Laub🍃

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2014.04.25
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カテゴリ: 💫復活裏
ぱりーん

窓からダイブしてきたのは、丁度山本さんの仰っていた、十代目でしたーーー









@只今逃亡中!@











「よし、大体の場所は覚えたか?」
「はいっ!!」



下っ端苦節5年。

「お前の目付きいいなぁ」と路地裏のヤンキーだった俺にスカウトをかけてくれたのは、
目の前の山本さん。
幹部なのに、偉そうなところとかがなくて親しみやすい人だ。


さてこの気さくな先輩に、屋敷の案内をしてもらっているのは、

とはいえまだまだ行けない場所は多いが。
「ここは雲雀がイラついてる時よく来るから気をつけたほうがいいぜー」
「ここらへんでよく骸と雲雀が喧嘩してるから入んなよー」
「ここは獄寺の倉庫だったかな。たまに怪しい声が聞こえてくるけどスルーしたほうがいいのなー」
主に人災的な意味で。



「本当にありがとうございます。」
「いやいや、早く覚えてもらったほうがいいし。ここ迷いやすいしなー」


「昔よく他のやつが迷ってたなー」と山本さんが笑いながら言う。
昔の他のやつ、というのは恐らく他の守護者たちのことだろう。

「でツナが超直感で見付けてたりな」
「超直感そこで使うんですか・・・」


ツナ。沢田綱吉、十代目。

そのまま十代目の話に移行する。
山本さんが生き生きした、少年に戻ったような顔で語る。
十代目のことをここまで気さくに話せる人はそう居ないだろう。

「んで、ここは裏庭。ここはよくツナがーーーーーーーー」









ぱりーん













見上げると

そこには青い空とーーー

「・・・人?」


「うわっ!?」


「・・・ツナーおはようなのな!」

「山本!?あ、俺ちょっと今から外すね!
 驚かせてごめん!
 そこの人も、吃驚させて本当ごめん!」


叫ぶだけ叫んで、驚かせるだけ驚かせて、
地面に華麗に着地した十代目はそのまま恐るべき勢いで駆けていったのだった。


「・・・・・・・・・・・」
「相変わらず速いのなー」
「コメントそれだけっすか」
「んー、いや慣れてるし」
「・・・・・・えぇ・・・・・・」




十代目の姿があっという間に市井に紛れて、なんとなく割れた窓の方を見ると。

そこには


眼光鋭く光らせた、お抱え暗殺者・リボーンさんの姿があった。




「駄目ツナめ、やるようになったじゃねーか」

「あはは、一週間ぶりなのなー、ツナの抜け出し」
「山本も見てたんなら止めやがれ。・・・まあ、お前はよっぽどじゃねー限り
 止めねーしむしろ手伝うんだろーが」
「まあ最近は平和だし、ちょっとくらい息抜きがあってもいいんじゃねーの」
「平和だからこそあいつが逃げやがるんだよ」




因みに一人で行動されることについて、危ないのではとリボーンさんに言うと、
「あいつが殺られる心配ならしてねぇよ。そこまでヤワに育ててねーからな」
と返された。

なんていうか・・・うん。


守護者も、ボスも、その師匠も、・・・・・・・



「強い」

というか

「年上」

というか



だからこそ、・・・・・・・・・それでいいのか、というか・・・











「・・・ボンゴレ・・すごいなぁ・・・」


結局出てきた言葉はそれだけで。



「だろー?」


うれしそうな顔で仰った山本さんの言葉に、俺はただ半笑いで頷いた。






@@@@@



モブ視点、守護者+ツナ+リボ。

ダルデレの為に完全ブラックな仕事からの逃亡スキル(「あとでやるから、今日だけは休ませてっ!!」)を
日々上げていく20年後綱吉(未だ童顔)、
対抗するリボーン、気まぐれに助けたり捕まえたりする守護者達、傍観するしかない直属以外の部下達。

なんだかんだで傍にいる彼ら。





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最終更新日  2014.06.06 12:58:01
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