Laub🍃

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2017.09.17
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カテゴリ: ◎2次裏漫
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ある男は、蠱毒を育てていた。
可愛い生き物達に互いに喰らい合わせ、怪物へと変化させるおどろおどろしい術について、男は何の罪悪感も感じていなかった。
いずれ強く怪物を育て、大いなる脅威に立ち向かわせることが彼の使命であり、それに体よく利用されることが怪物たちの使命だった。

果たして、怪物達は巣立った。
しかしそれらは当然のことながら災厄となり果てていた。


男は奮える手で、蠱毒の巣立った抜け殻を覗き込んだ。

そこには怪物達が壺から抜け出る為に捨てたあらゆるものが存在していた。
男は、小さな娘にその残ったものを食べさせた。

それは怪物達の心のかけらだった。




怪物の一つが娘と出会った。
怪物は、娘の中に、かつて切捨てさせられたものが存在していると確信した。

怪物は娘に手を伸ばす。


喰らい取り戻す為に。





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最終更新日  2018.03.30 05:59:50
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