Laub🍃

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(139)

長押綴

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2012.11.13

01　いつの間にか、枯れてた水溜り（安居）

ー雨は嫌いだ。
だがー
心の中がどんなに湿っていたかー
忘れていくことも、恐ろしくてたまらない。

02　夜が来ない（あゆ）

月が怖いから、夜を恐れた。
満月は私を見て、三日月は私を赦す。
どちらも私を狂わせる。

03　追い越された背（源五郎）

自分より大きな獣には、いつも端午と青葉を思い出す。
そいつらを殺す度に僕は、いつも彼らを殺している。

04　死にに出てきた蝉の抜け殻（涼）

虫の抜け殻はどこか、俺達を思い起こさせる。
俺達の本体はきっとあの試験の夜に死んで腐って、他の生き物の餌になった。

05　青々（小瑠璃）

青空はさびしさの色をしている。
青空は希望の色をしている。
青空は絶望に導く色をしている。
繭ちゃんの最期に逢いに行った日も安居が最後に人の的を撃てなかった日ものばらちゃんとばいばいした日も全部青空だった。
青いあたしのミサンガと同じ色。

お借りしました→「時空塔」

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