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muMa @ 密やかな結晶 密やかな結晶、わたしも好きです。 小川…
たにたに@ ほ~ 「博士の愛した数式」って作風違うんだ。…
muMa @ おー! 奇遇だねぇー うちらは土曜日に行ったん…
さやか@ 奇遇! あら、私も日曜日上野公園にお花見にいっ…
muMa @ Re:なんかさー(01/26) なんでさー?

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March 31, 2008
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映画を数本立て続けに観たので、僭越ながらご紹介!



(2006年独)


旧東ドイツの共産体制を担っていたシュタージの局員である鉄のような心を持った男(コードネームHGW)が、
監視対象であった芸術家とその恋人を監視しているうちに、心溶かされていく。
共産体制に振り回される悲しき人間の姿と、「善き」魂に導かれていく人間の姿。
美しきソナタの調べの中、それらが冷徹に交錯する。
重く、低調なリズムの映画だが、「善く」生きたいと願う人間のドラマ(真実)に
心に温かいものが満ちてきて、やさしくなれそうな気がする映画です。



『ノーカントリー』コーエン兄弟

コーマック・マッカーシー『血と暴力の国』を原作にもとめた映画で、
原題は『NO COUNTORY FOR OLD MEN』。

そのせいで男は、常識を遥かに超えたような殺人鬼に追われることになる。
そしてその二人を追う、町の老いぼれた保安官。
なんといっても、バビエル・バルデム扮するアントン・シガーという名の殺し屋が恐ろしい。
どこか人間を超越してしまったかのような、輪郭をはっきりとらえることのできない、ひたひたとした恐怖の存在。まるで、彼自身が運命を司る神(いや、死神か)だ。
そして、死神に取り憑かれるのは「普通」の人間だ。
己の生く道はある程度描け、なににも脅かされることのなかったはずの人間。
その人間たちの人生が、偶然シガーという男の人生と交差して、
そこからスリリングに展開する緩急あるストーリーに、わたしたち観る者は手に汗握る。
死神と死神に追われる、一つの軸としてのストーリーは、
前述のようにスリリングでエンタテイメントで、すばらしいのはもっともなのだが、
この映画の核は

そう思う。

一緒に観た相方が「観念的な映画でわからない」と言っていたが、
わたしもまさしくその通りだと思う。
手放しで楽しめる映画ではないが、だからこそ噛めば噛むほど味わいが出る、
とても面白い映画だと思う。
上映中



『LAST DAYS』ガス・ヴァン・サント監督(2004年米)


ごめんなさい、私はカート・コバーンについてはジャック・パーセルを履いていたくらいしかわからないので、観ても何も語れないのですが、
カートは相方曰く相方の前世らしいので、相方とともに観ました。
しかし途中、口を開けてインマイドリーム。
故、まったくわからない映画でした。
しかし、相変わらず監督の切り取る画は美しく、映像、というより美しい写真の連続で、
それだけでも楽しめてしまうかもしれません。
そして、相変わらずのホモっぷり。金髪痩身美少年が好きね、みたいな。
隙あらば裸にする!(と、相方談)
次回作でも美少年をハントしてきたらしいです(相方談)。
しかも次回作の撮影監督はウォン・カーウァイの撮影監督らしいです。
最強(最凶)タッグ!!!
美しいだけの映画はもういらない。




週末は上野公園に桜を観に行きました。
もこもこと枝についている、白いような少し紅がさしたような桜の花は圧倒的でした。
桜の木の下で顔を真っ赤に饗宴を繰り広げている人間どもを
しれっと覆って喰ってしまうような圧倒的佇まい。
夜はさらにその正体をあらわにするように、紅い提灯に浮かび上がっていました。
今日の冷たい嵐に早く散ってしまってくれ、
何故かそう思ってしまう。



今日がとても寒いから会社をズル休みした人間の余話でした。














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Last updated  March 31, 2008 04:59:18 PM
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