Laub🍃

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2017.11.25
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テーマ: 今朝見た夢(602)
カテゴリ: .1次夢
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私は今面積や体積を計算している図形と同じ、あるいはそれがくりぬかれた建物の中をさまよっている。


薄黄色の階段室は螺旋階段で、時計回りに下に降りている。

その写真を撮って、刳り貫かれた場所を撮っている私は、いつの間にか脱出不可能な深みまで来てしまったようだった。

そうして私は足元の丸い図形に気付く。
これはしゃれこうべだ。

そして私の未来の姿だ。

この美しい幾何学はなんと私たちからできていたのだ。

私はその一体になれることを誇らしく思い、目を閉じた。





私はクッションやら本やら図形があふれるベッドの上で溶けるように眠っていたが、煩わしいベルのせいで目が覚めてしまったようだ。

図形には形ないものが勝つ。つまりそういうことなのだろう。

時間もそうだし、がなる上司の声も形ないものたちだ。
上司に辞めさせられた前任の名前入りの白い制帽が、まるでしゃれこうべのように物置の片隅に転がっていたのを思い出す。

けれど形ないものを失えば、あのように、ものに仲間入りしてしまう。

私はそうなるものか。

私は交われどもけして一体化できない、図形の海へ走り出した。





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最終更新日  2018.09.25 22:30:43
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