週刊グリコ!

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

muMa

muMa

Comments

muMa @ 密やかな結晶 密やかな結晶、わたしも好きです。 小川…
たにたに@ ほ~ 「博士の愛した数式」って作風違うんだ。…
muMa @ おー! 奇遇だねぇー うちらは土曜日に行ったん…
さやか@ 奇遇! あら、私も日曜日上野公園にお花見にいっ…
muMa @ Re:なんかさー(01/26) なんでさー?

Freepage List

April 17, 2008
XML
胸がぱくぱくいうよ。

わたしが考えているよりも、

ずっとずっと、

世界が善意に満ちていることを思い知って、

胸がぱくぱくいう。

いつかわたしにはとんでもない「つけ」が回ってくるんだろう。

今までのおのれの悪行が全部上から降ってくるときが訪れるんだろう。



きのう、電車に乗っていたら、わたしの隣に号泣している女が座ってきた。

しつこすぎるアイメイクがぐっちゃぐちゃになるほどに涙を落としていて、



さっきまで色とりどりの話を飛ぶように交わしていた、

つり革を持って立っている目の前の女子高生3人はかわいそうに閉口してしまった。

好きな人に裏切られたのかな、

貧弱な想像力。

自分の太ももに突っ伏して泣く女の、その、ショートパンツからはみだした太ももが、

伸びだしたむだ毛でぷつぷつしているのが気になってしまった。

絶対、いつでもキレイでいたいタイプのギャルなのに、太ももにむだ毛ぷつぷつ。

ギャル、むだ毛ぷつぷつでマスカラぼろぼろ。

恋ってすげえな、と無責任に思った。



小川洋子『薬指の標本』を読んだ。

この人の書く文章は冷たくて透明で不確かで、ちょっと怖くなる。



小川洋子の小説は、

もう反対の180度の世界、

つまり、わたしの背中側にある世界を見ている気がする。

わたし自身が消えていってしまう世界。

なんのこっちゃー。




小川洋子といえば『博士の愛した数式』を思い浮かべる人も多いと思いますが、

『博士の愛した数式』と、その他の小川洋子の著作はだいぶ毛色が違う気がします。

感じる美しさ、に関しては同じですが、まとわりつく怖さ、が違う。



















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 17, 2008 08:10:12 PM
[面白かったそれぞれぱくぱく] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: