Laub🍃

Laub🍃

2020.02.04
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カテゴリ: .1次小
「-ああ、お邪魔でしたか」
「……何の用だ。木んとこのマッドサイエンティストどもが」
「お取込み中申し訳ないのですが、そこのワンちゃんの脳波を取ってきてくれとのことでして。ああ、続けていて大丈夫ですよ。こちらは勝手に進めますから」
「おい…」

 かちゃかちゃと俺に組み敷かれ繋がったままのケルベロスの頭部に器具を取り付ける「先生」のー…なんて言ったか、ロガスだったかー手は緩まない。

「んっ、ぁっ、がっ!?」

 ケルベロスの体が跳ねる。
 頭をすっぽり覆う器具の中で何が行われているのか分からないが、何か途轍もなく恐ろしいことが行われている気がする。

「テメェなにしてやがる!?」

「ひっ、ぐぅ、あ゛っ」
「やめろ…やめろ!!!」
「お静かに」

 伸ばした手は振り払われ、即座に拘束される。

「大人しく交わっていればいいでしょう。邪魔しませんよ」

「こんな状態見て続けられるか!!」

 ケルベロスは白目を剥いて今にも死にそうな声を発している。

「答えて下さいケルベロス。地の魔女の弱点は?地の魔女の本体は今どこに居ます?」
「-------ここ」

「あ゛?」

 ケルベロスのない腕が俺の方に振り上げられた。





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最終更新日  2021.05.06 02:49:50
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