Laub🍃

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2018.11.05
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カテゴリ: .1次長
俺達の街は元々大きな岩と橋、そしてその間を轟轟と流れる水と風で形成されている。
 厳しい自然を克服し荒神の如き不運を調伏し、逆に利用せしめた俺達の祖先は偉大である。

 俺達の大陸は大きく分けて北と南の二つに分かれている。
 北は俺達の暮らす、風音の吹き荒れる岩と橋と波の国。南は活火山だらけの国だ。
 以前は南しか暮らすことができなかったが、橋をかける技術、人工食料を生み出す技術、周辺気温を操作する技術によって先祖は北へ進出した。そこには太古の昔別方向からこの大陸に辿り着いた人々が居たそうだが、先祖はその人々により良い船とより良い魚捕獲機、潜水機を授けることで無駄な血を流すことなく進出することができたのだそうだ。

 岩を削って得る武器、建物、道具、ロボット、真水を作る機械、通信機、車、機関車、戦車、船、浮遊機、発電機、波砕き岩、橋……様々な便利な道具を俺達は作ることができた。

「……この文面が、俺達フェリステーリに対するメリッサの認識なんだろ。魂胆は知ってんだよ」
「俺達は本当にお前たちのことが気に入っているんだが……」

「お前が俺達を気に入ってるとかいう御託はいい。問題はお前たちが俺達の生活手段を奪おうとしてることだ」



「金を手っ取り早く稼ぐ手段を紹介してるだけだよ」

「うるさい。……俺はお前個人のこともお前らのことも大嫌いだ、帰れ詐欺師キラダ」
「俺はお前もお前たちも好きだよ。クミス」
「鳥肌が立つ……っ」





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最終更新日  2021.06.06 16:55:31
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