森蔵日記@舞台オタクのシンプルライフ

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2006年10月20日
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四季には厳しい発言の多いワタクシですが、今まで一度も観たことのなかった作品なのでちょっと興味があったのと、久しぶりの石丸幹二さんにつられてチケットを取ってみました。

結論から申しますと、いい意味で四季っぽくない、ほんわりした余韻の残る良い舞台でした。

何より、主演の幹二さんが大活躍。とにかく歌いっぱなしの出ずっぱり。特に有名なナンバーもないしいわゆる有名ミュージカルにつきものの大曲もないけれど、結構歌はどれも難しそう。幹二さんがこれほど歌える方だとは、失礼ながら存じませんでした。お幾つになっても美しく端整なお顔立ちは相変わらずで、(日本人には難しいであろう)地味なようで実は軽妙&おチャメな役柄を見事に演じておられました。

それから、部長・刑務所長・検事役の高井さんが意外にもイイ味だしてました。
高井さんと言えば、私にとっては「(新しいファントムが登場しない限り)二度と四季のオペラ座~など観るものか!」という、大変ありがたくない決意をさせてくれたファントムご当人でもあります。なまじお声が素晴らしいものだから長いことファントムをなさってましたが、高井さんにはファントムのような高度な演技力が要求される役よりも、むしろこういう、さらっと演じることで逆に観客に想像の余地を残すような役(ちょっとコミカルさもある)の方が似合っていると思いました。部長<刑務所長<検事と、クレッシェンドで役のアクが強くなっていき、かつ検事での迫力ある歌はさすが!としか言えません。高井ファントムはNGですが、高井検事はブラボーです。刑務所長のヅラだけでも、ファントムの恨みをチャラにしてさしあげたくなるほど可笑しく愛らしい高井さんでした。

他のキャストの方々も歌の上手な方々がそろっていて、役者の層の薄さが指摘されている最近の四季にしては、非常にレベルの高い舞台になっていると思います。カーテンコールでの幹二さんの仕切りも優しく柔らかで、私もついつられて一緒に歌って参りました(笑)。いくら舞台上から「みなさんもご一緒に」と言われても恥ずかしがって歌わないことが多い東京の観客ですが、私が観た回のお客さんは結構みんな声を出して歌っておられましたよ。そういう気持ちにさせてくれる作品だし、幹二さんのお人柄なのでしょう。

久しぶりに観て良かった、と思える四季の舞台でした。





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Last updated  2006年10月22日 00時00分33秒
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