Laub🍃

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2011.03.16
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カテゴリ: .1次題
最近花屋をはじめた。
怪しげな所から買った怪しげな種を育てている。
誰かの手を借りたいけど誰の手も借りられないので、何故か手が無数に地面から生えている所に行って手伝ってもらうことにした。
500年くらい前は合戦場だった所らしいが詳しい事は知らない。
案外その手たちは面倒見がよく、私が育てるよりも怪しい花はすくすくと育った。
いい感じに花が育ったので、実をすりつぶして売ってみたら大盛況。
何故か金を払えない顧客が多かったので、度を越したツケを持つ人は合戦場に連れて行った。
その後すぐに場を離れたので何があったのかは分からないけど、次に来た時には地面から生える手に見覚えがあるものがあった。
ぶち込んだツケ野郎と同じ指輪だった。

だけど周囲の手が寄ってたかってその手を地中に引きずり込んでいった。
次に出てくるときはもっと素直な手になってるといいなあ。
そんなことを考えながら、今日も私は手と一緒に花を育てる。





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最終更新日  2017.05.02 23:14:33
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