Laub🍃

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2010.10.29
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カテゴリ: ◎2次裏漫
はろうぃんですね、とテレビは言った。

「はろうぃん?」
「西洋の死者の祭りだよ。日本でいうお盆のようなものかな」

僕らに季節感はないけれど、どことなくその言葉が気になっていた。

死者に会いたい気持ち。あの頃の僕ーいや、オレにはわからなかったけど、今なら分かる気がする。


掴もうと伸びる腕が、何本も見えた。


だから毎年のように、あいつに似たあの子を押しのけて、オレが代わりに間に立つ。
「なあ、そろそろだ。そろそろ、もういいだろ?」

だけど、そんなオレをあいつはまた素通りする。


なんで、どうして。

そう思いながらも、あの子を庇う。
なんとか庇い切って、みんなくたくたに疲れ切って。
夜が明けると、またあいつは消えていく。

『お菓子はね、一番最後にとっておきたいんだ』
『いたずらなら、何度でも…』

その意味は、いまだに分からない。





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最終更新日  2017.04.20 19:36:29
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