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ずれずれ書房やん

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2015年10月22日
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カテゴリ: 介護
祖母が施設にいたころ、少しづつ記憶や認識があいまいになってきたころから、祖母は私の手を握りたがるようになった。ベッド脇にいるときや何かの世話をしているとき、ふと気づくと手を伸ばしてきて私の手や袖を握っていた。


 私が小さいころは、全然可愛がってくれなかった癖に。
 跡取りだからと兄ばかり可愛がり、私は「いらない子」といって、邪険にしていたくせに。しつけの名を借りて、ストレスのはけ口にして、私が悪くなくても、すぐにぶったり叱ったり・・・ひどい仕打ちをしたくせに。
 私の手など引いてくれたこともなかったくせに。。。。なのに、こんなに幸せそうに今頃、私の手を取るなんて、こんなに愛しそうなまなざしを向けてくるなんて、・・・反則だよね。ずるいよね。なんて時々思っていた。

しつけとて 我を打ちたるこの腕で 甘えたまうか 赤子のごとく

 だからこんな句が介護百人一首で入選した・

 だけど、それが可愛く感じてしまう。可愛くなってしまったものは仕方ない。
不細工な我が子を世界一可愛いという親バカにあきれていたくせに・・・


 祖母の施設に行くたびに、毎回 幸せの握手会は繰り広げられた。亡くなるまで、毎日。

 そして今。母が妖怪に。。。いえ、要介護突入。最高位のを獲得。
言葉が出にくくなり、表情が出にくくなってしまった。
 言葉はほとんど出ず、や表情はいつも厳しく拒絶されているように感じてしまう。
でも、母は、無言で私の手を握る。私の手をさする。

 ありがとう。。。ごめんね。。。

 手を通じて伝わってくる母の思いが切ない。
 母の声が出ず、意思の疎通がうまくいかない日は、母の手をとり、スキンシップで、言語を越えた意思疎通を図る。ただ、手を握る。

 その日も母のベッド脇にしゃがみ母の手をとっていた。
 看護師さんがちょうどそのタイミングで部屋にやってきた。ちょっと照れくさいので、「今、握手会してたんです」

「ええっ!じゃ、私もさせてもらおっと」と言って母の手を両手で取ると
「いつも応援してます。頑張ってください」
と まるで アイドルにファンが言うようなセリフを言ってくれた。
これには、母も私も大爆笑(といっても母の場合、ニヒルな笑顔だが)
声はあまり出ないものの、その日なんだか上機嫌で過ごせたようだ。


 言葉を超えた愛の交歓、永遠に握手会は、不滅。今日も明日もずっと続けられるといいなあ。





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最終更新日  2019年01月19日 21時41分29秒
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 ここで紹介されている コウノメソッド こそがこれからの高齢化社会、認知症にとって救世主となるモノだと思います。これから、一人でも多くのお医者さんがコウノメソッドを採用して、本当に患者や介護者を救ってくださることを心から願っています。




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