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パーマンは’67年に一番最初の白黒アニメ放送がありました。それから’84年にカラーになってアニメ再登場しました。連載が終わっていたパーマンでしたがアニメ2回目の登場に伴ってF先生は、少し設定を変えて連載をスタートさせました。○最初のマンガ連載宇宙から来たパーマンセットを渡す人物→「スーパーマン」パーマンは全員で5人→「パーマン5号登場」○2回目のマンガ連載(カラーアニメ放送時)「スーパーマン」→「バードマン」パーマンは全員で4人→「5号の登場はなし」テレビの影響は大きいのでおそらく、パーマンを知っている多くの方は「バードマン」で覚えていることでしょう。現在発売中のコミックでは最終話は『バード星への道』というタイトルですが初期は、『スーパー星への道』となってます。大全集でも、貴重な初期バージョンを収録してくれています。ありがたいことです。■ 「スーパー星への道」扉絵パーマン5号についてはまたいつかお話したいと思います。■ 『スーパー星への道』収録藤子・F・不二雄大全集 パーマン 2巻コミックやアニメで広まっているのは「バードマン」の呼称なので、日記ではとりあえず「バードマン」と書き進めていきます。ややこしくなったらスミマセン。 < パーマン最終話 『スーパー星への道』 >■ みつ夫には超小型レコーダーがつけられていた■ 優秀者はバードマンの星へ行ける自分の分身とはいえコピーの発言は、ちょっと冷たい・・・■ みつ夫の想像するスーパー星■ バッジが鳴るレコーダーがついているのでみつ夫は、なんとしても活躍しておきたい。■ ブービーとパー子がすでに片付けていたみつ夫は、いい活躍を残すことができなかった。■ そして発表の日がやってくる■ 審査が始まる■ みつ夫は興味がないみつ夫は、自分が選ばれるとは思ってないので「どうでもいいや」という気持ちだった。■ 最優秀パーマンは・・・!!■ みつ夫が選ばれた!!■ 喜ぶよりも怒ってしまうみつ夫パーやんは頭がよく賢くて、パー子は果敢で勇気もある。なので、みつ夫はいつも劣等感を感じていた。■ バードマンが説明を始める■ みつ夫は勇気があり 頭を使いしっかり活躍したみつ夫は、普段は臆病者だが、勇気を出していた。頭のよさは、関係ない。みつ夫は立派だったと称えられる。■ みんなに褒められるみつ夫一番左のパーマンが赤ちゃんパーマンの5号です。■ 出発は翌日と早い・・・■ 嬉しいはずなのだが・・・いざ、地球を離れるとなると心細く感じてきてしまった・・・■ パパ、ママ、ガンコとの食事もこれが最後■ そして翌朝・・・みつ夫は、怖じ気づいてしまう。■ 思わずママに助けを求めてしまう■ ママは固まっていた・・・時の流れが止まっていた。バードマンが迎えにやって来ていた。■ 世界中から集まったパーマンが円盤に・・・各国から選ばれた優秀なパーマンたちが一斉に集まっていた。■ みつ夫は着替えパーマンに変身する不安もあるし、寂しさもある。後悔もあるかもしれないがみつ夫は、行くことを決意する。■ 仲間全員が外で待っていた目の前には、円盤が用意されていた。■ 「さよならはいわないよ」みつ夫は、立派なパーマンになることをみんなに約束する。そして再び帰ってくると・・・■ みつ夫は円盤に乗り込んだみつ夫は「行ってきます」という言葉を残し円盤は宇宙へ向かった。 < 完 >初めて最終話を読んだときはてんコミの7巻でした。私が、まだ小学生の時でした。あの時のことは、今でもはっきりと覚えています。全く予想もつかなかった突然の最終回に終わって残念という気持ちと宇宙へ羽ばたくみつ夫への祝福と多くの複雑な気持ちが入り混じり何か、1つの時代が終わってしまったと思ってしまったほどです。まだ小学生でありながら、そんな風に思うのは皆さんに、笑われるかもしれませんが本当に、心にポッカリと穴が開いてしまったような大きな区切りを感じていました。パーマンが熱烈に大好きだったのでいつまでも続いてほしかったですしずっとずっと終わらないものだと勝手に信じてもいました。個人的な話ですが私は、高校卒業後、アメリカへ留学しました。知り合った留学生に話を聞いてみると皆「大いに悩んで」とか「人生の一大決心」など特別な思いを抱いて留学してきた、ということです。でも、私は全くといっていいほど悩みませんでした。悩んだこといいますか、考えたことは親への心配くらいでしょうか。(自分の心配はありません)もしかしたら、みつ夫くんが宇宙へ留学したことを考えればいつでも飛行機で帰ってこられるアメリカへ行くことなど、「ちょっと遠くへ行くこと」だと思っていたような気がします。宇宙へ留学したみつ夫くん・・・元気に頑張ってるかなあ・・・地球に、また新しいパーマン候補を見つけにやってくるのかなあ~
2011.02.06
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宇宙人はいるのでしょうか…?もし、宇宙人が、いたとして地球にやってきたら何を目的とし、いったい彼らはどんな行動を起こすのでしょうか…?そうした物語を描いた藤子・F・不二雄先生のすこし不思議(Sukoshi-Fushigi)なSF短編『いけにえ』を、紹介したいと思います。 < ストーリー >地球にUFOがやって来た…その巨大な円盤は公園の上に浮かんでいた。■公園に現れたUFO…国連が、宇宙人たちに呼びかけをするも何の反応もない状態が、長いこと続いていた。浪人生の池仁平(いけにへい)が恋人のミキと、デートを終えて帰ってくると男が部屋で待ち構えていた。彼は、新聞記者で、ある事実を池仁平に伝えようとしていた。宇宙人は、日本語を使い総理大臣に、ある要求を突きつけていた。それは、「地球人1人をよこせ」というものだった…■新聞記者は語る。■池仁平は、いけにえの宣告をされてしまう!!政府は、人質の引渡しを、極秘に勧めようとしていたが新聞記者の男は、人命は守られるべきだと池仁平をかくまうことを決意する。■しかし、池仁平をかくまった新聞記者は、政府に消されてしまう…相手が国では、一介の市民(池仁平)もなすすべはなく、全く抵抗できないままサングラスに黒スーツ姿の、屈強な男たち(政府関係者)に完全包囲されてしまう。そして、完全に逃げ場を失った池仁平はいけにえとして、ただ待つことしかできなかった。■宇宙人との交渉が進められる。牧師が説得に当たるも、上手くいかず最後は、彼女であるミキも呼ばれることになった…この結末は、誰にも読めません。かといって、オチを当てるのがこの短編の目的でもありません。ぜひ、ドキドキしながらページをめくっていってください…皆さんは、いけにえとなって宇宙人に身柄を引き取られることになったらどうしますか?私は、また地球に帰ってこられるのならさらわれても構わないと思っています(笑)いやあ~それにしても宇宙人の気持ちって分かりませんね~※ お知らせまだまだ、アンケート(投票)実施中です。よろしければ、参加してみてくださ~い!!本作「いけにえ」は藤子・F・不二雄 SF短篇集1巻「創世日記」に収録されています。
2010.03.25
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キテレツ大百科はテレビアニメでは8年間も放送されました。おそらく、ドラえもんに次ぐほどの知名度があることでしょう。有名なヒット曲「はじめてのチュウ」や「お嫁さんになってあげないゾ」「すいみん不足」などユニークな曲も多いです。8年も放送されたアニメならマンガも、さぞかし長いのだろうと思われるかもしれませんが、実はてんとう虫コミックスでは、全3巻です。大全集は、厚みがあるので、全2巻です。アニメは、ほとんどオリジナルで作られましたが原作の雰囲気は、しっかり保たれていますね。■ キテレツ大百科 大全集1巻それでは、記念すべき第1話を、振り返ってみましょう。作品名は知っていても、ハッキリと第1話を知っている方は、少ないのではないでしょうか。第1話は『ワガハイはコロ助ナリ』というタイトルです。小学生の木手英一は、いつもご先祖様のキテレツ斎の話をするので周りから、「キテレツ」というあだ名が付いていました。■ 父から、先祖・キテレツ斎の話を聞く木手家の遠い遠い先祖には、キテレツ斎という偉大な発明家がいました。■ 江戸時代では、発明家は怪しく見られてしまった…きっと、昔のヨーロッパの魔女裁判と同じことなのでしょう。あまりにもハイテクな発明は、魔術のように見られてしまったのかもしれません。■ キテレツ斎の発明品や記録は何一つ残っていなかった…怪しく見られてしまった発明は、残されることもなくすべて、焼き捨てられてしまっていた…■ しかし、父は、一部を持っていた。■ ジャーン!! これが伝説の奇天烈大百科これが、先祖代々、密かに守られてきたキテレツ斎の形見でした。しかし、この「奇天烈大百科」をめくってもどのページも真っ白で、何も書かれていませんでした。しかし、神通鏡をかけると…文字が浮かび上がってくるのでした。■ ロボットの作り方!?キテレツの目に付いたのは「からくり人間製法」という目次でした。■ ロボットとはコロ助のことだった!!記念すべき、コロ助の誕生です。ワガハイはコロ助ナリ~~~♪どのアニメもそうですがコロ助も、声がピッタリでしたね
2010.08.03
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今から40年以上前に生まれた国民的オバケ「オバケのQ太郎」は今のちびっ子たちは分かりませんがドラえもんに並ぶ超有名な人気者ですね。長らく絶版で忘れかけられていたオバQですが今年、藤子・F・不二雄大全集が発売され嬉しい復活を遂げました。まずは、Qちゃんはどのようなキャラでどのようなマンガだったのか振り返って見ましょう。オバQは'64年(昭和39年)に少年サンデーで連載されました。実に40年以上前です。■ 藤子F先生の大全集 オバケのQ太郎 第1巻 ■記念すべき、Qちゃんと正ちゃんの初めての出合い。原っぱに落ちていたタマゴを正ちゃんが割って誕生!!私が初めてQちゃんに出会ったのはテレビアニメでした。一番最初は、白黒アニメと聞いてますが、私が見たときは2回目か3回目のリメークで、カラーのオバQでした。主題歌もいくつかありますが、私が子供の頃は「QQQ・・・ クェスチョン♪ クェスチョン♪ きみはだれ~」これが主題歌でした。「大人になんかならないよ~♪」このフレーズが大好きで、お気に入りでした。でも、エンディング曲が妙に暗かったのが印象的です。■ Qちゃんの憎めない性格 ■お絵かきをすることになったQちゃん。「美人に描くのはむずかしい」といったり暑い夏、人の家の冷蔵庫でいびきかいて寝ちゃったり・・・ でも、どこか憎めません■ 何でもありな設定 ■当時の巨人軍監督・川上さんに、王さん、長嶋さんのONコンビまで登場。それに混じって正ちゃんが巨人に参加してプレー・・・ハチャメチャもあり。オバケは写真に写らない。だからオバケの写真・・・メチャクチャ理論の博士■ 小池さん特集 ■おいしいラーメンの作り方は「どんぶりを温めること」らしいです。なるほど。真ん中は、小池さんとQちゃんの初対面。昭和39年の若かりし日の小池さんです。右は、小池さんに怒ったQちゃんが、ポストにつっこむところ(笑)■ トキワ荘を感じるギャグシーン ■右には、「おそ松くん」に登場するチビ太が登場。真ん中には、石ノ森章太郎先生の描く少年二人。左は、石ノ森先生の似顔でパロディ。手塚治虫先生を始め、日本を代表するマンガ家が集まった伝説のアパート「トキワ荘」で描かれたオバQは、藤子不二雄(A&F)先生や石ノ森(当時-石森)先生たちによる合作でした。なので真ん中のコマの少年二人は、ファンの方には一瞬で「あれは、石ノ森先生のタッチだ」とすぐ分かることでしょう。執筆には赤塚先生は加わっていませんが仲間であり同志であるメンバーの作品(おそ松くん)は登場OKだったのでしょう。オバケのQ太郎から感じられるのは「底抜けの平和感」です。ただ、ひたすら平和なのです。ガキ大将ゴジラがあばれたり、ドロンパによるいたずらもありますが全国の読者(視聴者)が感じたものは明るく、素直で、憎めない、平和の象徴のQちゃんだったのかもしれませんね。いいたかないけど、オバQ1巻の紹介まとめてめんどう見たよ!
2009.11.21
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とてつもない怪力を持ち、空を自由に飛べ、何でもお見通しの透視能力を身に付けたスーパーヒーローになりたいですか?悪を憎しみ、正義を愛す心が超能力によりゆがんでしまう人間のもろさを描いた藤子・F・不二雄先生のSF短篇「カイケツ小池さん」を紹介します。< ストーリー >藤子作品で有名な脇役の小池さんが、この作品では主人公です。小池さんは、新聞を読み、社会の悪事に怒りを感じています。新聞へ自分の思いを投書することを生きがいとしています。周りから「正義屋」とあだ名が付けられるほどです。そして、ある日。スーパーマンのように超能力が身についてしまう・・・空は飛べ、破壊力を持ち、X線で透視もできてしまう。神から与えられた力だと信じた小池さんは正義のために、その力を利用しますが、どんどんエスカレートして、殺人にまで発展してしまいます。■ 本日の1コマ ■少し不思議なSF短篇は、「側面を読む」ところに面白さが潜んでいます。○人間は正義だけに生きられないのではないか超能力を身につけた小池さんは「オレ様をイライラさせるなよ」といい放つ。○超越した力は不正に使ってしまうのではないか小池さんは、透視能力を女性の覗き見に使ってしまう。○善悪の判断は、自分の都合に合わせてしまうのではないか女性に襲い掛かる男が現れ、小池さんは殺してしまう。確かに悪い人間だが、小池さんは怒りに任せて攻撃し「気づいたら殺していた」という行為は許されるのか。○超能力があれば自分勝手に裁きをしてしまうのではないか小池さんの超能力はとてつもない力で、「くたばれ」と念じるだけで相手が死んでしまう。およそ40年前(1970年)に書かれています。この年に「ドラえもん」が始まっています。重くのしかかるシリアスな短篇と児童漫画を同時進行させる器用さが素晴らしいなと思ってしまいます本作品は「SF短編PERFECT版」1巻に収録されていますが、残念ながら売り切れています。現在、藤子・F・不二雄大全集が発売されていますので、近い将来SF短篇も収録して発売されるでしょう。それまでお待ちください
2009.09.21
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世の中の不正や悪に、憤りを感じる物凄く生真面目な小池さんは、ある日とてつもない破壊力を持ち、空をも飛べる超人「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」になってしまった!!ここまでは、以前に紹介した、藤子・F・不二雄先生のスコシフシギなSF短編『カイケツ小池さん』のあらすじです。その後の小池さんを描いた、続きの作品が『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』です。 < ストーリー>正義のための行為ではあったものの悪人の命を奪うまでになってしまった小池さんは、やっていることに気づいているもののそれは、悪くないと肯定してしまう。殺人容疑として、警察が動くものの超人をはるかに超えてしまった、超人の小池さんには国も政府もなすすべなし…自衛隊まで出動し、戦車までもが小池さんを狙う…それでも、小池さんには蚊が刺した程度にもならない。■ 核ミサイルもなんのその!! まさに完全無敵のウルトラ・スーパー・デラックスマンさて、この物語は、小池さんの暴走劇だった…だけで、読み終えることはできません。警察も逮捕できない…国家も何の手も打てない…周りの人間も、怖がり、おびえるので全て、自分のいいなりにことが進む…こんな完全無敵な力を持った状況の中で本当に、弱者のために、平和のために、良いことだけにその力を利用できるものでしょうか…前回、パーマンの話の日記でいただいたからっかZさんのコメントに>強大な力を手に入れたら・・>結局は己のために行使してしまうんじゃないでしょうか。>その結末が『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』ってことですよねこのような言葉をいただきました。ああ、なるほどなあと、うなずいてしまいました。世の中の「強い力」を持つ人間は国民に自由を与えなかったり…戦争を開始することができたり…大金をものにすることができたり…悪いことに使われることが多いですね。取り上げれば、キリがありません。世のため、人のために、働く子供のパーマンと自分の欲望のために、パワーを悪用してしまった大人…パーマンとの比較として純粋な子供と、醜い大人の比較としてそして、自分自身ならどうなるかと、比較しながら読んでみるとまた違った一面が見えてくるかもしれません。けれども、小さな子供でも暴走してしまうSF短編「わが子・スーパーマン」のようなケースもあります。大きな力が、問題を引き起こすこともありますが平和のためにも大きな力は必要です。「大きな力」や「強い力」は、どうあるべきなのでしょうね
2010.03.05
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小笠原諸島が世界遺産に登録されましたね!!困難の多い日本に嬉しいニュースです。世界遺産決定おめでとうございます。私は、三宅島へ行ったことがあります。中学の頃、家族旅行で夏休みに行きました。もちろん、小笠原諸島とは違いますが本州を離れた南の島は、のどかで穏やかで虫なども多く、自然が豊かで海が青々としているのが印象的でした。「こんなにキレイな海は見たことがない」とその美しさに感動したのを今でも覚えています。小笠原諸島も、きっと自然の魅力にあふれた素晴らしい所なのだと思います。小笠原諸島の特色の1つに独自の進化を遂げた生態系があるようですね。まさに、自然の神秘といえますね。■ スゴク小さな虫ここからは、小笠原諸島とは関係なく私の近所のお話です。ごく普通の平凡な草むらに、スゴク小さな虫がいます。体長は、0.5ミリ以下だと思います。■ クローズアップ写真で見ると赤っぽいですが天気がいい日は、ピンクっぽくも見えます。■ 動画です 小さいけれど動きは素早い!!撮影日は今月です。つい最近の出来事です。さて、この虫ですが、私はさっぱり分かりません。どなたか、名前の分かる方いませんか~~~求む!昆虫博士!!家を出て、すぐの草むらにこんなに虫たちが住み着いていたとは・・・動画に映っている大きなアリ(体長約1cm)はクロオオアリだと思います。それよりも小さいのも2種類見かけました。ミミズの兄弟と思えるようなニョロニョロしたものやダンゴ虫やてんとう虫など種類は少ないですが、見ていて本当に面白いです。偉大なるファーブルさんが、どうして昆虫に夢中になったのかが分かるような気がしました。ウォーキングに出たのに、1時間も座り込んで昆虫観察してました。おかげで、蚊に刺されてしまいましたが・・・ダンゴ虫に触ると、死んだフリをします。小学校のとき以来のダンゴ虫の再会です。懐かしかったですね~ダンゴ虫も「演技」までして生きていると思うと何だか、可愛らしくもあり、けなげだなあ~と感じますね。みなさん、昆虫観察オススメですよ~自然の少ない、空気の汚れた都内でもそれなりに虫たちがいるんですから全国どこでも、観察できる場所が見つかるはずです。さてさて、前置きが長くなってしまいましたが半透明で薄紫色の「ユメカゲロウ」なる民話に出てくる蝶は、果たして実在するのか?藤子・F・不二雄先生のスコシフシギなSF短編 『ユメカゲロウ 』を紹介したいと思います。 < 『ユメカゲロウ 』 ストーリー >■ セミがかえるところだった■ 少年と少女が見つめている少年は、昆虫博士で標本も持っている。少女も、虫が大好きだった。■ 「ユメカゲロウ」とは・・・少年少女の2人は、たまたま会ったおじさんから「ユメカゲロウ」という名を聞いた。■ 少女は父親に聞いてみた■ 父親は民話の本を開いた若者が、クモの巣にかかった虫を助けたら「ユメカゲロウ」と名乗る女性が夢に現れたという・・・■ 民話だけに出てくる架空の存在必ず夢の中に出てくる、というのが定説であるがいい伝えだけであり、実在はしないという。■ 虫取りに出る少女アミを持って、虫を捕まえて楽しむ少女。とにかく虫が大好き。■ 再びおじさんに出会う■ ユメカゲロウはいる!?民話でしか語られてないユメカゲロウだが浅野というおじさんは、捕まえようとしていた。■ 浅野氏のおじいさんは民話に興味を持った浅野氏のおじいさんは昆虫の研究をしていた。ユメカゲロウは実在するのでは、と考えていた。■ ユメカゲロウを捕まえた!!ユメカゲロウの研究は、周りからは相手にされなかった。しかし、浅野氏のおじいさんは採取に成功したのだった。■ その話に少女もビックリなんと、ユメカゲロウのスケッチが残されているという・・・■ 脈翅目ユメカゲロウ科 体長25~30mm はねはうすむらさきで透明 触角は糸状で長く、複眼は 光沢ある純黒色■ 大学の偉い先生方もやって来た大きな話題となり、新聞雑誌でも大盛り上がり。カメラマンも大勢つめかけた。■ しかし ユメカゲロウは消えていたおじいさんは、有名になりたかっただけだろう。ホラふきだ。ペテン師だなどと新聞雑誌からは非難が殺到した。村長からも、村の恥さらしだといわれ村にいられなくなってしまった・・・その後も、ユメカゲロウを追い続けたが願い叶わず亡くなってしまう・・・■ 浅野氏は おじいさんの意志を継いでいた浅野氏は、趣味ではなく自分の人生をかけて、追い求めていた。無念のまま亡くなってしまったおじいさんの意志を引き継いだ浅野氏は果たして、ユメカゲロウを捕まえることができるのか・・・「ユメカゲロウ後編」へ続きます
2011.06.29
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藤子・F・不二雄先生本名・藤本 弘(ふじもと ひろし)さんの奥様である、藤本正子さんが登場された「こだわり人物伝」の第3回を振り返ってみたいと思います。今回の放送を見逃した方は、数時間後に始まるNHK 教育 朝5:35分放送の録画準備をしましょう~第4回(最終回)は、今夜10:25分からです。■ 第3回 パパの四次元ポケットF先生は、「ベー」っという風に舌を出しています。お茶目な一枚ですね。■ 今回の語り手は、F先生の奥様です。奥様の後ろのキッチンにはドラえもん人形が見えますね~■ F先生は、語る。奥様の正子夫人と付き合い始めた頃F先生は、手紙を出されていました。■ F先生の夢…自分の目指すマンガが語られています。■ 手紙に書かれていた思い 一生に一度は、読んだ子供達の心にいつまでも残るような傑作を書きたいまだ、ドラえもんを生み出す前です。それ以前にオバQで大ヒットする前でもありました。F先生にとっては、結婚をしたもののマンガ家としては、無名の頃です。どうなっていくか分からない時期です。そして、有限実行となりました。世界40カ国以上で放送されるドラえもんを生み出しました。国民的アニメだけでなく、世界的アニメにもなりました。F先生の念願であった「心にいつまでも残る」傑作は世界中の子供達に届きました。大人にも届いていることでしょう。私は、F先生の全ての作品が心に残っています。■ 正子夫人が語るドラえもん「ジャイアンにしても、スネ夫にしても、根っからの悪はいないドラえもんの5人のメンバーは、とてもバランスがいい」と正子夫人は話されておりました。藤子マンガには、すべての子供たちに優しい眼差しがありますね。単に善人だけを描くのは簡単なことですが良い所も悪い所もある、子供たちの個性が集まって仲間となり、友達であることはとても素晴らしいことだと思います。■ナイヘヤドアタケコプターなど、道具の紹介がありましたがなぜか、「どこでもドア」ではなく「ナイヘヤドア」でした(笑)NHKさん、なぜですか~ ウケ狙い?「どこでも窓」も出してほしかったなあ~私が、子供の頃に爆笑した道具です。(「ナイヘヤドアは、てんコミ15巻 & 大全集5巻 収録です」)■ お見合いの後、ご結婚されました。■ なんと式には手塚治虫先生も!!仲人が手塚治虫先生とは、さすがはF先生!!ご両人とも幸せだったことでしょう。■ F先生の3人の娘さんたちがご登場!!テレビ初登場ではないでしょうか。「本物の娘さんたちが出ている!!」となんとも不思議な感動がありました。皆さん、おキレイですね。次女の日子さんが、F先生似かなと思いました。■ サンタポストクリスマスが近づくと、F先生は手書きで娘さん達に、このようなものを用意していました。メルヘンチックですね~ 「サンタがパパだと気づいていたので、パパが買いに行くとき 困らないように、プレゼントを選んでいた」という娘さんのセリフが、印象的でした。きっとジュエリーや女性服では探しづらいし、行きにくいと考えたのかもしれませんね。いいお話です。■ オマケの金一封F先生は、娘の日子さんの孫に会う前に亡くなられてしまいました。ですが、この「オマケの金一封」は、F先生の、孫への贈り物でした。死期を悟っていたF先生は「孫が生まれたら渡してほしい」と正子夫人に預けていたのでした。そして、赤ちゃんを産んだ日子さんにこの金一封が、正子夫人から手渡しされたのです。感動的なエピソードですね。ドラえもんデザインのシャツが気になりました(笑)もしかしたら、オリジナルかもしれませんね~■ パーマン 原画原画がいくつか画面に出てきました。ほんの数秒でしたがこの原画は「パーマンはつらいよ」の1枚だとすぐに気づきました。私は、この話がパーマンで一番好きで以前の日記(3/3)でも取り上げています。パーマンの第1話でも最終話でもなく、この話(原画)が選ばれたのは、驚きでもあり、嬉しかったですね。NHKはやっぱりスゴイ…■ F先生に、2度目のガンが見つかります。この4年後の96年に四次元世界へ旅立たれてしまいました…F先生は、亡くなられるまでの10年間はずっと闘病生活でした。■ 正子夫人の想いF先生が亡くなられた時「頑張らなくていいから」「もういいから」と奥様は、いったそうです。涙は出なかったとのことです。きっと、公には出てこなかった、私たち読者が知らないF先生の辛さや苦しさも、あったことでしょう。そして、それを一番間近で見てきた奥様にも同じような苦しみがあったのかもしれませんね。それで、「もういいから」と言葉を掛けたのかもしれません…■ F先生の自宅の書斎F先生はここで、倒れる最期の時までドラえもんを描き続け、ペンを握っていたのです。「部屋ががらんとしちゃったよ」(byのび太)私は、のび太のセリフを思い出してしまいました。「さようなら、ドラえもん」の最後のコマを連想してしまったのは、私だけでしょうか…F先生は、引き出しから4次元世界へ行かれてしまったのでしょうね。■ 原稿は、彼が生きていた時間正子夫人が、飲み物を差し入れに行くといつも原稿を書いていたと、話されていました。正子夫人にとっては、F先生は原稿と共に過ごしていたという思いなのでしょう。そして、この大切な原稿を来年ドラえもんの誕生日にオープンする藤子・F・不二雄ミュージアムで展示することになります。まさに、原稿と共に生きていたF先生に会える場所になりますね。等身大のドラえもんも置かれますよ~今夜21日の夜10:25分からの「こだわり人物伝」では私のブログとも、関わりが深いSF短編が取り上げられます。多くの方に、ご覧いただけたら嬉しいなと思います
2010.04.20
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大全集「ドラえもん」12巻の特集パート4です。次の5回目で12巻は完結予定です。 < カッコ 『 』 はタイトルです >『たんぽぽくし』より■ 登山で使いたいですね (それはズルい?)天気のいい日は、これで空を舞いたいですね。「体が浮いている」という体感の楽しさが、タケコプターとの違いです。『分身ハンマー 』より■ ハンマーで頭をたたけば もう1人の自分が出てくるのび太は、宿題をしなければいけないけれどしずかちゃんちへも遊びに行きたい。■ 意志が弱いと 分身の色が薄くなるハンマーでもう一度たたくと分身は元に戻ります。でも、やっぱりパーマンのコピーロボットには、かなわないですね~『ポスターになったのび太』より■ スネ夫がポスターの自慢をするなんと、スネ夫は藤子先生のサイン入りQちゃんポスターをもっています。うらやましいですね~■ ポスターが買えないのび太は・・・ならば自分で描こうと、手作りポスターを作成。絵はイマイチでも、こうした実行力、行動力は、のび太のいい所だと思います。『四次元たてましブロック』より■ 家を何階にでも増やすことができます■ 野比家は なんと3階建てに!!ブロックで増やした階には新しい部屋ができていた。どの家庭でも欲しがる道具でしょうね~『横取りジャイアンをこらしめよう』より■ 出ました!! ジャイアンの名セリフ『ペンシル・ミサイルと自動しかえしレーダー』より■ ジャイアンとスネ夫の悪さがひどいので・・・のび太は、二人をこらしめようと、寝ているドラえもんのポケットから勝手に道具を取り出す。■ ジャイアンとスネ夫が悪さをしようとすると・・・のび太がボタンを押して、ミサイルを発射します。2人は、やがてのび太の仕業だと気づきます。■ のび太が庭に隠していた道具が スネ夫に見つかってしまうスネ夫は、丸ごと道具を持っていきます。これで、スネ夫ものび太も同じ状態に・・・■ そして 二人が攻撃を仕掛けようとする・・・どちらが先にボタンを押そうと、お互いやり返すわけなのでどちらにとっても、何の特にもならない・・・■ お互い ボタンを川に捨てることにこれは、単なるいい話というだけでは片付けられません。核爆弾を持つ諸外国の状況に当てはめることができます。大人たち(各国の首相や大統領)は、知性もあり思考力もあり子供たちよりも、すぐれているはずなのに核を放棄できません。一方、子供たち(のび・スネ・ジャイアン)は、互いに攻撃することを放棄しました。これが大人たちにはできない子供たちの持つ素晴らしい性格なのでしょうね。『天つき地蔵』より■ のび太が日本昔話の本を見つける「天つき地蔵」は、実在の昔話ではありません。F先生オリジナルの昔話ですが、とても楽しくいいお話です。■ 与作は母親と二人暮しでした■ 倒れたお地蔵さんを元に戻し 与作が拝んでみると・・・トラブルにあって、大昔へ行ってしまったドラえもんとのび太が読む「天つき地蔵」の話が、結びつくという大きな展開が待ち受けています。短編映画にもできそうです。『ざぶとんにもたましいがある』より■ 物に対する扱いが 悪い人々がいる■ のび太のマンガ本が勝手に捨てられていた■ ゴミの不法投棄も 社会問題になっています『あとからアルバム 』より■ 野比パパは 実は絵が上手い!!絵が上手な野比パパは、賞をもらったことがあるほど。でも賞状は焼けてなくなっていた。ガッカリする野比パパ。この話では、ドラえもんの道具で、賞状を復活させます。 『ハリーのしっぽ』より■ 野比パパから「ハリー」の話を聞いた のび太とドラえもん明治43年に災いがあったと聞いて、タイムマシンに乗り込む。2人が目撃したものはハレー彗星でした。『もりあがれ!ドラマチックガス』より■ 毎日が平凡で退屈だというのび太に ドラえもんは・・・■ 全てがドラマチック(かなり大げさ)に・・・キラキラと輝くのび太の瞳。野比ママも、おつかい=長くてつらい旅 と大げさに(笑)■ 周りも引き込むので しずかちゃんも巻き添えに(笑)■ のび太には嬉しい しずかちゃんのリアクション今の時代、「盛り上がり」や「ドラマチック」といえば、お涙頂戴がほとんどですが、F先生は完全にギャグに変えてます。大真面目なのに、ギャグに変えられるセンスはF先生の好きな落語から築き上げたものなのかもしれませんね。『ジャイアン殺人事件』より■ 物好きな校長なんと!! ジャイアンの歌声を録音したいという人物が。ジャイアンを「求めていた声」だという・・・■ スネ夫は語る これは「恐るべき完全犯罪」■ 名づけて「ジャイアン殺人事件」のび太とドラえもんが教頭を探しに行くと教頭の狙っている、ジャイアンの歌声の利用方法が明らかに・・・「ドラマチックガス」を吹きかけて女子ワールドカップを観戦していたら・・・ ただでさえ大感動なのに超ウルトラ大感動で、心臓発作で倒れてしまうかもしれません。やっぱり退屈なときに使うのが、いいのでしょうね~
2011.07.26
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マンガをあまり読まない人にとって作品の認知度というのは大雑把にいって、アニメ化されたかどうかに大きく左右されると思います。藤子作品で例にとって見ましょう。○アニメ化になった作品21エモン、パーマン、ドラえもんエスパー魔美、キテレツ大百科などなど○アニメ化しなかった作品T・Pぼん、みきおとミキオ、バケルくん中年スーパーマン左江内氏、モジャ公(一時放送あり)どうでしょうか。「アニメ化しなかった作品」はかなりの藤子ファンでない限り「知らなかったなあ~」と思われたことでしょう。やはりテレビの力は大きいものです。最近、発売されたばかりで私が子供の頃にときめきを覚えた藤子マンガ『バケルくん』を紹介したいと思います。アニメ化されませんでしたが今まで魔女っ子しかなかった「女子だけの変身願望」でしたがおそらく、児童マンガで初めてともいえる「少年向けの変身願望マンガ」ではないでしょうか。てんコミ2巻というのはとても寂しいです。10巻以上書いてほしかったなあ・・・主人公の男の子・カワルくんは近所で「お化け屋敷」と呼ばれる誰が住んでいるか分からない謎めいた建物に入ってしまう・・・○宇宙人から人形をもらうカワルくん(第1話より)そこで、出会った宇宙人から人形をプレゼントされます。変身は簡単で、鼻を押すだけですぐに変われます。○屋敷に住んでいる少年として カワルくんは時々 バケルくんに変身をする○アイドルの人形だってある○ コウモリにだってなれる○ 困った事件だって解決できる! シャーロック・ホームズにだって変身!○ 頭のいい女の子に変身すれば宿題だってスラスラときめきは、女の子にだってあります。白雪姫の人形もあります。○女の子だってお姫様に カワルくんの友達の女の子が変身○イケメン人形だってあるのだ~むかし、てんとう虫コミックスでは全2巻藤子不二雄ランドでは、全3巻が発売されていました。両方とも長く絶版で再販なしでした。今読めるのは、この大全集だけです。どの復刊も嬉しいですが、バケルくんもとても嬉しい復活です○バケルくん 藤子・F・不二雄大全集 1巻
2009.12.13
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36年前にリアルタイムで読んでいた人(そして、それを忘れずに覚えていた人)しか知らない、藤子F先生のマンガ『パジャママン』が先月、発売になりました~■ 藤子・F・不二雄 大全集『パジャママン』■ タツ夫くんとエミちゃん同じ日に、近所に引っ越してきたたつ夫くんとエミちゃんは友達になる。■ 夜中に・・・!?■ 寝室に抜け穴が現れる!!たつ夫くんが、突然の光で目を覚ますと床に穴ができていて、どこかにつながっていた・・・■ 地下につながっていたたつ夫くんの部屋と、エミちゃんの部屋につながっているようだった。■ 何百年も取り残されたロケット人工知能を持ち、人間と会話できるロケットだった。遠い昔に、故障で地球に落ちてきた。■ そして二人にプレゼントが贈られた■ パジャママンのコスチュームこのパジャマに着替えると、不思議な力が・・・■ 事件発生&凶悪犯現る■ パジャママンに弾丸は効かない■ 犯人も御用何か事件が起こり、男の子と女の子2人がパジャママンに変身して、事件を解決・・・こうした物語が続きます。ごく普通の子供が、ある日突然ヒーローに変身・・・これは、「パーマン」などに見られる子供目線の超人ものですね。この延長線上に、「エスパー魔美」もありますね~■ ユリカ号パジャママンの女の子は、エミちゃんです。なぜ「ユリカ」号なのかと考えたのですがもしかしたら「ゆりかご」をもじったのかなと思ってます。■ わすれ草花のにおいで忘れさせる、という道具が登場します。「あ!」とピンと来たら、ドラえもん通です。「わすれろ草」を思い浮かべますね。■ 「きゃぷてんボン」と「とんでこいようちえんバス」大全集「パジャママン」の目次です。パジャママンの他に「きゃぷてんボン」と「とんでこいようちえんバス」の2作品が収録されています。 < きゃぷてんボン>■ 第1話 1ページ目 1コマ目こんなヘルメットをかぶって学校に登校していますが何の説明も、前触れもありません(笑)「少年は何とも思わないのか?」「なぜ友達もヘルメットのことはスルーするのか」「先生に怒られないのか」「親はどう思っているのか」↑これらの質問は、マンガでしてはいけません!「マンガはこれでいいのだ」by赤塚不二夫先生 (笑)■ マイクロバッジボンくんの父親は科学者で、いろいろな名(迷?)発明をしています。■ ボンくんの家にお客さんが来る■ ボンくんの父親は大喜び発明家なのですが、あまりお客は来ないようです(笑)久しぶりのお客に大喜び。■ 怪しいメガネが登場■ 役に立つのかどうか・・・(笑)3Dメガネよりも強烈ですね(笑)さすがに、7つのチャンネルを同時には見ないでしょう~■ 強力せんぬきロボット登場「コポン」の擬音がお気に入りです(笑)よく使われる擬音は、「シュポ」でしょうか。■ 欠点が・・・(笑)■ 『とんでこいようちえんバス』という作品幼稚園にまだ行けない年齢の女の子の「幼稚園に行ってみたい」という願望を叶えています。空から、幼稚園バスが飛んできて女の子が、雲の上の幼稚園に行く・・・というお話です。たった4ページの作品ですが、2ページに渡り子供たちが50人以上登場し、オールカラーで描かれています。これを読んだ子供は、夢を膨らますかもしれませんね。雲の上の世界はドラえもんにも受け継がれていますね。『パジャママン』『きゃぷてんボン』『ようちえんバス』の3作品は「たのしい幼稚園」などを中心とした学習雑誌に掲載されていたので、対象年齢はかなり低くなっています。大人が心から楽しんで読む、ということは厳しいかもしれませんが、ファンとしてはこれら3作品は、今まで未単行本化でしたのでこうして日の目を見るのは、感動的です。でも「きゃぷてんボン」は、大人でも笑えそうなギャグ漫画なので、もし機会がありましたら皆さんにも、ぜひ読んでいただきたいなと思います。先程「大人が読むには厳しい」といいましたが私は、幼稚園の頃から、絵本、紙芝居母の読み聞かせ&少し不可解(スコシ・フカカイ)なSF話などのおかげで、子供目線の読み方が強く根付いています。幼稚園の頃に、私がパジャママンを読んだとしても今、初めてパジャママンを読んだ時の気持ちもどちらも、とらえ方は同じだろうなと思います。これは、子供っぽい私の、自慢にならない特技かなと思っています
2010.10.08
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スコシフシギなことが起こりました。本当にビックリです。■ 9月3日 1439アクセス一体、何があったのでしょう?少し考えてみました・・・9/3はドラえもん誕生日だから私の日記更新を期待しているとか・・・?これは、当たっていそうで違うと考えています。普段から訪問してくれているのならアクセス数は、さほど変わらないはずです。う~ん、何が起こったのでしょう・・・もしかして・・・藤子・F・不二雄ミュージアムに関係あるのでしょうか?「ミュージアムに行った人の感想を読もう」「ミュージアムのアクセス方法を詳しく知りたい」「ミュージアム関連のキーワードが検索でHITした」おそらく、これらが原因かなと思います。ミュージアムの様子やアクセスは日記で書いたばかりです。ありがたいことです。さてさて、本日9/3は、ドラえもんの誕生日です。ドラえもん、おめでとう~~~☆今日、紹介したいマンガは、やはりドラえもんです。『ションボリ、ドラえもん』を取り上げてみようと思います。 < 『ションボリ、ドラえもん』 ストーリー >■ のび太とドラえもんがケンカを始める■ ドラえもんの様子を未来からみつめるセワシとドラミ■ ドラえもんは一生懸命だとドラミはフォローする妹のドラミちゃんとしては兄の頑張りは、よく分かっていた。■ 二人は 食事中も顔を合わせないかなり本気でケンカをした様子だった。まったく口もきかなかった。■ なんと ドラミが来ていた!!ドラえもんは、のび太の世話で苦労が多いと、ドラミちゃんに話す。■ ドラえもんは不満を漏らす■ そして翌朝のび太はいい夢を見ている様子。なかなか起きてくれなかった。■ のび太の夢を操作するドラミ■ 朝は ドラミがのび太を起こした■ 学校の様子を見てみると・・・こんな様子では、ドラえもんも苦労することでしょう。さて、ドラミちゃんはどう対応するのか。■ 夢の中にしずかちゃんを出した授業中に居眠りするのび太をドラミちゃんの機転で、いい方向へと導く。■ 勉強に気合いが入るのび太ドラミちゃんは、難なくのび太を助けた。ドラえもんも、思わず感心。そして、ケンカしながらものび太思いのドラえもんは、のび太を助けようとしますが・・・■ ドラえもんがすることに横から口出しするドラミドラミちゃんは、ドラえもんと交代するためにやってきたことを告げる・・・■ ドラえもんはのび太とケンカをした・・・だから、ドラえもんはウンザリしているだろう・・・ドラミちゃんは、そう思っていた。■ のび太はご機嫌だったドラミちゃんの助け舟のおかげで、なんの面倒も起きずのび太は嬉しそうに帰ってきた。■ 「瞬間昼寝ざぶとん」という道具を使うドラミドラえもんが忠告しても聞かないのでドラミちゃんの対策の方が、一枚上手だった。■ ドラミは 楽しいものがあるという■ のび太が楽しんでいたのは宿題だった宿題を終わらせたのび太を、ドラミちゃんは「ハッスルねじ」を使って のび太を元気に送り出す。■ 明るく元気いっぱいに遊ぶのび太元気ハツラツなのび太に、周りもビックリ。ドラえもんは、ドラミちゃんに引け目を感じていた・・・■ ドラえもんを連れ戻しに来たセワシドラえもんは無理に笑顔を浮かべドラミちゃんとの交代を決意するのだった・・・■ 反省するのび太のび太は、ドラえもんとは離れたくなかった。それは、道具が目当てだからでしょうか?答えはNOです。なぜなら、それはドラミちゃんがいても変わらないからです。つまり、道具とは関係なく、のび太とドラえもんはとても深いつながりがあるのです。二人は無二の親友なのです。■ そして 二人は仲直りをする本日の長たらしい日記タイトルの核心はまさに「ションボリ、ドラえもん」の中にあります。読者の誰もが、ドラえもんがのび太に出す道具は「あまり役に立ってないなあ。もっとこうすればいいのに」と感じたことがあるかと思います。F先生が提示したものは、ドラえもんは賢くないロボットでありしっかり者はドラミちゃんであるという厳しい結果でした。では、いい道具選びのできないドラえもんはのび太の世話係りとしては失格なのでしょうか?そうでは、ありません。のび太は、ドラえもんと仲良しであるだけでなく深い友情でつながっています。ドラえもんは、友達的存在以外にも、時には相談役にもなり力になり、励まし、応援し、教育をし、温かく見守っています。大切なのは、こうした『心のつながり』ではないでしょうか。もし、ドラミちゃんが、のび太の世話係になったらもっと立派になり、成績も上がるかもしれません。しかし、『さようならドラえもん』で見せた、のび太の強さはドラミちゃんでは、生まれなかったと私は断言します。友情が生まれたドラえもんだったからこそ「ドラえもんのために」と思ったからこそ弱虫のび太ですが、ジャイアンに立ち向かい何度も何度もなぐられても、歯を食いしばってくらいつき見事ジャイアンに勝ったのです。ドラえもんとの絆はのび太に見えない強さを与えていたのです。「ションボリ、ドラえもん」には続きがあります。一番最後のコマでは、のび太とドラえもんは再びケンカをしているのです(苦笑)また、いつもの光景に戻っちゃっているのです・・・ケンカするほど仲のいい二人なのです。そして、のび太からだけでなく日本中、そして世界中からドラえもんは愛されているのです。ドラえもん、誕生日おめでとう!!
2011.09.03
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地球以外にも生命が存在しているといわれている惑星「グリーゼ581c」の発見などで世界的に、宇宙人の話が盛り上がっているように思えます。■ 俗に「宇宙人の恋人」と呼ばれている壁画中米のエルサルバドルにある洞窟の壁画です。二人仲良く手をつないでいるようなイラストですね。頭の部分は、ツノというよりも宇宙服の一部のようにも見えますね。(画像はエルサルバドルの洞窟壁画・公式サイトより)この洞窟の壁画は、およそ紀元前400~1200年頃といわれてますが一部の専門家からは、紀元前7000年頃ともいわれてます。一体どのような意味を持って描かれたのでしょう・・・そして、宇宙人は昔からいたのでしょうか?地球から宇宙へ旅立ち生命のいる惑星を探し宇宙人との遭遇を求める地球人たちの物語。藤子・F・不二雄先生のスコシフシギなSF短編 『宇宙人』を紹介したいと思います。■ 宇宙空間を飛ぶ宇宙船地球から飛び立った宇宙船に3人の男たちが乗っている。■ 目的の星が見つかる生命反応があると思われる惑星を発見。■ 生命体に期待を寄せる3人■ もしかしたら人類か!?■ 外見はどうあれ とにかく宇宙人に会いたい■ モニタから外を眺める福島氏惑星へ着陸を開始するがまだ、何の反応もない。■ 他の生命体(宇宙人)がいる可能性は高いはずこの惑星に、期待が掛かる。■ モニタに何かが・・・!!福島氏は、光を見た。画面の光は、生命体を表していた。■ 福島氏は 二人を呼び出すさきほどの画面を見せようと再び探し出す福島氏。■ 結局 見つからないまま・・・できる限りのことをしてみたがまったく手がかりがなかった。さっきの光はなんだったのか・・・■ 明日は降り立って調査することに■ 宇宙人を探しに宇宙船から出る■ 何の手がかりもつかめぬまま夜が更ける■ 戻るように指示が出る残念ながら、何も得られぬまま日が暮れてしまった。■ あれは・・・!?■ ヤリなのか・・・!?福島氏は、ついにこの惑星で最大の発見をした。■ 磨製石器だった!!見るからに手作りである。動物が作ったとは思えない。人類に似た生き物が作ったものと考えられる。■ 艇長は 興味を示さない・・・ヤリをほっぽり投げ、この惑星を発つという・・・■ 人間よりも優れた知性体と巡り会いたい地球は行き詰っている。それを打開するためなんとしても、宇宙人に出会いたかった。■ 出発する前に 語りだす福島氏この惑星を去る前に福島氏が、秘めた想いを語る。■ 会えなかった宇宙人にメッセージを送る■ 宇宙船が飛び立つと・・・!!原住民が姿を現した!!■ 見たものを洞窟の壁に描き出した宇宙人を捜し求めていた、福島氏たち地球人でしたが彼ら原住民(猿人)には、地球人の方が宇宙人に見えたのでした・・・F先生は、海外の文化や歴史に興味をもたれていました。よく海外旅行にも行かれていたことも、知られています。冒頭で紹介した宇宙人の壁画をF先生が、エルサルバドルの洞窟で見られたときにきっと、インスピレーションを感じ取られたのでしょう。「この壁画を描いた者は、もしかして宇宙人を見たのでは」F先生は、そんな発想を持たれ仮説のストーリーを組み立てたのかもしれません。それが、この「宇宙人」というSF短編というわけです。もしかしたら、遠い昔(紀元前)にも、すでに宇宙人は、やってきていたのかもしれませんね。果たして、私たち人類は、宇宙人と遭遇する日が来るのでしょうか・・・■ 少年SF短篇集 2巻 「宇宙人」収録少年SF短編集 第2巻 (藤子・F・不二雄大全集) / 藤子・F・不二雄 著
2011.06.22
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かわいい怪獣型の宇宙人「宙ポコ」と地球の少年の心の交流を描いた藤子・F・不二雄先生の作品「宙ポコ」を紹介します。ミラ・クル・1「宙ポコ」「宙犬トッピ」収録(藤子・F・不二雄大全集)『宙ポコ』は、大全集の「ミラ・クル・1」に収録されてます。宇宙には、怪獣が人間のように進化した生物が存在していた。ソールス星から宇宙旅行で地球にたどり着いたのが宙ポコでした。日本語を30分で覚えてしまう非常に賢い生物なのです。 第2話 『自分勝手はどっち?』より■ 宙ポコと仲良くなったつとむ君■ 宙ポコは父の部屋にいる「宙ポコ」で、少し変わった設定は、主人公の少年の父親がメインキャラ(宙ポコ)と熱心に話している所ですね。■ 宙ポコを呼ぶ■ SFに興味がある父は宙ポコと会話を楽しんでいた■ 父はSF小説を書こうとしていた■ 宙ポコは用事があった■ 父はずっと話したがっていた■ 宙ポコを友達に見せたがるつとむ君F作品ファンの皆様、女の子の名前はまたまた、マリちゃんですよ(笑)■ とにかくビックリさせたい■ 不思議な力をぜひ見せたい■ テレポーテーションをやってもらう■ 宙ポコの超能力を披露■ つとむ君だけ池に落ちてしまうこれまでも、超能力が、つとむ君にはいい方に行かずここで、つとむ君が怒ってしまう。■ 怒鳴るつとむ君■ ショックを受ける宙ポコ■ 宙ポコも怒ってしまう■ 父もショック■ 不満をいうつとむ君だが・・・■ 原因は自分たちかもしれない■ 宙ポコに大して自分勝手だった・・・■ 涙を流すつとむ君■ 宙ポコも同じ頃泣いていたこの後、ガキ大将たちにいじめられている宙ポコをケンカに弱いつとむ君が、なぐられながらも救って宙ポコと再び友達に戻り、ハッピーエンドになります。冒頭を振り返ると分かるのですが、シンプルな伏線が敷かれています。宙ポコは、つとむ君とつとむの父に「用事がある」と告げています。しかし、二人とも全く聞こうとしていません。これは、子どもも大人も関係なく、私たちの日常生活にも同じ事がいえるかもしれませんね。けれど、真面目な話だけでなく「正義のみかたパーマンごっこ」はパーマン読者には爆笑のギャグ作品になってます(笑)思わぬゲストキャラ2人の登場に、思わず読んだ方全員が、ニンマリしてしまうこと間違えなしです。「宙ポコ」が全3話だけなのが、実に惜しい~~~!!ドラ映画制作で、F先生は多忙になってしまったとのことです。■ 藤子・F・不二雄先生の動画 ~祝☆生誕77周年~鉄道模型や天体望遠鏡、本がぎっしり詰まった本棚などF先生の趣味が映されています
2010.12.05
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2人で1人の漫画家だった「藤子不二雄」先生の合作といえば一番有名なのが「オバQ」ですね。そして、記念すべき初の合作は少年サンデー創刊号に連載された「海の王子」などがあります。藤子マンガといえば基本的には少年マンガが多いですね。藤子不二雄A先生は「怪物くん」や「忍者ハットリくん」など藤子・F・不二雄先生は「21エモン」や「パーマン」などがあります。これらの作品ジャンルは一応「ギャグ漫画」ですが話はギャグが中心ではなく、キャラクターが中心になってます。なので「ハチャメチャなギャグ」というようなギャグ漫画ではありません。(強いていえば、A先生の絶版作品「狂人軍」くらいでしょうか)■ A先生&F先生合作のギャグ漫画『仙べえ』発売!!【送料無料】 仙べえ 藤子・F・不二雄大全集この『仙べえ』は、今までの藤子マンガとは一味違うオドロキのギャグ漫画になってます!!1971年に連載が始まり、その後単行本も発売されたようですがほとんど知られないままでした。私も、最近まで知りませんでした。大全集での復刊が、多くの方にとって初の単行本化といえるでしょう。さて、『仙ベえ』とはどんなマンガなのか紹介したいと思います。 < 『仙べえ』 ストーリー >■ 主人公の少年・モヤ夫くん母親から、友達が来ているといわれる。女の子だろうと、喜ぶモヤ夫くん。■ 部屋にいたのは・・・■ 杖を持った見知らぬ人物が・・・■ 机の上からどいてくれない表情も行動も、どこか奇怪であった・・・■ あごに白いヒゲがある子供ではなく、大人(老人)のようだった。もしかしたらモヤ夫の父親の知り合いかもしれない。■ モヤ夫ママは 会社のモヤ夫パパに電話をする■ モヤ夫パパは すぐさま帰宅するモヤ夫パパも、まったく心当たりはなかったが気になったので、会社を早退した。■ 二人は兄弟なのか!?■ 相手のペースに釣られてしまうモヤ夫の父は、もちろん相手のことは知らないがうっかり兄弟という話しに合わせてしまった。■ 世の中が変わったという■ 長いこと修行の旅に出ていた!?そして今、「自分の家」に帰ってきたという。なぜか、モヤ夫くんの家が自宅らしい。■ モヤ夫くんファミリー危うし!?仙人と名乗る人物は、この家を乗っ取るのではとモヤ夫ママは不安をよぎる。■ モヤ夫くんの姉は嫌がらせ計画を実行する山盛りの塩コショウを、料理に入れる。これには、モヤ夫くんも母親もビックリ。■ 今度はお風呂を高熱に沸かすしかし、やはり仙人なのか煮えたぎる熱湯にもビクともしない・・・■ 塩コショウたっぷりの攻撃にも動じないお酒にも整髪剤を混ぜたが、これも効果なし。ヘアートニックは、今では耳にしませんね。時代ですね。■ 父が風呂に入ると・・・大量のアカが風呂場に残されていた。なかなか強烈ですね・・・ お食事中の方スミマセン。■ ある写真が見つかる・・・モヤ夫パパが、慌てふためいている。あの仙人とモヤ夫ファミリーのつながりが明らかに!?ここで、第1話「仙べえ登場!!」が終わります。■ 第2話「仙べえのおいたちは・・・?」の扉絵明治7年に撮られた写真が見つかります。中央が仙べえです。母親に抱かれている赤ん坊がモヤ夫のおじいさんのようです。仙べえと、モヤ夫ファミリーは血がつながっているのでした。こうして、モヤ夫ファミリーは仙べえとのやっかいな同居生活が始まるのでした・・・■ なんと第1話が無料で読めます!!藤子・F・不二雄大全集公式サイトで「ためし読み」をクリックしますと登録もソフトも不要で、そのまますぐに読めます。いつもはおとなしめの藤子マンガの主人公ですが『仙べえ』のモヤ夫くんは、友達に新築した家を自慢する所から始まります。いつもと違う流れですね~「ためし読み」でお楽しみください。「仙べえ」は原作がF先生で、絵がA先生と聞いてます。私が見たところ、絵は、ほぼ全てA先生のように見えます。アイデア(原作)にもA先生の影響がうかがえます。例えば、塩コショウを大量に盛るキツイ感じの姉や。パパの手首をひもで縛ったりするママなどはどちらかといえば、A先生のアイデアでしょう。それでも、「藤子・F・不二雄大全集」として発売を許していただいた、とても寛容な藤子不二雄A先生のご協力に感謝したいと思います。A先生、ありがとうございます
2011.05.29
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むかし、怖いものの代名詞として「地震、雷、火事、親父」という言葉がありました。これらが、日本で恐れられているトップ4だったということになります。学生時代、国語の先生が上の言葉を上げて「もう、親父というのは、怖い存在では なくなったかもしれないなあ」と、いっていたのをおぼえています。火事は確かに怖いですが、むかしと比べ防災対策は進んでおり、むやみに怖がることは少なくなったと思います。なので、今では「地震、雷、詐欺、炎上」でしょうか。炎上は、ネットでの発言を指してます。さて、「おやじ」というのは、説明するまでもなく父親の事を指しますが、おそらく近所に存在した、おやじ(おじさん、おじいさん)も含まれているものと思います。通称「カミナリ親父」です。何しろ、怖いものトップ4の「雷」と「親父」が合体しているツワモノ(コワモノ?)です。「カミナリ親父」の代表でもあるサザエさんでお馴染みの波平さんは54歳という年齢設定でしたがみなさん、ご存知でしたでしょうか。最近の感覚では波平さんは60代くらいに見えますかね・・・21世紀の今の日本では、どんどん年齢の外見が若くなってきていますね。先日、波平さんの声優をやられていた永井一郎さんが永眠されました。新しく任された波平の声優さんも頑張られておられますね。私は、応援しています。すぐに支持を得るのは、大変かもしれませんが時が経てば、多くの視聴者にも馴染むことでしょう。アニメのサザエさんは、これからもずっと続くでしょうが永井さんの訃報を聞いた後、なんだか日本の「カミナリ親父」は絶滅危惧種から絶滅種になってしまったような気がしました。すでに、昭和が最後だったのかもしれませんね。この時、ふと私は藤子・F・不二雄先生のSF短編『劇画オバQ』('09年11月の日記で取り上げました)を思い浮かべました。小学生だった正ちゃんが一人前の大人になっていて15年の月日を経て、正ちゃんとQちゃんが感動の再会をする、という話なのですがこんなシーンがあります。■ 15年の間にいろいろなことが・・・「神成さん、亡くなったの!」byQちゃんドロンパを、自分の家に居候させていたあの神成さんは、なんと天国へ・・・あれから長い月日が流れたのだなと感じさせる出来事でした。子供のころは、波平さんもオバQで有名な神成さんもドラえもんに出てくる、複数のカミナリ親父たちも好きではなく、苦手なキャラでした。いつも口うるさくて、怖いという印象しかなかったからです。でも、彼ら、カミナリ親父たちの行動は「悪いことをしてはいけない」というお叱りであるわけです。現代人のように「自分勝手に怒る」ことはしていません。見方を変えれば、街中の先生ともいえます。もし、今でも世の中に、こうしたカミナリ親父がいたら注意されたことを、逆に恨まれて被害に遭うかもしれません。また、注意した子供の親がやってきて大きな騒ぎになり、訴えられるかもしれません。私は、カミナリ親父の存在を、良いか悪いかの判断をするつもりはありませんが、ただ何か、ものをいうのにも、窮屈な世の中になってしまったなあという感じがあります。オバQの、元気な神成さんの姿が見たくなりました。これから、オバQ大全集を読もうと思います。さて、今度のサザエさんは、波平さんの出番はあるのか?波平さんよ神成さんよ、永遠に■ SF短編『劇画オバQ』収録【送料無料】 SF・異色短編 1 藤子・F・不二雄大全集
2014.02.28
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「母は強し」という話をしたばかりですがドラえもんにおける母親像はどうでしょうか。のび太の母親は、いつも怒ったり、注意したり、お説教したりなど(原因はのび太にありますが)子供目線からは、ちょっとうとましい感じに描かれているかもしれません。面白おかしい物語を描くには相反する真面目で厳しい存在があった方がいいとF先生は考えたのかもしれません。ドラえもんの道具で遊んだりふざけたりするのび太の身近にはきちんと注意できる大人(母親)を置こうという設定なのでしょう。F先生は、結婚された後、家を建てられましたがお母様を呼び、奥様も子供も一緒に過ごされました。これは、F先生はお母様を、とても大切にされていたということでしょう。さて、ドラえもんにおけるのびママですがのび太のことを、本心ではどのように感じているのでしょう。藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 6巻大全集の6巻に収録されている『タマシイム・マシン』という話を紹介いたします。 < ストーリー >■ 転んでケガするのび太のび太は、ひざがすりむけて血が出てしまうがのびママは、そっけない・・・■ 不満に感じるのび太血が出ているのに、全然かまってくれない・・・■ 小さい頃はよかったと振り返る■ 「タマシイム・マシン」「あの頃に帰りたい」というのび太にドラえもんが過去に帰れる道具を出します。■ タイムマシンの一種魂だけが、タイムマシンのように過去に行くことができます。■ 年齢を満1歳に設定■ のび太の魂は1歳の頃へ・・・■ のび太は赤ちゃんになっていた!!■ 大喜びののび太■ のびママがやって来る■ その頃のび太の魂は移動中■ 若き日ののびパパ■ のび太のおばあちゃん多くの方が、ご存知かもしれませんがのび太のおばあちゃんは、のび太が幼稚園児の頃まで生きてました。■ 赤ん坊はいいものだなあ~■ 赤ん坊の寝る時間■ 歌いだすのびママ■ のびママの子守唄■ そして・・・タマシイム・マシンから、のび太が戻ると・・・■ のび太は現在に戻る■ 涙を流すのびママ■ のび太を抱きしめるのびママ■ 心臓が止まりそうになったのびママ■ 倒れそうなのびママ■ 母親は苦労する・・・■ 気苦労で倒れるのびママそして最後は、横になっているのびママにのび太は毛布をかぶせて「ぼうやのおもりはどこ行った~」と子守唄を歌って、終わります。終わりの方で、ドラえもんがのび太くんに「君みたいな子供を持てば苦労するさ」といいます。本当のことでしょうが、ドラえもんは結構ズバッといいます。ですが、これは、のび太くんへの言葉でもありながら「母親というのは、いつも子供に苦労しているものですよ」という子供たちへのメッセージとも取れます。いつもは、注意したり、怒鳴ったりと何かと、うるさく見えてしまうのびママですがわが子が大変な状態になれば、心配もしいつも気にかけていることも分かります。こんな話もあると、野比親子も安心できますねドラえもん 13巻 (タマシイム・マシン/ ジャイアンシチュー/ 悪魔のパスポート/ ハロー宇宙人 など収録)
2010.10.26
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昭和50年('75年)に沖縄で国際海洋博覧会という大々的なイベントがありました。なんと半年間も開催されました。藤子・F・不二雄先生も、ひょっとしたら行かれたのかもしれません。この沖縄海洋博を舞台にスコシフシギなSF短編『ぼくのオキちゃん』という作品を描かれています。つくば'85を題材にした短編も読みたかったなあ~ < ストーリー >■ EXPO'75 沖縄国際海洋博覧会が開催される■ 少年は博覧会を父親と楽しみます■ 興味津々の少年父親は休憩しようといいますがまだまだ見たがる少年は、父に構わず一人で、どんどん進んで行きます。■ ところが道に迷ってしまう…■ 誰もいないパビリオンにたどり着きます■ ここは「海洋夢見館」という場所だった■ パビリオンの案内役の少女が登場「夢の未来」へ案内するという…■ 21世紀最大の海上都市未来の世界の案内が始まります。目の前には、21世紀の海上都市が現れます。けれど、今は'75年(昭和50年)で20世紀のはずなのですが…■ 自分そっくりの少年に出会う■ 昔、海洋博というのがあったという…オキちゃんという名前のイルカは昔の海洋博にいた、人気のイルカがご先祖だそうです。それでは、いったい今は、いつの時代なのでしょうか?■ 目が覚めると…少年は、父親に起こされます。どうやら深く眠っていたそうです。これは、夢だったのでしょうか?それとも…?少し不思議どころかとても不思議ですね~少年のリアルな体験は、どこから来たのでしょう…この少年に、名前はありません。「オキちゃん」はイルカの名前です。藤子マンガを、たくさん読まれた方なら瓜二つの少年に出会ったところでピンと来たかもしれませんね。私は、この少年の名は「みきお」だと思っています。皆さんも、人生に何度か…何十回かは寝ているときに夢を見たことはあると思います。果たして、それは夢だったのでしょうか、それとも…このブログを読んでいることが夢かもしれません。そんな考えが想像やSFにつながっていきますSF短編perfect版 3巻 『ぼくのオキちゃん』収録
2010.08.30
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< 前回までのあらすじ >民話でいい伝えられている幻の蝶「ユメカゲロウ」だが浅野という男性は存在しているはずだと強く信じていた。 < 『ユメカゲロウ 』 ストーリー 後編 >■ 少年は疑うこの少年は、村長の孫であった。ユメカゲロウは、まったく信じていなかった。■ 浅野氏は聞き返す■ どこにでもいる昆虫だった知られていないから存在しない、とはかんたんには決め付けられない。■ 発見されない理由には仮説があるユメカゲロウは、危険を察知するのが鋭く早いのでは。光を嫌いで、真夜中しか現れないのでは・・・ などなど。そして、死ぬときには酵素が働きたんぱく質が分解され、消えてしまうのかもしれない。浅野氏は、そうした仮説を述べる。■ 決定的証拠を出す浅野氏は、1枚の写真を出した。■ この羽は まさしくユメカゲロウ昆虫博士の少年には、この羽を持つ虫(蝶)は今まで見たことがなかった。そして信じ始めたのだった。■ ユメカゲロウ捕獲作戦少年は、殺虫剤を使いユメカゲロウを林から、煽り出そうと考えた。■ しかし 浅野氏に反対されてしまうやり方が荒っぽいので浅野氏は賛成できなかった。■ 気が収まらない少年■ 山火事が起こってしまう少年が殺虫剤に火をつけようとしたのが辺りに燃え移ってしまった・・・■ 3人は火の海に囲まれてしまった炎は燃えさかりやがて、少女は歩けなくなってしまう・・・■ 呼吸が苦しくなる■ もう逃げ場がなくなってしまった・・・辺り一面が炎に包まれもう、なす術がなかった・・・■ 少女に異変が・・・気を失っていた少女が、突如、起き出し引き寄せられるように歩き出した。■ 抜け道に出た!!3人は火の海を抜け無事、脱出に成功した。■ 少女は夢を見ていたという少女は、抜け道を知っていたわけではなかった。夢の中で、手招きされていたという・・・■ 夢の中に髪の長い女性が現れて・・・彼女の見た夢こそ、長く伝わる民話のユメカゲロウと同じ現象だった。■ ユメカゲロウは人の夢の中に現れる■ 空に美しく舞う 無数のユメカゲロウ3人は、捕まえることなく、静かに夜空に舞うユメカゲロウを見つめたのだった・・・美しく、そして切ないこの物語はまさに「真夏の夜の夢」というのにふさわしいでしょう。世界遺産に決定した小笠原諸島ならこんな美しい幻の蝶も、いるかもしれませんね■ 『ユメカゲロウ 』収録少年SF短編集 第2巻 (藤子・F・不二雄大全集) / 藤子・F・不二雄 著少年SF短編 2巻 藤子・F・不二雄大全集
2011.07.01
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ドラえもんの映画でも「のび太の創世日記」というタイトルがありさらに、短編でも「地球製造法」という話などがあります。宇宙や地球の始まりなどの天文学は藤子・F・不二雄先生にとって興味が強く、好きな分野だったのでしょうね。見知らぬ男から、宇宙を創ってほしいととんでもない頼みごとを引き受けてしまった少年の話。藤子・F・不二雄先生のスコシフシギなSF短編『創世日記』を紹介したいと思います。 < 『創世日記』 ストーリー>■ キレイな空にキレイな星夜、外に出てみると見事なほど、夜空がキレイだった。■ 主人公の創(つくる)少年素敵な夜空を眺めながら、思わず自分が「生命の第一号」と想像してまう。■ 誰かが話しかけてきた創くんは、夏の夜、暑かったので夜風を浴びに、外へ出てきた。■ 男は仕事をしているようだが・・・■ 男は困っている様子だった。事情は分からないが創くんは、気の毒に思った。■ そしてすかさず男は、創くんに頼みごとをいってきた。天地創造システムとは?■ 宇宙から生命までを創る装置!!あまりに途方もない話だったが男の迫力に、圧倒されてしまう・・・■ 創くんは男を部屋に入れる準備は整ったらしい。■ まずは日記を書くことを頼まれる説明書を渡されるも、分からないことが多かった。しかし、男は煙のように消えてしまった・・・■ 置かれていったのはUFOのような円盤であった円盤の中身をのぞいてみると・・・そこには宇宙の姿があった!!■ さきほどの説明書に手を伸ばす説明書といっても、本ではなく電気信号のように脳に直接伝わるものだった。■ 円盤の中は原始宇宙であった原始宇宙、すなわち生まれたて(ビッグバン直後)の宇宙を意味していた。■ 創少年に宇宙の創造が任された任務は、強い「意志」を持ちながら、円盤をさすること。毎日続け、宇宙の様子を日記に書くよう説明された。■ 円盤の中の宇宙は 1日で1億年が進んだやがて、地球らしき星や月生まれたての太陽までが見えてきた■ 惑星に雨が降り出した雨、すなわち水が発生した。これには、男も驚き喜ぶ。■ 生命を生み出す舞台ができた惑星が、海を持つ確率は極めて低いが創くんは、天地創造システムで成功させた。■ 男は宇宙からの使者らしいどうやら、今まで1000万人以上の人間にずっと頼み続けてきたらしい。■ 創くんには強い意志があるという天地創造公団というのが、男の所属先らしい。すべての期待が創くんに寄せられている。■ しかし創くんの両親が・・・ある日、円盤が処分されていた。必死に探すも出てこない。■ 父親に怒られてしまう創くんは受験生だった。勉強をするように注意されてしまう。■ なくなってしまったことを告げる当然のことながら男はビックリしてしまう。■ 宇宙や人類の誕生に偶然はないゼロといえる確率から、宇宙を創り出すには必然が必要だった。それが天地創造システムだった。■ 男は告げる創くんに渡された円盤の中に、今の地球があった。その地球をなくしてしまったことになる・・・■ 創くんには何が何だか分からない・・・地球はすでに存在しているが、男がいうにはそれは時空を超えて創られていると説明する・・・■ 宇宙の存在がなくなってしまう!?このままでは、創少年も、人類も、この男も宇宙すべての存在が消えてしまうという・・・果たして、私たちの地球の運命は・・・創くんは、やがて視界に異変を感じてくる・・・結末が、どうなるか気になるでしょうか?いや、皆さんは気にならないでしょう。理由はかんたんです。この作品は、1979(昭和54)年の作品です。もし円盤(天地創造システム)が見つからなければとっくに私たちの地球も消えているからです(笑)消えてないということは、ハッピーエンドなのです。空気のない宇宙空間でちり、ガス、電子、粒子などが集まって、そこから空気のある地球ができる、海ができる、生命が生まれる・・・そんなことは、やっぱり奇跡の中の奇跡といえますよね。それを考えれば、大いなる困難を抱えた今の日本が復興するまでの道のりは長く険しいものになるでしょうが奇跡を頼らなくても、できることですよね。私は、言葉ではいい表せませんがこれからの日本に、希望と期待を強く持っています藤子・F・不二雄 SF短篇集 創世日記
2011.04.07
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絶滅したと思われていた魚のクニマスが保護されましたね。いいニュースですね。メリークニマス!! ・・・ってところでしょうか(笑)え、寒い?スミマセン・・・そんな、希少動物(魚も含む)はドラえもんの道具で守ってほしいものですね。■ 大全集 ドラえもん10巻紹介の続きです藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 10巻 『のび太は世界にただ一匹』絶滅になりそうなトキの存在をニュースで知った、のび太とドラえもん。■ 「国際保護スプレー」■ 国際保護ガスの効果が表れる興味を持ったのび太は道具を借りて、外に出かけます。■ いじめられている犬がいたのび太がスプレーをかけるといじめはなくなり、大事にされた。■ のび太は自分を保護しようと考える■ しかし世間の反応は・・・最初のうちは、大事にされて気分をよくするもだんだんエスカレートしていき、大変なことに。10巻には、『サイオー馬』も収録されてます。これは、以前(3/29)取り上げました。 『 異説クラブメンバーズバッジ 』地底があることを信じるのび太はスネ夫にあっさり否定され、悔しい思いをする。■ ちょっと変わったネーミングの道具ですちょっと変わったこと(異説)を実現しバッジをつけたメンバーだけが体感できる道具です。■ 地底国の伝説は世界中にある■ マイクに向かって信じることを話しますすると、普通のほら穴も地底国に・・・!!■ せっかくなので生き物を作る■ のび太が作った地底人地底国でダイヤが発掘されると、金目当ての大人たちが注目し始め、地底国はピンチに・・・ 『 歩け歩け月までも 』■ 「道路光線」物を通り抜けて、一直線の空間を作ってくれる道具です。■ 雨が降っても関係なし■ のび太の念願が叶う!?歴史に名を残したいと密かに思っていたのび太にヒラメキが起きる。■ 月に向かって1日15キロ歩く■ 80歳頃には月に到着する計算オチをいうと、ある問題があり、結局初日で失敗なのですがここは、月を徒歩で目指すのび太の心意気を褒めましょう。 『 羽アリのゆくえ 』「うつしっぱなしミラー」でアリの生活を観察するのび太。■ クロオオアリの巣子供の頃、この話でアリに興味を持ちました。アリの世界をのぞくのは、想像以上に面白いですよ~ 『 むすびの糸 』■ ジャイアンにボコボコニなぐられるのび太この経緯には、いろいろと訳があります。ともかく、しずかちゃんは優しいのです。 『 水たまりのピラルク 』■ のび太としずかちゃんは釣りに行く■ ドラえもんの道具を使っているのになぜか釣れない■ 実は水たまりだった・・・水たまりなので、魚はいるはずなかった。スネ夫とジャイアンに、笑われるのび太。■ 何も気にしないしずかちゃんしずかちゃんは、本当に優しいですね。この話のしずかちゃんは、特に優しいです。 『 プラモが大脱走 』■ 人気のプラモを買いに行ったのび太バンダムのプラモは、いうまでもなく「ガンダム」のパロディです(笑)■ 「プラモ化カメラ」写真を撮るだけで、それがプラモになるというプラモ大好きな子供たちの憧れる道具ですね。■ ガンダムには「ザク」と「グフ」があります「10巻 前編」でも、ブルートレインの登場があるうように当時の流行を、取り入れてますね。ドラえもんでは、所々こうした描写が見られます。 『フィーバー!! ジャイアンF・C』■ ジャイアンらしい悩みが・・・珍しく、ジャイアンがのび太のうちにやって来ます。リサイタルをいつも開催しているのに、熱烈なファンがいないのは寂しい。■ ファンがいないのは無理もないのだが・・・ここでは、のび太のツッコミが冴えてます(笑)ドラえもんの道具で、無理矢理ファンクラブを作ることに・・・ 『 しずちゃんとスイートホーム』■ この家に入ると強い好意を与えてくれます■ のび太としずかちゃんがラブラブに・・・これは擬似同棲ともいえますね。子供の頃に読むとドキドキしてしまいます。最後、ジャイアンとスネ夫が、うっかりこの家に入ってしまい・・・(笑)当時は、タブーといいますか、際どかったと思いますがもはや、ドラえもんに「描かれてないジャンルは無い」といえるでしょう~3人の娘さんを授かったF先生は子育てを通じて、しずかちゃんのように育ってほしいという気持ちもあったのでしょうか。だんだんとしずかちゃんの優しさも、目立つようになりました
2010.12.25
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1月29日は2018年の第5週です。新年が始まったと思ったら早くも、1月の終わりです。1/20から2/3の節分までは24節気では、大寒(だいかん)です。私は練馬区月見台に住んでますが今週、東京でまた雪が降るとの天気予報がありました。これだけ寒ければ降るかもしれませんね。さて、今週のF言葉ですが国民的ヒロイン、しずかちゃんトランプです。初登場になります。■「リスとお友だちになったの。」「リスがいるわ」では、ないんですよね~「リスとお友だちになったの。」とは可愛いセリフですね。このコマ(トランプ)は「水たまりのピラルク」という作品の中の1コマです。のび太くんとしずかちゃんが釣りに出かけるお話です。のび太くんは、ドラえもんからスペアポケットを借りているのでのび太くんのお腹にはポケットがあります。てんコミ34巻に収録されています。ドラえもん(34) (てんとう虫コミックス) [ 藤子・F・不二雄 ]しずかちゃんは、可愛らしいですが外見がカワイイというだけではありません。性格もやさしく、真面目でお行儀もよいのですが、特別な魅力があるというわけでもありません。でもなぜか、惹きつけられてしまう不思議なヒロインなのです。しずかちゃんが素敵だな~と思ってしまうのは、なんといってもそのやさしさでしょうか。そもそも日本全国にしずかちゃんが嫌いという人はいないのではないでしょうか。ほとんどの男性にとっては、理想的な女性像ではないでしょうか。まあ、ツッコまれるところがあるとすればのび太くんのような男を結婚相手に選んでしまうところでしょうか…ところで、しずかちゃんといえばお風呂ですね。お風呂が大好きです。そこで、ちょこっとオマケのトランプをご紹介です。■無言です(笑)ドラえもん しずかの女言(じょげん)トランプ エンスカイ [シズカノジョゲントランプ]【返品種別B】■「また。」しずかちゃんから「また。」といわれてしまうのび太。のび太がいかに、お風呂のぞきの常習犯かが分かりますね。のび太の腕にある人形は、ドラえもんの道具の「腹話ロボット」です。 てんコミ32巻に収録されています。 お風呂に入っているしずかちゃんが、このまま外に飛び出してしまうという驚きの展開のお話です。ドラえもん(32) (てんとう虫コミックス) [ 藤子・F・不二雄 ]しずかちゃんはフルネームを源静香といいますが源ってカッコいい名字ですよね~アメリカ版ドラえもんではSue(スー)という名前です。スーちゃんもカワイイですね~What a pretty name!のび太くんの野比スネ夫の骨川ジャイアンの剛田は日本には現存しない名字だそうですがドラえもんファミリーの中では唯一「源」は実在しています。優しく素敵な女の子のしずかちゃんもマンガだけでなく日本全国に実在していてほしいものです。しずかちゃんの持つ優しさは人間が持っていてほしい純粋なやさしさです
2018.01.29
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オバケのQちゃんが15年ぶりに人間界へやってきた!マンガ「オバケのQ太郎」の15年後を描いた藤子F先生の短編『劇画・オバQ』を紹介します。本日は後編です。前編は昨日の日記をご覧下さい。 < ストーリー > 人間界に戻ってきたQちゃんは 正太郎と感動の再会をする。 昔、小学生だった正太郎も すっかり大人になっていた。 今では、結婚もして一人前のサラリーマン。 Qちゃんは、大食いでご飯は20杯も食べる。 お菓子も食べたがる。おしゃべりもずっと続く。 正太郎が会社に行っている間、ずっと 家にいるQちゃんに、奥さんは不満が募り始める。 「Qちゃん、いつ帰るの?」という奥さんの 言葉を聞いてしまい、落ち込むQちゃん・・・ 昔、Qちゃんがたまごになって 落ちてきた雑木林は、ゴルフ場になっており むかし暮らしていた正太郎の家も マンションが建っていた。 かつての思い出は目の前になかった。 今度は、子供の頃ガキ大将だったゴジラに出会う。 ゴジラも、家業をついで立派な大人になっていた。 Qちゃんに会って喜ぶゴジラは ハカセ、木佐、よっちゃんを呼び集め オバQメンバー勢ぞろいで、宴会は大いに盛り上がる。 昔話に花も咲き、皆で「永遠の子供」を誓う・・・■ 本日の1コマ ■Qちゃんと正ちゃんの感動の再会宴会の翌日、正ちゃんは子供ができたことを、奥さんから知らされます。正ちゃんは、その出来事におおはしゃぎ。大喜びの正太郎の姿を見つめると「正ちゃんはもう、子供じゃないってことだな」とつぶやき、Qちゃんは人間界を去っていった・・・The EndQちゃんが思い出の地をたどると初めて正ちゃんと出会った(拾われた)場所も遊んでいた場所も、かつての住処も跡形がなく子供時代の思い出のかけらは残っていなかった。大食いでおおらかで子供っぽい性格も見知らぬ人(正太郎の奥さん)には、煙たく思われてしまった。子供の頃、人気者だったQちゃんは、みんなにとって実は、やっかい者だったのでしょうか・・・いつまでも子供でいたかったQちゃんが最後に見たものは、人間界の一番の友達の正ちゃんが子供を卒業して大人になった姿だった・・・数ある短編の中でも、胸が締めつけられ切なさと哀愁がひしひしと漂う物語になっています。この作品が描かれたのは'73年です。ドラえもんの連載が始まって間もない頃です。この後、約20年ドラえもんを描き続けてきました。『劇画・オバQ』のような現実的な大人の視点も持ち合わせながらずっと児童漫画(そしてSF短編)を描き続けてきたF先生は大人の心と、いつでも『子供時代』に戻れる心の両方を常に持っていました。そうしたF先生の世界の広さが驚きなのです「劇画・オバQ」は藤子・F・不二雄「異色短編集」(1)に収録されてます
2009.11.10
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以前、大全集「ドラえもん」8巻を前編(9/7)と後編(9/13)の二回に渡って、たっぷり紹介しましたがその中で、特にお気に入りでありながらあえて紹介しなかった作品があります。それは、「単独で紹介したい」と思っていたからです。大全集 ドラえもん 8巻それでは、大全集8巻収録の『ぼくよりダメなやつがきた』を紹介します。 < ストーリー >■ のび太が笑顔で帰ってくるのび太は、「転校生が来た」と話す。ドラえもんは、女の子が入ってきたのかと思いきや・・・■ 男の子の転校生■ 転校生は自分より0点が多かったのび太は、5回に1回の割りで0点ですがどんぐりの背比べであり、レベルの低い話だった・・・■ 転校生はスポーツも全然ダメ■ 転校生が家にやってくるその転校生の多目くんをのび太は、家に呼んだ。■ 多目くんを歓迎するのび太■ 多目くんを指摘するのび太■ 二人はかけっこをする■ 浮かれるのび太のび太は、優越感に浸る。しかし、それは努力によるものでなくただ単に、相手が自分よりも劣っているからであった。■ 野球に誘われるのび太■ ヘマをしたらげんこつ30発!!■ 自分は野球に出たくない・・・のび太は、げんこつを恐れて、いい訳をして断わる。代わりに、多目くんを出させる。■ のび太は他目くんを笑ってしまうドラえもんは、のび太の態度にがっかりしそして悲しげな表情を浮かべる。■ 配役入れかえビデオ■ 今までの行動を振り返る・・・今まで、のび太がやってきたことをスネ夫に置き換えて、ドラえもんはのび太に見せる。■ それはいつもの自分の姿だった・・・■ だんだん見るのが辛くなるのび太■ 自分のやってることに気づく・・・■ 反省するのび太■ カンカンに怒るジャイアン■ なぐりかかるジャイアンとスネ夫■ のび太は足がすくむ■ やめろっ!!■ のび太が多目くんをかばう■ ボコボコになぐられるのび太相手が、自分よりも弱者であると私たちは、つい上から出てしまうことはないでしょうか。これは、のび太を通じて見えてくる人間の弱さ、醜さ、恥の部分ではないでしょうか。この話の、最大の見せ場はのび太が「やめろっ!!」といって多目くんの前に、出て行くところでしょう。そして、見逃してはいけないポイントは、その直前にあります。のび太は、止めに入る前に「ド、ドラえもんに・・・」と、足がすくんでしまいます。それは、なぜか?のび太が、弱く、臆病で、勇気がないからです。しかし、多目くんが殴られた瞬間に弱く、臆病で、勇気がないのび太がスネ夫とジャイアンの前に、立ちはだかるのです。これは、のび太が振り絞って出した強さでしょう。最後、多目くんはまた転校することになってしまいます。多目くんは、涙を浮かべながら「きみのこと、わすれない」とのび太と別れを告げて終わりますてんコミ ドラえもん 23巻 【ぼくよりダメなやつがきた】収録
2010.10.12
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のび太が、ドラえもんの道具を使い少し先の未来をのぞきます。のび太には、2つの選択肢が出てきますがどちらを選んでも、最悪の結果しかありません。そのときにドラえもんが「障害があったらのりこえればいい!」「道を選ぶということは安全な道を選ぶってことじゃない」このように、のび太にいいます。この話のタイトルは、『右か左か人生コース』です。■ 大全集 ドラえもん 12巻に収録藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん(12)(てんとう虫コミックス42巻にも収録されてます)このドラえもんの12巻は東日本大震災の約2週間後に届きました。『右か左か人生コース』を読んだ私はドラえもんのセリフが気に入ったのでブログトップに、このコマを使うことにしました。震災の影響で苦しんでいる方々に贈る言葉として「頑張ろう」「頑張ってください」は何をどう頑張るのか難しいですし非常につらい思いをしている中さらに頑張れというのは、酷のように思えます。「元気を与える」「喜びを届ける」というのも有名人やスポーツ選手の方々でないと、いえない言葉です。全員が使える言葉ではありません。私が好きな言葉は「乗り越える」という言葉です。前向きでありながら、押し付けることもない応援のような言葉だからです。なので、私は「乗り越えましょう」といいたいです。「乗り越えてください」では、ありません。私は、震災の被害に遭っていませんが心から強く、復旧、復興を望んでいます。なので、一緒に「乗り越えましょう」といいたいです。それでは、ドラえもんの『右か左か人生コース』の紹介をしたいと思います。 < 『右か左か人生コース』 ストーリー >■ ドラえもんとのび太はテレビを見ているテレビの男性は自分の運命を分けた話をしています。 ■ 男性は人助けをした力だけは人一倍強かった男性はチンピラに立ち向かい、一人の老人を助けるのでした。■ そして男性はボクシングの道へ進むことに右か左か、道1本で変わってしまう運命にのび太は強く感動する。■ ドラえもんに道具を頼む■ 「コースチェッカー」登場正しい道を教える…といったものではないが少し先の未来を、画面に映してくれる道具だった。■ しずかちゃんちへ行くにはどっちがいいか・・・さっそく、コースチェッカーを使ってみるとドブに落ちてしまう姿が・・・■ のび太は 先が見えてれば防げると考えるドブから離れて歩けば大丈夫だと気にせず歩くのび太。■ 結果は絶対に避けられない苦手のクモが表れてやはりドブに落ちてしまった。■ 再びコースチェッカーを使う■ のび太は 声をかけられるこの道を選ぶと、道案内をすることに。■ 面倒なことは避けたい楽な道を取りたいので道案内を避けるのび太。■ 先生にばったり出会ってしまう宿題をやってないので強く注意されてしまうのび太。■ のび太は取るべき道を間違えた?■ 道案内をしていれば・・・先生に注意されることなくむしろ、褒められていたのだが… 後の祭りであった。■ のび太には いいことがないこりずに、コースチェッカーを使い続けるのび太。■ 今度の結果は・・・野球のボールが飛んできて頭に当たりさらには、野良イヌに足をかまれてしまう最悪の結果が。■ もう一方は・・・むりやり野球に誘われる。しかも、ジャイアンはひどく機嫌が悪そうだった。■ 泣き出すのび太自分の運の悪さを嘆くのび太。これでは、しずかちゃんちへ行けない・・・■ 「障害があったらのりこえればいい!」「道をえらぶということは、かならずしも歩きやすい 安全な道をえらぶってことじゃないんだぞ」■ テレビに出ていたボクサーの男性も同じボクシングの会長に会っただけで、ボクサーになれたのではない。最終的には、本人の努力があってこそ!!■ 決意を決めるのび太のび太は、引き返すことなく悪い結果の見えている道を進みます。頭には野球のボールが当たり足を野良犬にかまれますがのび太は、へこたれることなく進みます。そして、ドラえもんは、その姿を見守るのでした。たとえ、嫌なことがあろうともたとえ、先がつらいと分かっていても避けたり、逃げたりするのではなく前へ進むこと、立ち向かうことが大切なのかもしれません。それが、F先生のメッセージではないでしょうか
2011.06.11
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おそらくドラえもんに次ぐほどの知名度があるでしょう。藤子マンガの有名人「あの」小池さんは、実はマンガの『オバQ』の中で結婚しています。奥さんとの出会いや、馴れ初めなどは何も描かれていないのですが結婚したばかりの話があります。他の話と併せて、藤子・F・不二雄大全集の『オバケのQ太郎』2巻を取り上げたいと思います。 < 「あこがれのラーメン」の巻 >■ ヨロヨロしている小池さんQちゃんが、おかしな小池さんを発見。■ 小池さんのうちにやってきた失礼な聞き方をするQちゃん(笑)■ 小池さんにお嫁さんが来た!!とっても失礼なQちゃん(笑)まあ、ウソをつかない&つけない所はQちゃんの長所です。■ 料理が大好きなお嫁さん■ ラーメンを作ってくれない■ こっそりラーメンを食べようとすると・・・お嫁さんに見つかり、いつもラーメンを食べさせてくれない・・・■ 大好物のラーメンを3日も食べてないQちゃんと正ちゃんが、小池さんのためにいろいろな作戦を立てますが、上手くいきません。果たして、小池さんは念願のラーメンを食べられるのか!?(笑) < 「カゼきらい!」の巻 >■ ゴホンときたらクシャンときたら!はい!皆さんも覚えてくださいね「ゴホンときたら、クシャンときたら」■ 風邪薬を欲しがるQちゃん風邪を引きたくないQちゃんは、風邪に敏感になります。そして、CMの薬も買いに行きます。■ ゴホンときたら・・・■ クシャンときたら・・・■ それじゃトキタラ!!(笑)私のお気に入りのシーンです。「トキタラ」は強烈でした(笑)落語好きのF先生らしい落語ネタですね。45年たった今も面白いなあ~ < 「ニューモードを着よう」の巻 >■ 正ちゃんのパパがネクタイを締めるQちゃんもファッションに目覚めます。ネクタイを見て、興味を持つQちゃん。■ マネをするQちゃん■ テルテル坊主に・・・至って平和で、至って普通の日常風景。Qちゃんの笑いは、理由も理屈もないんだなあ~と思えます。 < 「歌手になりたい」の巻 >■ 楽しそうに歌うQちゃん♪■ 正ちゃんと兄の伸ちゃんも参ってしまうQちゃんは、実はとてつもなく音痴だった・・・でも、歌手になりたがるQちゃん。■ Qちゃんは歌える場所を求める■ Qちゃん大熱唱!!(笑)審査員も周りも皆ビックリ!!この後、「テレビが壊れた」という苦情が・・・(笑) < 「ゆうれい村」の巻 >■ Qちゃんと正ちゃんが山に行くと・・・山の人に、幽霊が出るという噂を聞かされる二人。最初は、笑い飛ばしていたけれど・・・■ 怪しい笛の音が・・・■ オバケが出た~~~(笑)オバケを怖がるQちゃん(笑)藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎 2巻大全集の2巻には、31作品が収録されています。『オバケのQ太郎』は、てんとう虫コミックスで発売されたときは、傑作編(いわゆるベスト版)として半分以上の話がカットされていました。こうして、大全集で復活されたのは、ファンだけでなくドラえもんの前の『元祖国民的マンガ』の文化的遺産として、非常に価値がありこれからも、後世に残してほしいなと思います。ちなみに、今日紹介した作品はてんとう虫コミックスでは、みんなカットされてました・・・2巻は1965年(一部1964年)の作品を中心に収録されてます。昔の古い型のテレビなど、一部を除いてはとても45年前とは思えない、普遍的な笑いがありますね。今でも、Qちゃんは、どこかにいるんじゃないかなと思えてしまいます
2010.10.18
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エスパー魔美が藤子F先生の、他のマンガと違うところはいくつかありますが女の子主人公という、珍しさだけでなく大人の世界が多く登場するところかもしれません。■ エスパー魔美 大全集 2巻「エスパーコック」「スランプ」「弾丸よりもはやく」「エスパークリスマス」収録■ エスパー魔美 大全集 3巻「雪の降る街を」収録それでは、大全集2冊から、魔美の活躍をのぞいてみましょう~■ 料理中に爆発が起こる(笑)親友の高畑くんのために、料理を作ると張り切る魔美だが…■ 臭いも怪しい…■ 自分で味見をすると… マズい… マズ過ぎる…以上の話は、『エスパーコック』より。■ パンダの赤ちゃんが欲しいとせがまれる魔美おもちゃ屋のアルバイトで、サンタの服を着ていた魔美に幼い女の子がやってくる。その子は、本気でサンタを信じていた。貧しい家に住んでいる、その子の夢をかなえようとする魔美。『エスパークリスマス』より■ 世界の殺し屋vs魔美いつも、楽な事件ばかりではありません。殺し屋が来日したというニュースを聞いた魔美は高畑くんに止められるも、果敢に殺し屋に挑む…しかし、殺し屋の気迫に圧倒された魔美は、固まってしまう。『弾丸よりもはやく』より■ 若かりし日の魔美の父魔美の父が、独身時代。雪が降る街の中を、歌いながら歩いていた。しかし、今も昔も、彼は非常にオンチだった(笑)■ オンチな歌を笑う人がいた■ 彼女はなんと、魔美の母(になる人)だった■ 同じ道で、絵を描き始める一目惚れして、運命を感じた女性に会うために魔美の父は、彼女が通るのを見計らって毎日、毎日、絵を描き続けた。魔美の父と母の出会いを描いた作品『雪の降る街を』より今日のメインは、『スランプ』という作品です。魔美の超能力が、上手く働かず、スランプを迎える話です。 < ストーリー >テレポートも、テレキネシスも、失敗ばかりが続く。深く落ち込む魔美を、高畑くんは上手く励ます。■ 魔美は犯人を追うピストルを奪った犯人を、魔美は追いかけるが超能力が失敗して、犯人にぶつかってしまう。■ 人質になってしまった魔美超能力を発揮できなかった魔美はピストルを持つ犯人の人質になってしまう。そして、犯人は、ひと気のない豪邸に隠れようとする。■ かつて人気歌手だった任紀高志という男がいたかつては、大人気の売れっ子歌手だったが悪い人間に騙され、多額の借金を負っていた。落ち目になった彼は、生きる気力をなくしていた。■ ピストルを持つ犯人と出くわす馴れ馴れしく声をかける任紀に、犯人は「撃つぞ」というが任紀は、撃ってくれと頼む。彼は死ぬ気でいた。■ 魔美は聞く■ 人生というドラマは終わった彼は、常に第一線でスポットライトを浴びていた。脇役の仕事はする気がなかった。■ かつての人気歌手が歌う彼は、歌を歌い始めた。そうすると、犯人も、昔の人気歌手であった、任紀だと気づく。■ 犯人は、心を動かされる■ 犯人の母親も好きな歌だった。自分の過去を思い出し、泣き始める。そして、犯人は自首するといい出した…任紀という男は、歌で犯人の心を動かした。犯人が涙を流して、自首するといった姿に今度は、任紀自身が、心を動かされた。彼は、自分の歌を見つめなおした。そして、人生をやり直すことを決意した。この話に限らず、エスパー魔美では時々「自殺」の話が出てきます。F先生の、難題への挑戦のようにも思えます。この作品は、子供の頃にも読みましたが大人になって読んだときの感想とは、全然違います。今では、深く心に残ります。渋みがあります。感動というのは、生きる力なのかもしれませんね
2010.08.11
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とても切ない夏の歌。「ツタヤ」を皆さんご存知ですか?え、そんな歌は聴いたことがない?それは大変です!サザンオールスターズのTSUNAMI(YouTube)をBGMにお聞きください。前回の作詞(8/29)に続いて替え歌、第二弾をお届けいたします。 「 TSUTAYA 」 作詞 ネオ・リーブス 作曲 サザン 場所に戸惑う 弱気な僕 通り過ぎる すぐそこの棚 本当は見た目以上 涙モノの 作品ある 止めど届く いらないメールよ 消して後悔 お得クーポンよ あんなにすごい 割引きに 出合う夏は 二度とない 人は誰も映画求めて 棚をさまよう運命(さだめ) そしてレンタル中 Oh, My God 次に借りるまで レジに並ぶと 素直に 伝えられない ツタヤにない わびしさに Oh No.. おびえてる Hoo.. めぐり逢えたときには 天気が晴れない 傘はないよ 雨の中で 借りるとき いつの日も 雨 --------------------------- さて、今年の紅白に 選ばれるでしょうか・・・
2009.10.22
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ドラえもん映画祭(神保町シアター)で第2週 13日(土)に観た作品を振り返りたいと思います。4作品鑑賞しました。 ■第9作 のび太のパラレル西遊記 1988年好きな舞台を選んで、物語の登場人物になって遊べる「ヒーローマシン」というドラえもんの道具はファミコンからの発想だとうかがえますね。画像もBGMもファミコンぽいです(笑)時代を取り入れてます。いつもドジなのび太ですが、「ヒーローマシン」のコンピュータはのび太を孫悟空に選びます。ちょっとスゴイですね。今回は、のび太がヒーローです。あとは、推測つくかもしれませんがしずかちゃん=三蔵法師、ジャイアン=猪八戒、スネ夫=沙悟浄こうしたお約束?の設定になります。西遊記のゲーム世界から、牛魔王が実世界(地球)に現れてしまい世界が魔界になってしまうのが不気味です。その後、いつも優秀で真面目な出来杉君が鬼(妖怪)になっているのは、貴重?なシーンですね。世界中の人間が、鬼になってしまいます。ちょっと怖いかも。リンレイという謎の少年が、最後まで気になります。ラストのジャイアンのセリフも熱いなあ~ ■第10作 のび太の日本誕生 1989年手前から、のび太が生み出したドラゴン、ペガサス、グリフィン映画が始まると「映画10周年」という文字が出ます。(DVDやVHSでは、編集されて、出ないと思います)ドラ映画の節目であることを伝えてますね。今まで「原作/脚本 藤子不二雄」だったものが今回から「製作総指揮 藤子・F・不二雄」と変わりました。そういえば、前作のパラレル西遊記では「藤子不二雄F」と出ていました。当初は、「F」が最後についていたんですよね。DVDやビデオでは編集されていますが、今回の映画祭では当時のフィルムを使用しているので、こうした細かい部分まで楽しませていただきました。タイトルも「日本」とつき、ドラ映画の新境地がうかがえますね。のび太たちは、自分たちだけの居場所(土地)を求めるも日本は狭く、自由な土地はない。でも大昔なら、土地は自由なはず。自分たちのものにできる!!そこで、ドラえもんたちが向かうのは、7万年前の日本だった!!しかし、そこには謎の精霊王ギガゾンビがいた!!そして、ドラえもんは、ドラゾンビと名乗って対抗する!!動物を生み出すタマゴから、のび太が遊び心でドラゴン、ペガサス、グリフィンを生み出したのは天才的です。密かに、のび太の隠れた才能が光ります。たまには、のび太のこういうシーンもないとね~ ■第11作 のび太とアニマル惑星(プラネット) 1990年動物たちだけが暮らし自然豊かでキレイで争いもなく平和という夢のような惑星が宇宙にはあった…そこの動物たちは、人間のように二足歩行で歩き手には発達した指を持ち、文明も栄え進化していた!!のび太の家につながる、不思議なピンクの「もや」は動物たちの星につながっており、長いこと解明されず中盤まで、謎は深まります…迷子の子猫ちゃんに、犬のおまわりさん。手紙を読まずに食べてしまったヤギさん、などなど(笑)精神年齢が低ければ低いほど、楽しめる場面ですね。もちろん子供だけでなく大人も深く考えさせる作品です。平和の象徴の惑星・アニマル惑星(プラネット)に対比して自然破壊の惑星・地球は問題だらけではないのか。そんな、F先生のメッセージが潜んでいます。決して、メルヘンだけのお話ではありません。のび太が、1人で敵地に乗り込むシーンが出てきます。運良く敵を倒し、相手の服を来て紛れ込みます。ところが、目を覚ました敵が「スパイがいる」といい、騒ぎが起きる。全員を整列させて、ひとり1人マスクを取っていきます。そこには、のび太一人で、ドラえもんはいません。のび太の番が近づいてきます。ここが一番ドキドキしましたね~ ■第12作 のび太のドラビアンナイト 1991年ドラえもんの道具で、絵本に入り込んだのび太、スネ夫、ジャイアン、しずかちゃん…しかし、しずかちゃんだけが絵本から戻ってこないうちにのびママに、絵本は燃やされてしまう… 絵本の世界なのでどこでもドアでも、助けに行くことができないという大ピンチに!!アラビアンナイトの絵本に潜り込んだ、しずかちゃんの接点を見つけるべく、ドラえもんたちはアラビアへ向かう。しかし、ドラえもんのポケットが悪者に盗まれてしまうというピンチ、ピンチの連続に。それに怒ったジャイアンとスネ夫に、のび太が制する。「ぼくたちの目的は、しずかちゃんを助けることだろ!!」おぉ、のび太はいいことをいった!!砂漠で炎天下の中、のび太は熱中症で倒れる。そして文句をいわずにのび太を背負うジャイアン。その姿に涙を流すスネ夫。これが友情ですね。感動だなあ~~~やがて、ドラえもんたちは、絵本の英雄シンドバッドに会います。しかし、大人で歳を取っていたシンドバッドが、駄々っ子みたいな醜く情けない姿を見せます。それにガッカリしたのび太が「世界中の子供たちが、あなた(シンドバッド)に憧れているんですよ」と、いかに本のシンドバッドがカッコよかったか語ります。そして、自分を反省するシンドバッド…こういうシーン、いいですね。大人たちや父親も、身につまされる思いでしょう。のび太くん、なんだか、いいセリフ多いなあ~P.S.見た人全員が、笑って驚くシーンが、前半に一瞬あります。これから、DVDでご覧になる方は、お楽しみに!ここも、劇場は沸きましたね~
2010.02.18
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世の中には、何とも奇妙なビジネスがあります。月や火星の土地を売っているところなどあります。売るほうも売るほうですが買うほうも買うほうでしょう。私は、さすがに買いません・・・さて、火星の土地につながりのある作品藤子・F・不二雄先生のSukosi-Fushigi(スコシフシギ)なSF短編『3万3千平米』をご紹介したいと思います。3万3千平方メートルとは東京ドームがおよそ4万6千ですのでその7割に値する面積(土地)になります。 < ストーリー >寺主という男は、ごく平凡なサラリーマン。名前こそ寺主(じぬし)だが土地を持っている地主ではない。夢は、広い土地に広い家。そして、妻も息子も広い一軒家に憧れている。寺主のもとへ、奇妙な男が現れる。開発局の用地課の者だという。男は「あなたの土地を売って欲しい」と頼む。寺主は、もちろん何のことだかさっぱり分からない。寺主は、3万3千平方メートルの土地を持っているからそれを9億円で売って欲しいとのことだった。しかし、そんな土地も持っておらず、男も異常に熱心のため寺主は、不気味に感じ、男を避けるようになる。唯一、心当たりがあったのはむかしに買った「火星の土地」だった・・・■ 寺主が持っていた 火星の土地権利証 火星の土地の販売サイトを見つけましたが何年から販売しているのか分かりません。検索サイトでも、英語で調べたのですが見つかりませんでした。今度ヤフー知恵袋で聞いてみたいですね。月の販売はどうやら1980年からのようです。■ 月の土地販売は1980年から(アメリカ)月の土地を販売しているサイトよりこのSF短編が描かれたのは1975年です。F先生は、実に5年も前に予測していたのです。驚くべき洞察力ですね。75年という年は、まだ月が話題になっていた頃です。69年が、人類の月面着陸で世界中の話題となりまだ火星など注目されていなかった時代です。そんな時に、火星の土地を「10年前のジョーク」と主人公にいわせているあたりが、未来的思考ですね。やっぱりF先生スゴすぎます。F先生は預言者ともいえますね。さて、28日地球に接近する火星ですがあと、3日に迫りました・・・今夜も、私は外に出ます
2010.01.25
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毎日、早く日記を書こうと思っているのですが夜中の1時、2時になってしまいます。理想は、0時ちょうどに書き上げたいのですがいつも、やりたいことが出てきてしまいます。今日は2時間ほどテレビ見てました。といっても普通の番組ではありません。「無料番組あります」という地元ケーブルテレビ「J:COM」からの広告を見てそれじゃあ、1つくらい見てみようと思いリモコンで選んでいると・・・○ 番組表に「ファミコンエレジー」なるものが・・・私の子供時代はファミコンで育ちました。なので、真っ先に「ファミコン」の文字に目が留まりました。ファミコンは未来への架け橋でした。ケータイもパソコンもない時代いつも可能性を秘めていたのはファミコンでした。たかがファミコン、されどファミコン。↓こちらが、その番組の動画です。↓1分間だけの撮影なので、見てみてください~ J:COM テレビ番組 「ファミコンエレジー」ファミコンをやった人にしか分からない必殺技「ふぅふぅの儀」。この名称は、司会者の勝手な命名だと思いますがファミコンで遊んだことがあれば誰しも、やったことがあるでしょう~○ オープニング 「ふぁみこん、えれじぃ~~~♪」と歌ってます○取り上げるソフトは「ゼビウス」○ ゼビウスのメロディを2人で歌う。 確かにアホっぽいかもしれない。でも、これでいいのだ。ローカル番組は、このくらいのノリでいいと思います。私も出演していたら、一緒に歌ってます。周りがなんと思うと、そんなこと気にしてられないのだ~だから、こんなヘンテコなブログもやっていられるのだ~○ 司会は「ターザン山下」というおじさん○いっぱいあります。ファミコンエレジーのリスト。 いっぱい・・・といっても、これで1年分らしいです(笑)悲しいことに、たった5分の枠しか許されず放送元のJCOMからも「オマケ番組」という扱いでどうにか放送されている、涙ぐましい番組なのです。画像を見ての通り、固定カメラも移ったままです。出演者もカメラマンという、節約ぶり・・・どんなに収録が盛り上がって長くなってもカット、カットの連続になっているようです。頑張れ、ターザン山下!!(ちょっとネーミングがダサいですがw ターザンって・・・)あ~ こういうの見てたらテレビ番組をやりたくなってきました(笑)給料いらないので、自分の好きなことをやって、製作して視聴率を気にせず自由に発展できたら幸せで楽しいだろうなあと思ってしまいました。ミニドラマなんかも作ってみたいなあ・・・毎回、藤子マンガを熱く語りたいです(笑)Jcomに5分枠をお願いしてみようかな~
2009.12.04
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女性の4人に1人が高齢者という高齢化社会に日本は突入しました。ベビーブームがあったのですから、別に不思議なことではありませんが、先進国の中では平均寿命が高いといわれています。さて、現実の直視というのは厳しく残酷でつらいことがあります。藤子・F・不二雄先生の「じじぬき」を読みながら高齢者(おじいさん)と暮らす家族のあり方を見つめてみましょう。< ストーリー >おじいさん、息子夫婦、孫と孫娘の5人で暮らす家族がありました。家族の食事が始まりますが、おじいさんは呼ばれません。食卓に向かうと、席もありません。おじいさんは出かけます。雨が降ってきたので家へ戻ります。するとおじいさんの部屋は高校生くらいの孫が、友達を集めて、大人の悪口をいいながら、勝手に使っています。ですが、誰もおじいさんをかばうことなく、家族みんなが、おじいさんが悪いといい出します。やがて、おじいさんは亡くなります。家族は涙を流して悲しみます。その頃、おじいさんは天国に着いていました。すると、そこには、おばあさん(妻)がいました・・・おじいさんは、おばあさんと幸せなひと時を過ごします。そして、最後に厳しい現実が待ち受けていました・・・■ 本日の1コマ ■家族から冷たい仕打ちを受けるおじいさんは、先に亡くなった奥さんの写真を眺めてます。歳を取ってしまうと弱くなってしまうかもしれない家族の絆・・・構いたくなかったり、話したくなかったり・・・そういう面があることを、誰しも薄々と気づいているけれど口に出せない現実を、藤子F流に淡々と描き出されています。簡単にいってしまえば、テーマは「高齢者に対する冷酷さ」でしょう。ですが、それだけで片付けてしまえば、物語を眺めただけで終わってしまいます。もう少し読み取ってみましょう。家族はおじいさんに冷たかった。これは事実です。おじいさんがなくなったとき、家族は心から悲しんだ。これも事実です。家族が涙を流す、お葬式の場面もあります。では、F先生のメッセージは何でしょうか。おそらく、人の冷酷な部分も真なり、そしてまた、人は悲しみ悼む心を持つのも真なり、しかし、良き心だけで、きれいには生きられないのが人間の姿だということなのかもしれませんね藤子・F・不二雄「異色短編集」(1)に収録されています
2009.09.28
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鼻を押すだけで自分の分身ができてしまう「パーマン」でおなじみのコピーロボットやドラえもんの絵柄入りの、どらやき型クッションや「キテレツ大百科」のコロ助などが当たるくじがローソンで発売となりました。■くじでもらえる商品 他にもたくさんあります。詳しくは、『藤子・F・不二雄キャラクターズ一番くじ』のサイトをどうぞ。藤子・F・不二雄大全集を買いますと毎回、F先生の写真が載った発刊のお知らせが本の間に、はさまって付いてきます。そこに、このニュースがありました。■ローソンで藤子・F・不二雄フェア開催この間(5/21)藤子マンガ(その他のマンガやアニメ)のグッズは全然集めないと話しましたが、これは、結構欲しくなりますね。まあ、なかなか当たらないでしょうが。■「ドラえもん」「パーマン」「チンプイ」が入ったアニメDVDドラえもん:「しずかのネックレス」「きこりの泉」(きれいなジャイアンでお馴染みのやつです!!)パーマン:「さよならパー子」「ミツ夫の時代がやって来た!」チンプイ:「エリさま初レコーディング」 気になるのは、ドラえもんがオリジナル(大山のぶ代)版か新版(声優陣交代後)かですね。これは重要です。あまり文句はいいたくないのですが、新版は、もう厳しいかと…ドラえもんのスタイルがどんどん破壊されていきます。まるで天然記念物を猟銃するような悲しみを感じます。先日、新聞のテレビ欄で「ドMなジャイアン」というタイトルが出ていて、唖然としました。「ドMって何?」と子供から質問を受けた親は、対処に困ることでしょう。ドM(あるいはM)というのは、いうまでもなく性的な言葉です。バラエティ番組や芸能人のトークでも、昔より耳にする言葉になりましたがドラえもんで使う言葉ではないでしょう…きっと、視聴率が取れないので、派手な言葉を使う行動に出たのでしょうが芸能人を登場させたり、ワイセツな言葉を使ったり、もうやめましょうよ…テレビ朝日さん、再放送がいいですよ。それが、正しい方向です。「今までの本当のドラえもん」を再放送しましょう~
2010.06.01
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スポーツは楽しいですね。するのも好きですがやっぱり見る方が楽しくて好きですね。冬季オリンピックが開催中ですね。種目が偏ってしまうもののそれでも、中継されていればいつでも見てしまいます。場所がお隣の韓国なので時差がなくほとんど生放送で観られるのが嬉しいです。オリンピックでメダルを取った選手や何か偉業を成し遂げた人を見るとき私たちは「自分とは違うから」「生まれ持って特別な人」だからと思ってしまうことがあるかと思います。果たして、本当にそうなのでしょうか?オリンピック関連のニュースをいろいろと読んでいたところ高梨 沙羅選手の以下の記事が目に留まりました。■信じて遂げた「ソチの雪辱」=高梨、成長示したメダル時事通信社のサイト 掲載スキージャンプ・ワールドカップでは女性では歴代最多の53勝を挙げている高梨選手ですがそれでも、今シーズンは10戦未勝利と決していい状態ではありませんでした。現在21歳の高梨選手を、14歳の頃から指導している牧野トレーナーによりますと「ずっと高梨を見ていると、すごく不器用だと感じる」とのコメントがあり、驚きました。さらに、ジャンプ選手で非常に小柄で身長も152センチしかありません。運動神経も並みとのことです。このこともさらに驚きです。小柄で運動神経も並みの選手が一体どのようにしてメダルを獲得できたのでしょうか。記事の中から、高梨選手の「積み重ね」(努力)を抜粋してみました。・独力で物事を解決・自分を客観視する力を磨く・合宿計画、練習内容を自ら立案・毎日30分は考えを整理し日誌を書く・気の強さ・勤勉さが持ち前・職人タイプ私たちが「何かを成し遂げたい」「大きな目標や夢を成功させたい」と願うとき、こうした積み重ねは行っているでしょうか。神頼みにはなっていないでしょうか。高梨選手を見ると「特別な人ではない」ということが分かると思います。こうした努力が土台となって成功(メダル)に結びついているのだとつくづく感じました。生まれ持った才能というものももちろん、あるかもしれませんがおそらく、ほんの数パーセント程度ではないでしょうか。誰でも、スタートラインは同じのような気がします。それでは、今週のF言葉です!!■「毎日の小さな努力のつみ重ねが、歴史をつくっていくんだよ!!」byドラえもん■上の画像は「ドラえもん四次言トランプ」よりドラえもん ●四次言(よじげん)トランプ[379490]■上のセリフは、「しずちゃんをとりもどせ」より■てんコミ40巻に収録されていますドラえもん(40) (てんとう虫コミックス) [ 藤子・F・不二雄 ]高梨選手の記事を読み 「自分も、もっともっと頑張らなければ」 と思うようになりました。 高梨選手だけでなく、他の日本人選手も、海外の選手も、 性別も人種も国籍も違っても、みな同じだと思っています。 小さな積み重ねなしに、成功(メダル)は得られない ということですね。ドラえもんの言葉は、まさに 今開催中のオリンピックに ピッタリの名言ですね~
2018.02.17
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信じられないような凶悪事件が起きる度に私はいつも、ちょっとした疑問が浮かんでくるのです。人間は、死にたくなったときに「驚くほどの善意を残して死ぬ」ということは、しないのだなと・・・いつも起こるのは「驚くほどの残虐事件だけ」なのだなと・・・人間は天使にはなれませんが悪魔にはなれるんだなと・・・なぜ、人間というものはこうも善と悪のバランスがひどいのでしょう・・・もちろん、世の中には良い事件もありますが「驚くほどの善意」は、あまり記憶にありません。「驚くほどの凶悪犯罪」は、いくらでも記憶にあります。さて、暗い話をしてしまいましたが最近、「驚くような善意の事件」が発生してますね。皆さんもご存知だと思います。ランドセルなどのプレゼントを贈る伊達直人(タイガーマスク)の名前を名乗る心優しいお方が、全国各地を駆け巡っています。感動的ですね。話では、一人だけでなく「良い事件」に便乗して、善意の輪が広まっているようですね。感動してしまいました。心のこもったプレゼントを贈ることがなかなかできなくても他人に思いやりを持つことは誰にでも、できることだと思います。平和を世界に広める国民を目指す藤子・F・不二雄先生のスコシフシギなSF短編「ボクラ共和国」を紹介したいと思います。 < 『ボクラ共和国』ストーリー >■ 転校生がやってきた花田という少年が、転校してきた。■ 少し変わっていた花田は、プレハブに一人で住んでいるという。父親らしき人がいるらしいが、確かではないらしい・・・■ 「ボクラ共和国」国民証メガネをかけた主人公の少年・小森は学校の帰り道、変わったものを拾う。■ 女の子の友達・みどりが落としたらしい■ 小森少年は何かの企みだと疑う■ 見間違えなのか!?なぜか真っ白な紙になっていた。何かがおかしい・・・■ 空き地を通ると・・・ガキ大将のフトマムシが何かを、しでかしている・・・■ 友達が殴られている小森少年は、許せなかった。弱いのだけれど、立ち向かう・・・■ なぐられる・・・■ 友達をかばったものの・・・けんかには弱いのでボコボコになぐられてしまった。■ 気づいたらベッドの上だったどこからか、話し声が聞こえてくる。■ 小森少年は起き上がる■ 「賛成」という声が聞こえてくる■ 「気がついたかい」と声をかけられる■ 「ボクラ共和国」に誘われる■ ボクラ共和国とは・・・!?ボクラ国民のいる場所がボクラ共和国の場所。■ 戦争のない世界を作りたい■ なぜ戦争は起きるのか■ 戦争をする国でも良い人は住んでいる私たちが、ある特定の国を嫌いだとしてもそこには、良い人たちも住んでいるのです。■ 「国」という存在に原因があるのでは・・・■ 国が原因で国民は戦争に巻き込まれる■ 国境なき国を世界中に作りたいボクラ共和国の国民になれる資格はただ1つ。『他人に思いやりがあること』■ やがては海外にも広め世界を包む■ 小森少年に国民証が渡される■ 外へ限りなく広がるイメージの国旗■ 夏休みが終わろうとした頃・・・ボクラ共和国の国民も増えていき、みんながこれからもっと広めようと盛り上がっていたが・・・花田少年の家を訪ねると、彼の姿はなかった。そして、置手紙だけが残されていた。残念ですがお別れの時がきました。でも、ぼくがいなくなってもボクラ共和国は残っています。ぼくも引っ越した先で国造りを続けます。もしも、うず巻きマークを見かけたらそこに仲間がいると思ってください。きみたちと過ごした楽しい二か月は忘れません。さようなら物語の結末は完結してません。ボクラ共和国の続きは、読者の少年少女に託されたということですね。(掲載誌は1975年の「小学五年生」です)国民の資格は『他人に思いやりがあること』です。決して難しいことではありませんね。この話では、特別、不思議な現象もドラえもんの道具みたいなものも出てこないので「SF」短編ではないのでは?という質問も出るかもしれません。しかし、ラストにSF要素がこっそり登場します。その伏線もきちんと織り込まれています。なので、やっぱりSF短編なのです。■ SF短篇PERFECT版 2巻に収録されてます平和は、一人ひとりの心がけでかんたんに築けるものなのですが、なぜか集団となると、国という大きなものになると平和は、もろく崩れてしまうようです。そうした中、全国に広がる善意の輪は本当に感動的で、素晴らしいことだと思うのです
2011.01.11
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