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おひさしぶりですこんにちは。かなり長く留守にしています。ブログをお引越し中です。このぶろぐにはこのまま置いておくことにします。進捗諸々、またごゆっくりおしらせします。とりあえず取り急ぎご報告でした。藍音ななを
2013.06.24
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Ken++さんから嬉しいプレゼントを頂きました。以前このブログに書いた「ブルーグレイ」という詩にとても素敵な曲をつけてくださいました。詩がかすむほどの素敵な曲です。自分の詩が乗ってることを忘れて泣けてきました。Ken++さん、ほんとにありがとうございました。皆さんもぜひ耳をお傾けください。ブルーグレイ写真をクリックしたら別窓で動画が始まります♪空が遠い固い床に仰向けで寝そべる誰もいない宙を抱く一度だけ君はそこにいていまは いないだからそっと自分の腕で再現してみる大好きな 君のかたち左の肘を右のてのひら右の肘に左のてのひら柔らかく当てたまま近い方の手首をそっと頬に後ろから抱き締めたときの静かな情熱君の手首に頬を当てたら見えないタッチセンサーのスイッチにふれたようにてのひらがくるりと反転して大きな暖かい手が頬を包むそれが当たり前の決まりきった動作のように私の頬は 君のてのひらで安堵して休息するまるで何万回も繰り返されてきたかのようにひとつの不自然さもなくそれが正しい形であるかのように左の肩を右のてのひら右の肩を左のてのひら押し当てて出来たわずかな隙間に顔をうずめて君と過ごした時間甘い溜息を思い出す君にしか見せない表情で私がうたう幸せなハミング隙間なく抱き締めた腕の産毛が肌で遊ぶことに歓びを感じながらその腕がいつか離れる切なさも予感してそして時が経った今私の上に広がる空の不在をひとり 噛みしめながらいとしいあたたかさを思い出して私はかなしい雨雲になる幸せも 愛しさも切なさもすべて雨の粒に変えて音も立てずに静かに降る君は知らないひとりの私は追憶の世界に雨を降らせるブルーグレーのかなしい雨雲ネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品
2012.01.09
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人の心は傷つきにくいようで意外にも傷つきやすく案外 脆いついつい見過ごしてしまう最初はちいさな棘がひとつ刺さっていてちいさなちいさな棘だからこそだいじょうぶ このくらいそういって甘く見ていると予後が悪い心も体も似たようなものねそうだよねどっちも「ひと」のものだもん大きな怪我ははなから痛いものだと覚悟は出来るけれど目に見えぬほどの細いガラスの繊維のように細くしなやかで堅いものほど見えないのにちくちくともどかしさは 強くなる刺さったとげにほんの少しだけ「私は悪くないのに」と思う気持ちの頭をなでて軽くいなしながら「ごめんね」そっと先に自分から抜いてあげられるそうありたいなと思うけれどいつもうまくいかない今度も そうちいさな棘を抜かずにそのままにしておいた罰は傷が熱を持って化膿するほどに悪化させてしまった見かねて手当てをしてくれた人がこれは痛そうねという顔をして「ほうっておいた時間の分から治る日にちは倍もかかるのよ」そう言っていたあぁ ほんとだ心も体も同じなんだどっちも「ひと」のものなんだ再確認してため息 ひとつ次からは何事にも手当ては早いうちにそんなことを思いながら熱を持ったいろんな傷口に保冷剤を当てた早く治さなきゃ傷が癒えたら笑顔で やさしく素直な気持ちになって誰かの棘を抜きに行こう2010.9ネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2011.11.06
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窓は開け放って音楽を聴きながら山の奥を一人でドライブ時々大きく口をあけて流れる音楽に合わせて歌ったり汗をかいたペットボトルから飲み物を口にして車じゅうに緑を取り込む音楽がかかってちょっと軽い感じですが怪しい者じゃありませんよ一応念のためドライブの途中ふと車を止めて畑の農作業中の方に声をかけて収穫物と飲み物を交換したりもする ねえさんな どこからきんしゃったと あー 博多です あらー、ずいぶん遠くからやねぇ 車に乗ったら鉄砲玉ですからねぇ よかねぇ 私なんかトラクターで 家と畑の往復だけよ それもある意味小さなドライブですかねぇ あははは ちがわんねぇ お茶ありがとね 生き返ったわペットボトルの緑茶二本は袋の持ち手が指に食い込むほどの量のとうもろこしや胡瓜 トマトに変身したありがとう感謝トラクターと老夫婦と別れてしばらく走ると土手に浮き輪やスコップおや?と車を止めて見に行けば簡単な階段があってちいさな川のせせらぎに降りられるようになっていた浮き輪やスコップの主もお昼時で家に帰ったようでだれもいないトランクからトマトをひとつ取り出しポケットに詰めて階段を降りスニーカーを脱ぎ捨てて警戒心のない少女のように素足で水に入る田舎の川のせせらぎ木漏れ日が落ちる水の中岩魚の子がついついと泳ぐひやりと冷たい水に冷やされて木漏れ日と水のレース模様に心をほっと癒されながらポケットのトマトをさっと洗って大きく一口あたたかいトマトは懐かしい祖母の野菜の味がして少し切なくなってしまったけれど今回もまたいい感じだったなと楽しいひと時を締めくくりながら街に戻る心の準備を始めるまた来ようかな名前も知らない場所だけど日常を丸ごと捨てて知らない場所に ドライブ2010.8ネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2011.08.23
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今まで離れていたけれどやっと生活がひとつになる手を伸ばせばいつでも君がそこにいる今まで知らなかったそそっかしいところや意外に怒りんぼで泣き虫そんなところも垣間見えて驚きもあったりそれでも日々何気ないちいさなうれしい出来事に目を合わせて笑いあえる幸せパセリ嫌いだったっけ?辛いの意外にいけるんだ?意外にマヨラー?日々発見おいしい幸せ仕事が遅くなって帰宅したとき先に眠っている君の横起こさないようにそっと滑り込む僕の横でくんくんと生まれてまだ日が経たない子猫のように鼻を一瞬鳴らせて君はまた眠りの淵に落ちる君の寝顔に僕は毎日救われている数時間の眠りのあとふと目を開けたらあどけない寝顔で未だ君が眠る幸せ君とこれから迎える幾千回もの普通の朝普通のなかに幸せがあるからひとつずつ集めていこう特別過ぎない小さなやつから今君と普通に一緒にいるありふれた事だけど何にも勝る幸せ2010.7ネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝親戚の子が結婚しました思いやりと愛情にあふれるしあわせなカップルを見てるとなんだかこちらまで幸せになっちゃいますうふふいつまでもおしあわせに
2011.05.29
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ほの暗い夕暮れ目を閉じて私は君を呼ぶ清(さや)かな川の命棲む流れどこか甘い水の匂いさらら さらら返事が聞こえて目を開けて君に目を遣るモスグリーンのポロシャツはかない黄緑の小さな灯りが点る君の右肩「蛍はね 呼吸の速さで恋をするんだよ 人と同じなんだ 光っている時間の間に 愛してるとつぶやいて 光っていない間は 息を止めて答えを待つんだ だからよく見てみて 最初はお互い探りあいながら タイミングもずれているけれど 運命の出会いだと気づいたら 光のタイミングがシンクロして 速さを増してひとつになるんだ 食物が摂れない数日の間に 次の命への糸をつなぐ 短いからこそ 光を放ってきれいなのかもしれないね」昔誰かに聞いたそんな話を思い出すもし私が昆虫なら君の肩口に止まって命が短くてもかまわないからと君を抱きしめて熱を帯びた静かなため息をつく命を燃やすちいさな虫君がいなければ恋に焦がれて光ることもない短い夏の鳴き声さえ立てぬほたる2010.6ネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2011.02.03
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久しぶりの再開がこんな形になるとは思わなかったそのとき私は朝の支度をしながら友達とチャットをしていた「今日は朝から近くで救急車が出てるの 週が開けてすぐなのに大変ね」そんなことを話していたまさか君が乗っているなんて想像さえしていなくて事故なんてのはほんの一瞬の出来事で気づいたときはもう終わっていることも多い君は不意に出てきた車に直進の形で衝突したらしいと聞いた汗ばむ九州の初夏薄手のブルゾンでは衝撃を吸収できず君は帰らぬ人となった会社の人がバスで通りしなまっ二つに折れ曲がったバイクと白いヘルメットかなり広い範囲で道路の色が変わるほど血液が広がっていたのを見たと言っていた慌てて駆けつけた斎場君がちゃんとかぶっていたヘルメットのおかげで君の端整な顔に傷ひとつなく本当に安らかに眠っているから実感が湧かなくて挨拶に来た叔父が事故がおきてからのことを淡々と話してくれた救急車が来たときすでに心臓は鼓動していなかったこと医師も救急士もできる限り手を尽くしてそれでも鼓動は戻らかったということ今朝元気に出社したのが最後だというのがまだ信じられないと叔父がふと 弔問客に挨拶する叔母に目を遣って「こいつが朝になると起こすんよ 『しん、朝よ。起きんね』って起こすんよ 俺は『もう起こすな』としか言えんっちゃんね」まだ自分も実感が湧かなくてとヘルメットでしっかり保護されていた端整な顔立ちの閉じた長い長い睫毛は揺り起こして声をかければほんとうにふるふると震えて眉を片方上げながら 「あぁ ちょっと寝てた」そんなことを言いながら今にも目を開きそうで叔母の気持ちが痛いほどわかる事故というのはないにこしたことはないけれどどんなに注意しても降りかかることもある不幸にも運命の歯車は交通事故という異物を挟み込んで静かに止まった斎場では君の棺の上を覆うようにして彼女がずっと話しかけていたねもしかしたら彼女とは今日弔問に来た人と同じ顔ぶれのなかで悲しい涙をぬぐう喪服ではなくスポットライトを浴びてお辞儀をしながら並んで晴れやかに そして少し照れ笑いの白い衣装で会えたのかも知れなかったのにねそう思うと切なくてまた一筋涙が流れた今月末には三十歳になると話していたまだ若い君はその歳にしては珍しく300人近い弔問客に見守られながら静かに旅立った残った君のご両親はしっかりと気丈なお姉さんと弟くんそして私たちも支えていくからどうか心配しないで見上げた空に「それじゃ いきますね(^-^)ノ」そう言うようにジャスミンの香りの風が流れた五月たくさんの人に愛されたまだ若すぎる君の旅立ち2010.5ネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2011.01.30
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空の向こうあなたは今も笑っているのかな私には追い越せない遠い遠い人あなたのそばに生まれて私は幸せでした戦火や貧しさをくぐり抜けたくさんの子供たちや孫たちに慕われたあなた太陽の下モンペ姿にエプロン日本手ぬぐいをきゅっと巻いた頭力強く鍬の柄を握り締める土でできたような黒々とした確かな指あなたのあの姿を最後に見たのはいつだったかなあなたはいつまでもあの姿でいると思っていたのに時間の流れの中目を病み 足を傷めいろんなことを忘れるようになりやがて座っていることもできなくなった夜中にリアルな夢を見ては家族の名前を呼び探しながら寝所をいざり回ったりまどろみの中私たちには見えない人と話したりときには泣いたり叫んだり家族はみな憔悴しながらもあなたのそばにいたかったから交代で介護していたけれど具合を悪くして病院や介護施設にお世話になった施設や病院に入っても1日たりとも欠かさず家族の誰かがあなたの元に通ったのはあなたがかけてくれた惜しみないたくさんの愛に少しでもお礼がしたかったからみな あなたのそばから離れたくなかったの時々意識や記憶が巻き戻ってちゃんと反応してくれた 「ばあちゃん 私 だーれだ」 「ななをちゃんたい」 「じゃあいっしょにきてるのはだーれだ」 「ひろちゃんやろうもん」返事があるとうれしくて妹と2人 目を合わせて涙ぐんだもう動かなくなった手足に幾筋もの点滴やチューブ土のにおいがしなくなった指先は少女の指のように白く細くだけど見えない部分は内出血で青く赤く痛々しく 注射は一番好かんとよ 血管が細いから刺さりにくくて みんな失敗しんしゃあもん 痛いけん一番好かんとつらくてそっと目をそらしたその先には鼻も口もすべて線でつながれた寝顔点滴の針に触れないようにあなたの手をそっととって温度の薄い指を撫でながら ばあちゃん 苦労が多かったね もう無理せんでいいよ みんなのがんばれ とか 生きてって言葉に 一生懸命答えてる 頑張りやさんだけど 痛いやろ?きついやろ 無理だったらもういいよ そのかわりにさ 私と縁があるのなら 私のそばに もう一度生まれておいで まってるから気のせいだったかもしれないけれどあなたがうっすらとうなずいた気がしたそれから二~三日後みんなのお見舞いがちょうど一周した次の日の朝あなたはたくさんの管から解きはなれふわり空に散歩にでた私は人目もはばからず泣いただけどそれは悲しい涙ではなくあなたが痛みやたくさんの大嫌いな針や管から開放されたことへの安堵の涙そして今までの感謝の涙 つらいからこそ笑わんねふと思い出したあなたの言葉に複雑な表情で泣き笑いあなたの教えてくれたことはいつもいいタイミングで私の背中を 押すそっと背中を押されながら日々は過ぎてちょうど四十九日の法要のあといなくなったあなたの空席に座る命が芽吹いたのを知ってあなたとはやはり深い縁があったことを知るあれから約10年月日は流れて新しい生命も小学3年生になった生まれ変わりというものが本当にあるかどうかは神様しか分からないけれどあなたの代わりに来た生命にふと 感じた輪廻という言葉を胸に刻んであなたに教わったいろんなことを伝えながらあなたに受けた愛情をこの子に返す約束は守れているかと反省する日々そしてあなたの教えにあなたのそばにいられたことに感謝する毎日ありがとう今も大好きな人2010.2ネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品土曜美術社刊「ネットの中の詩人たち7」掲載作品主催者・島様に感謝【送料無料】ネットの中の詩人たち(7)価格:1,470円(税込、送料別)
2011.01.27
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料理を作ろう私と 君にしか作れない料理まずは材料をカットしよう楽しかったこと うれしかったことサプライズ 一緒に見た風景感謝したこと切ってしまうなんてとんでもないからおおきな丸ごとの形のままで表面を丹念に洗って悲しかったこと 苦しかったこと辛かったことや 遠い距離苦い涙は薄くスライスしてできるだけ小さく刻んでこまかく こまかく大きな鍋にお水を張って材料を全てそっと泳がせたら暖かだった君の体温を焚き物にして煮込んでいこう窓の外は風鳴りがして時折啼くような飛行機のエンジン音が聞こえる部屋の中はくつくつと現れては消えるうたかたのため息煮込む部屋の中私は本を読んで詩を書いて時々うたた寝して君の夢を見るもう 雪は降ったかしら見損ねた雪景色を残念に思いながら椅子から立ち上がって料理を仕上げにかかる素材は最初からよかったせいかほろほろとやわらかく煮えていて小さく切ったマイナス素材も全て形なく煮とけてしまってあったことも忘れてしまうほどにとろりとろとろいろんな想いが煮とけた煮汁の中に仕上げのスパイスを加えよう君の車で見た風景コンビ二でした小さな買い物初夏のさくらんぼ狩り知らない街で道に迷いながら遅くなってもちゃんと来てくれた事香りが飛ばないようにさっと混ぜ合わせたら器によそう軟らかく煮えた優しい思い出たち上からかかる苦味や辛味がほのかに顔を出すけれど懐かしい味の素敵なソースクレソンの代わりに君がくれた四葉のクローバーを料理の脇に忘れずに添えてもう入手できなくなった君の「愛してる」冷凍保存のやつだけどあちこちに散りばめて静かな部屋で一人 食べる私と 君にしか作れない料理少し薄味だったけど舌が探し当てるいろんな思い出の味が引き出す一粒 二粒塩味のアクセント遠くなったり 近くなったり何度も繰り返した私たちの距離のように波のように濃淡を行き来してやがて皿の上にはなにもなくなり料理が始まる前に戻るどんなにおいしかった料理もいつかは冷めるだろうし食べつくせばなくなってしまうでもなによりもおいしかったことは本当だったし 忘れないとてもすごくすごくおいしかったごちそうさまでしたおいしかった料理のレシピは引き出しにそっとしまってまた 一人で歩き始めようそして食べ終えた私の時間はいまはまだ君がいたときのままだけどいつかは君を知る前と同じリズムに戻って時間を刻み始めるありがとうさよなら大好きだった 君2010.1ネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品土曜美術社刊「ネットの中の詩人たち7」掲載作品主催者・島様に感謝【送料無料】ネットの中の詩人たち(7)価格:1,470円(税込、送料別)
2011.01.23
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まま、メロンソーダでもどうじょ。入稿終わりました~今、所属しているネット詩誌「MY DEAR」から来年発行されるアンソロジー詩集の入稿完了なのです。ブログの更新はなかなかしないですが、水面下ではなにやら動いているワタクシ。水棲動物みたいですね。トドとかセイウチとか(* ̄m ̄) ププッ密かにいろいろ頑張ってたりするのでした。それにしても毎日暑いですねぇ。もー、夏、嫌い( ̄― ̄°)
2010.07.20
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おひさしぶりでございます。ななを2≒藍音ななをです。今日、福岡県詩人会総会にお邪魔させていただきました。雑談中「サイト更新」の話題になりまして、はっと気づきました。更新してないよーだめじゃん、私(ρ_;)というわけで細々なりとも更新しなきゃと思った私でした。そうだよー。赤電話の詩から変わってないじゃん( ̄― ̄°)写真の容量がかなりやばいのを警戒しつつ、写真いっぱいいっぱいになったらどこか容量の大きなプロバイダー探して移ろうかなと考えてます。ちょろっと調べたんですが、内容を丸ごと移動というのができるサービスも各社あるようですが、なぜか楽天だけはそれ、できないんだよねぇ・・・なんででしょう。ヘッダのタグとかが特殊なのかしら。買え買えバナーもいっぱい組み込まれてますしねぇ・・・ともあれ近いうちに何かしら更新しようと目論んでます。取らぬななをの皮算用・・・(笑)
2010.07.11
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幾度となく同じ順をたどったあの人の声に通じる数字寒い冬かじかむ指で回したダイヤル今の若い子は知らないよね丸いダイヤルがついた赤い電話テレホンカードなんてしゃれたものはなくてたくさんの数の十円玉をブザーが鳴るたびに落とす距離が遠ければ遠いほど十円玉の滞空時間が短くて「好きだから」「会いたいよ」言うにいえなくて無言の時間ばかり硬貨の厚み分だけ過ぎた最後のほうには馬鹿みたいにあった十円玉も底をついてどうにももどかしくて百円玉を落とした憎らしい投入口最近はみんな高性能の携帯で写真だって送れるしパソコンがあれば動画だってリアルタイムで見られるあのころは便利な時代じゃなかったけれどそのかわり指先が今でもあの人の声に繋がる番号を律儀に覚えてる好きだったことが過去になって新しい季節が来ても指がたどった番号はたとえ もう今は空にしか通じることがなくても同じ順をたどる「離れない」昔 赤い受話器の向こうでそう約束した人は空に旅立ったと人づてに聞いた主のいない番号は指の記憶の中そっと眠った空の向こうそちらにはまだあの赤い公衆電話まだ あるのかなそしてあの人の指にも私の声に繋がる指の記憶は残っているのかないつか空の上でばったり出会ったら指の記憶見せて下さいネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2009.11.20
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午前五時前日から続いた諸々をシャワーで洗い流す新しい今日が来たことを告げる挨拶を聞き逃さないために電気もつけないバスルームまだほの暗い空間に跳ねる水音日々時間は移ろう夕闇が静かに忍んできていて気がついたときはすでに紙一重の距離にいてその腕に突然抱き包(くる)められいつの間に時が経ったのかとはっとするそんな日が増えたのと同じ数だけ月や星と別れを告げる朝の思いが深まって滞在時間も伸びがちになり夜が明けるのがずいぶん遅くなった体の表面を覆う熱気も鳴りを潜め朝はひやりとした涼しい空気がこの世界に満ちる濡れた髪を雑に拭いながらまだ誰も起きてこない台所(キッチン)でやかんに水を入れてカタリと音を立てて青い火を点してお湯を沸かし温かいコーヒーを一杯まだ動かないひやりとした空気がコーヒーの湯気で動き出し香ばしい香りのちいさなつむじ風をおこす機械で冷やさずとも涼やかな朝汗ばむこともなく飲む温かい飲み物「おいしい」香ばしい安堵のため息と一緒に唇からこぼれた言葉今 このとき私の秋はうまれたネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2009.11.19
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丘の上街を一望に見下ろす空が近い墓地焼けるような真夏の風が少し 吹き止まって私は 歩みをとめて空を見上げるやがて動き出した風が汗ばんだ肌を撫でて通り過ぎわずかに火照りを冷ましながら季節の移ろいを告げる桔梗 刈萱 女郎花華やかではないけれど季節と言う一冊の本の章がかわるページの栞静かな花々と少し苦い酸漿の香りまだ若い林檎や梨桃や葡萄の香りうすい薫香で編んだレースが包み心だけになった愛するものたちに手渡す久しぶりに会う縁故の人たち心だけになった大切な過去の人と肉体を持ってうまれてきた新しい命同じ空間で時を過ごす年に一度の懐かしい時間思い出話を薄く縁取る涙は悲しみではなく思い出に寄り添ういとおしさや切なさ過ぎる季節がすれ違うときに見せる愁いを帯びた横顔に少し 切なさを増して遠く 読経が聞こえる夕暮れ赤とんぼがすぃ と新しい季節の涼しい一陣の風に乗ったネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2009.11.13
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やっとまた会えた空の向こうの君しばらくの間君の周囲で吹き荒れた嵐もなんとか通り過ぎて新しい日々のリズムを紡ぎだす今までと違うことに戸惑ったり少し慣れてきたり距離が増した分実際に会うことはまた少し難しくなるけれど心の距離は何も隔てがないほど愛しく近い君の溜息をつくる過去の思い出がやっと君から手を離し自由な腕が躊躇うことなく私の手を握り締める確かなあたたかさに目を閉じて相槌を ひとつずっとかわらず平行になっていた距離がいつか近づいてこの 物理的な距離もいつかはなくなるまずはとりあえず君とはなれるとき確認する忘れ物がひとつ なくなって君が新しい生活に早く慣れるようにとただ祈るばかり忘れ物がなくなった君の横顔に珍しく引いた口紅がピンクベージュの飛行機雲うっすらと軌跡を残していままでの泣き顔じゃなく笑顔で手を振りながらゲートに飲み込まれる私いつもと少し違う空それでもやっぱりかかる雲の上旅立ちは 晴れネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2009.11.11
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何かが終わるとき句読点の代わりに悲鳴を上げる秋の夕暮れの紅い狂ったような叫び花火の火花を散らしながらの叫び軽い かるいただ一枚の薄っぺらな紙だって破れる時は大きな断末魔の悲鳴増してや人ならばなおさらのこと悲鳴と一緒に豪雨のような涙を連れて離れる意味を問いながら心も引き裂かれて悲鳴を上げるひとつの命が消える永遠の別離あぁ だけどまた縁があるのならば新しい命になって力強い叫びのような産声を上げながらいずれうまれてくるその叫びは無の世界に記すエンドマーク有の世界へと踏み出す力強い叫びをネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2009.09.06
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名前が変わりました。理由はいろいろありますが、ちょっと名前の居住まいを整えるような感じで。たしかになぁ。その場しのぎの「ななを『2』」のままではちょっと据わりがよくなかったもんなぁ。ミュウツーみたいだもんねぇ。で、もって「ななをつーさんですか?ななをにぃさんですか?」と聞かれて、そう言えば何も考えずにななをのごはん別館だから「2」でいいやとつけた「2」だったので、たしかに呼ぶ人には不親切だよなぁと思ったこともあり、とりあえずそんなところで。まぁ、女のとうちゃんでもあるのであるイミ「ななをにぃさん」ですけども(笑)で、肝心の名前ですが「藍音ななを(あいねななを)」となりました。明け待ちの空。朝が来るのを待つ空の色です。で、なにげにつなげて笑ってしまった「藍音 クライネ ななをムジーク」(笑)アイネクライネナハトムジークだと「小夜曲」ですが、さしづめ「小「ななを」曲」という感じもあるでしょうか。気づいてから語感が気に入って密かに呟いてみてます。まだ名前なれしてない所もありますがこれからこの名前で行きますのでよろしくお願いします。大好きなものの名前を頭の上に戴きながら書いて行くことにします。とはいえ中身はなに一つ変わってないんですけどね~~(笑)相変わらず心はいつも愛する空と一緒です。藍音ななを
2008.09.06
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静かな夜ふと時計を見る気がつけば夜中の2時もとうに回ってやれやれ またか小さくふぅっとため息一つ外からは雨音こんな時間じゃ君は眠っているに違いないゆっくり眠っていればいいけどそんなことを考えながらやっとデスクから離れて眠る前のシャワーを浴びるとようやく長い一日が終わる1日のしがらみを流すあたたかいスコールこまかい飛沫が跳ねて不要な物を洗い流して行く甘い香りのオレンジのシャンプーリンスはホワイトネクタリンシャワーを浴びている時の私は1日のしがらみをおとしていい香りに包まれてまるで大きなフルーツキャンディーのように甘くて酸っぱい果実の香りがする今ならきっとおいしいのにね指でつまんで包装紙を剥いだあとで君の口に飛び込んだら君が好きな香りを放っていろんな表情で転がりだすのに遠く離れた今は食べさせてあげられないのがちょっと残念ちいさく くすりと笑う背中を滑る水の流れつたって落ちた先 水色のタイルの上の水たまり漣の上で外の雨音が小刻みに揺れるシャワーのスコールの音と雨音が響いてバスルームの中は幸せな音楽が満ちるただひとつもう一人の奏者が不在だけれど君の空にも雨が降るなら雨の雫つたって眠る君の耳にもかすかに届く梅雨空もそう考えれば幸せな空模様ノズルをひねってお湯を止めたらバスルームを出よう3時間後にはまた朝が来て慌しい一日が回りだす長い長い髪を風に当てて乾かしたらラグを敷いた床に横たわろう君が居ないのならベッドに眠る意味はすでにないから明るくなった空を見上げながら硬い床の上うつぶせてしばし瞳を閉じる3時間後の朝のために君とまた繋がる日に近づくためにネット詩誌 MY DEAR新作紹介掲載作品主催者・島様に感謝
2008.07.25
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ここしばらく書き止まっています。プライベート(主に仕事なんですけど)が多忙を極めております。家に帰っても、パソコンを開たまま激落ちしている状態なんです。家に帰って来るのも10時過ぎてたりして、なかなか思うように詩を書く時間がない状態です。心を落ち着けて、自由に心の空を飛びながらうまれた物を置いてゆきたいので、小休止しながら書き続けたいと思いますので、ちょっと今はその場で少し足踏みしてるとこですかね(笑)レスもなかなかままなりませんのでかなりご無礼致しております。ごめんなさいです。無理しないように少しペースもスローダウンです。なので心配してメール下さった皆様もご安心下さい。ありがとうございます。ちゃんと日々楽しんでますから、大丈です(^-^)みなさんのサイトの方へもなかなかお邪魔できていません。こちらの方もしばらくご容赦ください。ごめんなさいななを2
2007.10.21
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この記事は詩ではありません。すいません。ランキングサイトの加入を外そうかと思ってます。最近ふと思うんですが、なんだかランキングにこだわらずにいようとは思うんですが、やはり心のどこかに上下に一喜一憂する部分もあったり・・・。そして、いろんなサイトを見て???と思うこともあったり。クリック、面倒かもなぁと思ったり、納得がいかないことがいろいろあったり。いろんな考え方があると思うんですが、ここでは静かに。なので、しばらくランキングから離れてみようと思います。応援クリックなし、読み逃げ大歓迎の、以前のサイトに戻そうと思います。いままで応援クリックしてくれた方、本当にありがとうございました。皆さんのクリックが毎日励みになって書いてきました。毎日の力をありがとうございました。あ、とはいってもここのサイトが終わるわけでも何でもないんですよ(笑)。相変わらずぼちぼち空を見上げながら日々携帯で撮った写真をアップして、詩を書いてまいります。ただ「ランキングという縛りを解いた」だけなので、今までどおり内容は変わりません。ランクリありがとうございました。またいつもどおりやって行きますのでこれからもよろしくお願いいたします。ななを2 拝
2007.09.15
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あれー おかしいなぁ昨日アップしたはずの詩ない ない ないよどこいったおっかしーなぁねぼけたかなぁまったくもー
2007.09.01
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夢を見た緑と青の木漏れ日の中背中に光を乗せてこま送りで飛ぶ黒い羽根の一羽の蝶夢と現実のちょうど間をなぞるように不規則軌道上へ下へどこへ行くのか後を追いながら迷い込む森の迷路蝶は気まぐれで近寄ったり遠ざかったり何かを探すように不規則軌道上へ下へ蝶を追いながらそのむこうの木漏れ日の空手を伸ばしても空は尚遠く伸ばした手の先に蝶は一瞬触れてまた 舞い上がる夢と現実はざまでふわり ふわり草や小枝で切った無数の傷が緑の草のなか鮮やかな赤を落として行きその赤は花にかわり歩いた道しるべのように道ではない道をつくる甘い蜜の香り風に放ちながら緑の匂い蝶を追うのに少し疲れて草の中に横たわるやがて蝶が赤い花に舞い降り羽根を休めるのを待とう羽根を休めたらそっと両手ですくって蝶に問うてみよう蝶の心はどこにあるのかと答えは返って来るのかこないのか未だ醒めぬ夢で見た夢
2007.08.27
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結び付けて置けない誰かの心を透明できらきら光る虹色の糸とビーズで編んだネットで輝くまま捕らえられたらいいのにきらきら光る見えない糸のバリアをはって捕まえられたらだけど自由で捕まらないからいつまでも憧れてそっと手を伸ばすいくら掴もうとしても届かないあの 遠い空のように
2007.06.01
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誰が言わずとも朝は必ず来る誰が決めたわけでもなく朝は必ず来る空を映してすべてをてらして世界をあきらかにする心の曇りを振り払って朝日に映るこの世界を見よう暗い闇に囚われず光晴のしたの世界を見よう自分が欲しくない答えであっても現実から目をそむけずにいようこのだれにも分け隔てない天の光の下の答えを***いってらっしゃいいってきます
2007.04.13
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今日の君の一歩が未来への一歩眩しい未来が両手を広げて君を待ってる自信を持っていってらっしゃいいってきます
2007.02.19
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太陽は笑ってるし信号も 青なんでとりあえず前に進んでみようかと行き詰まった時はまたそのとき考えよう
2006.12.22
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同じものを表現する時似てる は嬉しいけれどかぶる は嫌だあなたとわたしまるで影ふみのように後ろを歩いて真似をする私は影を振り切ろうと早足になる明るい場所は影ができるからあなたが踏みに来るあなたがいつか言った「私 あなたみたいになりたい」その言葉にはっとした気がつけば同じものを持ち似た言葉を使い仕草を真似るあなたにはあなたの持ち味があるというのにあなたとわたしの空は違う空なのに同じ空を見上げたがり同じ言葉を捜す無邪気に澄んだ瞳でわたしはあなたの清らかさが恐怖
2006.11.30
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ここのブログもカウンターが毎日増えたり減ったり。何回目の10000Hitなんだろー。困りますねぇ。
2006.11.24
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小僧 お出かけしよう雨が降ってるけど車で出かけよう君のパパのパパに会いに行こうもうずっと寝たきりで感情も表さなくなっちゃったけど君がいくとちゃんと笑うんだよ君がいるときは少しだけど話すんだ君はじいちゃんの記憶とエネルギーのパワーブースターなんだだから じいちゃんに会いに行こう雨の中だけどきょうもじいちゃんは君の顔を見て笑ってくれるよママの顔は忘れちゃってるけどじいちゃんは 君は忘れないんだよだからおでかけいってきまーす
2006.11.23
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鈍色の 雲 彩添える 石蕗の花 (にびいろの くも いろそえる つわのはな)空見上げ 手をポケットに 竹の春(そらみあげ てをぽっけっとに たけのはる)秋桜の 風にスカート ひるがえり玉章の 色に似た紅 空包む(たまずさ=からすうりです)小夜時雨 凍てていないか 君の指この間久しぶりに句会(謎)をしたら、俳句じゃなくて狂歌ばっかりになってたのに気がつきました(^∇^)アハハハハ季節感は大事ですねぇ(^∇^)アハハハハ
2006.11.18
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毎日、いろんな方に助けてもらったり励まされたり元気をもらったり会ったこともないのに心配してくれたり気遣ってくれたり一緒に笑ったり怒ったり考えたり不思議なご縁に感謝しています優しい気持ちに感謝しています(謎)なつながりに感謝しています心のつながりに感謝しています私の毎日をパソコンの前で 目で追いながら「お、きょうもやってんな」そう思ってくれる 心があるその心に支えられて1年続くことが出来ましたまた新しい足跡を少しづつ残していきます気が向いたらまたお越しくださいこのページを作っているのは私だけじゃない今ここまで読んでくださってるあなたにも作っていただいてます本当に心から感謝していますたくさんの言葉では言い尽くせない星の夜空をあなたに贈りますたくさんちらばった星の数のありがとうをあなたに
2006.10.29
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私はミントブルーのボタンを押すとろりとした液体が手のひらに 滴り指の隙間からこぼれるその液体を やさしくそう やさしく密林の上から滴らせる手のひらから指先にからみつく ウエーブ激しくこすっちゃ 駄目やさしく 指の腹で爪を立てないでそこは傷つきやすいからやさしく やさしくときどき 刺激しながら冷たくしびれるようなその感触ははじめはピンポイントなのにだんだん体全体に広がるように私を覆うからため息が こぼれる心地よさに抗えなくなるこの快感これがないとだめになりそう指の動きが 速さを増してFinishを決めようとするもう どこをふれても感じる 快感もう だめ・・・・・・私はぬるめのシャワーを激しく浴びる全てを流してしまうためにひんやりと冷たい刺激が全てのおしまいの合図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夏はねぇ、コレが一番ミントブルーのトニックシャンプー
2006.10.11
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いつの日にでも どんなときでも見上げた空が青いと元気が出るよね。少しくらい 不安でも見上げた空が 笑っていれば心の向日葵は上を向いて笑顔を思い出す忙しくて 朝起きるのがつらくてもいつも見る 相変わらずのこの風景少しまぶしい太陽に目を細めながら顔を上げて見上げればほほを風がなでていく朝から人は うつむいて足早にバス停を目指すけど上なんか見ない人にはこの風景は 知られることがないね遠い空と 私をつなぐこの木はこんなにも青々と 堂々と立っているのに誰も知らない空に 恋しながら私は毎日 空を見上げる空は いつでも相変わらず風に吹かれて高い場所から 私を見ている心はいつでも 見詰め合っているのにそれなのに誰も気が付かない誰も知らないこの木越しに見える風景は私の心に 毎日光を与える今日も一日 頑張って空の声が聞こえるだから 今日も何があっても頑張れると思ういつも この木の下で私と空はつながるいつまでも この場所は私と空の 秘密の場所だみんな見てるのに誰も知らない
2006.10.09
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すぐには見えない細い糸で雨のしずくを一瞬だけ繋ぎ止められたなら日々移ろう誰かの心をきらめいたまま捕まえることができたらまるで音符を散らしたように空の涙はビーズのように蜘蛛の天蚕糸でつながれてふるふると風に震えながらさみしい歌を歌う悲しいときは悲しい歌を歌ってつむぐ雨の時間どうか私が歌が歌えなくなっても空がいつの日か何かの拍子にあの歌を思い出してくれますように蜘蛛の天蚕糸を滑る音符曲名は何ていうんだろうそれは私にはわからないたださみしい 歌
2006.10.03
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<Photo by nami san Sentences by ななを> ひとしきり降る 激しい雨が 空気の中に漂う 澱を 絡めとって 地面に おとしていく 澄んでいく 空気の中 私は雨に打たれながら 鈍った心の 切れ味を なおしにかかる 小さな 雨が ダイヤモンドの 粉になって きらきらと光り 私の心に当たる そしてそれは 心のまわりにからみついた いらないものを 砥ぎ落としてゆく 無駄な 悲しみも 余分な 絶望も いらない 苦しみも ほんの少しの 孤独も たくさんの雨に打たれて 押し流された 心は 鋭く 磨かれて 輝きを増す いらないものを 砥いで落とした心は また輝きを取り戻し 空気まで 切り捌かんと 天を仰ぐ そして心は見る 降り注ぐ木漏れ日の中 何にもとらわれない 光溢れる 自由な空を 無駄なものを 捨てた心に もう迷いはない 歩く道を 決めるのは 自分自身 私は 自分の足で 歩き始める
2006.09.28
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今日が終る前にそっと 瞳を閉じて今日の空を 想う今日も1日 無事に過ごせましたか?今日も1日 健やかでしたか?今日も1日 楽しかったですか?明るく晴れやかな日差しの下口笛を吹くような雲が流れる昼間の空を思い出し少し笑顔になる私は 空にしか聞こえない声で空が 優しい気持ちで眠れるようにそっと 静かに子守唄を うたいながら空を見上げる夏が近づく夜空はうっすらと夜露の香りがしてその香りとともに風が 私の声を空の耳元へ運んでくれるだろうおやすみおやすみ楽しい夢をおやすみおやすみ幸せな夢をそっと 瞳を閉じて空が眠りについたとき私の夢でも見てくれるでしょうか遠い遠い空心はいつもこんなに近くにいるのに遠い遠い 空せめて夢ででも逢えますようにとそっと そっといとしく せつなく祈るような気持ちで今夜も私は夜風に乗せて空のために子守唄をうたう空の心が健やかであるようにおやすみなさい私の空
2006.09.22
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ものすごく 久しぶりに長い時間話せた気がするあなたが見えないこの数日間あなたと言う空があつい雲に 阻まれて見えなくなっていたあなたはここに戻ってくるそれは知っていたけれどこんなに長い幸福の不在降る雨は冷たく心も体も同じように冷やすこのまま冷たくなってまた孤独が私を包むのかそう思いかけたときに切ない オルゴールの音が空からのメッセージが届いた事を私に伝える「雨に歌えば」まさに雨の中で私は 前髪から雨を滴らせながらあなたの歌を歌う恋しい歌 切ない歌抱きしめたいほど 愛しい歌を光とともに思い出す悲しい雨音は一瞬であなたを思い出すメロディになるそしてそれは雨粒を一つ一つつむいで空をたたえる音楽を作り出すあなたの耳元にその音楽が届いたとき空は笑って冷たい雨をふと止めてやさしい温かい雨を光とともに私の上に降り注がせるあなたの体温と同じあたたかい やさしい雨空が笑うから私にも笑顔が戻るほかの誰でもないあなたと私の笑顔涙が溢れるのはもう悲しいからではなく降り注ぐ愛情に感謝をするから頬を伝うのはもう 雨か涙かなんてどうでもいいことただあたたかくあなたがここにいることへの感謝の気持ちだけ雨が上がったらまた二人でちゃんとちゃんと笑顔になったね
2006.09.16
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雨のあと 少し陽がさして 水溜りの中にも映る 陽がさした空 水の中の 空を ときどき飛んでよけながら いろんな匂いがする路地を歩く 一日の仕事を終えて 家まで帰るわずかな時間でも ほんの少し 周りを見回せば いろんなものが見える 濡れた葉の先から光る雨粒 水を吸って生き生きした花 残った雨や 濡れた土の匂い 子供たちが自転車で走りぬける声 名前も知らない花 つぶれた空き缶 足元や低い位置にも いろんな世界が広がる そして 空を見上げる 雲の濃淡のグラデーション うすいうすいあさぎ色の空 その空と雲の合間から 幾筋もの光の矢が 心を射抜いた 今日もうつむかず 一日を終えることが出来たよ ちゃんと見ていてくれてるね やっぱり空は わらって いつもどおりの 一日の終わり
2006.09.15
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最後の1杯の コーヒーを飲み干すあーあ豆 なくなっちゃったお気に入りのスマトラマンデリン車を出して買いに行くあるかなないかないつもあるとは限らない毎回賭けのような気分で買いに行く大好きなものいつもあるとは限らないからあったときはすごく嬉しい気まぐれな恋人からの電話やメールを待つときと同じ気分だくるかなこないかないつもいるとは限らないからつながると すごく嬉しいよねそんなことを考えながらお店に着いた「マンデリンありますか?」「あー、すいません来週に入ります」んー 残念仕方がないからヨーロピアンブレンドの酸味が少ないものを買う香りはまぁまぁしばらくはこれで我慢外を眺めながら豆が挽きあがるまでスタンドで今買ったものを1杯挽きたては おいしいねお店じゅういい香りの中ぽつぽつ降る雨を眺めながら飲み終えたカップを返して「ごちそうさまでした」そう言ってコーヒーを受け取る少し暖かい包みを大事に抱えて車に乗り込むいい香りで 車の中がそして私までもがまるで1杯のコーヒーのようだね雨の中一人で楽しむコーヒーの香りのドライブ
2006.09.14
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風の匂いで季節の移り変わりを知るここ数日前から風の中に金木犀の香りが舞い始めた空の雲も レースを編んだような雲朝の空気も少し冷たくなり 水を帯びた匂い夕方 仕事から帰途に着く途中見上げたら 大きな木の枝葉の中から覗く夕焼けいつのまにか セミも消えトンボの姿も 見かけなくなった日中はまだ暑い日が続くけどやっと秋が ここの街にも到着したらしい夕暮れの草原を歩いてきた風がそう挨拶して通り過ぎていった
2006.09.09
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いらっしゃいませ。このブログは「ななをのごはん(再)」の分室と言う形で流れていきたいと思います。久しぶりに詩を書き始めたら、書く手が止まらなくなってしまいました。だんだんたまってきたので、詩だけ別の倉庫に移す感じでしょうか。本家のほうは割りとお気楽のほほんなのですが、こちらは詩だけを集めて置いてゆきます。以前に書いた詩から順に置いていきます。つたない言葉達ですが、可愛がっていただけたらと思います。
2006.09.09
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