猫間屋【楽天広場出張所】

猫間屋【楽天広場出張所】

2007.03.04
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『今日、猫の友達が出来た。
猫君は僕の小屋の前の、金のフェンスまで来て、
手をフェンスの中に入れて、
僕の鼻をぴとぴと触ったりした。
昔、僕が京都で下宿していた時、下宿先の猫さんと網戸越しに同じようにしたり、
僕が口の間で猫さんを転がしてあげたりして、
よく遊んだのだけれど、
こちらに来てからは、どうも皆、忙しいのかなんなのか

「シャーッ!」
と言うなり走って行ってしまったり、
木の上に登って行ってしまったりする猫さんばかりだった。
もしかすると、木登りをして遊ぼうと誘ってくれているのかとも思い、
木に足をかけてみたりもしたのだけれど
僕の足では木登りは出来なかったので、仕方なく廻りを周って
「降りて来て遊ぼう」
と誘いなおしたが
木登り以外の遊びは嫌なのか、猫さんは降りて来てくれないのだ。

それが、今日の猫君は地面で居てくれたし、
後足で立ち上がってフェンスから顔まで出してくれた。

鼻で猫君の手にぴとぴと触り返して、ついでに舐めてみたりもした。
フェンスがあるので、得意の「転がし」はしてあげられなかった。
途中、猫君が帰ろうとしたのだけれど、
僕は寂しくてまた「遊び吠え」をしてみたら、猫君は戻って来てくれた。

ぴとぴと遊びしか出来なかったけれど、猫君は膨らんだり変な声を出したりしないで、

友達に飢えていた僕は
(僕には犬の友人は今のところこちらにはいない。
僕と同じ模様の犬おばあさんとその息子が散歩しているが、おばあさんは連れないし、息子は乱暴ですぐに吠えてくる。
小さくて変な高い声でウルサくわめく、犬の臭いのする毛玉の様な生き物にはよく出会うが、アレはなんだろう?
おもちゃかヌイグルミの類いだろうか?
訓練所時代の友人が懐かしい)
フェンスから見える範囲で、僕の自慢の小屋や、いつも昼寝したりする窓際の布団。
あと、この前新調してもらったばかりの赤いボールも、
全部猫君に見せた。
猫君は小屋やボールは気に入らなかったみたいだが、
窓際の布団が敷かれた僕のスペースには興味が出たのか、
フェンス際を移動して見に来てくれた。
そこで僕がこの場所に居ると、家族も見えるし番犬の仕事にも良いし、暖かい上に体、特に肘が痛くなったり禿げたりしないという素晴らしさを説明した。
猫君がどう感じたのかは分からない(猫さんたちは大概無言だし、尻尾も振ったりしないので、考えが分かり辛いのだ)が、
長くそれを見ていたのを考えると、感心してくれていたのかもしれない。
まだまだ話したり遊んだりしたかったのだけれど、
その時に窓際で様子を見て居た僕の飼い主の小さい姉さん(奈良に帰ってわかったのだが、僕の姉さんは、その上に姉さんがいるのだ。ややこしい)に猫君が気付いてしまった。
姉さんが「やぁ」と挨拶したんだけれど、猫君は逃げて行ってしまった。
きっと彼は人間があまり好きではなかったんだろう。
猫さん達は無口だけれど、人間はいつも何か話しているし、そもそも毛が生えていないし、僕らの様に色も模様もなくて肌色一色だし…
まぁ気持ちは分からないでもない。
また、家族が誰も居ない時に来てくれたら、
僕は通れないフェンスの隙間を教えてあげて、「転がし」てあげたり、ボール遊びにも誘ってみようと思う』



→次回、猫の日記に続く





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Last updated  2007.03.05 23:13:14


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