おぢさんの覚え書き

おぢさんの覚え書き

2019.05.13
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カテゴリ: 歴史/考古学/毛人
花ノ木遺跡、午王山(ごぼうやま)遺跡、吹上遺跡。これらは新河岸川の右岸、和光市にある環濠集落である。




出典:国土地理院ウェブサイト(​ https://maps.gsi.go.jp/#14/35.795713/139.627304/&base=std&ls=std%7Cd1-no865&blend=0&disp=11&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 ​)
地理院タイル(​ デジタル標高地形図 ​)「東京湾」【技術資料D1-No.865】に遺跡名を加筆。

花ノ木遺跡から午王山遺跡、午王山遺跡から吹上遺跡、それぞれの距離は500m程度で近接している。地形図から分かるように、吹上遺跡と花ノ木遺跡は舌状台地上に、午王山遺跡は残丘上に集落が存在していた。

各遺跡の概要は以下「和光市歴史の玉手箱」で紹介されている。
 ​ 花ノ木遺跡​ ​(和光市歴史の玉手箱)
午王山遺跡 ​(和光市歴史の玉手箱)
 ​ 吹上遺跡 ​(和光市歴史の玉手箱)


花ノ木遺跡周辺。番号の各位置で写真を撮った。

①の地点の標高が8m程度、遺跡の地点が28m程度で周囲の平地からの標高差は20m程度である。


①この交差点を右折して、坂を上ると花ノ木遺跡のある台地上に出る。坂の途中には新倉氷川八幡神社があり、坂には宮坂という名がついている。


②遺跡のあった台地上から南西方向を眺める。急な坂になっている。


③遺跡のあった台地上から北東方向を眺める。急な坂になっている。


④遺跡のあった台地上から北東方向を眺める。急な坂になっている。


⑤遺跡のあった台地上から南西方向を眺める。急な坂になっている。


⑥遺跡のあった台地上から南南東方向を眺める。この方角のみ、ほぼ平坦になっている。左右の路地に入るとすぐに坂道になっており、細い台地の先端部分に集落が営まれていたことが分かる。




①の地点が標高10m程度、遺跡が標高25m、午王山の北側が標高5m程度となっており、平地との標高差は15~20m程度である。


①南方から午王山遺跡のある丘を見上げる。


②車で午王山の上に出るには、西からこの午王山通りを登るルートしかない。弥生時代もこの西側からの道がメインルートだろう。正面に小さくて見にくいが小さな社、狭間稲荷神社がある。


③狭間稲荷神社あたりから北の方向を眺めると、このとおり急な下り坂になっている。


④狭間稲荷神社から②の坂を上から眺めた様子。





⑥午王山遺跡の遺構配置図。2重の環濠が集落をめぐっているのが分かる。西の方にも一条の環濠が一部見える。現地案内板では3重の環濠の可能性もあるとしている。おぢさんは、弱点である西側を強化する後世でいうところの堀切であると思うがどうだろう。


吹上遺跡周辺

南を流れる白子川から一段上がった平地から吹上遺跡のある丘の方向を写したのが①の写真。遺跡標高が23m程度、①の地点の標高が7m程度、あたりの白子川が標高2m程度となっている。下の平地からの高低差は15m程度で、細く台地が延びている南西方向以外は急な斜面に囲まれている。


①南から遺跡のある丘を望む。この写真ではわかりにくいが、実際に眺めると高低差が明瞭。


②路面のすべり止めが物語るように、南西以外はすべてこのような急斜面を登らなければ、集落に近づけない。


③北側から遺跡のある台地上へ向かう道。

花ノ木遺跡の近くには宮坂、とう火坂という坂があり。吹上遺跡の近くには稲荷坂、妙典寺坂という坂がある。午王山は文字通りの山であり、地名に遺跡付近の地形の険しさが現れている。
これらの遺跡の周囲との標高差は15~20m程度で高地性集落の基準には全く及ばないが、午王山遺跡の環濠が最大幅2.9m、最大深さ1.7mであることを考えると、やはり元々の地形こそが防御の主力であることは間違いないだろう。南通遺跡でも見たように、環濠は補助的な役割であり、メインは自然地形であることを、この度の環濠集落遺跡めぐりで確信した。


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Last updated  2019.05.15 19:21:14
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