Laub🍃

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2017.12.06
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カテゴリ: ●少女漫画
昔、特別悪いわけではなかった誰かを傷付けて後悔している気持ち。

そんな気持ちを抱えていたら、この本がぴったり、しっくりくると思う。


「淡島百景」1では、歌劇系女学校、寄宿舎での少女達のいじめにまつわる顛末が載っている。

ある友人が舞台に出てくるのを待って、出てこないのを不思議に思った少女。
おそらく嫉妬からいじめを受けて喧嘩を売り返して退学した少女。
いじめを受けて喧嘩を売り返した友人を心配した少女。
いじめをし、人ひとりの人生を潰した少女。

そんな少女たちの後輩。

嫉妬される能力を持っている少女。
嫉妬される能力を持つ友人を妬みつつも分からないだろうと思いながら距離を取る少女。


この、友人が出てくるのを待っていた少女の話と、人ひとりの人生を潰した少女の話がそれぞれ特に胸に刺さってきた。


友人が出てくるのを待っていた少女は明るく柔らかくどっしりと少女を応援するおばさんに、
人ひとりの人生を潰した少女は冷静で厳しい目で少女を見守るおばさんになっている。

それぞれ過去、追いかけられず声をかけられなかった後悔、
自分の家での憎しみを勝手に重ねて八つ当たりして憎悪する祖母と同じことをしていた後悔とが常にある状態。

明るいおばさんは、退学した「あの子」を見ていたからこそ、より一層人の夢を応援する。
厳しいおばさんは、退学した「あの子」を見ていたからこそ、より一層人の夢を保護する。

おばさんになれなかった、おばさんの姿を描写されなかった少女達の儚さとの対比、
消えてしまうからこそ若いうちに完成していた少女達との伸び方の対比が面白い。



「私を慕ってくれる生徒にも甘えてはいけない」
悔やんでも戻ってこない過去を厳しい彼女は考え続け、もう自分やあの子のような人を出さないようにすることを生き甲斐にしている。

彼女の演じた雪の女王の話にも、そういう考えの断片が含まれているのだろうか。
オムニバスストーリーとして、厳しい彼女と、厳しい彼女にサインをもらった少女の今後を見守りたい。





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最終更新日  2017.12.09 13:09:08
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