Laub🍃

Laub🍃

2011.11.16
XML
カテゴリ: 🌾7種2次裏
狭き門をともに通ったはいいが、一緒に居られたのはそこまでだった。

彼女は天国、僕は地獄。
登っていく彼女と、ただひたすらに落ちていく僕。

落ちていく中でもっと先に居るのは同僚たちだった。
幽霊になっていたらこんなことにはならないのかもしれなかったなと笑う。
落ちていく時間があまりにも長い。自分の人生を思い返して余りあるくらいに。
こうして何年も落ちていく時間は体感時間だけなのだと言う。
天国では体感時間を好きに操作できるが、地獄ではとことん他のルールに縛られる。
まるで僕たちが生徒たちにやったように。


あまりに、あまりに沢山の人間が世界からいなくなったからしばらくは別の生物への生まれ変わりが優先されるそうだが。

生まれ変わったら。
あの世界で生まれ変われたら何になりたいだろうか。

彼女はきっと鳥になるだろう。
鳥になってあの子達に希望を与えるんだ。


それでは僕は虫にでもなるだろうか。
願わくば彼女の一部になって生きたいと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017.07.16 18:34:31
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: