Laub🍃

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2017.06.14
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カテゴリ: 🌾7種2次表
7種は普通の少女漫画よりはどっちかというと大人向け少女漫画の
「恋愛<<結婚」っていう部分もサバイバル少年漫画の「そういうことをするとできる」
って部分も重視しているんだと思う。
だからこそ恋愛重視っていうかカップル重視表現なのかなーと思い始めた。
タイトルからして7「種」だし、12巻で牡丹さんが「あなたたちは子供が出来る」「女性陣男性陣考えて」って言ってるし、秋がぐれて決裂した最大の理由もカップル誕生と妊娠出産絡み。
普通の少女漫画なら恋愛にときめくところを妊娠出産子育てという即物的な描写に容赦なく繋がる話。
他の漫画と同じ感覚で読んでたらえらい目に遭うのがこの漫画なんだろうと思う。


ただ描写があまりに足りなかったり後付けが多かったり一部キャラへのご都合主義が多いから
そのせっかくの長所がぐだぐだになっていってるっていうだけで・・・・・・






取り敢えず精神的リョナって思えばちょっと違う気持ちで読める気はする。



ところで、こうした子供関連のことって同時に「現実」をも表していると思う。
ロマンティックに終われない世界、新たな存在が容赦なく訪れる世界。






涼たち夏Aの「まだ俺達はあのテストの中に居るんじゃないか…?」
というのが新巻さんの甲子園願望とか夢の中と似ている気が少しするんだけど、
それら夜見る夢を丸ごと新たな朝の光のような存在で灼き尽くしてあるいは自然と目覚めさせるのがこの現実の存在なんだと思う。

こうした幻覚に一番悩まされていないのが麻薬に一時期侵食されていた秋で、
その幻覚に悩まされない要因の一つに「子供を第一に」「くるみ達を守れ」が秋全体の共通理念としてあるからこそ秋は見たい夢に対して割と強かったんじゃないかと思う。

中盤までくるみに赤ちゃんの声の幻聴があったり茜ちゃんにくるみが助けを呼んでるっていう幻聴がきこえたのは、それが一つの心の支えだった(それがあるから狂わないでいられた)っていうのもあるような気がするけれど、それらはみんな現実によって覆い書きできる、実際の幸せが存在しているからこそ戻ってこれるものなんだと思う。
実際に存在しているものに依存できるのは幸せだし、地に足をつけている。

……一方。



だから、その戻って来た現実において恋愛があるというのも、またないモラトリアム状態というのも、それはそれで面白いと思う。

モラトリアムの答えは番外編で是非拝みたい。





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最終更新日  2017.06.18 13:50:34
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