Laub🍃

Laub🍃

2017.03.09
XML
カテゴリ: 🌾7種
3月9日

さて、夏Aは「要らない」と削られてきたものを取り戻せるのか。

削られたその傷跡は、いつか取り戻して縫い合わせる為に生々しいままなのか。


途中ですが、9巻より印象的だったシーン・考察をいくつか書いています。
以降のシーンとの繋がりについてのネタバレもあるのでご注意下さい。
※→考察

*雑まとめ

・田村先生はドS
・田村先生はメリバ系が恐らく性癖


 山の中に放り出されるまでは猛獣は管理されていたし、監視カメラがあったから何かあったら先生が飛んできた。鍵をかけることは先生の特権だった。
 夏A同士では基本安全なので鍵を掛ける必要もなかった。

・夏Aで言うリーダーって多分超高校級の番長のこと
 カリスマガキ大将な安居とカリスマ自由人涼の番長争い

~超越者・夏Aの作り方~
・死なない程度に体調を維持すればいい、死ななきゃ勝つ
・基本自分の身内の面倒しか見ない
・ピタゴラスイッチで大変な事になるので元(不治の病)から断たせる練習をさせる
・煮詰まってくると修羅場
・サドンデス
・闇に呑まれる側から呑む側に


・先生は謝らない生き物、先生のずるさと怠慢も全部糧にしていくスタイルの夏A一部
・ネットがなかったのは、必要ないというだけでなくて外の世界と意図的に隔絶することにも…



・先生ー褒める→←憧れるー生徒

茂「僕 頑張ったでしょう?」「はぁいよろしくですセンセイ!」
安居(俺はちょっと目をかけられてる気がするな)


夏B「すごおおい!」
安居( 茂「すごーい安居!」)

当たり前と言われることでも、喜ばれるからこそ、認められるからこそ、頑張れることがある。

・夏Aは、
「生きる」「幸せである」「未来に来る」ことが全部同じ意味になっている。

生きる事が幸せでない(自殺したい)
未来に来る事が幸せでない(来たくなかった)
未来に来る事以外で生き延びたい(シェルターに入りたい)

という選択肢はない。

生きて未来に行ける事は幸せ。
未来の為に努力出来る事は幸せ。
誰かを生かして未来に送れる事は幸せ。

この時の為に生まれて来たんだろう、どこまでも走るよとでも言うかのように、
生きる為に生きる。生かす為に生きる。

・自分たちを苦しめた夢というものをこの世界から根こそぎなくしてほしい。そして夢を無邪気に信じる愚かな連中に自分たちと同じ絶望を味あわせてほしい… そういう無数の夢破れし者たちの負の感情の代弁者。奥深く茂る森の奥、洞窟の中から怨嗟の声を発するのが白い安居。

・安居はそれら全てを背負って山を登っていく。夏Aという井戸から、穴倉から、
いつか外へ出る為に。
……そして、仲間を連れて行く為に。

連れて行くものは、嘆きと苦しみと絶望と、それらと表裏一体の夢。

「がんばって」

・それは奇しくも、花が「山に登りたかったわけじゃない、未知の竪穴に入りたかった」ことと逆。

・内臓は洞窟の象徴。赤い部屋……胃もまたその通り。

・砕かれ混ぜられ餌にされ……誰かの身体の中で、生きる。内部だけで喰らい合う。
 外の食い物には、されない。血がとても濃い。
 それは要先輩にとって望ましいものだったのかもしれない。

11@ヲ「日記にあったな」「 魚の養殖場 をオープンするとかなんとか」←『 温室育ち 』?
ヲ「なるほどこれは稚魚なワケだ」「ここで育って 海とつながった時に出て行く」「んでまた卵を産みに来る」
ヲ「フツーなら孤立した水場は鳥やなんかの餌場になる」「そんなものがいないここは安全なゆりかごなんだ」

・わずかな光で光合成して酸素を作る藻→7巻表紙で西瓜食べてた草食面子
・それを食べる稚魚や小動物→魚食べてた魚肉食面子
・その排泄物や死骸を食べて水を浄化する貝類やバクテリア→飲料面子
 と、重ねられなくもない。

ヲ「生態系が 出来てるんだべ」
※ただしこの後崩れる
夏Aの施設も結局は崩れてしまった……。

凍ったままと、外に少しでも逃れながら溶けて死んでいくことと、どちらが幸せなのだろう。

……その話は、死蝋になって待っていた茂とも重なる。

涼「外気に触れるとばらばらになるっていうぜ」
安居「それでも こんな所に 置いていけない」

・きっとそれが答え。

綺麗なまま凍ったままと、
泥水啜って醜くても生きる世界の熱に溶かされるのと…。

・巨船編は錆を取り除く、置いていくことになったのか、それとも
 研がれ過ぎて尖り切り、ついには折れてしまった彼らを錆でつなぎ直すことになったのか。

・夏Aにとっての敵は死で、味方は未来。
 だが未来の為に殺す先生達は…?

・夏Aはちょっと故郷外の相手に対する距離感が皆ちょっとずつおかしい(そしてそれを自覚していない)のかも

・花13「銃を持った連中が」「本来なら警察を呼ぶ話だ」
・日本で銃を持つのは? 自衛隊、警察、猟師、BB弾程度ならサバゲー
 →夏Aの使命・役目は自衛隊(柳)、警察(牡丹)と近いものがある(筈だった)

・安居は未来に来てから、涼に対しては強く「そこまですることはないだろ」とストッパー役になっている。ストッパー役としての安居は割かし冷静。ただし涼以外(特に小瑠璃)に対してはセコムというか、兄貴ぶる言い方になっている。一見対等だからこそ、より冷静になれるのかもしれない。
 そして、涼はそれを見越して先に切れているのかもしれない。

・足りないから奪う。
 やられたから反撃する。
 先に生まれた方が負け。
 先に手を出した方が負け。
 けれど一番最後になると、もう奪う相手が居ない。もう反撃する相手が居ない。

・先に手を出したのは先生。夢と絶望を同時に押し付けた。
 そういう存在として夏Aを生み出し育て上げて送り出した。


・死ぬことは 絶望 死にたい にとっての希望。

・源五郎にとって獣は家畜(毒あり含め)しかいなかった
 育てたら殺せと言ったのは同級生。苦しんでいるから殺して楽にしたいと思ったのは源五郎。
 信念を持ってエゴで殺した。

・怪獣や植物のネーミングがアルファベットばかり。便宜的な名付け。
 ナツが「モドシタケ」などとネーミング着けている事と対称的。
 源五郎・あゆは動物や昆虫や植物の名前を多く知っているだろうに、面白い名前も知っていただろうに、未来の生物にはつけようとしなかったのか? 
 勝手に名付けは出来ないという気持ちなのか、親身になりたくないからなのか、それともそもそも種への名づけをするという発想がないのか。

・疑問点として。
要先輩は生きる為の協働ならばなんでもいいという考え方だったのだろうか。

役立たずは殺すというスタンスを過去で押し付けていたけれど、未来では役立たずとか関係なしに活かせと…そんな簡単に切り替えられないよなあ…。
異常な環境(夏A施設)に行く前の積み重ねがあった要先輩や貴士さんたちならともかく、
生まれてからそれでは余計に「役立たずは誰でも出来る危険な仕事を」一色になってしまったんだろうな。

・貴士は花を、「頼まれてない」のに引っ張って未来へ連れて行った。
それによって、遠回しに犠牲にされた安居に花がいじめられた。
 安居は茂を、「頼まれてない」のに引っ張って未来へ連れて行こうとした。
それによって、間接的に犠牲にされた鵜飼に茂が撃たれた。

・涼は安居の為、「頼まれてない」のに邪魔者を殺して守ろうとした。
それによって、回り回って安居が追放されることに繋がった。

*以下本から抜粋

卯浪「そういえば安居に過程を見せたことがあったな あいつ一晩叫びまくってたが」
卯浪「一皮剥けて強くなったよ」

※たまねぎ

***

茂「安居は 未来に 行くんだ」

茂「どこで寝るか 僕は全然決められない」
※しかし7巻のキャンプ実習で安居と茂が一緒に居る描写が全くない件。フレームアウトしていただけにしても、15歳からは別行動が増えているのに。実践的ではない学びをしていたということか

茂「自分で決めて自分で責任を取る そういう人が未来に行くべきなんだ!」


茂(安居 今 助けに行くからね!)


安居「お前鵜飼とグルになってオレを嵌めたのかよ」
安居(違うだろ 茂に限ってそんなことありえない)
茂「ごめん…まさかこんな…」
安居(ごめんはオレが言うべきだろ)
※安居は茂にごめんと言われ過ぎ(そうさせているともいえる)

安居(昼間声をかけてりゃこんなことには!)
※自己責任論の限界

安居「でもよかったな」「オレはもうボロボロだよ」
安居「お前が代わりに選ばれるかもな!」
安居(何を言ってんだオレは!)

※安居は行動力がありすぎる。そして動けないと口が先に動いてしまう→未来で涼に口止めされる

涼「意外とみっともないな安居」
涼「無様なおまえって」「わりかしそそるぜ」
※未来涼「無様なお前は嫌いじゃないが」「あんまりみっともない姿を晒すようなら見限るかもな」

安居「涼!?」「なっ なんでいるんだ!」
涼「ちょっと通りがかってさ」
※ダウト

※ロープを切られた時虹子が近くに居たらどうなっていたのか
※しかしロープを支えている間虹子が「土最後の一人」になって先生方に回収されるかもしれないし、そうでないとすれば先生にナイフを向けられるかもしれない。リスク高い。

安居(ありがとうとか ごめんとか 言うべきなのにな)

茂(辛いよね 先に行きたいよね安居)

茂(でもごめん ちょっと嬉しいんだ 今僕は安居の命に責任を持ってる)

茂(僕 頑張ったよね)

安居「やめろ」

安居「やめてくれ!」

安居「茂…?」(ありがとうとか ごめんとか)

***

涼「オレは行くよ これ以上 先生達 あんたら の顔見なくて済む」

***

要(愛だとか 慈しみだとか)「オレにはそういうの」「わからないから」

要「花 この世にあるものはすべてキレイで」「すべて怖いんだよ」
※ちまき「この世界って、危険と危険じゃないイイとこが一緒」
※ハル「信念を持ってズルをするのが大人でしょ」安居「どこまでも 汚い…」涼「安居 あいつはオレ達と違って綺麗だから」まつり「涼くんは綺麗だよ」

要(未来で)(君たちは初め異物だろう)
要(自然を知って)(理解して)(その中に混ぜてもらいなさい)
要(そういうことを 彼らに 教えてやれただろうか?)
要(彼らは何を夢見て 未来に行くんだろう)



・起きた時の並び順:右回りに涼・虹子・源五郎・安居・小瑠璃・鷭・あゆと思われる
・未来に行った安居が初めに手に取ったのが銃

卯浪「目が覚めたか!全員並べ!ボヤボヤするんじゃないぞ!」
※群れとして夏Aを捉えている
卯浪「外がどうなっているかわからない」
・恐らく時系列で あゆ→驚き 安居→眉根を寄せる
卯浪「気をひきしめてかかれ」
・涼→驚き 源五郎→疑い
卯浪「どうだ 気分の悪いヤツはいないか!?」
・虹子→ありえない 小瑠璃→怒り 鷭→驚き
涼「あんた…」「卯浪…」「なんでいるんだ…」
卯浪「お前らが腑抜けだからってお偉方が心配したんだよ」「大人を一人入れろってさ で オレが選ばれた‼ 要は反対したけどな」
卯浪「まず身支度を整えて」「これからのプランを立てるぞ」「さっさと…」
※これまでは人をせっつかす、理想を語りレールの最先端にいたのは卯浪だった
※卯浪の言葉は全て聞く価値がない
※蘭「すぐ暴力に訴えるような下劣な輩とは違うのよ」 「ちがうはずだったのに」

・卯浪に震えながら銃を向ける小瑠璃((軽く目を見開いた無表情))
・左手のミサンガを胸と銃に当てている
卯浪「ふざけるな小瑠璃」
・卯浪に震えながら銃を向ける源五郎((顔をしかめている))
卯浪「源五郎!?」
卯浪「安居 やめさせろ」
卯浪「安居!?」
・卯浪に銃を向ける安居((据わった目で無表情))

※以上、過去で立てなかった3人

卯浪「そういうキャラじゃないだろう」
・卯浪が銃を持ち出す手を撃つ涼((怒りの笑み))
涼「じゃあ そういうキャラのオレが やってやるよ」
※仲間に危害が確実に及びそうだと判断した場合迷いなく後悔なく引き金を引くのが涼
・やや微笑んで(引き攣って?)涼に続いて銃をとる虹子
卯浪「おい… マ…」「マドンナ」「おまえは違うよな」
※卯浪は優等生に対し依存している

あゆ「まだいるなんて」「許せない」「こんな汚いものが」((憤怒))
あゆ「すべて滅んだはずなのに」「目ざわりなのよ!」

卯浪「鷭!」「その銃を拾って渡せ! 早く!」
鷭((無表情))
涼「鷭」「おまえは参加しなくていいからな」

※良心から何かをできない人を庇う為に、常に冷静でいる涼

卯浪「おい」「やめろ」「やめろ!」
涼「もう」「誰も見ていない」
・撃つ小瑠璃とあゆ/怒りの小瑠璃、当然という顔のあゆ
※監視カメラで見られていた2人
涼「誰も」「止められない」
・撃つ安居と源五郎と虹子/心神喪失状態だが目だけは先を見ている安居、荒んだ怒りの源五郎、比較的冷静そうな虹子
涼「もう誰もオレたちを」「裁けない」
・静かに泣く鷭
涼(誰も)(オレたちを)(救えない)
・太い動脈と関節を砕いた涼「動けないだろ?」「ゆっくり死んでいきな」
・6人の内誰一人頭を狙わなかった。喉、肺も恐らく狙わなかった

卯浪「鷭…」「助けろ」「医者だろ…」
鷭「僕に」「できることは」「限られてる」

・下を見ているあゆ
・斜め下を見ている源五郎
・銃を持った手で涙を拭う小瑠璃
・斜め下を見ている虹子
・安居の左側に立って肩に頭を預ける涼

・扉を開く安居
 銃を持つ涼
 ミサンガを顔に寄せて泣く小瑠璃
 小瑠璃の肩を抱くあゆ

安居 「行こうか…」


************************************


誰も口には出さないけれど
みんな本当は考えている

こんな所に来たかったのか?

競い闘い生き延びたのか?
こんな所に来る為に?

誰も称賛しない
誰も評価しない
誰も見ていない



ここに来るのが目的で生きてきた
その航路は終了した

さてこれからは?
これからは何を?


*******************************

安居(茂は自分の力で選ばれようとした)
安居(なんでこんなヤツが来られて)
安居(なんであいつらが来られなかった)

※A.夏Aでの失敗経験から要さんと貴士先生達がスタンスを変えたから
  変わってないのは卯浪くらい(ただし死んだ)




生きのびてやることは。
要さんに見届けられることか。
帰郷か。
子育て支援か。
子孫繁栄か。
新しい国を作ることか。
他のチームと助け合うことか。
友に託されたように想いを繋げることか。
友を新しい世界に連れて行くことか。
友のように誰かを支えることか。
それとも、その生きがい…幸せを見付けることか。

絶対安全 安居できる 」と言える場所を、見付けることか。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017.03.22 18:39:19
コメントを書く
[🌾7種] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: