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長押綴

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2011.05.22

幼馴染と言うのは、物心ついたら熟年夫婦とか倦怠期とか熟年離婚とかそんな感覚が身についているんじゃないか。だって実際幼馴染なんていても全然どきどきしない。むしろ家族。時々知らなかった部分を知ってどきっとするんじゃないかともからかわれるが、そんなことはない。断言する。

ーじゃあ、俺がとっちゃってもいいの？

　ああ、勝手にどこにでも持っていけ。俺は知らない。

ーどうせあとでぐだぐだ言う癖に。

　言わねえっつってんだろ。

ーふうん。でも、誰かと付き合い始めたら、もうこれまで当たり前になってたことが、そうじゃなくなるんだぜ。失って初めて後悔する、っていうだろ？

　むしろせいせいすらあ。

ーあっそ。あの子が可愛くなってくのを、黙ってみてな。

　ふん。

　あいつはアホだが、あんな馬鹿に引っかかるほど柔らかい頭してねえ。
　……ねえはずだ。
　それにしても、未だにあいつへの気持ちは恋っていうより、妹を心配する兄のそれに近いような気がする。

　……妹分にちょっかい出していい虫かくらいは、判別しとかねえとな。

ーーガタリ。
＊＊＊＊＊

この後、なぜかなし崩しで何故か三人でデートに行く事になるのだが、それはまた別の話。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

あとがき。

これを見てて思いついたネタ。
合コン系の場合色欲から愛が多くても、幼馴染・友達の場合愛から色欲ってのが多い印象。

話題の子→刷り込みぴよぴよ
話し相手→ミーハー

イメージ画像は某呼吸ピッタリ幼馴染(※ＢＬ)なんだけど一次か二次か迷い中です。最終更新日 2017.02.17 21:32:46

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