Laub🍃

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2018.11.03
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カテゴリ: .1次長
タイティエ暦300年、カタシタシア戦乱期。下剋上により地位を失い、切り売りされる立場になってしまった主人公・カポリ。生物を取り扱う家系の彼女は本来なら風の国の富豪の末席だった。

隙を見て金の国居住区から逃げ出した彼女は風の国の女帝が支配する地にたどり着く。風俗街の島ザンラーの女王・ギダランは海賊たち相手に対等に渡り合っていた。
自分もそんな風になりたいと思うカポリ。

カポリはじきに己のプライドをザンラー、そしてギダランに捧げるようになる。
女騎士となったカポリはギダランに寄せた鎧を身にまとう。

ギダランにはある目標があった。
それはかつて抜け出した亡国の復興だった。
その為に必要なのは手駒。

ギダランは生んだ子生まれた子の面倒を手厚く見た。



果たしてその願いは叶った。
そして敵を討ち果たしたそこでギダランは新たな主導者となった。
それが女系王政の国リュファー皇国のはじまりである。


政権交代のさなか流刑になった人のうち前宰相・ローシュンは毒の雨の降る水の果てに辿り着いた。
ローシュン宅で飼われていた奴隷ドールズは絶望して身投げしたが、ともにこの場所に流れ着くことができた。また会えた。その嬉しさに笑い泣きするドールズ。

ローシュン達は多くの人間に身を投げ出してぼろぼろになっていく人を減らしたかった。

だがその思いは通じなかった。


ギダランはかつて幼馴染と暮らしたような町を作りたいだけだった。だが動けば動くほど血塗られた世界しか作れない自分に絶望していく。
ギダランはあまりに長く戦い過ぎていた。

かつては人を殺そうとする仲間を諫めるほどだったのに、その仲間も手にかけてからは歯止めがきかなくなった。
まるでその仲間に取りつかれたかのように。



「それでもオレはあんたに救われたんだ」

カポリを追ってきた奴をギダランは追い返してくれた。
ギダランは常にみんなの為に戦っていた。





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最終更新日  2021.06.03 09:08:36
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