Laub🍃

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2017.08.17
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カテゴリ: 🌾7種2次表
初めに読んだ時と、少し違う読み方をするのは楽しい。

巨船の中に入った夏チームが脱出できるかどうかヒヤヒヤしたり、
茂と安居の再会のような何かに本当に良かったと思ったり、
「何がだ」「大丈夫だ」で安居復活を確信し、これから安居(とモンペ)がどう変わっていくのかが非常に楽しみになったり、
ナツがお手柄だったり、少しずつ成長していることが表されていたり、
まつりちゃんが可愛かったり、弱みやよく見て考えていることが分かっていったり、
蝉丸とまつりちゃんの明るさが涼に対して非常にシュールに作用していたり、
皆が外の人に向ける想いに複雑になったり、
要先輩の教えを生かす安居に凄いなあと思ったり……

精神的に不安定で心配だから声がけをし続けているのは分かるけど涼自身の精神安定剤も兼ねてるよねこのモールスと思ったり。

錆の動き、広がり方に非常に魅せられたり。

それが初めに巨船編を読んでいて思ったこと。

だけど、先日嵐の発言や流れを解釈するにあたって20巻を通して読んだ時……
はじめに読んだ当時は気が向かなかったことが、いくつかあった。

ということで、以下シーン・台詞抜粋箇条書き。

・食えれば何でもいい涼 対 食に拘りのある蝉丸(虫はNO)

これ嵐と安居の水泳対決と同様番外編でやると信じてる。




・安居…「何も見えてなかった」

「ここは人が暮らしてた」「どこも通れるようになってる」

どこか、BASARAの更紗が入った罠・虫・蛇・死体だらけの洞窟を思い出す台詞。


生か死かの二者択一を迫られ続け茂の考えが見えなかった過去、
自分や夏Aの痛みでいっぱいで秋、混合、花の痛みや不満を見られなかった過去、
サバイバル技術以外での夏Bの特徴に目が行かなかった現在…のことをも示唆しているのかも。

安居は全方向を見ることはできるし、経験から生命に関わる大事なことには気付けるけど、誰かさんと同じく目の前1mしか見えない状態に陥ることも多い。

・嵐…「このブースはこんなにぼろぼろで」

死体が沢山ある場所だった。
壁に銃弾の跡が沢山ある場所だった。
かつては皆が一緒に遊んでいた場所だった。

何があったのかは、もう分からない。

……個人的に、この巨船の4人の最期、そのモノローグを外伝で読みたい。



・「普通の人が殺しあったんだ」
まるで、元々は普通だった、闇0だったのにいつにか人を殺す方法を教えられ、
いつにか何が自分の気持ちかも分からなくなった安居や涼を示唆しているよう。


・涼…「リーダー仕事や面倒なことはあいつがやってくれるだろうってな」

『面倒なこと』=お節介・べらべら喋る・何かを背負う?

しかし安居の場合これらを半ば本能的にやっているためむしろ苦労症なのは涼の方かもしれない。
そんな火水コンビが好き。

・安居…「時間をムダにしたな」「あの施設で学んだことは全てムダだったのか」

ムダという言葉に拘りがあり、意図せず他人にも自分にもきつい言い方になる安居

・機械に弱い安居

17年台詞といいまるで急速に普及してきたパソコンやインターネットに馴染めない世代発言のようで可愛い
とはいえ、実際重火器の扱いをやっている以上(特に安居は射撃訓練する時毎回撃った前後に分解点検していたし)バネや化学、ピタゴラスイッチ的なものの作り方は学べば分かるようになりそうな気もする

・涼(船体のバランスが崩れると何が起こるか)←貴士先生のテストの賜物
涼(爆破や沈没はできれば避けたい)←貴士先生のテストの賜物

・涼「嫌いじゃない」 まつり(…)
一緒に船に入った:前回→小瑠璃 今回→まつり
外の船で待っている:前回→虹子 今回→ちまき

小瑠璃とまつりは気が合いそうだし虹子とちまきも気が合いそうな気が……
……お互い隣に居ても苦じゃない・土や泥・鉱石についてだととても盛り上がりそうだけど
プライベートの話は一切しなさそう。研究員仲間っぽい。

・涼の安居と花が似てる発言

多分イノシシも要さんも安居と花に似てる。
真意はともかくとして、これを安居以外が聞いたらどういう反応をするか非常に気になる。
一部除いた夏Bはともかく、秋、春、新巻さんはとてつもないしかめっつらをしそうなところ。

これも番外編でどう出るか分からないところ。

・涼と安居は次にすることをさっと決めてさっと動ける

ただし答えがない問いには弱い。
そこでこの夏B。

・蝉「バクじゃねえの!?」
「バクがいたら面白いだけじゃないかアホウ」

これ蝉丸の自分ツッコミかと思ってたけどねえの←→ないので口調が若干違うという。
このツッコミ安居が言ってたら面白いだけじゃないかアホウ。

・結び方を何度も一日で教えている安居

その光景絶対可愛い。ナツも一緒に教わっているのかな…


・それまで殆ど冷静だったのに銃声(安居の)でΣ(▽_▽ 状態になる涼

・要「未来に行ったら必要なのは何だと思う?」

「注意力と判断力」

「決断力と実行力」


「君たちはもう 持っている」


 さてこの台詞は、茂と同様頭の中の なにか が言ったのかーーーー

 それとも、かつて言われた言葉なのか。


・嵐「ありがとう ……」

「でも生きた心地がしませんでした」ぽこぽこ「ふん」


ある意味鵜飼と間違われて撃たれた時の気持ちも重ねている……のかも?

・安居・涼よりも先にお礼を言っとこと思われている蝉丸
・大体の性格を把握されている蝉丸「安居と涼に言いな」

・入る前と心持が変わっている蝉丸

・「ぼーっとしている間にどれだけの動作をこなしたか」

 要さんたちが最も安居たちに与えたギフトは、トラウマでなく”習慣”なのかもしれない

・「ムダじゃねえ」
31巻でのフォローも勿論大事なんだけど、ここでいつも人も自分も茶化してるような蝉丸が
「ムダじゃねえ」と言うことが、安居にとって何かの支えになってたんじゃないかと思う


・「誰に頼むんだ」

神頼みはムダ派の夏A


・牡丹「涼が一人で外に出ることは避けたかった」「何をされるか分からないから」


1巻からの牡丹さんの変化も結構見どころなんじゃないかと思ってる。
憧れ人気投票でランクインしただけあって、誇りと警戒と心得とブラフとが相まっている牡丹さんはかなり面白いキャラだと思うんだけど、同時にあらゆる仲間に対して涼以上に本心が悟られることを気を付ける人でもあると思う。

・螢ちゃんが管制室で待機してたり案内してる所。

鍵島編でのひばりちゃん案内との違いが気になる。


今回はここまで。

7種は人間模様や心情描写の限界への挑戦、人工物のメカニズム、サバイバル、自然の力、とテーマが色々あるけれど、最終回まで全て読んだ後、田村先生が何をメインにしているのか何となく伝えられた後だと、気楽に読める分色々な読み方ができる気がする。




「何か欠けているものの方が美しいってね」


それぞれのキャラの、欠けている、そして美しいとして描写されるのは何だろう。




何か読み方を変えるようなことがあるたびに読み返すと面白いのは、まさしく広い範囲の年代向けの面目躍如。


読み返して、解釈色々してみて、もう一度苦手なシーンも楽しめるようになるといいなあ…





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最終更新日  2017.08.29 22:02:03
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