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両親の離婚を機に、ぼろぼろで古めかしい大おばの屋敷へ引っ越してきた、マロリー・ジャレッド・サイモンの3姉弟。壁の中を走るリスのような音の謎を突き止めようと屋敷内を調べるうち、ジャレッドはこの屋敷に全く別の誰かが住んでいるのではないかと思い始め・・・。図書館で借りました。なんとなーくタイトルに見覚えがあるなとは思ったのですが、これ、去年映画になってるんですね。気付かず借りてきたよ(^^;母親と共に、大おばが入院中で荒れた屋敷へやって来た姉弟。音の謎を探るうちに、ジャレッドはいち早く不思議な生物の存在に気付きます。が、屋敷で起こる奇怪な現象の数々を母は彼の悪戯と決めつけ、姉マロリーとジャレッドの双子の弟サイモンも半信半疑。絶対に謎を晴らすぞ!と立ち向かったジャレッドが見たものとは・・・?!・・・って、これだけーーーッ?!ほとんど話が進んでないじゃないか!!映画だったら、下手すりゃ最初の15分位で終わっちゃう内容ですよ(T_T)全5巻らしいのですが、ハリポタや指輪みたいに1冊でそこそこ話が完結する訳じゃなく、5冊でひとまとまりのお話ということでしょうか(^_^;不思議なことはいくつか起き、表紙にいる妖精が現れたところで1巻目は終わります。謎だけポトリと落としていった感じ。いや、状況説明が終わりましたってところか。とにかく大きな山場というのが無いに等しいので、たぶん2巻で何か事件とか起きるのでしょう。それか物語が大きく動くとか。という訳で、1巻だけじゃなんとも言えないので、次は2巻を借りてきたいと思います。頼む・・・なんかアッと驚く進展でも起こってくれ・・・。スパイダーウィック家の謎1 人間、見るべからず著者:文/ホリー・ブラック 絵/トニー・ディテルリッジ(Wikiだと↑この2人が逆になってました↑)訳/飯野眞由美文渓社 2004年7月発行
2009/05/22
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名探偵シャーロック・ホームズの依頼を受け、ある家の見張りをすることになったベイカー街遊撃隊、またの名をベイカー少年探偵団。ある日、情報を伝えようとホームズの元を訪ねた団員達だが、そこにいるはずの名探偵の姿は消え失せていて・・・!図書館で借りました。コナン・ドイルの名探偵シャーロック・ホームズシリーズ3作品に登場した少年探偵団にスポットを当てた、別作者によるパスティシュ(と言うんだそうな)です。今で言うスピンオフみたいなもの・・・かな?ホームズの依頼である家とそこに出入りする人物を見張っていた探偵団の少年少女達。ところが、怪しい人物を見かけた途端、依頼人であるホームズ自身が消えてしまった?!ホームズの行方を追ううちに、少年達もまた事件に巻き込まれ・・。子供向けなので字が大きくて読みやすいというのもありますが、テンポも良かったのでサクサクと読めてしまいました。大人、特に往年のシャーロキアンの方々にはちょっと物足りないかもしれませんが、児童書だと思えば充分楽しめるのではないかと。悪党を追ううちに、自分が行方不明になってしまったホームズさん。その謎を追い、子供達が大活躍です。・・と言ってもその子供達、普通の家庭の子供達ではなく、それぞれの事情で家をなくした浮浪児集団なのでした。幼いながらも働いている子もいて、それが探偵団としての能力や役割にも生かされてたりします。ドイルの作品ではリーダーの少年・ウィギンズだけしか名前がなかったそうですが、本作品では7人(ドイル作品より1人増)の子供達全員に名前がつき、個々の特徴も細かく設定されてます。子供ならではの嫉妬心や功を焦る気持ちなども描かれており、未知数の未来の名探偵といった感じで面白かったです。・・・しかし、ホームズは良いとこがなかったな(^д^;欲を言えば、ドアの仕掛けを見破るところとか、もっと具体的かつち密な描写があっても良かったんじゃないかなぁ。多少無理矢理感が感じられる場面もあったりです。作者のアンソニー・リード氏は、イギリスBBCが製作したホームズ作品ベースのTVドラマ「ベイカー少年探偵団」のプロデューサー兼脚本家だそうな。小説でも子供達が生き生きと描かれているので、きっとドラマもそんな様子が表現されているのでしょうね。機会があれば、ぜひ見てみたいです。ベイカー少年探偵団1 消えた名探偵著者:アンソニー・リード 訳/池央耿 評論社 児童図書館・文学の部屋 2007年12月発行
2009/05/21
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あるところにパパがいました。ごく普通のパパでした。ところが、12月の第一週の月曜日、ママと2人の子供達に引っ越しを任せて出勤したら、新しい家への帰り道がわからなくなってしまった?!バスを降りる場所さえわからず、ウロウロするパパ。お家は見つかるのでしょうか・・・。図書館で借りました。ちょっと長いですが漢字には全部フリガナがあるので、小学校低学年から楽しめそうな児童書です。まず、タイトルに軽くビックリ。え?パパ、お家に帰れなくなっちゃうの?なんで???仕事を優先するあまり家族に引っ越しを任せたら、住所も降りるバス停もわからず終点まで行ってしまいます。運転手さんの好意で何度か中央ターミナルと終点を行き来するけれど、やっぱりどこだかわからないパパ。ついに運転手さんにも見捨てられ、途方に暮れているところへやってきたのは・・!困っているパパの元に、次々現れる人達が面白いです。救世主?!と思いきや、そう簡単にはいきません。そして、いつの間にか物語はパパの冒険談に(笑)ただ、現実的に考えれば、新しい家をどうやって決めたのか。下見とか行かなかったのかなぁ。そんなに何もかもママ任せだったのかしら?ママも仕事があるって言ってるのに(--;)冒険?を続けるうちパパも自分にとって何が大事か気付き、最後はちゃーんと家族の元へ。暖かでクスリと笑える、楽しいお話です。はたこうしろう氏のイラストも、お話にピッタリ。情けないパパやにぎやかな登場人物達が、独特の絵でほのぼのと描かれています。特に、吠えまくる犬ゾリの犬達がとても可愛いノダ♪目つき悪いけど(笑)うちへ帰れなくなったパパ 著者:文/ラグンヒルド・ニルスツン絵/はたこうしろう 訳/山内清子徳間書店 1995年9月発行
2009/05/19
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ある日、4年2組の教室に入ってきたのは、おじいちゃんよりももっとおじいちゃんのような先生。病院で今も診察を続ける現役医師であるという日野原先生は、なんと95歳!先生はチョークを手に取ると、黒板に1本の長い線を書き、0、10、95、100という数字を書き込んで・・・。95歳のわたしから、10歳のきみたちへ。おじいちゃん先生の語る、命の授業のはじまりはじまり。図書館で借りました。実在の高齢医師・日野原重明先生の「命の授業」を元に、村上康成氏のかわいいイラストで親しみやすく描いた命を考える絵本です。10歳の子供達と、95歳(2006年現在・たぶん)の日野原医師。黒板に書かれた直線では、左の端と右の端。年の差が一目でわかります。先生が長生きであるということも。「いのちってなんでしょう? 生きているとはどういうことでしょう。 そして、いのちはどこにあると思いますか?」先生は子供達に聴診器を配り、友達と向き合って互いの心臓の音を聴かせます。真剣な顔の子供達。やがて、心臓の音が確認できると、誰かがぽつり。「なんだかこわい・・・・・・」見えない命を形あるものとして受け止めた瞬間です。「いのちは、きみたちのもっている時間」と話す先生。これから生きていく時間、これから先使える時間。それがいのち。ご自分の残り少ない貴重な時間を、子供達の授業に使って下さった日野原先生には頭が下がります。こんな風に子供達に命と向き合うことを教えていけたら・・・。というか、私自身が日野原先生の授業を受けてみたいと思いました。一日一日、限りある時間。これを生かすも死なすも自分次第。それなら、少しでも大事に使っていけるといいですね。大人も子供もぜひ読んで欲しい、心にジンとしみる一冊です。いのちのおはなし 著者:文/日野原重明 絵/村上康成講談社 2007年1月発行
2009/05/07
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ここは真夜中の動物園。チンパンジーがゴリラの檻を訪ね、重大報告をしました。「この動物園、あぶないらしいんです」閉園を知った動物達はみな様々な行動を取り始め、そして徐々に動物も人も減り出すと・・・。図書館で借りました。落語家・桂三枝さんの落語絵本です。閉鎖が決まった動物園で、夜な夜なゴリラとチンパンジーが密談。鍵を開けて自由に檻を抜け出すことのできるチンパンジーが、園内の様子をゴリラに報告しています。まず最初に移動したのがベンガルトラ。同時にリスも。「リスとトラでリストラかい・・・」ゴリラさん、さっむぅーーー★ウチの娘が喜びそうな親父ギャグになってます(--;)ホッキョクグマなんて、札幌生まれの沖縄行き。どんどん北極から離れてます。「どっちかというと南極に近づいてますね」こんな調子で連夜話し合うチンパンジーとゴリラ。が、ついに彼らも動物園を離れる日が来て・・・。漫才みたいな2匹の掛け合いが楽しいです。けど、実際に動物園生まれの動物達が移動することになったら、こんなことも考えたりするのかなぁ?と思うと、ちょっぴりせつない。オチがまた、動物園らしい面白さになっています。この落語絵本シリーズ、他にも色々あるみたいなので見つけたら読んでみたいですね。その時はやはり、三枝さんのあのお顔を思い浮かべながら(笑)さよなら動物園 著者:文/桂三枝 絵/黒田征太郎アートン 桂三枝の落語絵本シリーズ7 2006年8月発行
2009/05/02
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ぼくんちの犬は「ながいいぬ」。小屋から出れば、どんな犬より一番長い。きりんよりも、ゾウよりも。そんな「ながいいぬ」とお散歩に行けば・・・。図書館で借りてきました。一見普通の犬なのに、小屋から出てくると胴体がやたらと「ながーーーい」犬の絵本です。比較のイラストを見ると、本当に長い!!きりんの背丈よりも長い。ゾウの体を乗り越えて、伸ばした鼻の先よりも更に長い。一体何メートルあるのかしら?そんな「ぼくのながいいぬ」、だっこもお散歩も大変そう。でも、なんだかオチャメでかわいいんですよね。ただ、どうやって小屋に収っているのかが謎・・・。作者の矢玉四郎さんは、「どかんねこ」を描いた人なんですね。土管から次々猫が飛び出してくる「どかんねこ」も可愛かったな。ながいいぬのかいかた 著者:矢玉四郎ポプラ社 矢玉四郎のあいうえほん2 2000年5月発行
2009/04/23
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デパートへ買い物に来たぼくとおとうさん・おかあさん。まずは、エレベーターで2階の婦人服売り場へ。水着を買ったおかあさんは、早速着てそのままエレベーターヘ。続いて5階の紳士服売り場。パンツを買ったおとうさんも、早速着てエレベーターへ。ぼく達が次々買い物しながら上へ上がっていくと・・・。図書館で借りてきました。一家3人が、やたらと調子よく買い物を続ける絵本です。エレベーターに乗って1階から出発。2階、5階、6階・・・とその辺まではまぁ普通なんだけど、45階辺りから購入品が徐々にアヤシクなってきて・・・(笑)え?459階は地獄の物産展?!!三途の川のミネラルウォーターまで売ってますよ。長生きや健康には効かなさそうですが(--;)おとうさんなんて、閻魔大王様を買っちゃった!最上階は特別セールの会場。なんと、売り物は・・・!!!あっ、ビリケンさんが置いてある(笑)おかあさんの購入物は、お徳用七福神詰め合わせ。・・・ん?お徳用???(^_^;そんな感じで、買いに買いまくるこの家族。後先考えないでこんな風に買い物できたら、さぞ気分の良いことでしょうね。でも、どうやって持ち帰り、どこに収納するのやら。なんにしても「ご利用は計画的に」って事ですね。表紙裏の見開きでは、珍しい商品の数々をちらりと紹介。「おとひめすいさん」の、亀が届けた鯛とヒラメとか、「ころりんどう」のよく転がるおむすびとか。私は「どんぶらこえん」のももが欲しいな。さて、切ったら何が出てくるやら。限定1個の「すずめのなみだ」の使い道も気になりますwうえへまいりまぁす 著者:長谷川義史PHP研究所 2003年2月発行
2009/04/22
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ある日突然、お城を飛び出したくまの王さま。馬車に友達のうさぎとすみれと荷物を乗せ、たった1人で街の古い建物の3階にお引っ越し。今日から召し使いもおらず、何でも自分でする生活。お風呂も、パジャマを着るのも、買い物も。1人の生活を満喫する王さまでしたが・・・。図書館で借りてきました。王さまが突然家出?してしまう絵本です。が、城の者達がバタバタ大騒ぎで探し回るような慌ただしい展開は全く無く、全体にのんびりとした雰囲気が漂っています。主人公の王さまがマイペース過ぎるとも言いますが。頭に王冠を乗せ、自由気ままな生活を始める王さま。お供はうさぎとすみれの花だけ。街の人達も気軽に話しかけます。言われるままに、うさぎの散歩ひもを外したり、馬車を売りに出したりする王さま。ついには、迎えに来た大臣に王の座を譲り、王冠とマントを差し出してしまいます。王さま、全く帰る気ありません(>_
2009/04/15
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ある朝お日さまがじんわりと昇る頃、海から何かがやってきました。「エンヤラ、ドッコイ!ソレケセ、ヤレケセ・・・。」掛け声と共に現れたのは、たくさんのペンギンを乗せた真っ赤なカヌーで・・・。図書館で息子が借りてきました。この講談社の「どうわがいっぱい」シリーズにはおさるのシリーズやタニシの話とか色々あるのですが、どうやら息子のお気に入りのようです。今回はペンギンの消防隊。以前、同じペンギン達?の探検隊の話も読んでました。ある日突然、島に訪れた50匹のペンギン達。拍子木やまとい、ロープ等を持って、次々と上陸します。一列に並んで浜辺からジャングルへと歩いていくと、太い木の上にゴリラを見つけて立ち止まり・・・。「火の用心」を唱えながら、淡々と進んでいくペンギン達。本人達に悪気はないのでしょうけど、行く先々で出会った動物達を災難に巻き込んでいきます(--;)大体、いくら小さなペンギンといえど50匹もいたらそれだけで結構迫力あるかと。ゴリラ、オオトカゲ、ゾウ・・・と被害者を出すだけ出して、ペンギンは来た時同様唐突に帰っていきます。消防隊と言うよりは、ただの夜回りに近いですね。なんて迷惑な連中!!ペンギンしょうぼうたい 著者:作/斉藤洋 絵/高畠純講談社 どうわがいっぱい 1993年6月発行
2009/04/02
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収穫の秋、たくさんのカブを持って、1人の少女?が市場にやってきました。ドワーフこびとからカブと交換で小さな星を買い、野菜と一緒に畑で育てるのです。大きな星が育つかな・・・?図書館で借りてきました。SFファンタジーというか、独特の世界が広がる不思議で夢のあるお話です。主人公は・・・女の子?男の子?最初は少年かと思ったのですが、最後のエプロン姿を見ると女の子にしか見えないんですよね(^^;街の市場でドワーフこびとから星を買った主人公。畑の一角に浮かべてお日さまに当てたり、水をやったり。野菜と同じように育てます。大きくなってきたら、そこに苗を植えたり家を建てたり。ゲームやガーデニング感覚で自分の星を作れちゃうなんてなかなか面白そうです。話も独特なら、絵もかなり独特の雰囲気があります。添付してあった作者のメッセージに、「三鷹ジブリ美術館」とか「宮崎駿」というキーワードがあったのでちょっと調べてみたら、作者の井上さんは映画「耳をすませば」に出てくる猫・バロンのお話の背景画を担当した方なのですね。この「星をかった日」も短編アニメになっていて、ジブリ美術館で上映されているそうです。他にも異郷「イバラード」をテーマにした画集等を発表、個展も開かれているとか。で、その「イバラード」の名前の由来は、大阪府茨木市。イバラキ=イバラード。この名付け方、宮沢賢治やますむらひろしさんと同じですね。なるほど、お三方とも「不思議」とかそういう言葉がピッタリの作品世界を展開しているところが共通点と言えそうです。井上氏の本も機会があればもっと見てみたいな^^星をかった日 著者:井上直久架空社 2006年4月発行
2009/04/01
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ある朝目を覚ますと、地球は宇宙人に囲まれていた!「でたーっ」宇宙人は地球を攻撃・・・バゴーン地球はあっという間にぐちゃぐちゃになり・・・。図書館で借りてきました。ある日突然現れた宇宙人に、地球がめちゃくちゃに破壊されてしまうお話です。一見、子供向けの絵本とは思えないような内容(^_^;でも、これって子供向けなんですよねぇ。なんと言っても全部「ぐちゃぐちゃ」ですから町も山もぐちゃぐちゃ。反撃のミサイルも戦艦もぐちゃぐちゃ。地獄絵図みたいなグロさとまではいきませんが、文章もイラストもそれなりにぐちゃぐちゃなんですよ。いや、もう、ここまでやる?!画面いっぱいに赤が広がり、絶望かと思われた残り5ページで、ようやく救いが入ります。けど、地球を救ったのは・・・(笑)なんですか、そのオチは。一気に脱力しました。ちと賛否両論あるかも?な気もしますが、オチがコレだったので私はまぁ子供に読ませても良いかと思いました。うん、平成ライダーの方が世界ぐちゃぐちゃだしねでたーっ 著者:文/内田麟太郎 絵/メグホソキ国土社 1997年7月発行
2009/03/21
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ある町に住む、1人の妙な男。彼は昼間は全く外に出ず、夜になり町が寝静まってから、たった独りでぶらぶらと外歩きをしていた。ある晩、いつものように彼が静かな町を歩いていると、あちらから見上げる程の大男が近付いてきて・・・。タイトルに惹かれて図書館で借りてきました。「妙な男」・・・要するに引きこもり人間です真夜中にただ独り、誰もいない通りを歩いていく。誰かに見つかったら、不審者扱いで通報されそうです。そんな彼がある晩出会ったのが、なんと歩く電信柱!!昼間は歩けないから夜中にこっそり散歩するという電信柱と、すっかり意気投合した妙な男。2人(?)で町を歩くことになりますが・・・。歩く電信柱かぁ、確かに白昼堂々と歩かれたら邪魔そうですね。って、そういう問題じゃないか。電線はどうするのでしょ?引きずって歩いてても迷惑だし、切って本体だけってのもいくら夜だからって停電の心配もあるでしょう。うん、結論。電信柱くん、君は歩いちゃいけないよ(笑)イラストの妙な男が、さらにかなり「妙」です。文中には一切そういう表現はないのですが、中表紙で箱に目の穴をくり抜いたものを用意する場面が。よく見りゃカーテンにも2つ、丸い覗き穴。イラストレーターさんは主人公を本格的な不審者に仕立て上げたいようです(笑)けど、今どきそんなの被ってたらなぁ・・・。作者の小川未明氏は1961年没。あら、一応私の生まれる前。逆にイラストの石井聖岳(きよたか)氏は1976年生まれ。お若いですね。でも、レトロな雰囲気のイラストで、全然ギャップを感じさせない「妙な」絵本に仕上がってますw電信柱と妙な男 著者:作/小川未明 絵/石井聖岳架空社 2004年7月発行
2009/03/20
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サンドイッチ サンドイッチ さぁつくろう。バターにレタスにトマトにチーズ。大きなハムも忘れずに。おいしそうなサンドイッチ、さぁ召し上がれ!図書館で借りてきました・・・誰が?私かなぁ、それとも娘か?ちょっとわかんないんですが、気付いたら家にありました(笑)サンドイッチを作る過程がひとつずつ描かれた、なんとも美味しそうな、小さい子向けの絵本です。リアルとまではいかないけれど、本物の雰囲気を出した食べ物のイラストが素敵です^ ^こういう絵本は見るだけでおなかが空いてきますよね。でき上がったのは、なんとも豪華な具のサンドイッチ!ただ、現実的にはここまで豪華に具材が入ってると、ボトボト落ちて食べにくいんだな(笑)それくらい豪華なサンドイッチです。色はこれ、色鉛筆で塗ってるのかな?水彩色鉛筆?ほんわかとしたやわらかな色合いが、食パンやレタスの食感をよく表現しています。あぁ、サンドイッチ食べたいなぁ。サンドイッチ サンドイッチ 著者:小西英子福音館書店 2005年4月発行
2009/03/19
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朝ご飯を食べていると、お父さんが突然宣言!「今日の晩ご飯はコロッケに決定!」家族のみんなは大喜び、早速役割分担で働き出し・・・。図書館で借りてきました。「うちのかぞく」のシリーズです。図書館に全部揃っていないので、何冊目なのか発行順は不明ですが。朝、唐突にコロッケ宣言を出すお父さん。ここん家のメニュー決定権はお父さんにあるのでしょうか(笑)大賛成のみんなは、それぞれの仕事をこなしていきます。おじいちゃんは畑でいもを掘り、お兄ちゃんとお姉ちゃんは放課後買い物へ。いつもより早く帰宅したお父さんは、いもをつぶす係です。みんなで協力して作った、色んな形のコロッケ。最後にお母さんが揚げれば、はい、でき上がり。なんとも美味しそうですね♪(イラストがちと別物にも見える・・とかは言わないw)コロッケと言えば、義母の作ってくれるコロッケが美味しいんだよなぁ。ちょっと大きめでホクホクしてて。このテの絵本を借りてくると、お約束でおなかの空くワタシです///うちのコロッケ 著者:文/谷口國博 絵/村上康成世界文化社 2007年8月発行
2009/03/14
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うちの家族をご紹介。まずはかあちゃん、怒ると怖い顔になって、まるできつね。それからとうちゃん、酔っぱらって赤くなって、まるでたこ。それから、それから・・・。図書館で借りてきました。大好きな村上康成氏で検索して引っ掛かりました。何冊かシリーズで出ているみたいで、その1冊目です。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お兄ちゃんとお姉ちゃんと、そしてぼく。みんなが何かすると、ぼくには色んなものに見えてきます。きつねやたこはわかるとして、化粧したお姉ちゃんはちょっとかわいそうじゃない?草刈り中のおじいちゃんのイラストが、オチャメでかわいいです^ ^巻末には歌の楽譜も。ふーん、これ歌もあるんですね。本が先か歌が先かは知りませんが。もしかしたら幼稚園とか幼児番組とかの歌集に載ってるかな?うちのかぞく 著者:文/谷口國博 絵/村上康成世界文化社 2004年6月発行
2009/03/12
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正しいパパの使い方、その1、トランポリン。その2、ふた開け器。その3、エアコン・・・etc。世の中いろんなパパがいるけれど、うちのパパは世界にたったひとつのパパで・・・。絵本ワールドで購入してきました。「パパの使い方」がわかる絵本です(笑)子供達はもちろん、もうこれは絶対にダンナにも見せたい!と思ってしまった1冊です。ページをめくれば、様々なパパの使用例が。買い物かご代わりに荷物を持たせたり、車に乗ればカーナビだったりタクシーだったり。最初は「ちょっとかわいそうかな」と思われるような使い方ばかりだったけど、ページの残りが少なくなるにつれ徐々に変化していきます。ある時は手を繋げば不安が飛んでいく「おまもり」、またある時は、どんな薬よりも効果絶大の「看護士さん」。裏表紙には「パパご使用上のちゅうい」も。「“パパ”はせかいに1つしかないため、 おとりかえできません。」さて、ウチの“パパ”は子供達にとってどんな存在なのか、気になるところです。日本語訳は、「あらしのよるに」等で人気の木村裕一さん。ユーモアたっぷりの言葉選びがさすがです。うちのパパが世界でいちばん! パパのつかいかた33著者:文/ハリエット・ジィーフェルト 絵/アマンダ・ハーレイ訳/きむらゆういちくもん出版 2005年6月発行
2009/03/10
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ぼくがなけばにほんなんかなみだでしずむぼくがなけばかみさまだってなきだしちゃう -本文より図書館で娘が借りてきました。サブタイトルの通り、戦争を経験したイラクの子供達の絵に、谷川俊太郎氏が詩をつけた絵本です。2003年3月に始まったイラク戦争。夜になるとアメリカ軍が空から爆弾を落とし、街は真っ赤な炎の海に。何人の子供達が命を落とし、何人の子供達が眠れぬ夜を過ごしたことでしょう。爆弾の中に含まれていた物質により、白血病にかかった子供。家族を殺された子供、足が腐り何度も手術を受ける子供。彼らがお日様の下で無邪気に友達と遊べる日は、もう取り戻せません。悲しみや絶望を抱きながらも、絵を描く子供達。ある少女の家族の絵には、大好きだったお兄さんだけがいません。仇であるアメリカ軍の兵士に花を渡す絵を描いた子供もいます。たとえ相手が憎くても、誰もが平和で誰にでも生きていて欲しい、そんな願いが込められています。戦争なんてきらい、平和がほしい。どの絵からも子供達の悲痛な叫びが聞こえてくるようで、胸を締め付けられる思いです。おにいちゃん、死んじゃった イラクの子どもたちとせんそう著者:詩/谷川俊太郎 絵/イラクの子どもたち教育画劇 2004年2月発行
2009/03/06
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保育園非常勤職員の近藤先生は、脳性まひで手足が不自由。力の入らない手の代わりに足でハサミを使ったり、ゆっくり歩いたり時には車椅子に乗ったり。そんな近藤先生についたあだ名は、「コンニャク先生」。心優しいコンニャク先生と子供達との交流を、写真と文章でつづる写真絵本。絵本ワールドで作者あとがき(撮影ノート)を読み、絶対に手元に置きたくなって購入してきました。「障害を正面から見つめた写真絵本」-帯よりということで、障害を持つ人を中心に据えて、周りの子供達との日常を切り取った絵本です。話したり走ったり、絵を描いたり・・・、健常なら簡単にできることが難しいコンニャク先生。それでも苦手なことから逃げず、体の他の部分を使って乗り越えていく先生の姿に、子供達が問いかけます。「せんせいの足って、手なのかなぁ?」写真撮影中の星川さんのところへボタンをはめてとやってきた子供。星川さんが戸惑っていると、「せんせいに、はめてもらうからいいや」-撮影ノートより子供達の中には、先生への信頼がしっかりと根付いています。親としては正直、体の不自由な障害者に子供を任せるのは不安があると思います。それは差別とかってそれだけの問題じゃなく、現実的に考えても仕方のないこと。暴れ盛りの園児達なんて、突然どんな行動を起こすかわからないしね。けれど、コンニャク先生のような人になら、任せてみてもいいかな?走ったり追いかけたりはできなくても、優しく見守ってくれる。子供達の心にいろんなものを与えてくれる。何より、一生懸命生きる人は応援したくなりますよね。そして、障害児の親として、不安だった子供の将来にほんの少し灯りをもらったような気分になれた1冊です。ぼくたちのコンニャク先生 著者:写真/文 星川ひろ子小学館 1996年2月発行
2009/02/27
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大阪の呉服屋の六男に生まれた、天王屋図夫六(てんのうやずぶろく)。彼は、兄達が家を離れたため店の跡を継ぎ、西日本で一番大きなデパートにまで育て上げました。そして、晩年。子供の頃からの夢を捨てきれない彼は、ある日家族にこう言いました。「今日から私は冒険家として生きることにしたよ」そんな図夫六が世界中を回り、出会った珍しい生き物達を紹介する、不思議で楽しい生物図鑑第2弾!!図書館で借りてきました。へんてこりんな生き物(?)が満載の「ずぶろく園」の続編です。今回も見開き2ページに1生物、全部で18種類。左ページは、マンガで図夫六さんが見つけた時の状況説明。右ページにその生物の全体像と解説。足りない自分の体のカケラを探して、月夜に遺跡を歩き回る「はにわん」がかわいいです。いつかパーツは揃うのかしら?まるでロールケーキのような姿で地面を這う、「ナメクジロール」。チョコレート色や抹茶色は美味しそうだけど、ナメクジは嫌だな★かわいい連中も色々いるのですが、今回はヤバそうな奴が多いです。「マキジータ」は朱色の絨毯かと思いきや、乗った人をペロリ!「吸血バン」は絆創膏の姿をした吸血ヒル。完璧な擬態に騙され傷口に貼ると、どんどん血を吸われてしまうとか!様々な形の不思議生物たちを発見しながら、今日も冒険の旅を続ける図夫六さん。危険なやつらには充分注意して、もっともっと楽しい生き物を見つけて欲しいですねw「To be continued」になってるけど、3冊目出るのかなぁ?ずぶろく園2 著者:著/天王屋図夫六 絵/みやざきひろかずBL出版 2005年4月発行
2009/02/26
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冬眠から覚めたクマの子が、ママに聞きました。「ママ、せかいってなに?せかいってだれのもの?」ママは周りを見渡すと、クマの子に言いました。「せかいっていうのはこの森のこと。 せかいは、あなたのためにあるのよ!」一方、草原ではお父さんに寄り添うライオンのぼうやが・・・。図書館で借りてきました。クマやライオン、カバなどの子供達が、親に疑問を投げかけます。「世界はだれのもの?」それに優しく答えるお父さん、お母さんのお話です。クマにとっては小川がきらめき、ほら穴に守られる森こそが自分達の「世界」。ライオンにはゾウやシマウマに囲まれた熱い草原が、カバにはゆったり流れる茶色の川が、それぞれの生きる大事な世界です。「それなら、人間にとっては? 世界は人間のためにもあるの?」最後に人間のぼうやがパパにたずねます。必要もないのに他の生き物を傷つけたり、争ったりする人間達。人間の世界は、動物達のそれほど綺麗なものじゃないのでは?動物達の会話を聞いているうちに、なんだか人間ってとってもワガママでちっぽけなものに感じられてきてしまう。けれど、ぼうやのパパは答えます。「世界は 生きとし生ける みんなのものなんだ!」胸を張ってそう答えられる「人間」でありたいものです。せかいはいったいだれのもの?著者:文/トム・ポウ 絵/ロバート・イングペン訳/小川仁央評論社 2000年12月発行
2009/02/25
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今年で何回目なのかな?このイベント。去年・一昨年に続き、今年もまた参加してきました。・・と言っても、風邪ひきの息子はお留守番。ダンナも送迎だけ。タイミング悪くて読み聞かせや人形劇などのコーナーは見られず、娘と2人、即売会場で絵本あさりだけしてきました。今回の購入は、全部で4冊。娘は、集めたがっている「マーメイドガールズ」と「なかよしおばけ」の各シリーズを1冊ずつ。私は、全体をザッと見回った中で一番感動して欲しくなった脳性麻痺の先生が主人公の写真絵本「ぼくたちのコンニャク先生」と、おちゃめで楽しそうな「うちのパパが世界でいちばん!」の2冊。「コンニャク先生」と「うちのパパ・・」は、また後日、改めてご紹介しますね^ ^あ、ところで風邪で3日目の布団生活を送る息子ですが、昨日の午後から徐々に熱が下がり、今朝は平熱。話しかけるとニヤリ☆とするようになってきたので、一安心です。
2009/02/22
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大阪の呉服屋の六男に生まれた、天王屋図夫六(てんのうやずぶろく)。彼は、兄達が家を離れたため店の跡を継ぎ、西日本で一番大きなデパートにまで育て上げました。そして、晩年。子供の頃からの夢を捨てきれない彼は、ある日家族にこう言いました。「今日から私は冒険家として生きることにしたよ」そんな図夫六が世界中を回り、出会った珍しい生き物達を紹介する、不思議で楽しい生物図鑑?!図書館で借りてきました。なんだ、こりゃ!な絵本です(笑)ある日、おなかを空かせた図夫六さんが見つけた、大きなドーナツ。かじってみると、「いててて」と逃げ出した!なんと、大きなドーナツそっくりのスポンジみたいな生きものでした。またある時は、疲れてひと休みしようと岩に腰掛けた図夫六さん。ところが、うとうとしていると、何やら岩が動いてる?!よーく観察してみると、それは1時間に10センチほど動く、動物だったのでした。こんな感じで、見開き2ページに1生物。左ページは、マンガで図夫六さんが見つけた時の状況説明。右ページにその生物の全体像と解説。カラフルで愉快な生きもの?達が、17種類紹介されています。さて、その冒険家・図夫六さん。カバー折り返しの紹介文によると1927年生まれ、50歳で冒険の旅を始め、現在もまだ旅の途中だとか。計算すると、現在81-2歳?なんとも元気なご老人ですね。旅の途中でヘバってしまわないと良いのだけど・・・wずぶろく園 著者:著/天王屋図夫六 絵/みやざきひろかずBL出版 2003年7月発行
2009/02/19
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町の忙しい暮らしに疲れたぶたのウーフは、山の上の湖のほとりにある家に引っ越してきました。静かな環境で暮らすうち、だんだん元気になってきたウーフは、友達を募集しようと森の広場にはり紙を出します。ところが、やっと届いた手紙には、「返事をくれないと食べちゃうぞ」と書いてあり・・・!!図書館で借りてきました。ちょっとミステリーというか、次の展開にドキドキしちゃう絵本です。友達の欲しいぶたのウーフは、手紙を待っています。が、やっと届いたと思ったら、相手は正体不明。しかも、なんだか怖ぁーい内容です。まるで差出人は、ぶたを食べようと狙っているおおかみのような・・「食べちゃうぞ」の言葉に、震えながらも返事を書くウーフ。けれども、やっぱり怖ぁーい手紙がまた届き・・・。メールやブログもそうだけど、知らない相手とのやりとりって最初はとってもドキドキしますよね。まずは相手の素性を探ったり、反応を伺ってみたり。好印象ならいいけれど、もしもイタズラや悪意を向けられたら?ウーフもせっかく募った手紙なのに、こんな事になるなんて!と青ざめてしまいます。まさかまさか自分が狙われてしまうなんて。逃げようか否か迷ったウーフですが、そこでふと冷静になります。すると、見えてきた相手の正体とは・・・。友達関係や付き合い方、広くはネットや文通等の使い方まで、お子さんと話し合うきっかけにもなりそうな1冊です。やっぱ何でも楽しく安全に・・・が一番だよね^ ^はいけい、たべちゃうぞ 著者:文/福島サトル 絵/はらだゆうこBL出版 2004年12月発行
2009/02/12
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おばけを見ても怖がる子供が少なくなってしまった、今日この頃。夏の終わりのある夜、働き者のおばけ達は会社を作るため、土地を貸して欲しいと小さな町の古いお寺を訪ねました。寝ていたおしょうさんに許可をもらった大入道は・・・。図書館で借りてきました。小学生低学年向くらいの童話です。表紙のおばけ達がなんとも愛嬌のある姿をしています怖がらせたくても誰も怖がってくれない、何か仕事をしたくてもなかなか上手くいかない。そんなおばけ達が見つけた仕事は、「おばけかぶ」を売る事。軌道に乗ってきたおばけの会社は・・・?!フワフワ浮かぶ「おばけかぶ」。1ツ目ですよ(笑)1人で読もうとしてたら聞かせろと言うんで、久々に小2の娘に読み聞かせ(ついでにダンナや息子も)。かわいい「おばけかぶ」に、娘からも「欲しい!」の声が。うん、うん、かわいいねぇ。犬の散歩もできるの?役に立つねぇ。でも、元が「かぶ」だけに、腐らないか心配☆最後はすっかり売り切れて、おばけの会社も店じまい。お次の「おばけすいか」へと続きます。こんなおばけ達なら大歓迎ですね^ ^次回は続きを借りてくるとしましょうwおばけ屋のおばけかぶ 著者:文/あわたのぶこ 絵/ただはるよし小峰書店 2006年10月発行
2009/01/27
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「あついね。」そんな夏のある日、ペンギンが街にやってきた。「夏だからね。」と答えるのは、一匹のトンボ。暑さに弱いペンギンは、涼しい所を探して・・・。図書館で借りてきました。冬休み中だったので、季節に逆らってちと暑苦しい絵本をw暑い暑い日中に、ペンギンが街中をうろつくお話です。最初に見たのは、セミ。木に止まって、「ジャガジャガジー。」と騒音を奏でます。なんだかお茶目でやかましそうな音ですね。次に出会ったのは、ニワトリ。「あついね。」と言いつつ、動じない表情。・・・つか、なんで街中でニワトリに会うの。あちこちと歩くうち、ペンギンが辿り着いた涼しい場所とは?!こんな所にペンギンが収まってたら、ワタシ、挙動不審にキョロキョロと周囲を見回した後、猛ダッシュでお持ち帰りしてしまいますよ(笑)イラストは、大好きな村上康成氏。主役のペンギンはもちろん、出てくる動物達が相変わらずとってもぷりちー♪です。日陰にはお昼寝中の猫の姿も。あれ?この人の猫の絵って珍しくないかい?なつペンギン 著者:文/塩野米松 絵/村上康成ひかりのくに株式会社 2001年7月発行
2009/01/12
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ある天気のいい日、えびすさんが釣り上げたのは、びっくりするほど大きな鯛!大喜びのえびすさんに、鯛が言いました。「私を食べてはいけません。私が船を作るので、6人の仲間を見つけて、幸せな世の中を作って下さい」そして鯛は、えびすさんの腕をすり抜けると海へ・・・。図書館で借りてきました。冬休み中だったので、年末年始らしくおめでたそうな絵本をwえびすさんを始め七福神達が、少しずつ集まってくるお話です。えびすさんの手から逃げた鯛は、約束を守ろうと船作り。海中から集められた生き物達が、とんてんかん♪と船を作るイラストはなんとも愉快な光景です^ ^すぐに船ができ上がり、仲間探しの旅に出たえびすさん。すると、どこからか調子の良い歌声が。歌に向かって進む船は、しばらくして1人の男の前に到着。お腹の空いたえびすさんに山ほどの餅と団子を差し出し、いつの間にか船に乗っていたのは大黒天。そんな感じで2人が3人に、3人が4人に・・・と仲間が(ほとんど勝手に)次々と乗り込んで、最後はもちろん7人旅。さも当然のようにそこにいる寿老人や、1人くらい女がいるべき・・と決めちゃう弁財天、7人が7人個性的で、マイペースで、ちょびっと強引で(笑)良い意味で「神様ってワガママだよなぁ」と和やかな気分になれた1冊でしたwえびすさんと6人のなかまたち著者:文/中川ひろたか 絵/井上洋介佼成出版者 2004年11月発行
2009/01/10
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ある日突然食事をしなくなった猫。あわてて医者に連れていったものの逆に病気をもらい、苦しみの後に息を引き取った。それからしばらくして、小雨の中をとぼとぼ行くやせた小猫を見つけた「わたし」は・・・。図書館で借りてきました。猫の絵本・・・というより詩画集?なんて言うんだろ。散文って言うのかな。そんな感じの小さな本です。猫を亡くした「友達」が、同じ名前で呼んだら返事をしたという猫を飼い始め、生まれ変わりを意識し始めた「わたし」。(イコール作者?)病死した猫が土に還る頃、雨の中を歩く猫を見つけます。家に連れ帰ってみれば、なんと目が見えていない!けれど、くつろぎ出した姿は生前の「わたし」の猫のよう。「わたし」と「つづき」の生活を送るため、猫は生まれ変わったのかしら?我が家も病気や老化で、たくさんの猫を見送ってきました。今、ダンナの実家には動物はおらず、我が家と私の実家は、共に最後の猫が一匹ずつ。旅立っていった子達はみんな、いろんな思い出を遺してくれました。どの子も、一緒に暮らした時間が短かった子も、みんなみんな大事な家族だったんです。今でも思い出すたび、この手に感触が甦ります。生まれ変わりがあるなら、また会いたい、だっこしたい。いつでもここに居場所はあるよ、と伝えたいですね。帰っておいで。つづきのねこ 著者:吉田稔美講談社 2004年5月発行
2008/12/30
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森へ木を切りに行った10人のきこり。10本の木を1人が1本ずつ切りました。残りの本数が減るに従い、何かが姿を見せ始め・・・?!図書館で借りてきました。インドの絵本作家さんだそうです。なるほど、インド風味(?)。絵も独特の雰囲気があります。10本の木を、まずは1人目が1本切ります。残りは9。さらに2人目が2本目を切ります。残りは8。ちょっとした数字の勉強にもなりますね。木の向こう側には何かが潜んでる!!最後はなかなかブラックですw夢に見たりはしないと思うけど、動物園で怖がるかな?でも、その最後の「グーグーねむる」絵が気に入った私です。訳者あとがきでは、「インドと数字」について語られてます。そうそう、インドって「0(ゼロ)」を見つけた国なんだよね。インドの子供って計算が得意なんだ、へぇー。ウチの子(特に娘!)にも見習って欲しいもんです。10にんのきこり 著者:A.ラマチャンドラン 訳/田島伸二講談社 2007年10月発行
2008/12/26
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もうすぐクリスマス。サンタさんにとって、一番忙しい時期がやってきます。毎年毎年大変なサンタさんに、すてきな道具をご紹介。これで今年の冬も乗り切れそうかな?!図書館で借りてきました。「サンタさんの道具を紹介する絵本」かと思ったら、「サンタさんに道具を紹介する絵本」でした。逆ですね。クリスマスといえば期待する人も多いでしょう、ホワイトクリスマスそこでご紹介、「星と雪の噴射機」。これで雪をふらせましょう。サンタさん1人で世界中を回るのは大変ですねそこでご紹介、「サンタがふえる鏡」。ほら、100人のサンタさん!そして、欠かせないのがクリスマスプレゼント世界中の子供達が首を長くして待ってますよ^ ^そこでご紹介、「おもちゃ製造機」と「カード印刷機」。こんな感じで、サンタさんに役立ちそうな道具が色々登場します。「サンタがふえる鏡」のページは、見開き2ページにびっしりサンタさんが!!「本当に100人いるかなぁ?」と数え始めたウチの娘wすぐに混乱し、とりあえず縦横かけ算で「10×10=100」。たぶん100人以上いることでしょう。心配なのは、「煙突探知機」。あうッ!ウチ煙突ないよッΣ(@д@)お願い、サンタさん!煙突なくても、ちゃんとプレゼント届けてね。皆さん、プレゼントのご用意はお済みですか?もしくは、サンタさんへの手紙の出し忘れはありませんか?もう来週・・・1年ってほんと早いですねサンタクロースのすてきな道具の絵本 著者:奥井ゆみ子ブックローン出版 1991年11月発行
2008/12/18
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雨がようやく上がり、ジジバラと散歩に出たカピバラくん。木の枝からしずくが落ちればさらに揺らし、公園のドロではスケートの真似。そのうち何かを思い付き、カピバラくんは泥だんごを・・・。図書館で借りてきました。カピバラくんの絵本第2弾です。前回は、雨でピクニックに行けないカピバラ一家の家での出来事。今度は雨上がりのカピバラくんの泥んこ遊びです。・・・って言っただけで、大体の予想がつく人も多いのでは?確かにカピバラくんは、期待(?)を裏切らない事をやってくれます。ママは「転ばないでね」ってちゃんと注意したのに・・・(^_^;でも、そこへ集まってきたカピバラくんの家族達、相変わらず大らかな反応です。いいなぁ、こういう親になりたいんだよなぁ。現実にはメチャクチャ難しいですが。セリフ無しのネズミくんも相変わらず。ずっとカピバラくんの肩に乗っかって、表情がコロコロ変わりますwカピバラくんの足元にも注目!カピバラ顔の長靴がキュート♪カバーの折り返し部分には、カピバラくんの紹介も。身長は100-130cmくらい。ふむふむ、ウチの娘と同じくらい。けど、体重は50kgくらい?意外に重いんですね。これ、実際のカピバラのサイズかな?言われてみれば、あちらはドッシリズッシリな体型してるかも。あめあがりのカピバラくん 著者:たなかしんすけ理論社 2005年6月発行
2008/12/10
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今日は楽しいピクニック。ところが、出かけようとした途端にしとしと雨が。家の中で遊んでいたカピバラくんは、しばらくするとする事がなくなり、パパやママを誘うけど・・・。図書館で借りてきました。絵本というよりマンガに近い作りの絵本です。と思って作者紹介を見たら、やっぱりこの方、漫画も描いてらっしゃるんですね。先日のカピバラさんゲット以来、ウォンバットと共にカピバラブームも来ている私。ぬいぐるみのカピバラさんは実物の面影がある・・かな?程度だけど、こっちのカピバラくんはまた少し違った感じに趣き深い姿。鼻の穴デカイし(笑)家族の呼び方もなんだかテキトー。パパバラにママバラ、ジジバラにバババラってなんなのwちょこんとくっついてる小さなネズミには、名前はないのかな?雨でピクニックが中止になってしまったカピバラ一家。暇なカピバラくん、相手をしてくれない家族達。パパバラもジジバラも、ウチのパパクマを見ているようです。あまりに暇で退屈なカピバラくんが、ついにとった行動とは?!我が家でこんなことしたら、めっちゃ怒られます(^^;いや、たぶんどこの家でも。現実にはね。でも、ここまでやれたら楽しいだろうなぁ。一度くらい、どっか広い所で思いっきりこんな事をしてみたいですね。カピバラ家族ののんきな反応が素敵です^ ^カピバラくん 著者:たなかしんすけ理論社 2003年3月発行
2008/11/27
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ある春の日の夕方、眠る場所を探すクレリアは大きな木の長い枝にゆったりと体を伸ばしました。するとそこへ、「ぼくも休ませて」と下りてきたクモ。クレリアは体を縮ませて、快く場所を空け・・・。図書館で借りてきました。「はらぺこあおむし」や「ニャッキ!」みたいな姿の、不思議な虫?クレリアと森の虫たちの物語。木の枝でクレリアが眠ろうとすると、居心地良さそうなその場所へ次々と虫たちがやってきます。少しずつ譲ってあげていたクレリアは・・・。ごく普通に場所を譲ってあげるクレリア。彼女のお陰で気持ちよく眠る虫たち。暖かくて、最後はちょっぴりせつないです。クレリアみたいに、当たり前のように優しくなれたらいいな。クレリアを始め、虫たちがみんなかわいく描かれていて、虫嫌いの私でも何度も読みたくなりました。小さいお子さんへの読み聞かせにもちょうどよい絵本だと思います。クレリア えだのうえでおきたできごと著者:マイケル・グレイニエツ 訳/ほそのあやこセーラー出版 1999年7月発行 ↑ついでに「はらぺこあおむし」と「ニャッキ!」。
2008/11/19
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ある日、目医者に連れていかれたぼく。先生はぼくに「めがねをかけなさい」と言う。ぼくが「いやだ」と答えると、先生はぼくを説得し始めた。「たくさんの人がかけている。君のおかあさんもおとうさんも」それから妙な事まで言い出した。「えらい学者もお星様も、猫も犬も雪だるまも・・・」先生、頭は大丈夫?でも、先生の言葉はまだまだ続く・・・。図書館で借りてきました。娘がね、学校の秋の眼科検診で引っ掛かったんですよ。左はいいけど右が見えてない・・・って。それで、「めがね」って言葉が目に止まったというか。かなり風変わりなイラストです。怖い系?小さい頃の私だったら、苦手か、夢に見ちゃったかも。お話もどんどんアヤシイ雰囲気になっていきます。何しろ、この眼科医、話してるうちに興奮してきてアレもコレも世の中にあるものほとんどが眼鏡をかけてるって言い出すのですから!それを冷静に見つめる主人公の「ぼく」。この医者は変だぞって思い、逆に言い負かそうとする。けれど、先生は一枚上手。最後に「ぼく」の気持ちを動かすとっておきの物が?!好き嫌いがハッキリ分かれそうな作品ですが、面白いことは面白いです。騙されたと思って私も眼鏡を・・・って、もうかけてるわぃΣ(ΞдΞ)ところで、一昨日の水曜に眼科で再検査した娘、左は1.2だけど右が0.4というオソロシイ結果が出ました。なんつーガチャ目!!親の血を正しく?継いで、本もゲームもお絵書きも大好きだからなぁ。とりあえず右目だけ目薬注して、なくなったら再検査のようです。母(ド近眼)も兄(彼は遠視)もメガネ愛用中、娘はできればメガネっ子にはなって欲しくないのですが・・・。めがねなんか、かけないよ 著者:レイン・スミス 訳/青山南ほるぷ出版 1993年2月発行めがねなんか、かけないよ
2008/11/07
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嵐の夜、10ぴきのひつじを連れて家に帰ってきたサムさん。ひつじ達をベッドに寝かせ、自分もベッドに入って数えるけど、サムさんはいつも途中で眠ってしまいます。そこへ、おなかを空かせたオオカミがやってきて・・・!図書館で借りてきました。ひつじ・・・と言えば羊なんでしょうけど、いささかアヤしい(笑)ひつじ達とその飼い主、そして「羊」といえばセットで登場するオオカミの絵本です。オオカミがひつじを狙うのは、定番中の定番。今夜もオオカミは、ひつじに変装してサムさんの家へ。気の良いサムさんは、あっさり自分のひつじと勘違いして・・?どうしてもひつじが数えられないサムさんに、ひつじ達も困り顔です。ひつじが一匹、ひつじが二匹、ひつじが三匹・・・Zzz。でもさぁ、私ゃ10匹くらいじゃ寝られないよ(笑)サムさん、ずいぶん純粋な人のようですね。お話も楽しいけど、更にいい味出しているのがイラスト。乏しいようで、目元・口元でおちゃめな表情を出しているひつじ達がかわいいです。ちょっと変だけどwこの絵本は、2004年度の「その年イギリスで出版された最も優れた絵本に与えられる賞」を受賞、イラストも「イギリスで最も優れた絵本画家に贈られる賞」の最終候補に選ばれているそうです。確かに面白いわwサムさんと10ぴきのひつじ 著者:文/ミジ・ケリー絵/ラッセル・エイト 訳/まえざわあきえ朔北社 2008年3月発行
2008/10/29
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森からの風がひゅーっと舞い込み、一冊の本をぱらぱら。犬のムクと一緒に、「わたし」は本のページを追いかけ森の中へ。動物達の歓迎会、ちょうにかえるがかくれんぼ、妖精達はピクニック。切り株の小道を抜けどうくつの向こうに現れたのは・・・。図書館で借りてきました。「どこ?つきよのばんのさがしもの」の続編です。前作は「ぼく」と黒猫が主人公でしたが、今度は「わたし」と白い犬が旅に出ます。遊び方は、「ウォーリー」や「ミッケ」と同じ。ページごとに指定されたものを探していくだけ。全体に難易度はそんなに高くありません。一部ダンナにも協力してもらいながら大体見つけられましたが、「階段」のページのヴァイオリンにだけかなり手こずりました。(と書いているたった今、ようやく見つけたところだったりw)前回も書いたと思いますが、作者の山形さんが造形作家さんだけに、小物の数々がとてもかわいくて、眺めているだけでも楽しいです。ミニチュア好きにはたまらん♪「わたし」の部屋なんて、まるごと欲しくなってしまいます。んで、どっかに前作の絵本も隠れていますwどこ? もりのなかのさがしもの著者:作/山形明美 撮影/大畑俊男講談社 2004年11月発行
2008/10/25
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「お茶わん1ぱいのごはんって、何つぶかなあ?」ぼくが気になってうんうん唸っていると、升の中から「米とのさま」が現れた!!ぼくは、米とのさまと一緒にまず1合を数えてみて・・・。図書館で借りてきました。私達が毎日口にする「お米」を、数字で考えてみる絵本です。まずは1合、およそ8000粒。1合はお茶碗でほぼ2杯、つまり1杯がおよそ4000粒。次に、それを1粒=人間1人として考えると、1合で8000粒=人口8000人の村。お店で売ってる2kgの小さい袋で、およそ10万人の街。お茶碗で大体25杯分。じゃあ、東京の人口を米粒に換算すると、お茶碗何杯分?「秘伝 米つぶ換算術」で、日本の人口まで考えちゃいます。うーん、頭が痛くなってきた(笑)とにかく、小さな小さな米一粒でも、集まれば山に街になるんですよ。それが、もし自分だったら・・・?大事な大事な米一粒、残さないようにしっかり最後まで食べるクセをつけたいですね。お茶碗3000杯の写真は、思わず「ごちそうさま!」と言いたくなりますw本当に3000杯あるのかしら・・・。もしも日本人がみんな米つぶだったら著者:文/山口タオ 絵/津川シンスケ講談社 2004年10月発行
2008/10/22
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今夜は満月。黒猫を追いかけて部屋を飛び出したぼくは、不思議な世界へ。プールになったキッチン、透明人間のパーティー、月に映った影の動物園etc。黒猫と旅をしながら、朝が来る前にいろんな物をみつけよう!図書館で借りてきました。「ミッケ!」もどきのかくれんぼ絵本です。本当によく似た造り。作者紹介によると、山形さんは幼児雑誌等の人形やジオラマを作る造形作家で、写真家ウォルター・ウィックに心を寄せているとか。ん、ウォルター・ウィック?確か「ミッケ!」の作者さんだったような・・・なるほど。遊び方も全く一緒。文中に出てくる様々な物を、写真の中から探します。違いは、写真がジオラマの「ぼくの家や近所の公園」で、物語形式になってるってことぐらい。黒猫・クロを追いかけて、夜の世界を行ったり来たり。探し物自体は「ミッケ!」ほど難しくありません。かくれんぼとしてはすぐ終わってしまい少々物足りないけど、ジオラマとかミニチュアとかが大好きなので写真を眺めるのは楽しかったです。山形さんの絵本には、このシリーズの他にも動物や食べ物探し等もあるそうなので、ぜひ色々見てみたいです。どこ? つきよのばんのさがしもの 著者:山形明美講談社 2003年10月発行
2008/10/10
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とってもおいしそうな、目玉焼き乗せハンバーグ。でも、ハンバーグの代わりに「お皿に牛」だったらどうする?卵はにわとりから、じゃがいもやにんじんは畑から、そしてハンバーグは牛から命をもらっている。それって、かわいそう?図書館で借りてきました。「いっちゃん」「さかさやまのさくらでんせつ」の作者・二宮由紀子氏の本です。これはあまり「ナンセンス」って感じじゃないな。当たり前のことをただ「当たり前」と受け取るのではなく、もう一歩踏み込んで受け止める手助けをしてくれてると思います。世界中すべての生き物が、何かを食べて(摂取して)生きている。誰かの命の犠牲の上に成り立っている。そう、食物連鎖。それはかわいそうな事なのかな?例えば、どこかの草原では、まずライオンが大雑把に食べ、次にハイエナが、さらにはタカ等の鳥達・虫達が最後の最後まで綺麗に食べ尽くす。そうして食べられた動物は、誰かの血肉となり、一部は土に還り、命は巡っていく。そこに生えた草をまた誰かが食べる。命を食べる時、「かわいそう」ではなく「感謝」の心を。せめて食べ残しをしないよう。誰でも何かを食べ、それが新しい命に繋がるのだから。この絵本は、そんな事を“ちょこっと考える”きっかけになってくれると思います。難しく考える必要はないのよね^ ^似たタイプの絵本として、村上康成氏の「からあげくん」を挙げときます。これも大好きな一冊wいただきまーす! 著者:文/二宮由紀子 絵/荒井良二解放出版社 2003年12月発行
2008/10/02
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ひとりでお風呂に入るのは、なんだかいやだな。ドキドキしながら浴室に入ると、湯舟になぜか赤いネクタイの男の人。「あなたの予定は40分です」そう言うと、男の人はぶくぶく沈んでいき・・・。図書館で借りてきました。出だしからいきなり不審者登場!(笑)ビックリ・ドッキリの、不思議でおかしなお風呂物語です。「ぼく」が湯舟につかると、にょきにょき葉っぱが生えてきて、風呂場はあっという間にジャングルに変身!ひと騒動が起きます。落ち着いたかと思いきや、次のへんてこが現れて・・・。こんなお風呂、はっきり言ってイヤですw楽しそうだけど、かなりイヤ。とてもじゃないけど、疲れなんて取れませんよ。何より、赤いネクタイの不審・・・いやいや、おじさん。アナタは一体何者だ?!やたらエラそーな態度が気になります。この人が出たら叫ぶよう、ウチの子達には言っておくべきかしら?wおふろ 著者:出久根育(でくね・いく)学研 2007年3月発行
2008/10/01
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さくらも さかない さかさ山で、山賊が 三人の さむらいと サイコロ勝負。さむらいたちの 才能に、山賊は 殺気立ち・・・。図書館で借りてきました。先日レビューした「いっちゃん」の作者・二宮由紀子氏の本です。解説で「ナンセンスものを書く」と紹介されてましたが、なるほど!!この本にもビックリさせられました。なんと、文章中に使われる言葉が、作品毎にすべて「さ・し・す・せ・そ」で始まるものばかりなんですよ。例えば、表題作の「さかさやまのさくらでんせつ」。さくらにさむらい、さけ(酒)にさかみち(坂道)、さらし首。ね?全部「さ」で始まる言葉でしょう。「し」は、「しろふくろうくんのしっぺがえし」。しまりすにしおあじ(塩味)にしたづつみ(舌鼓)etc。「す」は、「すてきなすいか」。スコップにスペインにスウェーデンetc。「せ」は、「せいたかのっぽの船長さん」。セロリにせんぼうきょう(潜望鏡)にセニョリータetc。「そ」は、「そうめん会社の総務部長」。そば屋にそうしき(葬式)にそういくふう(創意工夫)etc。こんな風に言葉遊びしていても、一応ちゃんとした物語になっているから面白いです。図書館では貸出中になっていましたが、他にも「あるひ あひるが あるいていると」等々あ行からら行まで9種類の本があるそうです。斬新な文章とかアイディアとかってのは、本来こういうのを言うんだと思います。少なくとも、どこぞのケータイ文じゃないかと・・・。さかさやまのさくらでんせつ 著者:文/二宮由紀子 絵/あべ弘士理論社 あいうえおパラダイスシリーズ 2007年11月発行
2008/09/30
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海の上をタコがぷかり。そばには立ち尽くす少年。はいっておいで。怖いなら、足下の青い貝がらと一緒に。少年が勇気を出して足を踏み入れれば、波に誘われてザザーン!そこは海の中。図書館で借りてきました。「いっちゃん」に引き続き、もう一冊「村上康成」。はい、どんどん出現率が上昇中ですwちょっぴり怖いけれど、勇気を出して海に潜れば、そこには別世界が広がっています。見た事のない魚、聞いた事のない音。タコの声に導かれ、少年はどんどん潜っていきます。初めての海の世界は楽しかったかな?私は海(海水浴)が苦手なんですよねぇ(^_^;アトピー持ちなんで海水が滲みるし、日焼けすれば後が大変!(日焼け止めも合わない事あるし)何より泳げないから、きっとこんな風には潜れない。TVで見るたび、海底や岩にへばりつくタコには触ってみたいと思うのですけどね。誰か是非、ネコでも潜れる潜水道具一式を開発して下さい。青いヤドカリ 著者:村上康成徳間書店 2001年6月発行
2008/09/23
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いっちゃんは、クラスでたった1人のひとつめこぞう。友達はあんまりいないけど、大事な大事な友達がひとり。それは、のっぺらぼうの「ののちゃん」。2人が一緒に登校するといつもからかう子達がいるけれど、ののちゃんは「ほっときなさい」と言うだけ。そんなののちゃんの表情は、正直よくわからなくて・・・。図書館で借りてきました。ははは☆また「村上康成」率が上がってますwと言っても、この絵本はイラストだけですが。ひとつめこぞうの「いっちゃん(男の子)」と、のっぺらぼうの「ののちゃん(女の子)」はいつも一緒。会話のたびに、いっちゃんはののちゃんの表情が気になるけど、いつも全然わかりません。だって、のっぺらぼうだからw笑ってるのか、機嫌悪いのか、目も口も何にもないと確かに全然読めませんよね。でも、もっと気になることあるだろぉー?!だって、ののちゃん、口ないんだもの。給食どうやって食べてるのかな。それにどこで喋ってるの。スポーツも万能だなんて、どこで見てるの?二宮由紀子氏の本は初めて読みましたが、解説によるといつもナンセンスものをお書きになるのだとか。ナンセンスかー・・・なるほどwこういうトンデモ設定の話をさらりと書いてのけるのって、結構好きですよ。他の本もぜひ読んでみたいですね。村上氏の絵がとってもカワイイのは、言うまでもありません^ ^いっちゃん 著者:文/二宮由紀子 絵/村上康成解放出版社 2007年6月発行
2008/09/19
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雪がすっかり凍って固くなったある日、森の近くへ来た四郎とかん子。「かた雪かんこ、しみ雪しんこ。」ふたりが森に向かって叫ぶと、森の中から歌声が。「しみ雪しんしん、かた雪かんかん。」やってきたのはきつねの子。きつねの子は、ふたりにげんとうのチケットを・・・。図書館で借りてきました。「宮沢賢治のおはなし」シリーズも5冊目です。これ、タイトルは忘れてましたが、好きなお話です。雪の中で出会った人間の兄妹四郎・かん子と、きつねの子紺三郎。話すうちに打ち解け、四郎とかん子は、紺三郎から幻燈(スライド)のチケットをもらいます。十五夜の月の下、幻燈会に出かけていったふたりが見たものは・・・。きつねの小学校の幻燈会、面白そうですね。あんまり作品数はないみたいだけど(^^;酔っぱらった大人が悪い物を食べる写真を見た後、四郎とかん子がきつねからきびだんごを受け取る場面が大好きです。ふたりともエライぞ出された物を食べる・・・簡単で大事な、信頼の表現ですよね。この森のきつね達と四郎やかん子達は、これからもずっと良い関係を続けていけるんだろうな。「銀河鉄道」や「料理店」みたいな難解さがなく、「よだか」のように暗くもないストレートでかわいいお話なので、お子さんと宮沢賢治に挑戦!という方は、最初にコレを読んでみるといいかもしれませんね。雪わたり 著者:文/宮沢賢治 絵/とよたかずひこ岩崎書店 宮沢賢治のおはなし4 2004年12月発行
2008/09/07
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春、ぽかぽか陽気のいい天気。こんな日はヤマメをつりにいこう!鳥が飛び交い、辺りにはたっぷりの山菜。・・・あれ、ヤマメは?ま、いいか。図書館で借りてきました。ここで紹介している絵本作家さんでは最多登場かな?という、村上康成氏の絵本です。はい、ダンナ共々大ファンです♪森に川に動物にキャンプに・・と、村上氏の作品は自然との触れ合いがいつもいっぱい。今回のテーマは、タイトルそのまま「魚釣り」。ダンナが即食い付きましたw春はヤマメ、夏はイワナ、秋はニジマス、冬はワカサギ。どこでも竿を振れば魚が釣れるってもんじゃない。釣れる時もあれば、ボーズな時もある。ヒマな時でも周りを見回せば、ほら、美味しそうなもの見ぃつけた^ ^ジュジュ・・と焼けるイワナが美味しそうw秋の森のアケビやヤマブドウも自然のごちそう。ざっくり描かれたイラストなんだけど、村上氏の描く食べ物、お腹が空くんですよね。そこに温かい命が宿っていたことを感じさせてくれるから。そして、村上氏といえば外せないのが動物!雪の上の足跡、ページをめくれば・・・なんじゃ、こりゃ(笑)のんきな顔したリスだのキツネだの。これ、これ!このトボけた表情がいいんだよ。まーるい目の鳥達で、1年がおしまい。これもいいなぁ、また欲しい本が増えちゃった。ダンナにねだろうかなぁ?wさかなつりにいこう! 著者:村上康成理論社 おはなしパレード 1996年5月発行さかなつりにいこう!
2008/09/05
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動物園に暮らす色々な動物達。姿が違えば顔も違う。かわいい顔、怖い顔、面白い顔etc。さぁ、コアラやライオンとにらめっこしましょ♪表紙のコアラに引き寄せられ、図書館で借りてきました。かわいいコアラとにらめっこ。するとコアラがお口をガパッ!あら、小さな歯が見えたw大きなカバさんともにらめっこ。うげッ、カバの大きい口に飲み込まれそう☆動物園の柵越しじゃ見られないような仕草から、ゾウ・シロクマのアップまで。動物の写真が満載、親子で楽しめる1冊です^ ^ああ、これ見てたらますます、茶臼山のモモちゃんに触りたくなっちゃった。モモちゃんではないけれど、ウォンバットの写真もちょこっと載ってたりします♪どうぶつとあっぷっぷ! 著者:文/白田久美 写真/福田豊文学研 2006年11月発行
2008/09/03
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ある日、一郎の元に届いたおかしな葉書。差出人は山ねこ、明日面倒な裁判をするから来てくれと言う。大喜びの一郎は、翌朝いそいそと山へでかけていき・・・。「よだかの星」と共に図書館から借りてきました。暗い「よだか」と違って、こちらはユーモアのある楽しい雰囲気のお話です。山ねこを探して山道を行く一郎、途中で行方を訪ねるけど、栗の木もきのこの楽隊も返事はてんでバラバラ。しばらくして着いた草地には、奇妙な男が待っていて・・?なんだろなぁ、この奇妙な人。絵で見るとこんな感じなのね、うーむむむ。高畠氏のイラストって、ほんのり無気味で味がありますよね。その絵で再現されると・・・うん、やっぱ無気味だ。きのこの楽隊はかわいいです。赤いズボンのどんぐりもwでも、これに200も300も囲まれたら、ちょっと怖いかな。山ねこ判事の裁判は、いくらやっても堂々巡り。そこへ一郎がアドバイスし、解決した後の場面が好きですね。TVのニュースでやってるような事件の裁判は嫌だけど、こんな裁判なら手伝ってやってもいいかな?!どんぐりと山ねこ 著者:宮沢賢治 絵/高畠純岩崎書店 宮沢賢治のおはなし・1 2004年11月発行
2008/08/26
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「たか」と名には付くけれど鷹ではなく、見た目の印象で周りの鳥達からいじめられている、小さな鳥・よだか。ある日、ついに鷹から名前を変えなければ殺すと言われ、困り果てたよだかは・・・。図書館で借りてきました。また宮沢賢治です(^^;賢治の絵本は色々出てますが、このシリーズは絵がかわいく文字も読みやすいので気に入っています。何も悪い事はしていないのに、顔を見ただけで悪口を言われる気の毒なよだか。しまいには、鷹に無理難題を押し付けられます。人の世界でも、いじめの最初なんてそんなもんですよね。ちょっと自分と違うから、ちょっと価値観に合わないから。それだけで排除される側は、たまったもんじゃありません。どうしても鷹の命令を受け入れられないよだかは、天(そら)を目指します。そして、その先は・・・。昔からなかった訳じゃないでしょうけど、今の世の中、よだかのような子は増えていると思います。ウチも、特にお兄ちゃんは障害があるから、中学・(行ければ)高校と進む中でどんな人と出会い、どんな運命をたどるやら。できれば、よだかのように疎まれるだけの人生ではなく、良き出会いがあることを願います。挿し絵は、イラストレーターの村上康成氏。以前ご紹介した「からあげくん」「おにぎりくん」等の他、魚の「ピンク」シリーズや森・山の自然界を描いた素敵な絵本がたくさん発行されています。大ファンなのよ♪中でも、この本のよだかのような小さな鳥はとてもかわいくて、グッズ等の人気も高い作家さんです。よだかの星 著者:宮沢賢治 絵/村上康成岩崎書店 宮沢賢治のおはなし・8 2005年3月発行
2008/08/23
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森の湖のそばにある、小さな池。そこに、カメとおたまじゃくしと魚が一匹ずつ住んでいました。水から出られないおたまじゃくしは、池の外でひなたぼっこするカメをうらやましく思うあまり、いつしかカメを仲間はずれにして・・・。娘が小学校で借りてきました。先生が読み聞かせをしてくれて、気に入ったそうです。水陸どちらでも大丈夫なカメと、水の中でしか生きられない魚。おたまじゃくしは陸の上に憧れ、陸に登れるカメに逆恨み。魚は仲間はずれなんかしたくないのに、無理に誘って行ってしまいます。けれど、おたまじゃくしはカエルの子。そのうち後ろ足が生えて前足も出、陸上も自由に飛び回れるようになると・・・?人間の世界でも、3人って微妙なバランスですよね。あっちに付きこっちに付きするおたまじゃくし(カエル)。こんな子、いるいる(^_^;でも、自分がうんと嫌な子になっているとハッと気付いたり、結局自分が取り残されてしまったり。暑い夏になり、池の水が干上がりそうになった時、はたしてカエルはどうするのか?最後はほんのり感動できる、3匹の友情のお話です。たったさんびきだけのいけ 著者:宇治勲PHP研究所 PHPにこにこえほん 2007年4月発行
2008/08/13
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お家の中でかくれんぼ。どうぶつ達がかくれて、ぼくがオニ。もういいかい、まあだだよ。さてさて、うさぎさんはどこかな?図書館で借りました。かくれんぼ絵本・・とは言っても、「ミッケ」みたいなのとは全然違います。家具や道具の裏に、1ページに1匹ずつどうぶつ達が隠れ、それがどこか当てていくクイズのような絵本です。どうぶつは全部で5匹。ひっかけだらけだから、気をつけて!私も娘も、1匹も当たりませんでした(^^;どこだ?ここ?なんて話しながら当てっこもでき、小さいお子さんでも楽しめると思います。ただ、単純すぎて飽きちゃうのも早いかな?そしたら、普通の絵本として楽しんで下さいね^ ^みーつけた 著者:もろはらじろうすずき出版 たんぽぽえほんシリーズ 2008年3月発行
2008/08/10
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青いげんとう(スライド)の中、小さな谷川の底で2匹のかにのこどもが話しています。「クラムボンはわらったよ。」「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」そのうち、魚が頭の上を通り過ぎ・・・。図書館で借りてきました。また宮沢賢治の童話です。しばらく、この「宮沢賢治のおはなし」シリーズを色々と借りてこようと思います。今回のお話は、2匹の兄弟かにが会話する「やまなし」。いちょうの子供達(銀杏)の旅立ちを描いた「いちょうの実」も収録。まず、「やまなし」は不思議な感覚の物語ですね。あまり緩急もなく、淡々としています。(まぁ、宮沢賢治の世界そのものが淡々かも・・ですが)5月と12月、川底から見える世界を子がにの兄弟がおしゃべり。5月の部分で繰り返される、クラムボンって何でしょうね。12月に登場する、タイトルにもなっているやまなし。かに達はお酒にありつけたのかな?唐突に終わってしまい、かにのその後が気になります(^_^;「いちょうの実」は、こういう話、私大好きです。母であるいちょうの木から、もうすぐ旅立つたくさんの子供達。不安を訴える子もいれば、勇ましい夢を話す子もいる。いちょうの実の旅立ちは秋・11月頃。北風が吹き太陽が見守る中、いっせいに飛び立ついちょうの子。微笑ましい情景が目に浮かぶようです。・・・要するに銀杏なんですがw銀杏といえば、小学校の銀杏の木には早くも若い実がなってます。年々収穫量が減り(去年は2本のうち1本を大胆に切り)、特別支援学級の子らの作業日も減ってきました。作業は大変だけど、とてもおいしい実なので購入者には毎年好評なんですよね。すぐ売り切れるし。こういうのも徐々に廃れていくのかな。息子が参加するのも、今年が最後になります。しみじみ。やまなし/いちょうの実 著者:宮沢賢治絵/川村みづえ岩崎書店 宮沢賢治のおはなし3 2004年12月発行
2008/08/02
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