価格: 3800円(税込) レーベル : ユニバーサル ミュージック 初回限定特典:プロモーション映像DVD(ここで視聴できます)アーティスト:2HEARTS(立木文彦、森川智之のユニット) Vocal 立木文彦、森川智之演奏 BloodyRuby1 こころ咲き誇れ 2 MOON VENUS 3 ギャンブラー 4 永遠の夏5 満ち干 6 ALL MY LIFE 7 風の歌をきけ1.2.3.5.6.7.(作詞:尾崎雪絵、作・編曲:飯塚昌明)4.(作詞:立木文彦、作・編曲:飯塚昌明)1 こころ咲き誇れどの曲とは言わないが、1stに似通った曲があるので前のアルバムで選に漏れたのだろう。作品としての出来は悪くない、惜しむらくはなんで1曲目に持ってきたのかな?という疑問。1stからの流れを汲み、2Heartsはどこも変わってないというメッセージ性を出したつもりかもしれないが、リスナーが新譜へ臨む気分というのは、変わらないことへの安心感よりも、アーティストがどのぐらい進化したか、なにを新しい感性としてアルバムに取り入たのかというSomethingNewが聴きたいなわけだから、この1stの流れを完全に踏襲している曲を1曲目に持ってきたのはちょっと残念だ。なんで素直に2曲目のアルバムタイトルチューンMOON VENUSが来ないのかな?インパクトがぜんぜん違うと思うのに、出し惜しみ気味なのが気になった。曲としての完成度は可もなく不可もなく、2Heartsの特徴は声優会のチャゲアス的な音楽ユニットとして、声質のまったく違う二人デュエットとして、声のコントラストを生かした楽曲での音楽性を勝負するものだと理解しているので、そういう意味ではこの曲は他の曲同様にアレンジもメロディラインも綺麗に二人の声質の違いを出している。心温まる応援歌のようで、良い出来であると思う。傑出突出したものではないが、このユニットの定番系の曲とも言える。2 MOON VENUS一言、大人の曲である、非常に力が入ったアレンジと演奏で、歌詞も含め、このプロジェクトにかかわるすべての人の渾身の作だと思う。最高傑作であろう。澄んでいながらも力強さと艶がある森川のクリスタルのような透明な高音ヴォイスにハスキーなのに艶と弾みがある立木の熟成したヴォーカルの絡み合いは、非常に印象的だ。コーラスも含めてあるときは絡み合うジャングルの蔦のようにどちらがどちらとも取れる共鳴感を、またある時は明らかに異質の素材の組み合わせのコントラストの妙を思わせる声質の差異が醸し出すハーモニーの美しさが印象的で全体の仕上がりにVENUSの名に恥じない声楽としての美しさもあり秀逸。歌詞が、他のどの曲よりも異性へのメッセージ性が強くなっていて、歌い手の恋心を切々と訴えている点で、これまた聞くほうは堪らない。この美声でこういう風に語られたら悶絶。歌詞の響きの美しさとメロディのフィット感は抜群だ。難を上げるなら、ジャズ系のアレンジ部分、夜の音楽的な色が強すぎ。ストリングスとパーカッション&ホーンセクション系の音使いの多用はロック色が薄れて個人的には嫌いだ。この度のライブでは、吹奏楽器はライブでは持ち込みにくいので、ストリングス系の音使いを中心にしたシンセアレンジサウンドをバックのメインとするのだろうと思うが、もしかしたらホーンセクションはテープを使うかな、できればライブではもっともっとギターとベースを前面にだして、ロックアレンジを強くしてもらえれば、きっと私の好み150%になるに違いない。3 ギャンブラー!イントロで痺れるけど、これちょっと全体のバランスを考えると時間的には過剰ギターだった気がする、むしろ再収録ならミキシングをもうすこし変えてほしかったのが正直な気持ち。MOONVENUSが出る以前の楽曲中では、1~2番目に好きな帯域の狭いノイジーなハードロック系のスラッシュな曲であるが、仕上がりのミキシングをハードスラッシュ系にしすぎていて、他の曲がJ-POP近い音使いなのでちょっとアンバランスを感じる。今回もそれが気になった、太鼓の音がパスパスなのとギターのディストーションを効かせすぎなので、太鼓とギターを取り直してリミックスしてもらえるれば最高だったのに、せっかくイントロ弾き加えたのだから、いっそのことギターパートは全部弾きなおしてほしかったよ飯塚さん。飯塚さんところのばくちゃま掲示板で早いうちに書いとけばよかったかな?それ以外、ボーカル系は完璧、音使いは最高のスリリングな仕上がり。特に森川の声が裏返るところは毎度ながらに痺れる快感。メロディラインが斬新で個性的で変拍子な部分がこの曲の大きな魅力になっているので、ライブで聴くのが楽しみな曲。4 永遠の夏素敵な印象深い歌詞、メロディラインはすこし難しい?二人の綺麗な声質が強調されていて、美しい仕上がり。切ない歌だ。なにより、サビの歌メロの後に来るギタリスト飯塚昌明のソロに久々に胸がときめき目頭が熱くなった。ギターソロ部分のストラトキャスターシングルピックアップコイルならではの繊細かつ美しい泣きの音色と切ないメロディライン、飯塚さんの正体が、正統派ネオクラシカル系のロックギタリストであることを如実に物語る、古典的な音使い。実はこの傾向のギターが何よりも大好き。このソロのおかげで楽曲的にはアルバム中一番好きな曲になった。楽曲全体のバランスをみると、歌詞を書いた立木さんの声とメロディトレース部分での息遣いと絶妙なニュアンスが秀逸、ここでは、森川さんすこし押さえ気味の感じだが、ライブでは逆に森川の美しい高音がすばらしく映える曲だと思う。ライブアレンジでの、むせび泣く飯塚ギターとそして立木の搾り出す低音と森川の力強い高音ヴォイスがせめぎあう三角関係の恋人たちのように、絡み合う様が容易に想像できる佳曲。それにしても森川の高音が綺麗。5 満ち干何度聴いても、立木の大人の魅力が満開でしかもそこへまつわりつく森川の瑞々しい高音が聞くものを痺れさせる名曲。森川の声はこの曲が一番綺麗に鳴っていると思う。「いまぁ」の息の抜き具合のセクシーさが絶品。毎度思うが、ゆいいつ退屈なのがサビの二人のコーラス部分でメロディが単調なこと、アレンジにもう一工夫あっても良かったんではないかと思う。全体にゆったりな曲で切々浪々なのだが、それだけなのが惜しいなと思う作品。なんども書くが森川の声はこの録音が一番綺麗。6 ALL MY LIFE出だしのサンプル音での森川の「マジッス」が不思議に耳を引く(笑)、その他のガヤは良く聞き取れないが楽しそう。楽曲での森川の歌声は、2Heartsでは聴けない森川のソロアルバムでのロック系の尖った歌い方で、こういう歌い方のほうが彼自身も歌いやすい、がんばらなくていい素の歌い方なのではないかと思う。聴いていて肩の力がぬけてのびのびとした楽しさを感じ取れる。むしろ立木がすこし戸惑っている?それにしてもライブで延々と後半をみんなと合唱になるのだろうから、歌詞だけでも覚えておかなくちゃならないかな?7 風の歌をきけ*民俗音楽風の大陸風の曲でアレンジは非常に面白く、楽曲としては個性的で面白いが、ヴォーカルを楽しむ意味では今一歩の完成度、メロディラインにもう一工夫、できればモンゴルのホーミー的な二人のハーモニーアンサンブルみたいな部分があっても良かったのではないかと思う、ちょっと中途半端な仕上がりになっている。とはいえ、面白くて素敵な曲だ。以下加筆(2~3回聴いての追加)歌メロ、1stアルバムに似た曲ありましたね。すこし単純に感じた部分は、その聞き覚えの感覚かな?ボーカル的には2Heartsの声コントラストの美しさと混ざり合ったときのハーモニーの美しさが良く出ていて、綺麗な仕上がりの曲。うーんライオンキングのテーマソングにどうでしょうか?劇場公開野生の王国系アニメの日本語吹き替え版のエンディングにぴったりです。
2005.08.04
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いやぁ・・・これよりもスターウォーズEP3の感想を書けよといわれそうですが、日記にうだうだと書いたので、いまさらな感じになってます。(笑)そのかわり、昨日お友達と観てきたアイランドの感想を。アイランド(The Island)2005米/ワーナー136分監督 マイケル・ベイ 脚本 キャスピアン・トレッドウェル=オーウェン キャストユアン・マクレガースカーレット・ヨハンソンショーン・ビーンジャイモン・フンスーンマイケル・クラーク・ダンカン スティーブ・ブシェミストーリィ寝食をすべて管理され統制された場所で、自分の生活に疑問を持った主人公のリンカーン6エコー(ユアン・マクレガー)。そこは汚染から隔離された人間が、健康を維持管理され、行動と思想の統制を受けながら共同体としての単純労働をして日々をすごし、ひたすら、抽選で楽園アイランドへ招待がされるのをみんなで待ち望んでいる。施設の管理側の支配者的存在のドクター役にショーンビーン、施設のバックヤードで働く気の良いエンジニアで主人公と友人関係になるブシェミ、傭兵隊長にジャイモン。連れて逃げ出す恋人をヨハンソンは可憐だけど強い。主人公は好奇心が強く物怖じしない性格から、知り合いになったバックヤードでのエンジニアとの秘密の交流をするうちに、自分が信じ込まされてる世界がうそ偽りであることに気づく。やがて見てはいけないものを見てしまい、その結果、好意を抱いている女性を連れて脱出をはかる。激しい追撃戦ののち、たどり着いた先には自分と同じ顔・声・同じ遺伝子を持つもう一人の自分、トム・リンカーンが居た。監督は「アルマゲドン」「パールハーバー」のマイケル・ベイということで、過去の作品のリストをみて納得できる、ぐるぐると固定しない渦巻きカメラアングルにド派手爆発ガシャバコヅッカーンぶっ壊し満載のアクションシーン、とにかく動く動く、そして壊す壊す、途中のチークタイムを何回か挟んでも、ジェットコースターに約2時間半乗った感じは否めない。酔った。疲れた。ジェットコースター大好きだし、この手の映画も好きだけど・・・そもそもコンスタンティンでも思ったが、最近のデジタル音声の尖り具合は耳に痛い。追跡シーンで画面横から唐突に別のものが突っ込んでくる破壊シーンは悪趣味で気分が悪くなる。コンスタンティンでの車が人をはねるシーンと同じ演出、全体に車や器物の破壊シーンでの画面の動き具合は、認識能力の限界狙いなのか、CGゲームをやってない生活スタイルの人間には耐えられないかもしれない。映画館でびくりして席から飛び上がること数回、私も年寄りになったと実感。さて、本筋に入る前に映画的興味で感じた事。(ややネタバレ有り)まず、カメラワークでかなりいろいろなSFX映画を意識、指輪にマトリクスにコンスタンティンかな。カット割りのコンテのアプローチはりマトリクスのパクリが目立つ。ヘリがビルをぶっ壊すシーンのカメラアングル、何かがビルに飛び込むシーン、落下物シーン、高速道路でのバイクとトラックとバンのカーチェイス、逃げるキャラクターの映し方。まるまるです。監督さん自分の持ち味を残しつつ現代的なカメラワークにこだわったあまり自分らしさを見失う寸止め状態のように思う。映画のテーマを見るものに訴えるのに、この演出は不要だし必然性がない破壊は娯楽性とは別物だと思う。残念だが製作者の意図は私に伝わらなかった。派手なぶっ壊しイコールカッコ良いという認識の年齢層がターゲットじゃないはずだよ監督さん。いったいどの年齢層の客を狙っているの?あと、この監督の特徴かなと思わせるのは人物描写、顔のローアングルアップ多様と切迫状況画面切り替えし緊迫感の演出部分はこれでもかこれでもかと繰り返される・・・どうしてこんなに、役者の顔のドアップがすきなんだろうか・・・ユアンのの顔のしわの数も大仏ほくろも全部確認できるシーンが結構多く、おかげでスカーレット・ヨハンソンが相当に美形なのも確認できたけど。バットマンビギンズで感じたカメラワークの不安定さは感じなかったが、基本的は似たりよったりの寄りの演出が多かった。バットマンにはどろくささ、スケール感というか奥行き不足を感じたが、このマイケル・ベイの映像は十分に世界の大きさ広さスケール感は感じた。ヘリコプターカメラでのまわしまくりのぐるぐるアングルは、綺麗だ(スパイゲームのときに使ったシーンほど印象深くはないが)、驚かせるシーンなので、必要なのかもしれなけど、まわすスピードが速すぎて、だめだ吐きそうって感じになった。ということでアクションシーンの過剰演出には不満があるが、キャストはすごく良かった。なんでしょうかこのメンバーは、といいたくなるぐらい、今尖ってる面子で構成されていて、みんな役が立ってて凄いと思う。すこし前のユアンなら負けだったかもしれないが、さすがにスターウォーズをこなした自信からか、主人公として誰にも負けてない演技で、最高にかっこいいアクション映画の代表作になったと思う。とにかく、オビ=ワンよりも体を絞ったのが素敵さを増していた、もともとこの人は肉体派じゃなくてぽよーんほわーんとしている印象があったけど、スターウォーズで筋肉質にはなって驚いたのだが、2と3ではオビ=ワンの年齢的な部分も出す必要から胴回りは嵩上げこそすれ、スレンダーボディである必要は無かった。でも、今回は栄養も何もかもすべてコントロールされた世界の住人なので、ぽよーんふわーんであってはならないという設定から(そして映画雑誌を読めばわかるが、2005年6月から彼はロンドンでのミュージカルでかなり激しく歌い踊る主人公を張っていて、相当にトレーニングを積んで13キロも往時より体を絞り込んできてる)あごの線がトレインスポッティングのころのやせっぽっちに近い印象でハンサム。監督さんが大好きなんだろうなって思うブシェミさん、アルマゲドンの壊れっぷりが印象深いけど、私にはどうもブレンダンフレイザーとアダムサンドラーと3人でロックバンドを組んでいて、自分たちの曲をオンエアーしてもらうためにラジオステーションを乗っ取る大昔のおばか映画をなぜか思い出してみていた、そんなおにいちゃんがおじさんになったって感じの役どころ。まあ、あいかわらずブシェミな演技で、この人はこれで良いんです、ちょっと良い人なんだけど反体制みたいな感じで、今回はかなり良い人。ジャイモン・フンスーめちゃくちゃカッコいい。そしてなぜか、彼の登場シーンはスローモーション処理が多い、なにか監督さんの思い入れでしょうか?(笑)スローモーションが似合う男と言わせてもらおう、コンスタンティンとはまた違った味の役。善か悪かは見てのお楽しみ。ショーンビーン、今回はラスボスです、ナショナルトレジャーでも思ったけど、なんだかしわくちゃになってきたね、スレンダーっぽいけど結構絞まっててカッコいい中年になってきたけど、声も渋くて今後もこういうラスボス系のイメージが定着するのかな、崩れないタイプの人はもの足りないが、リーアムニーソンだと善人に見えるので、ショーンは悪人として最後まで行くところが、ちょうどおいしいポジションなのかもしれない。パンフを買ったけど手元にないので、役者名を忘れたが、グリーンマイルのあの大男さんがちょっとだけど派手な出演。それと、リンカーンの友人で数字マニア変なおじさん役に、スタートレックヴォイジャーでお調子者のおしゃべりタラクシア人のニーディックスをやってた俳優さん、ほとんど似たキャラで御出演、この人もこのキャラが売りなのですね。ヴォイジャーでは長島雄一さんが吹き替えしてたが、実に長島さんが英語をしゃべってるのかと思うほどに地声も似てる、日本語吹き替え版では是非長島雄一さんをキャスティングしてください、ワーナーさん(笑)あともう一人、リンカーンにやたらと絡む偏屈な男役の人、どこかで見たんだけど・・・何にでてたっけ?すごく良く見る脇専科。スカーレット・ヨハンソン、この人声がハスキーで結構迫力がある、あまり女性的ではなく、キャーキャーもぎゃあぎゃあも叫ばない、むしろ状況を見ながら、「私を助けなさい」「走れ!」「行け」って感じの低いハスキヴォイスの叫びと演技が聴けて、なかなか良かった。(日本語訳ではあたりさわりなくなってるけど)吹き替え版をどう演出するのか楽しみだ。少年役系の声優さんがいいかもしれない。この手の映画で女がうるさくないというか超音波で叫ばない設定というのは珍しい。それにしてもヨハンソン、登場する男は100%全員めろめろになってるが、設定負けしないボーイッシュで中性的な美形。ユアンの100万ドルの笑顔は悩殺もの。屈託なく笑うシーンが数回出てくるのだが、スターウォーズでずっと眉間に皺を寄せていたので、このかわいい笑顔はビックフィッシュ以来、猟人日記でみたアンニュイではつかみ所の無い媚びるような笑顔ではなく、なんにも考えてないです全開状態の屈託のない満面の笑みに、爆死。その上、2役のうちの片側はへたれときた。もう、気取った演技も、セレブな態度も、へたれなわめきも、全部最高に可愛いで片がつく。役者としては中堅どころだが、まだまだ若さも感じた。この人、ますます役者として魅力的になった。声がもう自動的に森川智之で聞こえるところが、自分の脳内の汚染度を裏付けるが、地声もしゃべりもすごく素敵なユアン。私生活ではバイクで世界放浪したりと、やんちゃで反骨精神もあるし、ミュージカルで主演を張るほどに歌もうまいし(ムーランルージュで実力は証明済み、この映画でのニコールキッドマンには吹き替え疑惑あり)あとは、ベたべたのギャグ物にでて汚れてみせてくれないかしら。なんだか映画の評価になってないかもしれない、これから見に行く方には申し訳ないです。
2005.07.28
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