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2012年10月21日
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カテゴリ: 音楽の話
先日3枚組のベストアルバムをリリースした、山下達郎のインタビューを聴く機会があったが、


彼は、彼の集大成ともいえるベスト盤を、今このタイミングで出したことについて、
「おそらく近いうちに、パッケージソフトとしてのCDは無くなるだろうから、
それがカタチとして残っているうちに出したかった」というようなことを語っていた。

なるほど確かに今日びは、ネットによる楽曲のダウンロードが主流になりつつあって、
みんなそれを携帯音楽プレーヤーに入れて楽しんでいる。
そういう現状はよく解っているつもりだったが、いざ大御所の口から
「CDが無くなる」などということを聞かされても、にわかには信じられない。




CDというものが世に出てきたのは、確か1980年くらいだったかと思う。
ただしその普及には、やや時間がかかったように記憶している。
レコード店やレンタルレコード店において、CDがそのシェアでレコードを凌いだのが、
確か80年代の終り頃ではなかっただろうか?

ちなみに私は80年代に入ってから、それまでと音楽の嗜好がガラリと変わり、
アメリカの古い黒人音楽を好むようになっていた。
マイナーなジャンルだけに、世間がレコードからCDに替わり始めていた頃も、
「さすがにこんなマイナーな音楽は、CD化の洗礼を受けることはないだろう」と、
すっかり高をくくって(?)いた。

しかし世間のCD化の流れにさほど遅れることもなく、これらのジャンルも悉くCDに替わっていき、
私は自分の見込み以上に現実がもの凄いスピードで移り変わっているということを、身を持って思い知らされた。




「ノンパッケージ」化していく可能性は否定できない(中古市場は別として)。
ただそれがどんな世界なのか、今の段階ではなかなか想像がつかない。

例えば、ジャケットはあるのか、ライナーノーツはあるのか、歌詞はどうやって見るのか、などなど。
特にジャケットなんて、ある意味そのアルバムを象徴する存在だから、
それが無くなるなんてことはまったく考えられない。


音楽が“軽く”なったということ。
音質的な点とか、ディスクの大きさという点だけではない。
例えばそれを購入する時のワクワク感も違うし、聴く前に盤のホコリを取ったりする儀式、
曲が自在に飛ばせない不自由さ、などという細かな点までひっくるめて、そう感じてしまうのだ。



CDに替わるだけでこれだから、これがまったく物体の無い「ダウンロード楽曲」のみの世界になったら、
もっともっと軽くなってしまうかもしれない。
だいたいレコードにしてもCDにしても、手元に物体があるからこそ、それを“所有”していると言えたわけだが
......いや、音楽を“所有”するという概念自体が崩れ去ってしまいつつあるのかな。

まあ所詮はアナログ世代のノスタルジアにしか過ぎないのかもしれないが、
やっぱりどうにも想像がつかないのだ。





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最終更新日  2012年10月21日 17時02分48秒
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