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2007年07月07日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: JAZZ(Born In The U.S.A. )

彼の「新譜」Pilgrimageを聴きましたか?
もし、あなたがマイケルブレッカーの演奏に驚愕したことがあるのであれば、是非一度聴いて頂きたいものです。病気だとか、、最後のレコーディングだとか、、そういう、、メンタルな部分に働きかけるのでなくて、まぁ、普通にカッコイイのです。しょっぱなから、凄いっす。
で、マイケルの容赦なく吹きまくるメカニカルで複雑なフレーズが心に届かない、と、普段より思っている方はこれが最後のレコーディングだといっても買わなくて良いとおもいます。遺作だからと無理することもないかも。だって、そういう悲壮感、、ないもん。
体調などもあって、多少、出まくる部分が少ないかも?と、おもいつつも、普通に誰もイメージする「あの」いつものマイケルブレッカーが居るから。
家族への感情を曲にした叙情に訴える曲や演奏もあるけど、基本的には、「へい!マイケル!やったね!!」って感じなのですから。

アルバムメンバーは超豪華。ただし、リーダー作は彼はいつも超豪華っすよね。
妥協しないよね。そのへんが、、グロスマンとかと違うんだよねぇ。。orz
かわり、サイドでは何処ででも吹いちゃってますけど。。一体幾つのアルバムに居るのでしょう。。

彼の曲はもちろん素敵なメロディもあるんだけど、、私的には彼のソロの為にあるような曲ばかり!って、かんじっす。いいんです。スターなんだから。(きっぱり)

まずは、いきなりマイケル節炸裂。ここから3曲、ちょっとマイナーなメロディでダークな雰囲気のある2曲目も含んで、かなり複雑な曲想でシリアス、スリリングな怒濤の演奏がつづきます。病弱な方はリタイヤしたほうがいいかも。
ガッツな(死語?)マイケルに刺激されてか、それぞれの意気込みか、メンバーも最初からテンション張りつめた演奏。パットメセニーがこの状況で止まらなくなるのはよくわかるのですが、私的には、、ジャックディジョネットのドラムがものすご~~~~~くカッコイイ。やっぱ、ディジョネットさまは凄い!!メルドーもお得意の右手左手誰のも、これも、信じられないスピードで出現。
来たぁ。Tumbleweed。超お気に入りの一曲。強烈なビートにのせて、全員で半狂乱の状態。説明不能がつづく。。う~~ん嬉しい、、○ちがい沙汰だわ。(きっぱり)
ヴォイスが入って、アフリカンぽい?私はなんか中近東、ってかんじかなぁ。
でも、、全然宗教色が無くて、から~~~っと、しちゃってる。ここまで来ても精神性に走らない(走れない?)のは、やっぱり、コルトレーンとは異質だとかんじちゃいます。しかし、このヴォイスは誰?
この曲、えらく好きでリピートナンバーっす。
で、バラード。無菌室に居て、直接触れあうことができなかった家族の言葉からできたバラードWhen Can I Kiss You Again?。これだって、メロディはえらく叙情的なんだけど、後半、やっぱりただじゃすまなくってる。○ちがい沙汰の4曲目終わって、このバラードがはじめる瞬間はちょっと、、だけ、胸がきゅんとするぞ。ちょっとね。。
ここから、3曲、真ん中のHalf Moon Lane綺麗なメロディの曲を含めて、全員、、の進撃は続くのです。特に、8曲目はこれまた複雑に入り組んだキメキメ状態とでもいうか、なんか、もう、、言葉に成らないのです。もう、、全身全霊でエネルギーの全てを絞り出そうとしてようなマイケル、、それに応えるメンバー。

そして、最後タイトル曲、、 Pilgrimage。これも、好きだなぁ。。
ハービーのエレピの響きが遠く大きな空間を造りだし、巡礼の旅っというタイトルに妙にドンぴしゃ。壮大で幽玄な雰囲気と、空中に居るような浮遊感と、次第に極まっていく、、それぞれの感情がトルネードのように天に向かって一つに集約されて、、いく。

おぉ、普通に凄いぞぉ。。。
聴いて良かった、、聴けてよかった。。マイケル、ありがとう。。

と、、いいつつ、、最初の単純な驚きや感動が過ぎて、、
何度か聴いてるうちに、、いろいろな事に気がついてくるわけです。
この時点だって誰にも負けないくらい、凄いブロウイングなんだけど、彼自身はきっともっともっと、すげぇブロウを常に目指していたんじゃないかとか。。

で、追い打ちかけるように、、或る部分では、、
これって、マイケルの声なのか?とか、、思ってしまうわけです。
彼はそんな事に気をとらわれて欲しくないだろうから何処とか、、いわないけどさ。(きっぱり)
誰にだって、どうしようもない時はあるんだ。ベストは尽くしてる、、。頑張れ、っておもったり、、
もう、イイから、充分だから、、って、おもったり・・。
乙女心を熱く燃やした私としては、、ちょっと、切ない。。。行ったり、来たり。

天国って良いところなのかな。。
楽しくしてるかな。。
そろそろ、、自分が天国の住人になったことに気づいているのでしょうね。
驚いちゃうよね。無念もあるよね。家族に逢いたいよね。サックス吹きたいよね。。
マイケル様、世界中のみんなが、貴方に感謝して、心からの哀悼の意をささげてますよ。そして、、静かにやすらかに、、と。。願っています。

でも、私は、、やぱっり、、今でも、、、、 往生際悪い私。。
心の中で呟くかな。(怒られそうだから、、凄く、、小さな小さな声で。。)
お願い、何時か、、また、戻ってきてね。

1. Mean Time
2. Five Months from Midnight
3. Anagram
4. Tumbleweed
5. When Can I Kiss You Again?
6. Cardinal Rule
7. Half Moon Lane
8. Loose Threads
9. Pilgrimage

Michael Brecker (ts,EWI)
Pat Metheny (g,g-syn)
Herbie Hancock (p,el-p) 1,5,8,9
Brad Mehldou (p) 2,3,4,6,7
John Patitucci (b)
Jack DeJohnette (ds)

Universal (UCCM-1116) 2007

今日は七夕です。
晴れてる。良かった、良かった。
織り姫、彦星は、一年に「たった」一度「しか」逢えません。
でも、彼らは相思相愛だもんね。いいよね。羨ましいっす。
私のような沖の蛤は、、海の底から、、天高い星を眺めるワケですから。。。
そう、、ぶつぶつ、、いわずに天を仰ぎます。。





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最終更新日  2007年07月07日 11時17分47秒
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