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2004年10月18日
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カテゴリ: お酒の話
今日は名古屋で開催された、卸業者による清酒・焼酎の試飲会に出掛けた。

今回はあまり時間が取れなかったので満足に利き酒が出来なかったのだが、ひとつ感じたことがあった。

清酒の花形商品といえばやはり「吟醸酒」で、「吟醸酒」といえばあの華やかな芳香がウリになっている。
しかし今日眺めている限りでは、敢えて香りを抑えた吟醸酒を志向する蔵が少なからず見受けられたのだ。
清酒業界にはいわゆる「香り吟醸」「味吟醸」という言葉があり、
その定義でいくと「味吟醸」に傾きつつあるのかな、と思われる。

確かに吟醸酒のあの芳香は、グラスに注いだ瞬間にその場をパッと華やげる力を持っているし、
特に清酒に馴染んでいない方々にとっては、清酒の入り口としてははうってつけの商材だ。


感じるものでもあるし、あまり香りがきついと合わせる料理にも気を遣ってしまう、という声もある。
実際私も最初の飲み始めはいいのだが、飲み進むうちにだんだん香りに飽きがきてしまうということはある。

話は変わるが、広島県に『独立行政法人 酒類総合研究所』という機関があり、
ここの主催で毎年『全国新酒鑑評会』という審査会が行われている。
もう結構歴史のある鑑評会であり、ここで優良な酒であると判断されると『金賞』という栄誉に輝くのであるが、
これは清酒の蔵元やその酒を造った杜氏にとっては最高のステイタスと考えられている。
ちなみに今年は数ある出品酒の中から278点が『金賞』に選ばれている。

ただこの『全国新酒鑑評会』で良い成績を収める酒というのにも、最近ではわりと「香り重視」という傾向が
見られるようで、蔵元の方もそれを承知しているから、敢えて香りを際立たせる特性のある酵母を使用したりと、
華やかな香りを出すことに躍起になっているフシがある。
しかしこれがエスカレートすると酒造りの技術云々よりも、鑑評会入賞を目指す酒が


そこでこういう傾向に真っ向から異を唱える蔵元も最近では増えてきているようで、
今日話をした蔵元の中でも「ウチは(鑑評会を)狙ってません」と言い切るところも何軒かあった。
そういった流れを裏付けるのが冒頭にも書いた、“香りを抑えた吟醸酒志向”なのかな、と思えた。

でもそうやってそれぞれの蔵元が独自の色を出していった方が、飲む側にとっては選択の幅が広がって
いいことだと思う。






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最終更新日  2004年10月18日 20時06分31秒
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