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2010年03月14日
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カテゴリ: 音楽の話
ここへきてにわかにブレイクの兆しの出ている『トイレの神様』。
ハヤカツさんのブログ で初めて知ったのだが、
やはり初めて聴いたときには思わず泣きそうになってしまった。

そしてここへ来て、地元のラジオ局でも「今月の歌」に採用されて、
ヘビー・ローテーション・モードになっている。
もっとも10分近い曲だから、毎回フルコーラスで掛けることは出来ないが、
それでも私の耳にはすっかりこびりついてしまって、ことあるごとに脳内でプレイバックされている。

そして先日は Yahooニュース
そこでは同じくラジオから火がついた、あの『千の風になって』になぞらえた紹介がされていた。
ただ、死者をテーマにしたという点が共通してはいるものの、私にはこのふたつの曲は全く別物に思える。


『トイレの神様』は一見、亡くなったおばあちゃんへのレクイエムのようにも聴こえるが、
そんな単純な内容ではない。

小さい頃は誰しも祖父母にべったりなついていたのが、
思春期に差し掛かるにつれ、少しずつ距離を置くようになってくる。
祖父母は幼い頃と同じように愛情を以って接するにもかかわらず、
自分はそれをかえって鬱陶しく思い、邪険にしたりもする。
私も全くそんな人間だった。


この歌の後半にこんな歌詞がある。

「いい孫じゃなかったのに、こんな私を待っててくれたんやね」

この“いい孫じゃなかったのに”という部分に、この歌のエッセンスが凝縮されているように思う。

それを態度に出せない、ある種の「もどかしさ」、そして後悔の念......
それらがないまぜになって詰まっているような気がする。

私の場合、自分の気持ちが素直に戻らないまま、祖母は他界してしまった。
同じような思いをした方は、結構多いんじゃないだろうか?
そしてこの歌を書いた植村花菜さんも、そうなのかもしれない。



この歌は時間が長いが故に、テレビには馴染まない。
どこを端折っても、この歌の真意は伝わらない。
でも逆にその方がいいだろう。
安易にテレビで“消費”されてしまう歌になってもらいたくはないからだ。

まだ聴いたことのない方は、ぜひ こちら でどうぞ。





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最終更新日  2010年03月14日 17時00分58秒
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